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8.王様と寝たんだけど
しおりを挟む帰ってきたアレクを迎えて、二人で食事を取った。皿に盛られたみずみずしい野菜や肉を食べてやっと――異世界で、現代よりも良い暮らしをしていることを実感する。
ふわふわのベッドに、前菜からデザートまで出てくるフルコース料理。でかい浴槽、清潔な服、呼べば飛んでくる下男にメイド……教会の暮らしにはなかなか慣れなかったのに、贅沢にはすぐ順応する。
教会には世話になったけど、もうあんなとこ戻りたくない……俺はアレクの話をニコニコしながら聞いて、部屋で別れた。
風呂に入ったら、私室でお茶を飲もうと誘われて、濡れた髪のまま、王様の部屋を訪れた。
「今日、外に出ようとしたんだって?」
「……はい」
並べられたお菓子に手を付けていた時だった。不意打ちみたいに聞かれて、チョコレートで喉を詰まらせるとこだった。
食事の時は何も言わなかったのに……
「ごめん、あの……軽率だった。本当に……一人で行動するとか慣れてて、ただちょっと、外の空気吸いたかっただけって言うか……別に、門の外に出るつもりじゃなかったんだ」
謝りながらも、釈然としない気持ちから、つい言い訳が出る。だってイリヤの顔、マジで怖かったんだよ。目がかっと開いて、俺を睨みつけていた。
普通じゃないよ……この世界にいる時点で、普通じゃないけど。
「ダーナはまだ、ここでの生活に慣れていないんだよね?」
ティーカップを持ったアレクから、怒ってる空気は感じない。優しい口調にほっとした。
イリヤのただ事ではない雰囲気にビビッていたけど、王様は優しくて寛大だ。中身も湖上そっくりだから。
「うん、ごめん! そうなんだよ……それでさ~、外出したいなって。最近、宮殿で勉強ばっかりやってるし、教会とか、市場に行きたい。あ、お土産とか買ってくるよ。なんか必要なものある? 」
「……」
あれ? アレクは微笑んだままなのに、空気が微妙なものになる 。なんかマズいこと言ったか?……あ、王様相手にお土産とかいらないよな。
顔が湖上だから、ついつい口調も現代にいた時のようになってしまう。
「――どうして、外に出たいの?」
「どうしてって……あ~、その、教会の人とかに、会ってみたい、し……?」
宮殿は手取り足取り世話されて、楽だし気分がいいけど、息が詰まる。こっちの世界で世話になっていた教会に顔を見せに行きたいし――こき使われてはいたけど、それでもあそこがホームみたいなもので、ちょっと顔を見せに行くぐらい良いじゃん。
それとなく伝えたが、王様は無言だった。
「あー……駄目?」
「……教会の人間を心配しているなら、大丈夫だよ。彼らには十分な援助をしている」
「あ、それは分かってるよ、本当にそれは助かってて……だから」
「でもね」
アレクがティーカップをテーブルに置くと、カチャンと大きな音を立てる。いつも優雅で、こんな乱雑じゃないのに。
見ると、目がすうっと細くなって、胸がざわついた。俺をいつもベッドで甘やかす時の表情じゃない。
「あの教会ばかり、援助を多くするのはね……援助額は一律、同程度にするべきだと小会議でも話題になっているんだけど、援助額がなかなか決まらないんだ。もういっその事、援助を打ち切ろうと話も出てる」
やば
突然、脈絡のない話を始めたアレクに、血の気が引いた。
「君を保護してくれた教会だからと、考えてはいるけどね」
「あそ、こは……特に異民を受け入れてるとこだから、経営が大変なんだよ、だからっ」
「うん、それは私も分かってるよ」
アレクが何を言いたいのか、一応営業やってたんだから、それぐらいは分かる。俺は機嫌を取りたい一心で、彼に抱き着いた。
「ごめん、あのっ……外に出たいとか言わないからっ、勝手に庭に出たりしないからっ」
「私は何も言ってないよ」
突き放すようなことを言いながら、それでもアレクは俺を抱きしめてくれた。頭を撫でて、ぎゅっと腕の中に抱き込まれる。
髪を指で梳かれて、こめかみにキスをしてくれた。
「でもそうだね、君を保護してくれた教会なんだ……僕も大切に思っている」
「……」
「これから市井のギルドに対して、人種による職業制限の撤廃を訴えるよ。法整備も進めてる……これで異民の君が私と結婚すれば、異民の立場が少しは良くなるはずだよ――わかってるね?
「……俺、別に結婚が嫌とかじゃ……」
本当に嫌じゃない。てか異民の立場が良くなるとか言っても、結局、俺の立場は変わらないじゃん。権力者、それも国のトップに求婚されたらおめでたいとか言うけど……
王様がDV野郎だったら?
王様に飽きられたら?
