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2018年上半期
ワカサギ釣り
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「すごいじゃ~!!!」
ヒロサダは家族とテレビを見て盛り上がっている。そう、ワカサギ釣りだ。
凍った湖などに、釣り糸が垂らせるほどの穴を開け、そこからワカサギを釣るというなんとも風情ある光景だ。
「わしもワカサギ釣りとかやってみたいじゃ~!!!」
そんなヒロサダに朗報が入る。
「ここで明日の天気をお伝えします。明日は全国的に厳しい寒波が訪れ、各地で真冬日となる見込みです。2月中旬としては、実に40年ぶりの寒さになるでしょう」
寒々しい夜のニュースは平昌オリンピックを伝え始めた。
「HIROちゃん!明日の寒さだったら湖どころか川まで凍るかもねぇ」
「本当だか母ちゃん!!!明日は学校も休みじゃし、ワカサギ釣りに行くだ~!」
そして夜が明けた。水道管が凍っており、なかなか水が出ない。
「う、ウヒョー、寒いじゃ~!!!」
外に出るとそこは、一面に霜が降り真っ白だった。アスファルトも軽く凍っている。
「母ちゃん!!この様子じゃとワカサギ釣りできそうじゃ!!!早速、工具と釣り具を持って行ってくるだ~!」
そう言ってヒロサダは家を飛び出した。走り続けて10分、目的地に着いたようだ。ヒロサダの体からは湯気が出ている。
「つ、ついたじゃ~!!!あったまったのぉ!早速ワカサギを釣って、今日は天ぷらじゃ~!」
テンションが上がったヒロサダは、キリを使い氷に穴を開け始めた。
「さすがの寒さじゃ!氷が厚い!!!こりゃなかなか大変じゃ~!!!」
「ガン!ガン!ガン!」氷を叩く音が鳴り響く。
「ぜ、全然歯が立たんじゃ~!!!」
直径10センチほどの円を描き、深さ5センチほどになるまで叩き続けていたが、全く穴が開く気配がない。とその時、誰が呼んだか警備員がやってきた。
「こらこらこらこら~!!!お前、何してる!!!リンクに穴を開けちゃいかん!!!」
「ひ、ひえ~!!!、ワシャ、ワカサギ釣りをしたいだけなんじゃ!なかなか穴が開かんくて…」
「スケートリンクでワカサギ釣りをする奴があるかっ!!!こんなに傷つけやがって。弁償してもらうから、事務所に来てもらうぞ」
ヒロサダはワカサギを釣りに、近くのスケートリンクへやってきたのだ。しっかり入場券も買って。
ヒロサダは家族とテレビを見て盛り上がっている。そう、ワカサギ釣りだ。
凍った湖などに、釣り糸が垂らせるほどの穴を開け、そこからワカサギを釣るというなんとも風情ある光景だ。
「わしもワカサギ釣りとかやってみたいじゃ~!!!」
そんなヒロサダに朗報が入る。
「ここで明日の天気をお伝えします。明日は全国的に厳しい寒波が訪れ、各地で真冬日となる見込みです。2月中旬としては、実に40年ぶりの寒さになるでしょう」
寒々しい夜のニュースは平昌オリンピックを伝え始めた。
「HIROちゃん!明日の寒さだったら湖どころか川まで凍るかもねぇ」
「本当だか母ちゃん!!!明日は学校も休みじゃし、ワカサギ釣りに行くだ~!」
そして夜が明けた。水道管が凍っており、なかなか水が出ない。
「う、ウヒョー、寒いじゃ~!!!」
外に出るとそこは、一面に霜が降り真っ白だった。アスファルトも軽く凍っている。
「母ちゃん!!この様子じゃとワカサギ釣りできそうじゃ!!!早速、工具と釣り具を持って行ってくるだ~!」
そう言ってヒロサダは家を飛び出した。走り続けて10分、目的地に着いたようだ。ヒロサダの体からは湯気が出ている。
「つ、ついたじゃ~!!!あったまったのぉ!早速ワカサギを釣って、今日は天ぷらじゃ~!」
テンションが上がったヒロサダは、キリを使い氷に穴を開け始めた。
「さすがの寒さじゃ!氷が厚い!!!こりゃなかなか大変じゃ~!!!」
「ガン!ガン!ガン!」氷を叩く音が鳴り響く。
「ぜ、全然歯が立たんじゃ~!!!」
直径10センチほどの円を描き、深さ5センチほどになるまで叩き続けていたが、全く穴が開く気配がない。とその時、誰が呼んだか警備員がやってきた。
「こらこらこらこら~!!!お前、何してる!!!リンクに穴を開けちゃいかん!!!」
「ひ、ひえ~!!!、ワシャ、ワカサギ釣りをしたいだけなんじゃ!なかなか穴が開かんくて…」
「スケートリンクでワカサギ釣りをする奴があるかっ!!!こんなに傷つけやがって。弁償してもらうから、事務所に来てもらうぞ」
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