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勉強は……
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強い魔道士は国の宝であると同時に脅威でもある諸刃の剣。
それゆえ、法律で魔力制御装置の着用が義務付けられている。多少魔力を制御した方が、国及び本人にも都合がいい。
それに……
僕は義姉さまをチラリと見た。
魔力を制限することで、人攫いから狙われにくくなる。
人権無視の小国では人身売買が横行していて、強い魔道士は闇オークションで高値がつくらしい。
幸い、我が国では代々の王宮魔道士長が優秀で、そのような被害は今まで出ていないのだけれど。
「それでね、魔力制御装置の制作、王宮魔導士長のザラ様に申請を出したのだけど、とてもお忙しい方でだいぶ先になりそうなの」
「そうなんだ。早くできるといいね……で、さ。不思議なんだけど……3ヶ月で魔道士ランクの勉強なの?」
あまりにも、あまりにも、遅い。
最初は、SSクラスだから、人一倍しっかりみっちり勉強しているのかな? なんて、思っていたけど……魔導師ランクの話なんて基礎の基礎、3日目には勉強することだよ?
「う……ん……ねぇ、ミカエルは勉強、どれくらいで終わったんだっけ……」
しゅんと肩を落とし、上目遣いで僕に聞く姿が心配で、僕は口ごもってしまう。
「1ヶ月……かな……」
「1ヶ月!? なんで、私、3ヶ月かかってるのぉ!?」
3ヶ月かかって、魔道士ランクだから……まだまだ先は長いよ、義姉さま。
「うーん……魔力量が多いから?」
「ワタシ、マリョク、イラナイ」
義姉さまは遠くを見つめながら、無感情に言葉を発する。そんな義姉さまを見て、僕は苦笑する。
「なに言ってるの……あとは、先生の性格じゃない?」
「そ、それ!!」
「エリック先生、話、長そうだもんね」
「う……ん、ほとんど布教活動してるからね」
義姉さまは、再び遠くを見つめ、つぶやく。
布教活動ってなに? どういうこと?
それゆえ、法律で魔力制御装置の着用が義務付けられている。多少魔力を制御した方が、国及び本人にも都合がいい。
それに……
僕は義姉さまをチラリと見た。
魔力を制限することで、人攫いから狙われにくくなる。
人権無視の小国では人身売買が横行していて、強い魔道士は闇オークションで高値がつくらしい。
幸い、我が国では代々の王宮魔道士長が優秀で、そのような被害は今まで出ていないのだけれど。
「それでね、魔力制御装置の制作、王宮魔導士長のザラ様に申請を出したのだけど、とてもお忙しい方でだいぶ先になりそうなの」
「そうなんだ。早くできるといいね……で、さ。不思議なんだけど……3ヶ月で魔道士ランクの勉強なの?」
あまりにも、あまりにも、遅い。
最初は、SSクラスだから、人一倍しっかりみっちり勉強しているのかな? なんて、思っていたけど……魔導師ランクの話なんて基礎の基礎、3日目には勉強することだよ?
「う……ん……ねぇ、ミカエルは勉強、どれくらいで終わったんだっけ……」
しゅんと肩を落とし、上目遣いで僕に聞く姿が心配で、僕は口ごもってしまう。
「1ヶ月……かな……」
「1ヶ月!? なんで、私、3ヶ月かかってるのぉ!?」
3ヶ月かかって、魔道士ランクだから……まだまだ先は長いよ、義姉さま。
「うーん……魔力量が多いから?」
「ワタシ、マリョク、イラナイ」
義姉さまは遠くを見つめながら、無感情に言葉を発する。そんな義姉さまを見て、僕は苦笑する。
「なに言ってるの……あとは、先生の性格じゃない?」
「そ、それ!!」
「エリック先生、話、長そうだもんね」
「う……ん、ほとんど布教活動してるからね」
義姉さまは、再び遠くを見つめ、つぶやく。
布教活動ってなに? どういうこと?
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