アレクは湖上にそっくりだから、愛情深くて優しくて、暴力なんか振るうタイプじゃないのは分かってる(轢かれたけど)。それでも不安があるのは、ここで俺は何もできないから。
宮殿の贅沢な生活を送って、やっと気が付いた。
俺には王様の寵愛しかない。もし贅沢三昧な生活に慣れたところで、アレクの愛情を失ったら……
俺がぐるぐる不安を抱えている事に気が付かないのか、「ダーナの態度は」と王様が突き放したように言った。
「消極的だよね……普段から」
「……ごめんなさい」
普段はアレクの方から抱きしめたり、キスしたりして、手紙を送ってくれる。俺は現代生活の時から、そんなマメにメッセージを送ったりしてなかった。それで昔、湖上に『メッセージ返して』と不満を言われたことがある。
俺は適当に聞き流していた。そこまで気にすることじゃないし――俺には仕事とか、友人もいる。湖上が全てじゃなかったから。
でも今は?
この宮殿――異世界で、アレクが俺の全て。
王様は俺の頭を撫でながら、ため息をついた。
「君が妃教育を終えたら、すぐにでも結婚式を挙げたいんだ」
「っ好きだよ!好きです!……本当に結婚したいって思ってるよっ!」
王様が何を望んでるのか。俺はすぐに綺麗な顔を両手で掴んだ。そっとキスして、アレクの顔色を伺う。
唇を重ねるだけのキスを繰り返していたら、後頭部を掴まれた。
「……ぅん」
「ダーナ……っ」
少し開いた唇に、舌がぬるりと入ってくる。あ~、この雰囲気……湖上と部屋でだらけていた時に、唐突にキスされるのと似てる。
入ってきた舌を絡めて、こすり合わせるように舌を重ねた。水音がして、恥ずかしい気持ちもあったけど、気持ちよさが勝った。
お互いの頭を掴んで、激しいキスを続ける。顔がそっくりだから、アレクとキスしていると、湖上を思い出す。
俺が明るいとこでやるのが苦手だったから、手際よく部屋を暗くしてくれた。あいつ、凄かった。下半身勃起させてんのに、コンドームとかローションを手際よく取り出すんだ。俺が頭ぼんやりさせてる間に、セックスの準備を完了させて……どこまでもスマートな男だった。
「ねぇ、ダーナ――いいよね?」
ここまできたら、さすがにとぼける空気じゃない。頭を振ると、ベッドに追い立てられた。
「ダーナ……ダーナっ!」
「ぉわっ」
ぐいぐい背中を押されて、ベッドに倒れこむ。すぐに体をひっくり返されて、迫力のある美貌が迫ってきた。
「んっ」
また唇を重ねて、口腔で舌を絡めた。アレクの舌が動き回って、歯とか口蓋をなめられて、背中からぞくぞくした痺れが走る。湖上が俺をその気にさせようと、舌で舐めるのを思い出した。
キスのやり方まで一緒とか……唇が離れた時、視界に映る男が、はっきり見えなくなっていた。目の前がぼんやりする。
違和感の正体に気が付いた。アレクの体臭に、甘ったるい匂いが混じる。薔薇とか百合とか、花々と果実が混じった匂い。なにこれ。
「……? アレク?」
「お香焚いてるんだ! ……その気になって欲しかったから」
悲しげな顔が、ぐらぐらした視界に見えた。別にそんなことしなくても、アレクとセックスするのが嫌とかじゃないのに。
昔の恋人とそっくりな男と寝ることに、戸惑っているだけだよ。
「……アレク」
ぐらぐらする視界で、両腕を伸ばす。大きくて温かい背中を掴んで、落ち着いた。目を閉じたら、やっぱり湖上のことを思い出した。
『……俺、経験なくて』
『え?!』
ネトフリ観ようって口実から誘われたマンション。ベッドに押し倒されて、俺は怖くなって白状した。
湖上みたいな経験豊富な人間の前で、童貞と言うのが恥ずかしかった。でも男同士のセックスは未知で、恐怖心が勝った。
こわごわ切り出すと、湖上の目が輝いたのを覚えてる。馬鹿にされたと悔しくなって――すぐに勘違いだったのが、湖上のテンションから分かった。
「ダーナ、可愛い」
「……っ」
上着を脱がされて、肌が露出する。アレクの温かい手が、脇腹や胸辺りを撫でていたけど――そっと虫を捕まえるみたいに、乳首を摘ままれた。
「ここ、好きだもんね」
「ち、ちがっ……ぁっ」
「ああ、指じゃなかったね」
指で弄られていたそこに、生暖かいものがあたる。ぺろりと舐められて、俺は声を上げた。
「あ、のっ、そこは、ぁんまり……」
「どうして? ――」
『――好きだよね、大輔は女の子みたいにおっぱい吸われるの』
