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暁 星が宿り、縁が交わる
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ドサッと男はくたびれたソファとラグだけの簡素な部屋にフェオドラを転がす。うっと呻くものの意識が戻ってないようで、くたりと倒れたまま。男はフェオドラの顔を覗き見、ニヤッと笑みを浮かべるとソファに腰を下ろし、フェオドラを眺める。
「上等モンだナ」
依頼で粗方聞いていたが予想以上の上玉。無理矢理起こして、嬲るのもいいが、自然と目覚め反応をみるのも面白そうだと男は舌舐りをしながら、思案する。
尻軽だとか何とか言っていたから、起きると擦り寄ってくるかもしれない。それとも実はその話自体が嘘で警戒し、怯えるかもしれない。どちらにしろ、こちらとしては旨味しかない話だ。前金もたっぷりもらった。その上に依頼人が取りに来るまで自由にしていいと来たもんだ。殺さなければ何をしてもいい。相手が言ったのはそれだけだった。更に誘拐が上手くいくようにと認識阻害に隠蔽と好待遇。この場所とて用意されたアパートで隠蔽魔法がかけられている。
「アレ? まだヤッてなかったんすね。先におっ始めてるもんかとばかり」
「まァ、それでもよかったんだがナ」
後から入ってきたのは男に比べればまだ年若い青年達。リーダーとなる男の後に彼らに回してくれる予定だったから、まだ始めてないことに何処か不服げだ。
「……ん」
「おウ、起きたカ」
「だ、誰ですか」
「ア゛? ンなのは知らなくていイ」
呻きながら起き上がったフェオドラにリーダーはソファから腰を上げ、フェオドラに言葉をかける。怯えた表情のフェオドラに演技か無垢かと確認する意味も含めフェオドラを上から下に舐めるように眺める。その視線がよほど気持ち悪かったのだろう、体を縮め小さな声でトゥーラ様と助けを求めた。
「生娘って訳じゃあるまいシ、精々、俺タチを楽しませてもらオうじゃねェか」
ニヤリと笑う男達にフェオドラはますます震え、暴かれないようにと体を小さく小さく硬くする。痴漢撃退用の魔法を教えてもらっていたが不安と恐怖とでどうにも彼らに当てられそうにもない。
「アルトゥール、嬢ちゃんを抱えた奴はあっちに行ってたぞ」
「レオンチェフ様、あの美人さんを連れたやつはあっちに」
「レオンチェフ、お前というものが随分と鈍ったモンだな。恐らく貧困街に近いところに逃げ込んでるんじゃないか」
アルトゥールがフェオドラの行方を探していると本日初めてフェオドラと出会った人々が口々にフェオドラの行方を指差す。時折、厳しい声も飛んできたが、アルトゥールはそれを甘んじて受け入れた。間違いなく、自分の判断ミスが呼び込んだものであったためだ。
「フェオドラ」
「レオンチェフ、冷静になれよ。公爵家からすでに要請は受けている」
「いやー、こんなに焦るレオンチェフ様初めてっスね」
やれ珍しいものが見れたとからりと笑うもその目は笑っておらず、フェオドラの向かったであろう先、報告で見失ったあたりを睨め付けていた。
「ここらは空きが多い。一軒一軒調べるには時間がかかるぞ」
どうするというヴェルラムを他所にアルトゥールは一点を見つめていた。どうしたと声をかけようとその顔を見たが、護衛達が言ってたのはこれかと頬をひき攣らせる。スッと細くなった瞳孔に何かを抑えるかのような細い吐息。フーッフーッと息するその男は彼らも知らない顔だった。
「先に行く」
「は? どういうことだ」
フェオドラはあそこにいると呼ぶ声が聞こえたというアルトゥールにいつの間ににそんな特殊能力を得たんだとばかりに声をかけるもすでにそこにアルトゥールの姿はなく。どこに行ったと見れば、壁を垂直に登り、屋根の上を走っていくではないか。確かに下では人とぶつかる可能性が多く、先に進むのも困難だから、その道は間違いではない。間違いではないのだが――。
「アイツ、とうとう人間辞めたか」
「愛のなせる技だったり?? いや、そんなこと言ってる場合じゃねぇや。俺、追いますね」
「あ、あぁ、そうだな。そうしてくれ」
小さくなる姿にアキムは慌ててアルトゥールの後を追う。ヴァルラムは指示を飛ばし、アルトゥールが向かったあたりを中心に騎士達を配備していく。
「さてまた、誰がなんのためにフェオドラ嬢を誘拐したものやら。とりあえず、何もないことを祈りたい」
誘拐には様々な思惑があるのだろうが、それよりも先ほどのアルトゥールが何かを起こさないという保証が出来ない。故にフェオドラの無事を祈る。
「いやぁ、触らないで!」
「ハッ、そいつァできねェ話だナ」
