48 / 92
48ノア、外道を処す
しおりを挟む
ゴトン、ゴトン、ルイの両腕が地面に落ちる。
「さあ、一体どうやって俺に爆炎を撒き散らす気だ?」
「キ、キィェェェェェェェェェェェェエ!!!!!!」
俺は意地悪く言った。
ルイの最強魔法は両腕から爆炎を撒き散らすモノだ。
ルイの能力、煉獄魔導士の特徴だ。
その爆炎は通常の神級魔法の数倍の威力、故に真っ先に両腕を切断させてもらった。
もちろん、これで無力化できた訳ではない。
通常の炎の神級魔法もルイは使える。
「こ、こうなったら、我輩の神級魔法で!」
「ルイ様、頑張ってください。今なら治癒魔法で両腕も接着できます!」
加速。
俺は加速のスキルを使った。
高速でルイに近づくとルイの両脚を切断した。
「ひ、ひぃ」
「何やってんの? このボケ? あんなクズに負ける気?」
全くルイの弱さにも増して、エミリーの醜悪さが酷いな。
「い、痛いザマス。痛い、我輩の両腕が痛いザマス!」
ようやく痛みが襲って来たか。
これなら魔法詠唱なんてとてもできないだろう。
俺は剣を携えたままルイに近づいた。
「俺の質問に答えろ。答えればしばらく生かしてやる。質問以外でも有力な情報ならしばらく生かしておいてやる。嘘を言わなかったらしばらく生かしてやる!」
「ひ、ひぃ」
エミリーがどうもお漏らしをしたようだ。
「まず、リリーを殺したのはお前か?」
リリーはルイの唇に噛み付いた。だからルイがリリーを殺したのか?
俺はそれが知りたい。
リリーを殺したのはルイか長兄のテオか?
「ち、違うザマス。最初はリリーに口を噛まれて殴りつけたけど、テオ兄がリリーに躾をしていたら、止まらなくなって、殺したザマス。本当ザマス。し、信じて欲しいザマス!」
こいつ、なんか勘違いしてないか?
命乞いのつもりか?
こいつを生かしたら、更に多くの人が酷い思いをする。
いや、既にこいつのした事は許容を超えているんだ。
生かすなんてあり得ないだろう?
ちょっと考えればわかるだろうに。
「次に取引をする奴隷商は誰だ?」
「ど、奴隷商はハウゼン商会ザマス。昔からの付き合いザマス」
なるほど、確かアシュフォードに本店を持つ奴隷商か。
俺がいた辺境領では執事長のエーリヒさんの監視が厳しいからアシュフォードの街を拠点にした訳か。
全く、自分の家族がここまで他の領に迷惑をかけているとはな。
親父も関わっているのか?
「最後に親父はこの件に関わっているのか?」
「もちろんザマス。執事長のエーリヒが経費削減とか言うから父上が5年前から始めたザマス」
なるほど、そういう事か。
実家は放蕩な贅沢三昧で執事長のエーリヒさんが何年も前に経費削減として王都の実家に送る資金を削減した。
通常の伯爵家に相応しい金額以上なのにそれでも我慢できないとはな。
「わかった。知りたい事は全部わかった」
知りたい事が全部わかった。
後は処すだけだ。
だが。
「……ノア様」
何故か突然エミリーがシナを作って俺にしなだれかかる。
「私、あんな心にも無い事を言ってしまいましたが、本当は昔からノア様の事が。私をノア様専用の肉便器にしてくださいまし。お願いします」
全く何なんだ?
そんな事が信じられるか?
それに肉便器?
この女は自分からルイの肉便器を希望していたのか?
それを俺に求められてもな。
何より、こいつも奴隷狩の関係者だ。
許せる訳も無い。
「エ、エミリー! 我輩を裏切るのですか?」
「ふん、弱い男に興味無いつっの! キモい顔に抱かれる度に鳥肌が立ってたわよ」
全く。
こいつら馬鹿か?
俺がこいつらを生きて返すと思うのか?
