俺は空気が読める~魔力0の無能と馬鹿にされてダンジョンに追放された俺、実は災害級のスキルがぶっ壊れていて世界最強にして唯一の剣士になる~

島風

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65主人公冒険者に絡まれがち

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俺はアリス、ルナ、シエナを連れて冒険者ギルドに向かった。 

ギルドで聖剣の情報を得るためだ。 

『聖剣伝説』 

勇者いつきは最果てのダンジョンを作る直前に自らの聖剣を岩に刺して、魔法を施し、適正がある者にのみ使用を可能にした。 

魔法には仮の魂が込められており、魂のめがねにかなった者のみがその剣を岩から引き抜ける。 

俺は旅のついでに珍しい物を見て見たいと思った。 

俺は既に剣を持っているからもちろん物見遊山だ。 

そしてギルドの扉を開けると。 

「お前? 昨日冒険者試験を受けた魔力0の男じゃねえか?」  

「そうだ。ぷぷ、魔力0なのに冒険者試験受けてギルドを困らせていたヤツだ」 

「おい、おい、冒険者は遊びじゃねえんだ。大人しく畑でも耕してな!」  

見ると、突然見覚えのない冒険者達が進み出て来た。顔付きを見ると、如何にも腕に自信にあふれている男達だ。だが、内面は察しがついた。  

「はっきり言おう、てめぇはカスであると。カスは俺達に迷惑かけるに決まってんだよ!」  

「……」  

どうしようか? 

このクズ達? 

「偉そうなこと言ってるけど、その装備じゃ底辺冒険者だよね? 人のことより、先ずは自分が偉くなった方がいいんじゃないかな?」  

アリスが天然爆発で粗暴な冒険者達を煽る。 

多分、本人に自覚なし。 

「お前! 黙って聞いてりゃ!」  

「きゃ!?」 

そういうと、粗暴な男はアリスに近づき、殴りかかってきた。  

仕方ない。  

俺は出来るだけ力を落として素早く近づいてアッパーカットをお見舞いする。   

ゴオオオオオオン  

爆音が聞こえる。   

「え?」   

「ぬぽおおおおおおおお!!」   

間抜けなアリスの声と共に男は忽然と姿を消した。大きくもっと間抜けな悲鳴だけを残して。   

「おい?……ダニエルは何処へ行ったんだ?」   

「上だが?」   

冒険者達が上を向くと、男がはるか高い空に吹っ飛んでいた。   

「へ?」   

「え?」   

「は?」   

その場にいる誰もが、素っ頓狂な声をあげる。   

さっきまで知らぬふりをしていたギルドの人たちも、すっかり度肝を抜かれてしまったようだ。   

ぽかんと口を開けて、穴が空いたギルドの屋根から飛んでいる男を目で追っている。  

「…………あぽあぽあぱあぽぽぽぽぽぽぉ!!」   

放物線の最高位で悲鳴をあげた男が、上昇から落下に軌道を変えると、落ちてきた。   

情けない悲鳴をあげながら、見苦しい姿のまま、万歳して手足を大の字にして地面に激突する。   

――― ドォォォォォン!!   

男は床に地面深くまで窪んだ穴を作って入ってしまった。   

万歳の形の人の形の穴が地面に開いている。漫画以外で初めて見た。   

流石に死んでいると、気分が悪いので、生死を確かめに穴を覗くと、男はまだ生きているようだ。ぴくぴくとゴキブリみたいに手足を動かしている。   

いや、予想外の威力で例えこのこんな馬鹿でも死んじゃうとあんまりだとおもったから、正直、ちょっと安心した。   

「ちょっとお前? 何か魔法が使えるのか?」 

「いや、軽く殴っただけだが」 

「「そんな訳、あるかぁああああああ!!」」  

何故か残りの冒険者達に突っ込まれた。  

「そんなこと言ったって、マジそうなんだけど?」  

俺は冒険者達を無視して受付に行くと冒険者達は後ずさって消え失せてくれた。 

そして聖剣の情報を聞いた。 

クロエちゃんが対応してくれた。 

聖剣はどうもアシュフォードの街の何処かにあるらしい。 

そしてキーは聖剣教。 

古の言い伝えは語り継がれており、聖剣を信奉する信者が昔からいた。 

しかし、最近この街には聖剣教に絶対的なカリスマ性を持った聖女が現れた。 

聖剣を見守る聖女。 

俺はまさか偶然その聖女と出会うことになるとは思いもしなかった。
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