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2018年上半期
お耳の恋人
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「ふんふふんふふ~ん」
現在、授業と授業の合間の10分間休み。
「あらヒロサダ君、ごきげんね。どうしたの???」
イヤホンを付け、鼻歌交じりに上下に揺れているヒロサダに、隣の席の眞名井ちゃんが話しかける。
「ふんふふんふふ~ん」
ヒロサダはヘッドホン型ではなく、密封型のイヤホンをしているため周りの声が聞こえないようだ。
「ねえ、ヒロサダ君ってばぁ~!!!」
「ふんふふんふふ~ん」
まだまだ聞こえない。
「もぉ~!!!!。未来のお嫁さんがこんなに話しかけているのに気がつかないなんて!!!」
「ふんふふんふふ~ん」
半ギレの眞名井ちゃんをよそに、気持ちよさそうに鼻歌を奏でるヒロサダ。
「そこまで無視するんなら、チューしちゃうもんね~っっっ!!!」
そう言って眞名井ちゃんは、ヒロサダの正面に顔を持って行き、キスを迫った。
「ふんふふ~んふん、どわわわわわ眞名井ちゅわ~ん!!!!」
さすがにこれは気がついたようで、焦って椅子から転げ落ちたヒロサダ。
「ヒロサダ君ってば~!。さっきから話しかけてるのにもぉ~!!!。一体何聞いてたのよ!」
「いてててじゃ~………。これかの??ふっふっふ、ワシにとっては、お耳の恋人とでも言うべきものじゃな!!!」
ニヤニヤしながらヒロサダが言った。
「こ、恋人ですって!?ムキーーーーーーーー!!!!」
「ち、違うじゃ~!!!。例え話じゃ、例え話じゃよ~!!!。ラジカセとイヤホンが恋人な訳ないじゃよ~!!!」
恋人と聞き激昂する眞名井ちゃんをどうにかなだめようと、眞名井ちゃんの頭を撫でるヒロサダ。
「ふふふっ、ヒロサダ君っ!。ところで、お耳の恋人って???」
「ふふふ。これはじゃな、こないだテレビでさかもとっちゃんが出ていた番組をカセットテープに録音したものじゃ~。やはり、さかもとっちゃんの声を聞くだけで癒されるのぉ~。もう天使以上じゃ~!熾天使じゃ~!!!」
「さかもとっちゃんって、フィギュアスケートの坂本花織選手のこと???。そういえばヒロサダ君、ファンって言ってたものね」
「そうじゃ!さかもとっちゃんはワシの将来のお嫁さんじゃな~!!!」
「ムキーーーーーーーー!!!!」
再び眞名井ちゃんを怒らせてしまったヒロサダなのであった。
現在、授業と授業の合間の10分間休み。
「あらヒロサダ君、ごきげんね。どうしたの???」
イヤホンを付け、鼻歌交じりに上下に揺れているヒロサダに、隣の席の眞名井ちゃんが話しかける。
「ふんふふんふふ~ん」
ヒロサダはヘッドホン型ではなく、密封型のイヤホンをしているため周りの声が聞こえないようだ。
「ねえ、ヒロサダ君ってばぁ~!!!」
「ふんふふんふふ~ん」
まだまだ聞こえない。
「もぉ~!!!!。未来のお嫁さんがこんなに話しかけているのに気がつかないなんて!!!」
「ふんふふんふふ~ん」
半ギレの眞名井ちゃんをよそに、気持ちよさそうに鼻歌を奏でるヒロサダ。
「そこまで無視するんなら、チューしちゃうもんね~っっっ!!!」
そう言って眞名井ちゃんは、ヒロサダの正面に顔を持って行き、キスを迫った。
「ふんふふ~んふん、どわわわわわ眞名井ちゅわ~ん!!!!」
さすがにこれは気がついたようで、焦って椅子から転げ落ちたヒロサダ。
「ヒロサダ君ってば~!。さっきから話しかけてるのにもぉ~!!!。一体何聞いてたのよ!」
「いてててじゃ~………。これかの??ふっふっふ、ワシにとっては、お耳の恋人とでも言うべきものじゃな!!!」
ニヤニヤしながらヒロサダが言った。
「こ、恋人ですって!?ムキーーーーーーーー!!!!」
「ち、違うじゃ~!!!。例え話じゃ、例え話じゃよ~!!!。ラジカセとイヤホンが恋人な訳ないじゃよ~!!!」
恋人と聞き激昂する眞名井ちゃんをどうにかなだめようと、眞名井ちゃんの頭を撫でるヒロサダ。
「ふふふっ、ヒロサダ君っ!。ところで、お耳の恋人って???」
「ふふふ。これはじゃな、こないだテレビでさかもとっちゃんが出ていた番組をカセットテープに録音したものじゃ~。やはり、さかもとっちゃんの声を聞くだけで癒されるのぉ~。もう天使以上じゃ~!熾天使じゃ~!!!」
「さかもとっちゃんって、フィギュアスケートの坂本花織選手のこと???。そういえばヒロサダ君、ファンって言ってたものね」
「そうじゃ!さかもとっちゃんはワシの将来のお嫁さんじゃな~!!!」
「ムキーーーーーーーー!!!!」
再び眞名井ちゃんを怒らせてしまったヒロサダなのであった。
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