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52ノア、ヤンデレ勇者と再会する
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俺とアリス、ルナの3人は冒険者ギルドに向かった。
奴隷商のハウゼンはアーサーさんが責任もって潰すと約束してくれた。
明日にでもがさ入れするそうだ。
以前から怪しいと目をつけていたそうで、既に証拠も手に入れているそうだ。
俺、盗賊の首領を殺しちゃったから、猫耳族の件の証拠ないんだよな。反省。
冒険者ギルドに向かうのは冒険者になるためだ。
勇者いつきの屋敷から大量の金銀財宝を手に入れたので金銭には困らないが、旅をするのには冒険者になった方が便利だ。
冒険者証は身分証明書になるし、ギルドの銀行サービスも使える。
地元の情報や色々な支援情報も手に入る。
何より危険な場所に入るには冒険者にならないと入れない。
それで冒険者になろうと思った。
そして、冒険者ギルドのドアをまさに開けようとしたその時。
「ん?」
「あ!」
俺は同時に冒険者ギルドのドアのとってを掴もうとした女の子と目があった。
歳の頃は俺より少し下か?
綺麗な顔立ちなものの、衣装はただの冒険者のものではない。
白を基調に金銀をあちこちにあしらい、まるで勇者様の様だ。
「ああああああああ! ノア様!」
「ええ!?」
俺は突然抱きついて来た女の子に驚いた。
「ちょっと、君?」
いくら可愛い子でも突然抱きつかれると困る。
「ようやく会えたのです! 探し回ったかいがあったのです!」
「ちょっとノア君? この子誰?」
「そうです。ペットの僕を差し置いて酷いです!」
「いや誤解だ! 俺もこの子知らない!」
アリスはいいとして、ルナはいい加減ペットになろうとするの止めてくれ!
リードを拒否するのに必死だったんだからな!
街の中でリード付けた女の子を連れまわすの許される世界って銀〇位でしかねーわ!
「魔道具での24時間監視が突然途切れて焦っていたのです!!」
「はい?」
一体何の事? 突然抱き着いて来た女の子が謎発言。
「ごめんなさいなのです。突然で驚かせたのです。説明するのです。私、この魔道具『ストーキング』でノア様のことを毎日毎日見守ってたのです。でも、突然ノア様が家族の手で追放刑になってしまって……魔道具の効果範囲から何処かに行ってしまったのです!」
えっと? 今ストーキングって言ったよな?
今の内容は犯行の自供か?
「わ、私……いてもたってもいられず、ノア様の家族を皆殺しにしようと王都に向かっていたのですが、途中でノア様が最果てのダンジョンから帰還したと聞いたのです!」
何さらっと殺人計画暴露してんの? この子?
いくら憎い俺の家族でもダメだろ?
「ノア様……びっくりされているのですね。でも、安心してください。これからはこの勇者シエナがノア様を守るのです。ノア様を傷つける者は殺します。ノア様を馬鹿にする者は殺します。ノア様の邪魔をする者は殺します」
えっと……。
おかしい人かな?
「ノア様。シエナのことを信じるのです。シエナは正真正銘の勇者です。この勇者の殺人許可証を見るのです!」
ほ、本物だった。
初めて見るけど、国王の印が押してある本物の殺人許可証、ついでに発行先は勇者シエナとある。これは国王がこの国の数人の人間にのみ発行するモノだ。
だけどな、これは……キチガイに刃物だよな?
「あなたぱっと出で何を言っているの? ノア君は私のものなんだからね!」
「ア、アリス、駄目だって!」
まずいアリスは1,000年前の知識しかないから勇者法を知らない。
「あなた。死ぬのです!」
ズバッとアリスの首が飛ぶ。
「ア、アリス!」
あまりにいきなりで対応できなかった。
「よくもやってくれたわね。ノア君は渡さない!」
アリスは首だけでそう言うと。
「血術式『薔薇の斬華輪! 』」
今度は勇者シエナをアリスの血術式が襲う。
「ブレーブ!!!!」
勇者シエナは勇者の身体能力1000倍のスキルで抗しきる。
「なかなかやるわね」
アリスはそう言うと自分の首を腰の位置で持って敵ながらあっぱれと言う感じだ。
するとルナが俺の腕の袖を可愛くつまんで可愛く言った。
「ノア様、こんなところでコントしてると皆さんの迷惑になりますよ」
まさかのルナからの全うな指摘だった。
俺はアリスとシエナをなだめて何とかその場を収めた。
だけど、この勇者なんなの?