そう言ってリーダーはフェオドラに馬乗りになり、暴れる手を片手で一纏めにするとブラウスを引きちぎる。顕になる柔肌に男達はひゅぅと口笛を吹く。
「うっは、すげー白い肌。肌触りも超いいじゃん」
「ちょうどイイ、足押さえてロ」
「りょーかい」
「いやっ、なんでっ」
暴れようと体を捻るフェオドラに男達はゲラゲラと笑う。
「さァ、なんでダろうなァ。まァ、そウだな、お前は俺ラを楽しまセればいいんダよ」
フェオドラの顎を掴み、男は顔を近づけてそういう。やるつもりなんてないとばかり、暴れるも足には手下であろう若い男達が掴み、スカートを捲り、足を掴み、空いている手でねっとりと撫でている。
「ひぅっ」
「おイおイ、俺よりモ、先に味わうンじゃねェよ」
「はは、すいません。旨そうな肌をしてたもんで」
どうやら、撫でるだけで飽き足らず、フェオドラの足に舌を這わせたようだ。それにリーダーは悪びれる様子もない男を叱る。
「ま、正直なとコろブッ壊れててモ、問題はねェらしイからなァ。一発、サッとヤッちまうか」
「うっ、いやっ」
「ちったァ、大人しくしやガれ」
「あぐっ」
何かを始めようとするのに気づいたフェオドラが力一杯抵抗するとそれに苛立ったようでリーダーはフェオドラの頬を殴る。それにフェオドラは言葉にならない声を零し、呻く。
「どうセ、いくつモ咥え込んできたンだロ。精々、イい声で啼クことだナ」
近づく男の顔がフェオドラにとって怖い男に重なる。思い出してはダメだと思うのにその記憶の扉が乱暴に開かれた。
「いやぁああああああ」
聞こえてきたフェオドラの叫び声にアルトゥールは本能的な直感でアパートを見つけ、そこに踏み込んだ。そして、隠蔽魔法も看破したアルトゥールは気配を絶ち、部屋に騎士達を待つことなく、突入した。
「……!!」
目の前に飛び込んできたのは襲い掛かっている男に服を乱されたフェオドラの姿。カッと熱が頭に上る。ゲラゲラと笑う男達はアルトゥールの侵入にも気づいていないようだった。スッと馬乗りの男の隣に立てば、流石に男達も気づいたのだろう、アルトゥールに顔を向けた。
「ナんだ、おボェッ!!」
声を出そうとした男の首はアルトゥールの蹴りで捻じ曲がる。容易に刈り取られた男の体がフェオドラの上に落ちそうになるも、次弾の回し蹴りによってドゴッと音を立て、壁に激突する。
「「ヒィッ」」
変わり果てたリーダーの姿にフェオドラから手を離し、残された男達は腰を抜かし、後ずさる。
ひとまずはフェオドラから男を排除できたことにフーッと息を吐くとアルトゥールは男達をジッと睨め付けた。
「上等モンだナ」
依頼で粗方聞いていたが予想以上の上玉。無理矢理起こして、嬲るのもいいが、自然と目覚め反応をみるのも面白そうだと男は舌舐りをしながら、思案する。
尻軽だとか何とか言っていたから、起きると擦り寄ってくるかもしれない。それとも実はその話自体が嘘で警戒し、怯えるかもしれない。どちらにしろ、こちらとしては旨味しかない話だ。前金もたっぷりもらった。その上に依頼人が取りに来るまで自由にしていいと来たもんだ。殺さなければ何をしてもいい。相手が言ったのはそれだけだった。更に誘拐が上手くいくようにと認識阻害に隠蔽と好待遇。この場所とて用意されたアパートで隠蔽魔法がかけられている。
「アレ? まだヤッてなかったんすね。先におっ始めてるもんかとばかり」
「まァ、それでもよかったんだがナ」
後から入ってきたのは男に比べればまだ年若い青年達。リーダーとなる男の後に彼らに回してくれる予定だったから、まだ始めてないことに何処か不服げだ。
「……ん」
「おウ、起きたカ」
「だ、誰ですか」
「ア゛? ンなのは知らなくていイ」
呻きながら起き上がったフェオドラにリーダーはソファから腰を上げ、フェオドラに言葉をかける。怯えた表情のフェオドラに演技か無垢かと確認する意味も含めフェオドラを上から下に舐めるように眺める。その視線がよほど気持ち悪かったのだろう、体を縮め小さな声でトゥーラ様と助けを求めた。
「生娘って訳じゃあるまいシ、精々、俺タチを楽しませてもらオうじゃねェか」
ニヤリと笑う男達にフェオドラはますます震え、暴かれないようにと体を小さく小さく硬くする。痴漢撃退用の魔法を教えてもらっていたが不安と恐怖とでどうにも彼らに当てられそうにもない。
「アルトゥール、嬢ちゃんを抱えた奴はあっちに行ってたぞ」
「レオンチェフ様、あの美人さんを連れたやつはあっちに」
「レオンチェフ、お前というものが随分と鈍ったモンだな。恐らく貧困街に近いところに逃げ込んでるんじゃないか」
アルトゥールがフェオドラの行方を探していると本日初めてフェオドラと出会った人々が口々にフェオドラの行方を指差す。時折、厳しい声も飛んできたが、アルトゥールはそれを甘んじて受け入れた。間違いなく、自分の判断ミスが呼び込んだものであったためだ。
