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黎明 縁は絡まり、星の手はさ迷う
ちょっとした悪戯心
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フェオドラは頑張っていた。
「おはようございます、お義兄様」
朝の挨拶。
「おかえりなさい、お義兄様」
帰宅時の挨拶。
「おやすみなさい、お義兄様」
就寝の挨拶。
結果は惨敗。ちらりと一瞥されることもあったが言葉を返してくれることはなかった。
「何がダメなんでしょう。どこを直したらいいのでしょう」
パパはどう思いますかとベッドでぬいぐるみに相談をする。けれど、当然ながら答えなど返ってくるはずもなく、大きな溜息を吐いて、ぎゅっと抱き締める。
「トゥーラ様に相談……でも、トゥーラ様のご友人だし」
友人関係と言うのはとても大切なのだと誰かが語っていたと思う。気が許せる友人は少ないらしく貴重なのだとか。
サイドテーブルの上に置かれた筆記用具に目を向けるも、手を伸ばす気にはならず、顔をぬいぐるみへと埋める。すんと息を吸えば、傍にいないアルトゥールの香りがした。
「お菓子作って渡してみようか」
でも、目の前で捨てられたら泣いてしまいそうだなと思ったり、アイディアを出しては悪い方向への反応をイメージしてしまい一人で落ち込んでしまう。どうしようか、こうしようかとベッドの上をゴロゴロ転がって思案を繰り返す。
「……トゥーラ様?」
呼ばれたわけでもないし、来ると聞いていたわけでもない。けれど、何故かアルトゥールが近くに来ている気がした。ネグリジェのまま出ていこうとして、ノブに手をかけハッと気づく。この姿のまま出てしまうとインナに怒られてしまうと気づいたフェオドラはウォーキングクローゼットの中から適当なガウンを取り出すとそれを羽織った。そして、ぬいぐるみの手を持つと、ソッと廊下を覗き見る。
誰かに見つかってはいけないということはない。けれど、なんとなく、見つかりたくなかった。それにラリサは夜に会うのはと言っていた。それは一応知識として外聞が悪いからと理解している。だからこそ、誰にも見つからないようにアルトゥールの顔を見たかった。
「うん、誰もいない」
いつものように玄関の窓を覗き込もうかと考えるが、そうすると人に見つかる可能性も大きい。うーんと悩んでフェオドラは二階の窓から覗くことに決めた。
とっとっとと誰にも会わず、廊下を歩き、お目当ての窓まで来ると、そっとそこを覗き込む。
「あ、トゥーラ様」
自然と声が漏れる。それが聞こえたわけではないだろうに窓の外にいるアルトゥールがスッと顔を上げた。そして、アルトゥールはフッと笑み、片手を上げる。手を振ることまではしなかったけれど、フェオドラにはそれが自分に向けてのものだとわかった。
「トゥーラ様、今からお仕事なのかな。うんと、頑張ってください」
よくよく目を凝らして見れば、アルトゥールが身に纏っているのは巡回騎士の制服。もしかしたら、これから夜番なのかもしれない。フェオドラはお仕事頑張ってという気持ちを込めて両手を振る。
アルトゥールはそれに答えるように笑みを深めると軽く手を振って、背を向けた。
「……私も頑張らなくちゃ」
自分を気にしてくれるアルトゥールに出来るだけ心配をかけないようにしなくてはと決意を新たにする。正直、パーヴェルと仲良くなれるビジョンは思い浮かんではないけれど、うだうだ言ってるだけじゃ進展する訳じゃないしと、フェオドラは計画をたてる。
「うーん、やっぱり、お菓子作戦」
お菓子ならレオンチェフ家の別邸にいるときに何度か作ったことがある。ラリサと料理長に協力してもらえるように頼まなくてはと考えをまとめながら歩く。お菓子以外にもと考えるけれど刺繍はまだ渡せるようなものは出来ない。それに一番最初はアルトゥールに渡したい。
「明日はお養母様にお願いして、インナにもお願いしなきゃ」
部屋に戻り、ベッドに潜り込みながらもにょもにょと明日の予定を立てる。けれど、途中から予定ではなく寝息がフェオドラの口から零れ落ち始めた。
窓の近くにころんと転がったぬいぐるみ。それを見つけ、ジッと見つめる。
「随分とまぁ、精巧なこって」
手に取り、観察する。あくまでそれはぬいぐるみが纏う制服に関してだ。ぬいぐるみ本体は中の中といった下手でもないし、上手くもないといったそんなところ。
「いや、これ、本物か」
生地を触れば、普通の布ではないことがわかる。本物であれば精巧なのも当然かもしれない。厳重に管理されてるはずだ。一体どこでと眉を顰める。
「……まぁ、取りに来させてその時に問い詰めればいいか」
下手すれば、アルトゥールが罪に問われる可能性がある。それだけは避けなければ。あれだけ、家格も能力もあるヤツがたかだか孤児一人のせいで堕ちる姿など見たくもない。それにこの件が無罪であったとしても、しつこいくらいに挨拶をしてくるフェオドラを困らせてやるからいはできるだろう。おどおどするのならば声などかけてこなければいいのに。こちらは無視してるのだ。諦めてもいいだろうになんかと挨拶をしてくる。めんどくさいし、絆されるつもりもない。
ないことに気づいて少しでも慌てればいい。そんな姿を想像して、フッと笑う。
