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2018年上半期
ひょっとこ
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「ふんふふ~ん」
ヒロサダは放課後、近くのデパートにウィンドウショッピングに来ている。
「何買うのヒロサダ君???」
「………ま、眞名井ちゅわ~ん………………」
ヒロサダは1人で来たつもりだったが、なぜか眞名井ちゃんも一緒だった。
「眞名井ちゅわ~んのことは放っておいて、買い物にいくじゃ~」
ヒロサダは小声でそう呟き、衣料品売り場へと向かった。
「ねぇ、何買うのヒロサダ君???」
ヒロサダは眞名井ちゃんの質問に答えないが、ヒロサダはひょっとこのお面を買いに来たのだ。中学時代は毎日かぶっていたひょっとこのお面。最近新調していなかったので、ニューモデルひょっとこをウィンドウしに来たのだ。
「ねぇ、何買うのヒロサダ君???。ねぇ、何買うのヒロサダ君???。ねぇ、何買うのヒロサダ君???。ねぇ、何買うのヒロサダ君???。………ガブっ」
「いぃ~だだだだだだだ!!!!分かった、分かったじゃ眞名井ちゅわ~ん!!!!」
無視し続けるヒロサダの耳に噛みついた眞名井ちゃん。ヒロサダは耳がちぎれる前に口を開いた。
「今日はひょっとこをウィンドウショッピングしに来たんじゃよ~」
「ふふ、ヒロサダ君~」
眞名井ちゃんは、ヒロサダが口を聞いてくれたことが嬉しくてフワフワしていたため、話を聞いていなかった。
「おお!おお!おお~!!!」
衣料品階のひょっとこ売り場に着いたヒロサダと眞名井ちゃん。ヒロサダは今流行りのニューモデルひょっとこに声を上げっぱなしだ。
「このヒョウ柄ひょっとこいいのぉ~!!」
「ヒロサダ君これは?タイガーマスク柄ひょっとこ」
「おお~!眞名井ちゅわ~んセンスいいじゃ~!!!」
なんだかんだ言って、眞名井ちゃんとのウィンドウひょっとこを楽しんでいるヒロサダなのであった。
~時は流れ4時間後~
「おっと、もうこんな時間じゃか?そろそろ家に帰らねば」
「本当、今日はあっという間だったわね。ヒロサダ君と一緒にウィンドウショッピングができてすっご~く楽しかったわ!!!」
そう言ってデパートを出た2人。
「よかったじゃ~。お金があれば買ったんじゃが…………」
ヒロサダ家は今月は食費難のため、当然ひょっとこ費もない。
「じゃあヒロサダ君、来月になったらまた買いにこようね!」
「そ、そうじゃな………」
1人で行きたい気持ちが2割、今日のように眞名井ちゃんと行きたい気持ちが1割、尿意が7割のため曖昧な返事になったヒロサダ。
「ふっ、ふふふっ。ヒロサダ君~。今度二人でひょっとこ揃えましょ!」
ヒロサダにベタベタしながらそう言った眞名井ちゃんは、今日買ったであろう【ヒロサダLOVE♡】と全面に書かれたひょっとこのお面をかぶっていた。
来月、【眞名井LOVE♡】と書かれたひょっとこのお面をヒロサダが買うかどうかは、今後の眞名井ちゃんの頑張り次第だ。
ヒロサダは放課後、近くのデパートにウィンドウショッピングに来ている。
「何買うのヒロサダ君???」
「………ま、眞名井ちゅわ~ん………………」
ヒロサダは1人で来たつもりだったが、なぜか眞名井ちゃんも一緒だった。
「眞名井ちゅわ~んのことは放っておいて、買い物にいくじゃ~」
ヒロサダは小声でそう呟き、衣料品売り場へと向かった。
「ねぇ、何買うのヒロサダ君???」
ヒロサダは眞名井ちゃんの質問に答えないが、ヒロサダはひょっとこのお面を買いに来たのだ。中学時代は毎日かぶっていたひょっとこのお面。最近新調していなかったので、ニューモデルひょっとこをウィンドウしに来たのだ。
「ねぇ、何買うのヒロサダ君???。ねぇ、何買うのヒロサダ君???。ねぇ、何買うのヒロサダ君???。ねぇ、何買うのヒロサダ君???。………ガブっ」
「いぃ~だだだだだだだ!!!!分かった、分かったじゃ眞名井ちゅわ~ん!!!!」
無視し続けるヒロサダの耳に噛みついた眞名井ちゃん。ヒロサダは耳がちぎれる前に口を開いた。
「今日はひょっとこをウィンドウショッピングしに来たんじゃよ~」
「ふふ、ヒロサダ君~」
眞名井ちゃんは、ヒロサダが口を聞いてくれたことが嬉しくてフワフワしていたため、話を聞いていなかった。
「おお!おお!おお~!!!」
衣料品階のひょっとこ売り場に着いたヒロサダと眞名井ちゃん。ヒロサダは今流行りのニューモデルひょっとこに声を上げっぱなしだ。
「このヒョウ柄ひょっとこいいのぉ~!!」
「ヒロサダ君これは?タイガーマスク柄ひょっとこ」
「おお~!眞名井ちゅわ~んセンスいいじゃ~!!!」
なんだかんだ言って、眞名井ちゃんとのウィンドウひょっとこを楽しんでいるヒロサダなのであった。
~時は流れ4時間後~
「おっと、もうこんな時間じゃか?そろそろ家に帰らねば」
「本当、今日はあっという間だったわね。ヒロサダ君と一緒にウィンドウショッピングができてすっご~く楽しかったわ!!!」
そう言ってデパートを出た2人。
「よかったじゃ~。お金があれば買ったんじゃが…………」
ヒロサダ家は今月は食費難のため、当然ひょっとこ費もない。
「じゃあヒロサダ君、来月になったらまた買いにこようね!」
「そ、そうじゃな………」
1人で行きたい気持ちが2割、今日のように眞名井ちゃんと行きたい気持ちが1割、尿意が7割のため曖昧な返事になったヒロサダ。
「ふっ、ふふふっ。ヒロサダ君~。今度二人でひょっとこ揃えましょ!」
ヒロサダにベタベタしながらそう言った眞名井ちゃんは、今日買ったであろう【ヒロサダLOVE♡】と全面に書かれたひょっとこのお面をかぶっていた。
来月、【眞名井LOVE♡】と書かれたひょっとこのお面をヒロサダが買うかどうかは、今後の眞名井ちゃんの頑張り次第だ。
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