「じゃあ、処すな?」
「は?」
「え?」
2人は素っ頓狂な声を上げる。
「俺は言ったよな。聞いた事に答えればしばらく生かしてやるとな。生かしてやるとは言っていない」
「キ、キィェェェェェェェェェェェェエ!!!!!!」
ルイの絶唱が響いた途端、俺は剣を無造作に振るった。
音速の壁を破った剣先はソニックブームを発生し、ルイを襲った。
ビシャ
ルイは血飛沫に変わって、壁のシミになった。
「ひ、ひぃぃぃぃ!!」
エミリーはまたへたり込んでまたお漏らしをしている。
さっき漏らしたばかりなのに、こいつの膀胱どうなってんだ?
「わ、私も殺す気? 私、女の子よ? それを殺すの? あなた正義感強いんでしょ?」
まあ、正義感は強いかな。
確かに女の子に直接手を下すとかは躊躇するな。
だがな。
俺には猫耳族の人達の怨嗟の目でわかった。
エミリーを見つめる目。
これまでルイとエミリーが何をして来たのか?
あるいはエミリーがそれを見て止めもせず、何もしなかったか?
ルイとの決着がついた頃にはルナが里の人達の牢獄の扉の鍵を開けていた。
そして、俺とエミリーを里の皆が取り囲む。
「ありがとうございます。私は猫耳族の里の長です。なんと感謝していいか」
「あなた達の事についてはむしろ俺から謝罪すべき事です。頭を上げてください。それより、このエミリーという女。この女はどうされますか? この女は伯爵家の使用人です。捕縛されても大した罪にも問われず放免になる可能性があります。どう処すかはあなた達に任せます」
「や、止めて! なんて事を言うの! そんな事を言ったら!」
エミリーは涙目で俺に向かって叫んでいた。
まあ、大した事をしていなければ穏便な措置になるだろうな。
そうでなければ。
俺の知った事では無い。
「じゃ、俺は他に囚われている人がいないかあちこち探して来ますので」
そう言ってその場を去ると。
「ギャアアアアア! 止めて! お願いだから止めて! ちょっと何人か殺しただけなのに!」
やっぱり人の道を外していたか。
おそらく嬲り殺しになるな。
男達の怒気から察してはいたが、後ろからエミリーを殴る蹴るの音が聞こえて来た。
「ノ、ノア様?」
「ルナ、お前は来い。直接地獄を見ていない者には辛い筈だ」
「さあ、一体どうやって俺に爆炎を撒き散らす気だ?」
「キ、キィェェェェェェェェェェェェエ!!!!!!」
俺は意地悪く言った。
ルイの最強魔法は両腕から爆炎を撒き散らすモノだ。
ルイの能力、煉獄魔導士の特徴だ。
その爆炎は通常の神級魔法の数倍の威力、故に真っ先に両腕を切断させてもらった。
もちろん、これで無力化できた訳ではない。
通常の炎の神級魔法もルイは使える。
「こ、こうなったら、我輩の神級魔法で!」
「ルイ様、頑張ってください。今なら治癒魔法で両腕も接着できます!」
加速。
俺は加速のスキルを使った。
高速でルイに近づくとルイの両脚を切断した。
「ひ、ひぃ」
「何やってんの? このボケ? あんなクズに負ける気?」
全くルイの弱さにも増して、エミリーの醜悪さが酷いな。
「い、痛いザマス。痛い、我輩の両腕が痛いザマス!」
ようやく痛みが襲って来たか。
これなら魔法詠唱なんてとてもできないだろう。
俺は剣を携えたままルイに近づいた。
「俺の質問に答えろ。答えればしばらく生かしてやる。質問以外でも有力な情報ならしばらく生かしておいてやる。嘘を言わなかったらしばらく生かしてやる!」
「ひ、ひぃ」
エミリーがどうもお漏らしをしたようだ。
「まず、リリーを殺したのはお前か?」
リリーはルイの唇に噛み付いた。だからルイがリリーを殺したのか?
俺はそれが知りたい。
リリーを殺したのはルイか長兄のテオか?
「ち、違うザマス。最初はリリーに口を噛まれて殴りつけたけど、テオ兄がリリーに躾をしていたら、止まらなくなって、殺したザマス。本当ザマス。し、信じて欲しいザマス!」
こいつ、なんか勘違いしてないか?
命乞いのつもりか?
こいつを生かしたら、更に多くの人が酷い思いをする。
いや、既にこいつのした事は許容を超えているんだ。
生かすなんてあり得ないだろう?