いたずらするように、乳首を摘ままれるのが、我慢できなかった。くすぐったくて身をよじる。全然、気持ちよくない。なんか笑い声が出そうになる。
俺が笑いをかみ殺していると、湖上は胸に顔を寄せて、舌で突いた。途端に、腰の奥あたりから、重たい痛みが生まれた。
『ぁ……』
『これが好きなんだね、大輔は』
ぺちゃぺちゃと乳首を舐められて、身をよじった。今度はくすぐったいからじゃない。ずきずきした痛みが、下からせり上がってくる。
『これっ、へんっ、へんっ!』
『変じゃないよ、気持ちいいんでしょ?』
嫌だと頭を降ったら、罰みたいに乳首を甘噛みされた。悲鳴みたいな声が上がって、今度は舌で舐められた。
『……反応してる』
「――ダーナ、足、広げて? 」
「うん……」
下を脱いで、股を広げる。乳首を弄られて、半勃ちになったそこを、アレクが覗き込むようにする。顔が熱くなった。俺がもじもじしていたら、アレクが嬉しそうに「可愛い」と言う。
ベッドの備え付けの棚から、アレクが小瓶を取り出した。
「なに……それ」
「香油。濡らさないとね」
アレクの手のひらに垂らされる、黄金色の液体をじっと見ていた。閨の授業で、相手を手間取らせないように、俺が準備しろとか言われた。今度から、俺が尻解しとこ。
「んっ……」
ぬちゃっとしたアレクの指が入り込んで、背中に震えが走った。ぞわぞわする。何回やっても慣れない。変だよ、変な感じがする――
『へん、だよ! こじょぉっ』
『大事にするから……ね、大輔のこと、絶対に傷つけない。ねぇっ、もうちょっとだけ、入らない?』
『うっ……』
俺が童貞だってわかると、湖上はお姫様に接するような態度になった。スウェットを脱いだ、俺の膝にキスをして『大事にする』と囁いた。
『俺、大輔の最初で最後になるんだね……』
うっとりした顔で、ローション塗れの指を、俺の尻穴に突っ込んできた。ぞっとして腰を引くと、かなり強い力で戻された。
『ダメ、広げないと……入らない』
「ぅっ……あ、ぁあ」
中で指がぞろぞろ動いて、俺は顔をシーツに押し付けた。内壁を擦ったり、押し上げたりする太い指。何回突っ込まれても慣れないし、気持ちよくて甲高い声が出る。
「ここ? ダーナの気持ちよくなるところ」
「あぁっ、ひぃっ、ぃ!」
ぐにゃりと指を曲げられて、俺は口をぱくぱくさせていた。涙が出てきて、目の前がますます見えなくなる。
俺、誰とやってるんだっけ
「ここ、もっと広げないとっ、ねぇっ、久しぶりだから、時間かけよう……っ」
ぼんやりした視界、降ってくる荒い息遣い。乱れた息から、相手も相当、興奮してるのがわかる――初めて抱き合った日、俺がひぃひぃ言うまで、湖上は指で解してたんだ。俺は尻穴に指を突っ込まれてるって衝撃で、湖上の様子なんて見てなかった。
二回目、ちんこバキバキにしてたのを覚えてる。俺にのしかかって、ぎらぎらした目で見ながら、我慢してた。俺が痛みを覚えたら、セックスを嫌がると思ったんだろう。前立腺弄って、射精させて……
『もう、いい? いいよねっ、入れたいっ、入れたい、大輔の中に入りたいっ』
まだ挿入してないのに。汗まみれになった体で、抱きしめられた。耳元で懇願されて、熱い吐息が耳たぶをくすぐる。頭の中、気持ちよくてドロドロになっていた。
もう、どうにでもなれと頷いたら――
「――ごめんなさぃ」
めりめりと入口を広げて、それは押しいってきた。熱くて硬い、極太サイズのペニス。口を開けると、串刺しにされたそれが、飛び出してきそうだった。
「ご、ごめ゛ん゛っ、ごめんっな゛、さい゛っ ごじょぉ゛――」
涙が溢れていて、俺はシーツに顔を擦り付けた。がんがん腰を突かれて、吐きそうだった。俺の体に杭を打ち込もうとするような、容赦ない動き――俺は罰を受けている。
罪悪感から、吐き気がひどくなっていた。
「ごめん、ごめんなさぃぃ、ごめぇんっ……ぁあっ」
泣きながら喚いたのに、腰を掴んだ手が離れない。泣き叫んでいたら、喉からひゅーひゅーと変なかすれ声が出ていた。
「ははっ、すごく熱い、熱いよ、気持ちいいっ――ねぇ」
俺の上で、腰を振ってる男から笑い声がした。今から歌い出すんじゃないかって、それぐらい楽しそうな声だった。
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