奴隷商のハウゼンはアーサーさんが責任もって潰すと約束してくれた。
明日にでもがさ入れするそうだ。
以前から怪しいと目をつけていたそうで、既に証拠も手に入れているそうだ。
俺、盗賊の首領を殺しちゃったから、猫耳族の件の証拠ないんだよな。反省。
冒険者ギルドに向かうのは冒険者になるためだ。
勇者いつきの屋敷から大量の金銀財宝を手に入れたので金銭には困らないが、旅をするのには冒険者になった方が便利だ。
冒険者証は身分証明書になるし、ギルドの銀行サービスも使える。
地元の情報や色々な支援情報も手に入る。
何より危険な場所に入るには冒険者にならないと入れない。
それで冒険者になろうと思った。
そして、冒険者ギルドのドアをまさに開けようとしたその時。
「ん?」
「あ!」
俺は同時に冒険者ギルドのドアのとってを掴もうとした女の子と目があった。
歳の頃は俺より少し下か?
綺麗な顔立ちなものの、衣装はただの冒険者のものではない。
白を基調に金銀をあちこちにあしらい、まるで勇者様の様だ。
「ああああああああ! ノア様!」
「ええ!?」
俺は突然抱きついて来た女の子に驚いた。
「ちょっと、君?」
いくら可愛い子でも突然抱きつかれると困る。
「ようやく会えたのです! 探し回ったかいがあったのです!」
「ちょっとノア君? この子誰?」
「そうです。ペットの僕を差し置いて酷いです!」
「いや誤解だ! 俺もこの子知らない!」
アリスはいいとして、ルナはいい加減ペットになろうとするの止めてくれ!
リードを拒否するのに必死だったんだからな!
街の中でリード付けた女の子を連れまわすの許される世界って銀〇位でしかねーわ!
「魔道具での24時間監視が突然途切れて焦っていたのです!!」
「はい?」
一体何の事? 突然抱き着いて来た女の子が謎発言。
「ごめんなさいなのです。突然で驚かせたのです。説明するのです。私、この魔道具『ストーキング』でノア様のことを毎日毎日見守ってたのです。でも、突然ノア様が家族の手で追放刑になってしまって……魔道具の効果範囲から何処かに行ってしまったのです!」
えっと? 今ストーキングって言ったよな?
今の内容は犯行の自供か?
「わ、私……いてもたってもいられず、ノア様の家族を皆殺しにしようと王都に向かっていたのですが、途中でノア様が最果てのダンジョンから帰還したと聞いたのです!」
何さらっと殺人計画暴露してんの? この子?
いくら憎い俺の家族でもダメだろ?
「ノア様……びっくりされているのですね。でも、安心してください。これからはこの勇者シエナがノア様を守るのです。ノア様を傷つける者は殺します。ノア様を馬鹿にする者は殺します。ノア様の邪魔をする者は殺します」
えっと……。
おかしい人かな?
「ノア様。シエナのことを信じるのです。シエナは正真正銘の勇者です。この勇者の殺人許可証を見るのです!」
ほ、本物だった。
初めて見るけど、国王の印が押してある本物の殺人許可証、ついでに発行先は勇者シエナとある。これは国王がこの国の数人の人間にのみ発行するモノだ。
だけどな、これは……キチガイに刃物だよな?
「あなたぱっと出で何を言っているの? ノア君は私のものなんだからね!」
「ア、アリス、駄目だって!」
まずいアリスは1,000年前の知識しかないから勇者法を知らない。
「あなた。死ぬのです!」
ズバッとアリスの首が飛ぶ。
「ア、アリス!」
あまりにいきなりで対応できなかった。
「よくもやってくれたわね。ノア君は渡さない!」
アリスは首だけでそう言うと。
「血術式『薔薇の斬華輪! 』」
今度は勇者シエナをアリスの血術式が襲う。
「ブレーブ!!!!」
勇者シエナは勇者の身体能力1000倍のスキルで抗しきる。
「なかなかやるわね」
アリスはそう言うと自分の首を腰の位置で持って敵ながらあっぱれと言う感じだ。
するとルナが俺の腕の袖を可愛くつまんで可愛く言った。
「ノア様、こんなところでコントしてると皆さんの迷惑になりますよ」
まさかのルナからの全うな指摘だった。
俺はアリスとシエナをなだめて何とかその場を収めた。
だけど、この勇者なんなの?
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