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2015年〜2016年

ローバーズ

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ヒロサダは健全な男子高校生。
ヒロサダは今、あるアイドルに熱狂している。
そのアイドルの名は「ローバーズ」
メンバーは3人の女性アイドルグループだ。
明日、4時からローバーズのコンサートがある。
ヒロサダはクラスの友を誘うことにした。
「コンサートに一緒に行かないか?」
「誰の誰の~?」
「ローバーズだ。」
「誰だそりゃ、知らねーな。行かん。」
ローバーズはご当地アイドルで、今度のコンサートも市民会館である。
「ではお土産を買ってきてやろう。」
翌日の3時、ヒロサダは席取りのために市民会館に並ぶ。
ヒロサダの前には既に6人ほど並んでいる。
3時45分になり開場した。ヒロサダは7番目に並んでいたので一番前のいい席が取れた。
4時になりローバーズが登場した。
開幕から2時間。全14曲を歌ったローバーズにヒロサダも終始ノリノリだった。
コンサートが終わり、ヒロサダはグッズを総額2万4千円分買った。
「あいつらにはブロマイドでもやるか。」
学校へ行き、友らにコンサートの話をした。
「コンサートは素晴らしかった。感動したよ。」
「あれ、今日の4時からじゃなかったのか?」
「今朝の4時だ。」
ヒロサダは頑張って早起きし、コンサートに行ったのだ。
「お前達にはブロマイドを買ってきてやったぞ。」
ヒロサダは友らにブロマイドを渡す。
「なんだこれ、すげ~ババアじゃん。」
ヒロサダは悪口を言われ怒った。
「なんだと~!彼女達は今波に乗っているアイドルなんだぞ!」
「すまんすまん。怒るなよ~。それで、なんていうアイドルだっけ?」
老婆ローバーズ。」
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