ただ、彼はなにも知らなかった。知らされていなかった。そして、ちょっとした悪戯心で大事にしているものがどうなるかなどわかっていなかった。
「おはようございます、お義兄様」
朝の挨拶。
「おかえりなさい、お義兄様」
帰宅時の挨拶。
「おやすみなさい、お義兄様」
就寝の挨拶。
結果は惨敗。ちらりと一瞥されることもあったが言葉を返してくれることはなかった。
「何がダメなんでしょう。どこを直したらいいのでしょう」
パパはどう思いますかとベッドでぬいぐるみに相談をする。けれど、当然ながら答えなど返ってくるはずもなく、大きな溜息を吐いて、ぎゅっと抱き締める。
「トゥーラ様に相談……でも、トゥーラ様のご友人だし」
友人関係と言うのはとても大切なのだと誰かが語っていたと思う。気が許せる友人は少ないらしく貴重なのだとか。
サイドテーブルの上に置かれた筆記用具に目を向けるも、手を伸ばす気にはならず、顔をぬいぐるみへと埋める。すんと息を吸えば、傍にいないアルトゥールの香りがした。
「お菓子作って渡してみようか」
でも、目の前で捨てられたら泣いてしまいそうだなと思ったり、アイディアを出しては悪い方向への反応をイメージしてしまい一人で落ち込んでしまう。どうしようか、こうしようかとベッドの上をゴロゴロ転がって思案を繰り返す。
「……トゥーラ様?」
呼ばれたわけでもないし、来ると聞いていたわけでもない。けれど、何故かアルトゥールが近くに来ている気がした。ネグリジェのまま出ていこうとして、ノブに手をかけハッと気づく。この姿のまま出てしまうとインナに怒られてしまうと気づいたフェオドラはウォーキングクローゼットの中から適当なガウンを取り出すとそれを羽織った。そして、ぬいぐるみの手を持つと、ソッと廊下を覗き見る。
誰かに見つかってはいけないということはない。けれど、なんとなく、見つかりたくなかった。それにラリサは夜に会うのはと言っていた。それは一応知識として外聞が悪いからと理解している。だからこそ、誰にも見つからないようにアルトゥールの顔を見たかった。
「うん、誰もいない」
いつものように玄関の窓を覗き込もうかと考えるが、そうすると人に見つかる可能性も大きい。うーんと悩んでフェオドラは二階の窓から覗くことに決めた。
とっとっとと誰にも会わず、廊下を歩き、お目当ての窓まで来ると、そっとそこを覗き込む。
「あ、トゥーラ様」
自然と声が漏れる。それが聞こえたわけではないだろうに窓の外にいるアルトゥールがスッと顔を上げた。そして、アルトゥールはフッと笑み、片手を上げる。手を振ることまではしなかったけれど、フェオドラにはそれが自分に向けてのものだとわかった。
「トゥーラ様、今からお仕事なのかな。うんと、頑張ってください」
よくよく目を凝らして見れば、アルトゥールが身に纏っているのは巡回騎士の制服。もしかしたら、これから夜番なのかもしれない。フェオドラはお仕事頑張ってという気持ちを込めて両手を振る。
アルトゥールはそれに答えるように笑みを深めると軽く手を振って、背を向けた。
「……私も頑張らなくちゃ」
自分を気にしてくれるアルトゥールに出来るだけ心配をかけないようにしなくてはと決意を新たにする。正直、パーヴェルと仲良くなれるビジョンは思い浮かんではないけれど、うだうだ言ってるだけじゃ進展する訳じゃないしと、フェオドラは計画をたてる。
「うーん、やっぱり、お菓子作戦」
お菓子ならレオンチェフ家の別邸にいるときに何度か作ったことがある。ラリサと料理長に協力してもらえるように頼まなくてはと考えをまとめながら歩く。お菓子以外にもと考えるけれど刺繍はまだ渡せるようなものは出来ない。それに一番最初はアルトゥールに渡したい。
「明日はお養母様にお願いして、インナにもお願いしなきゃ」
部屋に戻り、ベッドに潜り込みながらもにょもにょと明日の予定を立てる。けれど、途中から予定ではなく寝息がフェオドラの口から零れ落ち始めた。
窓の近くにころんと転がったぬいぐるみ。それを見つけ、ジッと見つめる。
「随分とまぁ、精巧なこって」
手に取り、観察する。あくまでそれはぬいぐるみが纏う制服に関してだ。ぬいぐるみ本体は中の中といった下手でもないし、上手くもないといったそんなところ。
「いや、これ、本物か」
生地を触れば、普通の布ではないことがわかる。本物であれば精巧なのも当然かもしれない。厳重に管理されてるはずだ。一体どこでと眉を顰める。
「……まぁ、取りに来させてその時に問い詰めればいいか」
下手すれば、アルトゥールが罪に問われる可能性がある。それだけは避けなければ。あれだけ、家格も能力もあるヤツがたかだか孤児一人のせいで堕ちる姿など見たくもない。それにこの件が無罪であったとしても、しつこいくらいに挨拶をしてくるフェオドラを困らせてやるからいはできるだろう。おどおどするのならば声などかけてこなければいいのに。こちらは無視してるのだ。諦めてもいいだろうになんかと挨拶をしてくる。めんどくさいし、絆されるつもりもない。
ないことに気づいて少しでも慌てればいい。そんな姿を想像して、フッと笑う。
ただ、彼はなにも知らなかった。知らされていなかった。そして、ちょっとした悪戯心で大事にしているものがどうなるかなどわかっていなかった。
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