ちょっと考えればわかるだろうに。
「次に取引をする奴隷商は誰だ?」
「ど、奴隷商はハウゼン商会ザマス。昔からの付き合いザマス」
なるほど、確かアシュフォードに本店を持つ奴隷商か。
俺がいた辺境領では執事長のエーリヒさんの監視が厳しいからアシュフォードの街を拠点にした訳か。
全く、自分の家族がここまで他の領に迷惑をかけているとはな。
親父も関わっているのか?
「最後に親父はこの件に関わっているのか?」
「もちろんザマス。執事長のエーリヒが経費削減とか言うから父上が5年前から始めたザマス」
なるほど、そういう事か。
実家は放蕩な贅沢三昧で執事長のエーリヒさんが何年も前に経費削減として王都の実家に送る資金を削減した。
通常の伯爵家に相応しい金額以上なのにそれでも我慢できないとはな。
「わかった。知りたい事は全部わかった」
知りたい事が全部わかった。
後は処すだけだ。
だが。
「……ノア様」
何故か突然エミリーがシナを作って俺にしなだれかかる。
「私、あんな心にも無い事を言ってしまいましたが、本当は昔からノア様の事が。私をノア様専用の肉便器にしてくださいまし。お願いします」
全く何なんだ?
そんな事が信じられるか?
それに肉便器?
この女は自分からルイの肉便器を希望していたのか?
それを俺に求められてもな。
何より、こいつも奴隷狩の関係者だ。
許せる訳も無い。
「エ、エミリー! 我輩を裏切るのですか?」
「ふん、弱い男に興味無いつっの! キモい顔に抱かれる度に鳥肌が立ってたわよ」
全く。
こいつら馬鹿か?
俺がこいつらを生きて返すと思うのか?
「じゃあ、処すな?」
「は?」
「え?」
2人は素っ頓狂な声を上げる。
「俺は言ったよな。聞いた事に答えればしばらく生かしてやるとな。生かしてやるとは言っていない」
「キ、キィェェェェェェェェェェェェエ!!!!!!」
ルイの絶唱が響いた途端、俺は剣を無造作に振るった。
音速の壁を破った剣先はソニックブームを発生し、ルイを襲った。
ビシャ
ルイは血飛沫に変わって、壁のシミになった。
「ひ、ひぃぃぃぃ!!」
エミリーはまたへたり込んでまたお漏らしをしている。
さっき漏らしたばかりなのに、こいつの膀胱どうなってんだ?
「わ、私も殺す気? 私、女の子よ? それを殺すの? あなた正義感強いんでしょ?」
まあ、正義感は強いかな。
確かに女の子に直接手を下すとかは躊躇するな。
だがな。
俺には猫耳族の人達の怨嗟の目でわかった。
エミリーを見つめる目。
これまでルイとエミリーが何をして来たのか?
あるいはエミリーがそれを見て止めもせず、何もしなかったか?
ルイとの決着がついた頃にはルナが里の人達の牢獄の扉の鍵を開けていた。
そして、俺とエミリーを里の皆が取り囲む。
「ありがとうございます。私は猫耳族の里の長です。なんと感謝していいか」
「あなた達の事についてはむしろ俺から謝罪すべき事です。頭を上げてください。それより、このエミリーという女。この女はどうされますか? この女は伯爵家の使用人です。捕縛されても大した罪にも問われず放免になる可能性があります。どう処すかはあなた達に任せます」
「や、止めて! なんて事を言うの! そんな事を言ったら!」
エミリーは涙目で俺に向かって叫んでいた。
まあ、大した事をしていなければ穏便な措置になるだろうな。
そうでなければ。
俺の知った事では無い。
「じゃ、俺は他に囚われている人がいないかあちこち探して来ますので」
そう言ってその場を去ると。
「ギャアアアアア! 止めて! お願いだから止めて! ちょっと何人か殺しただけなのに!」
やっぱり人の道を外していたか。
おそらく嬲り殺しになるな。
男達の怒気から察してはいたが、後ろからエミリーを殴る蹴るの音が聞こえて来た。
「ノ、ノア様?」
「ルナ、お前は来い。直接地獄を見ていない者には辛い筈だ」
0
あなたにおすすめの小説
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる