男子高校生ヒロサダの毎日極楽

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2020年

ステイホーム7-4「皐月先生の夜行運転withヒロサダ」前編

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 「よろしくお願いしますじゃ~!!!」
 現在時刻は午前4時38分。パートナーをヒロサダに変え、皐月先生は後少しとなった目的地に向け、車を走らせている。
 「ヒロサダ君、よく眠れた~???」
 「バッチリですじゃ~!!!皐月先生、運転ありがとうございますじゃ~!!!」
 一人当たり2時間で交代する計算だったが、松野さんと皐月先生、そして眞名井ちゃんと皐月先生、それぞれの会話が盛り上がり、2人のサポートの合計時間は6時間にもなった。普段のヒロサダからすると、6時間睡眠は全く足りないが、この時に限ってはバッチシのようだ。
 「ふふっ。私じゃなくて、松野さんと眞名井さんに感謝してちょうだいね~。2人とのお話が面白くって、長時間運転していることなんか忘れちゃうくらいだったんだから~!」
 「そうだったんですかじゃ~!一体そんなこと話していたんですかじゃ~???」
 「ふふっ、それは秘密よ~!女子トークなんだから!!!」
 そう言った皐月先生は、少し乙女の顔をしていた。
 「よ、余計なこと聞いてしまって、すいませんじゃ~…………」
 「ふふっ。いいのよヒロサダ君~!!!許してあ・げ・る!!!」
 そう言って左手の人差し指をヒロサダの右頬に押し込んだ皐月先生。出発した頃の皐月先生の行動とは違っていたので、眞名井ちゃんと松野さんから、何かしらの影響を受けたのだなと瞬時に理解したヒロサダなのであった。
 
 現在時刻は午前4時52分。後部座席で目をつぶりながらも起きていた眞名井ちゃんも、睡魔には勝てず、この時眠ってしまった。
 「ふふっ。眞名井さん、眠ったわねっ」
 「皐月先生~、どうかしましたかじゃ~???」
 「ううんヒロサダ君、なんでもないわ~!!!」
 眞名井ちゃんが眠ったことを、バックミラー越しにしっかりと確認した皐月先生。自分が休憩していた時、ヒロサダと眞名井ちゃんの間に一体何があったのか、ヒロサダを問い詰める舞台は整った。
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