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2018年下半期〜2019年
膕 その後(珈琲麻呂編)
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松野さんが教室を出て行ってすぐ、松野さんの席の前で立ち尽くすヒロサダとポージングを続けるプロテイこと内筋野肉の元に珈琲麻呂がやってきた。
「やあやあヒロサダ君、内筋野肉君。お揃いでどうしたんですか?」
「ブラックコーヒー!。…………さっきまで松野さんと話していたんじゃが………………。原因がわからないんじゃがどうやらワシが松野さんを怒らせてしまったようなんじゃよ~」
「おぃ~。おぃ~。おぃ~」
少し落ち込むヒロサダの隣でサイドチェストのポージングをしているプロテイ。
「ヒロサダ君。コーヒーの違いが分からない人のことなんか気にすることないですよ」
「そ、そう言われても………………」
給水ポイントのコーヒーの件で松野さんに対し反発的な珈琲麻呂の意見に戸惑うヒロサダと、その隣でダブルバイセップスのポージングをしているプロテイ。
「松野君と一体どんな話をしていたんですかヒロサダ君。君が彼女のような人と話すなんてにわかには信じ難いですが。ね」
「好きな身体の部位について話していたんじゃよ~。ワシが、女性だったら膕が好きじゃという話をしたら、松野さんがそそくさと教室を出て行ってしまったんじゃよ…………」
「チッチッチ、ヒロサダ君。やはりそんな失礼な女性と関わることありませんよ」
「おぃ~。おぃ~。おぃ~」
二人の隣で、プロテイはまだポージングを続けている。
「ブラックコーヒーは女性で好きな身体の部位ってどこかあるんじゃか???」
「愚問ですねヒロサダ君。それはもちろんここですよ」
そう言って珈琲麻呂は肘を指差した。
「右手にコーヒーポット、左手にコーヒーカップを持ち、コーヒーを静かに丁寧に淹れている時の右肘の角度。これが私の好きな身体の部位ですよ」
「そ、そうなんじゃな………………」
松野さんの質問にどう答えるのが正解だったのかを考えるために珈琲麻呂に同じ質問をしたのだが、すぐにそのことを後悔したヒロサダなのであった。
「やあやあヒロサダ君、内筋野肉君。お揃いでどうしたんですか?」
「ブラックコーヒー!。…………さっきまで松野さんと話していたんじゃが………………。原因がわからないんじゃがどうやらワシが松野さんを怒らせてしまったようなんじゃよ~」
「おぃ~。おぃ~。おぃ~」
少し落ち込むヒロサダの隣でサイドチェストのポージングをしているプロテイ。
「ヒロサダ君。コーヒーの違いが分からない人のことなんか気にすることないですよ」
「そ、そう言われても………………」
給水ポイントのコーヒーの件で松野さんに対し反発的な珈琲麻呂の意見に戸惑うヒロサダと、その隣でダブルバイセップスのポージングをしているプロテイ。
「松野君と一体どんな話をしていたんですかヒロサダ君。君が彼女のような人と話すなんてにわかには信じ難いですが。ね」
「好きな身体の部位について話していたんじゃよ~。ワシが、女性だったら膕が好きじゃという話をしたら、松野さんがそそくさと教室を出て行ってしまったんじゃよ…………」
「チッチッチ、ヒロサダ君。やはりそんな失礼な女性と関わることありませんよ」
「おぃ~。おぃ~。おぃ~」
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「ブラックコーヒーは女性で好きな身体の部位ってどこかあるんじゃか???」
「愚問ですねヒロサダ君。それはもちろんここですよ」
そう言って珈琲麻呂は肘を指差した。
「右手にコーヒーポット、左手にコーヒーカップを持ち、コーヒーを静かに丁寧に淹れている時の右肘の角度。これが私の好きな身体の部位ですよ」
「そ、そうなんじゃな………………」
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