回想の黙示録

四四九

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新たなる希望の幕開けと希望の光

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「今!全人類が窮地に立たされている!あの大厄災から24年。人類は衰退の一途を辿ってきた。人類の滅亡は遺された我々にかかっている!その為に我々は団結し立ち上がった
今!この日!この時を持って地球連合設立を宣言する!人類に栄こ」ブチッ

青年はテレビの電源を切った。

「何すんだよ兄さん!これは結構大事なことだと思うよ!」

青年の弟は兄に向かい大きな声で抗議した。

「何がだ?前から皆知ってただろ...5、6年前から構想だけあったのにグダグダくだらない利権だのなんだので一向に進まなかっただけだろがぁ~」

青年はダルそうに答える。
そんな兄に向かって弟はつまらなさそうな声音で

「でも、兄さんは今日からそんな組織で働くんでしょ。なんか、兄さんいじめられそう」

「残念でした~これでも君の兄はとても有能なので結構偉かったりしま~す。あと、いじめられません!結構、人間関係は良好です!有能なので!」

ムキになる兄に弟は呆れた顔で

「研究でしょ、それに人間関係は少ない人としか関わらなかったから友達なんて1人もいないでしょ。あ!もうそろそろ学校の時間だ!じゃあ行ってきます!」

「な!好き放題いいやがって!まぁ、では初出勤しますかあ~」

そう言うと青年も支度を済ませ家を出る丘の上の家から一歩出て今の人類の1割に及ぶ140万もの人々が住む。神話の名前から取ったパシフィス大陸の本島パシフィス島、太平洋のほぼ中心に位置して、旧オーストラリア大陸の四分の一ほど。

青年は車に乗り込み新たな職場に向かう。
この青年とその弟が二年後誰もが想像しえない大事件を引き起こす...……………………………
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