俺は空気が読める~魔力0の無能と馬鹿にされてダンジョンに追放された俺、実は災害級のスキルがぶっ壊れていて世界最強にして唯一の剣士になる~

島風

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55ノア、今度は魔王と再会する

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「何こんな年下の女の子相手に期待してたんですか? すっごく気持ち悪いですよお兄ちゃん♡」 

「う、うぐ!」 

全うな指摘だが、こいつは間違いなくメスガキだ。 

メスガキとは子供であるにも関わらず大人を誘惑した上、毒舌などで見下し、本来性的な目で見る筈がない存在が性的に上位存在へとなってしまう駄目な子供の事だ。 

え? 

駄目なのお前の方だろって? 

違う、メスガキは男の優位性誇示の本能を踏み躙る存在で、暴力、毒舌もその幼さが故に封じられる対処不能の属性だ。 

一説にはその存在は男の潜在的能力を押し上げるため神が作為的生み出した者と言われている。メスガキ論者界隈だけでだけど。 

は? 

何でそんなに詳しいんだって? 

俺の趣味を詮索するな! 

「クロエちゃん。お兄ちゃんをからかっちゃダメだよ」 

俺は今更だが大人の空気をまとい、諭す。 

手遅れなのは重々理解しているがこのままでは俺はダメな大人の烙印を押される。 

「草。前そんなにしておいて説得力ないわよお兄ちゃん」 

「ぐっ!」 

しまっら。 

俺の息子の馬鹿野郎! 

しかし仕方がないのだ。 

男の下半身は別人格が宿っているのである。 

決して俺がロリコンだからという訳ではない。 

「ふふ。ごめんね♡ お兄ちゃんがあんまりタイプだから、クロエ、ついからかっちゃった。お詫びにパンツ見せてあげゆね♡」 

「は?」 

パ、パンツ? 

するとクロエは。 

「こんな事、お兄ちゃんにしかしないんだよ」 

「ちょ! ちょっと!」 

ちょっと期待しちゃうだろ? 

どうせ期待させといて毒舌だろう。 

しかしクロエちゃんは……。 

恥ずかしそうに顔を赤らめながら横を向いて必死という感じで少しづつスカートをずり上げていった。 

み、見えちゃう。 

見たいけど。 

は!? 

俺、ヤベェ! 

「だ、ダメだよクロエちゃん!」 

「あ、あん。そんなに見つめられるとクロエ恥ずかしい……」 

いや、だって普通目が離せないだろ? 

俺、おかしくないよな? 

「どう? お兄ちゃん?」 

ついにクロエちゃんはスカートを完全にたくしあげてしまった。 

実はスパッツを履いていた。 

というオチではなく。 

それは本物の純白の清楚な女の子のパンツ。 

俺は思わずガン見してしまった。 

そして、ゴクリ。 

唾を飲み込んでしまった。 

「お兄ちゃん……ふふ、そんな唾を飲み込むなんて気持ち悪いね。でももっと見ていいよ♡」 

「い、いや、お、俺」 

いかんこんなとこ見つかったら俺が社会的に死ぬ。 

それに気がついたが。 

「本当ダメなお兄ちゃん。こんなに年下の女の子のパンツ見てこんなになって」 

ちょっと! 

どこ見てんの? 

それ以上はマジでダメ! 

「お兄ちゃんの準備ができたみたいだから……しよ」 

ちょ! 

何言ってんのこの子? 

いくら何でもそれはダメだろ? 

「約束したもん。クロエをお嫁さんにしてくれるって♡」 

そう言った途端、クロエちゃんは俺を押し倒した。 

俺の両腕を組みひしぎ抑え込むクロエちゃん。 

そんなの男の力にかかれば! 

それに俺は武術言語常駐、身体強化のスキルの持ち主。 

だが……びくともしなかった。 

何なのこの子? 

ゴリラ? 

俺はあまりの異常事態に驚き、クロエちゃんを鑑定した。 

ありえない。 

こんな年端もいかない女の子が俺を力ずくで抑え込むなんて異常だ。 

鑑定の結果は。 

【名前】クロエ 

【能力】魔王 

【レベル】120 

は? 

俺は愕然とした。 

なんでこんなとこに魔王がいるの? 

いや、それより! 

「きゃー! やだー! メスガキに襲われるー!」 

俺は大声で助けを呼んだ。 
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