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2020年
ステイホーム7-3「皐月先生の夜行運転with眞名井ちゃん」前編
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「よ~っし!!運転お願いしますね!皐月先生っ!!!」
「ふふっ、任せてちょうだい!!!」
現在時刻は深夜12時57分。パーキングエリアを出発した車は、松野さんとヒロサダを後部座席に寝せて、眞名井ちゃんを隣に従えた皐月先生が運転している。
休憩して気合を入れなおした皐月先生よりも気合が充分の眞名井ちゃん。その興奮はヒロサダから貰ったエナジードリンクのおかげではないようだ。
「こんな機会を用意してくれて、皐月先生には感謝してもしきれませんっ!!!私、精一杯皐月先生の運転をサポートしますね!!!」
眞名井ちゃんがヒロサダ以外に対し、鼻息荒く興奮するのは初めてかもしれない。
「ふふっ。私たちはヒロサダ君のことが大好きな者同士なんだから~。そんなに感謝しなくても大丈夫よ~。それにまだまだ始まったばかり、いえ、始まってもいないんだから!!!」
松野さんと腹を割って話したことにより、ヒロサダへの想いを少し表出するようになってきた皐月先生。この旅行に対する想いも眞名井ちゃんと松野さん寄りになってきたようだ。
「2人も後ろで眠っていることですし、2人っきりで話しましょうか!!!」
「ふふっ。いいわよ~眞名井さん。何でも来いよ~!!!」
早速2人はヒロサダクイズで盛り上がった。眞名井ちゃんのヒロサダクイズの問題の引き出しは驚くほど多く、年越しの夜やこの日の昼の車内等で、胃もたれするほど松野さんとクイズを出し合っていたにも関わらず、多岐にわたるジャンルの新しいクイズが次々と出題されている。
「眞名井さん~!こんなにたくさんのクイズ、良く思いつくわね~!!!」
全国高校生クイズ選手権の問題制作陣も惚れ込むようなその能力に、皐月先生も思わず舌を巻いた。
「はいっ!!!ヒロサダ君のことを、グフッ、ずーーーーーーーっと考えているので!!!」
眞名井ちゃんにとっては当たり前だと言わんばかりにさらっと発言したその言葉に、一人の恋敵として最強と思ってはいたが、さらにその度合いが高まったと感じた皐月先生。この時間の前に松野さんとの会話がなければ、ここまで感じることはなかっただろう。
「………………改めて考えると、眞名井さんってすごいわね………」
今までの学校での出来事などを思い返してみた皐月先生。これまでとは違う目線でヒロサダと眞名井ちゃんを客観的に見ることにより、眞名井ちゃんのその一途さを深々と痛感したようだ。
「グフフッ。皐月先生にそう言ってもらえると、私もうれしいです!!!なんてったって、ライバルなんですからね!!!」
「………………ふふっ。私だって負けないわよ!」
そんな眞名井ちゃんから、改めてライバル認定を言葉として受け取った皐月先生。今回は心からその言葉が出た。
現在時刻は深夜1時46分。2人のドライブはまだ始まったばかりだ。
「ふふっ、任せてちょうだい!!!」
現在時刻は深夜12時57分。パーキングエリアを出発した車は、松野さんとヒロサダを後部座席に寝せて、眞名井ちゃんを隣に従えた皐月先生が運転している。
休憩して気合を入れなおした皐月先生よりも気合が充分の眞名井ちゃん。その興奮はヒロサダから貰ったエナジードリンクのおかげではないようだ。
「こんな機会を用意してくれて、皐月先生には感謝してもしきれませんっ!!!私、精一杯皐月先生の運転をサポートしますね!!!」
眞名井ちゃんがヒロサダ以外に対し、鼻息荒く興奮するのは初めてかもしれない。
「ふふっ。私たちはヒロサダ君のことが大好きな者同士なんだから~。そんなに感謝しなくても大丈夫よ~。それにまだまだ始まったばかり、いえ、始まってもいないんだから!!!」
松野さんと腹を割って話したことにより、ヒロサダへの想いを少し表出するようになってきた皐月先生。この旅行に対する想いも眞名井ちゃんと松野さん寄りになってきたようだ。
「2人も後ろで眠っていることですし、2人っきりで話しましょうか!!!」
「ふふっ。いいわよ~眞名井さん。何でも来いよ~!!!」
早速2人はヒロサダクイズで盛り上がった。眞名井ちゃんのヒロサダクイズの問題の引き出しは驚くほど多く、年越しの夜やこの日の昼の車内等で、胃もたれするほど松野さんとクイズを出し合っていたにも関わらず、多岐にわたるジャンルの新しいクイズが次々と出題されている。
「眞名井さん~!こんなにたくさんのクイズ、良く思いつくわね~!!!」
全国高校生クイズ選手権の問題制作陣も惚れ込むようなその能力に、皐月先生も思わず舌を巻いた。
「はいっ!!!ヒロサダ君のことを、グフッ、ずーーーーーーーっと考えているので!!!」
眞名井ちゃんにとっては当たり前だと言わんばかりにさらっと発言したその言葉に、一人の恋敵として最強と思ってはいたが、さらにその度合いが高まったと感じた皐月先生。この時間の前に松野さんとの会話がなければ、ここまで感じることはなかっただろう。
「………………改めて考えると、眞名井さんってすごいわね………」
今までの学校での出来事などを思い返してみた皐月先生。これまでとは違う目線でヒロサダと眞名井ちゃんを客観的に見ることにより、眞名井ちゃんのその一途さを深々と痛感したようだ。
「グフフッ。皐月先生にそう言ってもらえると、私もうれしいです!!!なんてったって、ライバルなんですからね!!!」
「………………ふふっ。私だって負けないわよ!」
そんな眞名井ちゃんから、改めてライバル認定を言葉として受け取った皐月先生。今回は心からその言葉が出た。
現在時刻は深夜1時46分。2人のドライブはまだ始まったばかりだ。
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