「フェオドラ」
「レオンチェフ、冷静になれよ。公爵家からすでに要請は受けている」
「いやー、こんなに焦るレオンチェフ様初めてっスね」
やれ珍しいものが見れたとからりと笑うもその目は笑っておらず、フェオドラの向かったであろう先、報告で見失ったあたりを睨め付けていた。
「ここらは空きが多い。一軒一軒調べるには時間がかかるぞ」
どうするというヴェルラムを他所にアルトゥールは一点を見つめていた。どうしたと声をかけようとその顔を見たが、護衛達が言ってたのはこれかと頬をひき攣らせる。スッと細くなった瞳孔に何かを抑えるかのような細い吐息。フーッフーッと息するその男は彼らも知らない顔だった。
「先に行く」
「は? どういうことだ」
フェオドラはあそこにいると呼ぶ声が聞こえたというアルトゥールにいつの間ににそんな特殊能力を得たんだとばかりに声をかけるもすでにそこにアルトゥールの姿はなく。どこに行ったと見れば、壁を垂直に登り、屋根の上を走っていくではないか。確かに下では人とぶつかる可能性が多く、先に進むのも困難だから、その道は間違いではない。間違いではないのだが――。
「アイツ、とうとう人間辞めたか」
「愛のなせる技だったり?? いや、そんなこと言ってる場合じゃねぇや。俺、追いますね」
「あ、あぁ、そうだな。そうしてくれ」
小さくなる姿にアキムは慌ててアルトゥールの後を追う。ヴァルラムは指示を飛ばし、アルトゥールが向かったあたりを中心に騎士達を配備していく。
「さてまた、誰がなんのためにフェオドラ嬢を誘拐したものやら。とりあえず、何もないことを祈りたい」
誘拐には様々な思惑があるのだろうが、それよりも先ほどのアルトゥールが何かを起こさないという保証が出来ない。故にフェオドラの無事を祈る。
「いやぁ、触らないで!」
「ハッ、そいつァできねェ話だナ」
そう言ってリーダーはフェオドラに馬乗りになり、暴れる手を片手で一纏めにするとブラウスを引きちぎる。顕になる柔肌に男達はひゅぅと口笛を吹く。
「うっは、すげー白い肌。肌触りも超いいじゃん」
「ちょうどイイ、足押さえてロ」
「りょーかい」
「いやっ、なんでっ」
暴れようと体を捻るフェオドラに男達はゲラゲラと笑う。
「さァ、なんでダろうなァ。まァ、そウだな、お前は俺ラを楽しまセればいいんダよ」
フェオドラの顎を掴み、男は顔を近づけてそういう。やるつもりなんてないとばかり、暴れるも足には手下であろう若い男達が掴み、スカートを捲り、足を掴み、空いている手でねっとりと撫でている。
「ひぅっ」
「おイおイ、俺よりモ、先に味わうンじゃねェよ」
「はは、すいません。旨そうな肌をしてたもんで」
どうやら、撫でるだけで飽き足らず、フェオドラの足に舌を這わせたようだ。それにリーダーは悪びれる様子もない男を叱る。
「ま、正直なとコろブッ壊れててモ、問題はねェらしイからなァ。一発、サッとヤッちまうか」
「うっ、いやっ」
「ちったァ、大人しくしやガれ」
「あぐっ」
何かを始めようとするのに気づいたフェオドラが力一杯抵抗するとそれに苛立ったようでリーダーはフェオドラの頬を殴る。それにフェオドラは言葉にならない声を零し、呻く。
「どうセ、いくつモ咥え込んできたンだロ。精々、イい声で啼クことだナ」
近づく男の顔がフェオドラにとって怖い男に重なる。思い出してはダメだと思うのにその記憶の扉が乱暴に開かれた。
「いやぁああああああ」
聞こえてきたフェオドラの叫び声にアルトゥールは本能的な直感でアパートを見つけ、そこに踏み込んだ。そして、隠蔽魔法も看破したアルトゥールは気配を絶ち、部屋に騎士達を待つことなく、突入した。
「……!!」
目の前に飛び込んできたのは襲い掛かっている男に服を乱されたフェオドラの姿。カッと熱が頭に上る。ゲラゲラと笑う男達はアルトゥールの侵入にも気づいていないようだった。スッと馬乗りの男の隣に立てば、流石に男達も気づいたのだろう、アルトゥールに顔を向けた。
「ナんだ、おボェッ!!」
声を出そうとした男の首はアルトゥールの蹴りで捻じ曲がる。容易に刈り取られた男の体がフェオドラの上に落ちそうになるも、次弾の回し蹴りによってドゴッと音を立て、壁に激突する。
「「ヒィッ」」
変わり果てたリーダーの姿にフェオドラから手を離し、残された男達は腰を抜かし、後ずさる。
ひとまずはフェオドラから男を排除できたことにフーッと息を吐くとアルトゥールは男達をジッと睨め付けた。
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