男子高校生ヒロサダの毎日極楽

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2018年下半期〜2019年

お正月 2019

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 「あけましておめでとうございますじゃ~」
 今日は1月1日。そう、お正月だ。
 大晦日に皆で年越し煮麺にゅうめんを食べた後、そのままヒロサダ宅に泊まったのだ。単身赴任で家にいない父ちゃんの部屋や、中国に刀削麺とうしょうめんの修行に行っている姐御の部屋などが空いているので、フミタケ、プロテイ、珈琲麻呂とヒロサダの男子組と、眞名井ちゃんと松野さんの女子組で部屋を分かれて泊まったのだ。

 「HIROちゃん、みんなおはよう! 朝はお雑煮食べましょ!!!」
 皆が起きてくると、母ちゃんが雑煮を作ってくれていた。
 「あけましておめでとうございますお母様!!! 今年もヒロサダ君は私にお任せください!!!」
 「あら~、眞名井ちゃんって言ったかしら? HIROちゃんも喜ぶわ~。これからも仲良くしてちょうだいね~」
 「グフフっ、はい! グフっ、末長くよろしくお願いします! グフフ」
 眞名井ちゃんと母ちゃんの話が弾む中、松野さんと男子はテーブルを囲み、雑煮を食べ始めた。

 「松野、お雑煮大好き。いただきますかなぁ~」
 「松野さん。それくらいコーヒーのことを想ってくれてもいいのではないですか? おっと、お雑煮が冷えてしまいますね。それではお母さん、いただきますよ」
 「ホー、オラもいただきますホー!!!」
 皆が美味しそうにお雑煮を食べている中、ヒロサダとプロテイがコソコソと話をしている。

 「おぃ~、ヒロサダぁ~。お前昨夜どこに行ってたんだぁ~。おぃ~、寝る前は男子皆部屋にいたのに、俺が夜中目が覚めたときお前だけいなかったぞおぃ~」
 男子4人はヒロサダの部屋で雑魚寝していたのだ。
 「そ、それがワシも覚えてないんじゃよ………………。確かにプロテイの隣に布団を敷いて寝たはずなんじゃが…………」
 「おぃ~、それで一体どこに居たんだ?おぃ~」
 「そ、それはじゃな………………」
 プロテイの問いかけに口をつぐんだヒロサダ。一体昨夜、何が起こったのか???
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