俺は空気が読める~魔力0の無能と馬鹿にされてダンジョンに追放された俺、実は災害級のスキルがぶっ壊れていて世界最強にして唯一の剣士になる~

島風

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44賊に問う、彼はなんぞ?

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「……お前ら……許さん」 

俺がそう言うと、族はようやく腰を振るのと女性の首を切断するのを止めた。 

「お前、正義の味方のつもりか?」 

「それに、なんだそれ? 剣か? そんな物で何をしようってんだ?」 

「信じらんねぇ馬鹿が来たぞ!」 

「ちげえねぇ、ぎゃはははは! 男の身体切り刻む趣味ねぇての!」 

俺は空気を吸い込むと、常駐の武術言語の力を上げた。 

そして、こいつらに聞いた。 

「ノア・ユングリングが問う、彼はなんぞ?」 

「はあ? こいつ何言ってんの?」 

「俺達が何者かって聞いてるんだろ?」 

「そんなの見た通りだ、へげっ!?」 

ビシャ 

族の一人を剣で瞬殺する。 

俺の一撃で男は粉々に吹き飛んだ。 

壁に人型の血と肉片がへばりついている。 

俺の頭にはリリーが襲われていた時のことが蘇る。 

憎しみはMAX状態だ。 

こいつらにかける情は無い。 

「もう一度問う、お前達の低能でもわかるよう言ってやる。お前らは何者だ? 他の奴らは何処にいる? そしてお前らのアジトや黒幕のことを教えてもらおうか?」 

「お。教える。だから殺さないで! 俺達は盗賊団だ。貴族様に雇われた。どこの貴族かは俺達下っ端じゃわからねえ。教えられていない。アジトはアッシュフォードにある。他の奴らはこの里の猫耳族を奴隷として売るためにアッシュフォード近くのダンジョンに向かってる」 

「わかった」 

俺は一言そう言った。 

「あ、ありがてえ! 俺は助けてくれるんだな?」 

何言ってんだこいつ? 

「一言……言い忘れていた」 

「へ? 一体何を?」 

「お前はもう死んでいる」 

「へ? ぶへっ!!」 

助ける訳がないだろう? 

自分がやったことを相応に返されると思わんのか? 

俺は一人目を殺した時同時に二人目も殺していた。 

俺の剣技だと正確に細胞の隙間を狙ってサイコロのように細かく切り刻める。 

だが、細胞の水の張力の力でしばらくは引っ付いている。しばらくはな。 

バシュ 

激しく血しぶきを巻き散らして男がサイコロ状になって肉片としぶきだけになる。 

グラム1円でも売れん肉だな。 

人の命を弄んだ代償は払ってもらおう。 

こいつら、殺された猫耳族の綺麗な死体で…… 

アリスにもルナにも言えないな。 

急いでアッシュフォード近くのダンジョンに向かってる賊を追わんとな。 

だが、その前に。 

俺は探査のスキルで隠れている生存者がいないか確認した。 

だが、生命反応はなかった。 

仕方なく、猫耳族のルナの元へ向かう。 

ルナを抱き起して、顔を少し叩くとようやく目を覚ました。 

「ノ、ノア様?」 

「様はいらない。俺は君の里を助けられなかった愚か者だ」 

「……助けられなかった」 

俺の言葉で途端ルナの表情が曇る。 

「既に大半の猫耳族が攫われて盗賊達に奴隷として売られようとしている。だが約束する。生き残りの君の同族は俺が必ず助ける」 

俺の言葉を聞くとルナは徐々に顔を歪ませて。 

「わー----。父様、母様!!! ぼ、僕は戦士失格だー」 

俺はルナを強く見据えて。 

「泣くな。戦士なら、死ぬとわかっていても戦わなくてならない時がる。負けるとわかっていても進まなければならない時がある。君はそれができた。君は立派な戦士だ。誇りを持て!」 

だが、ルナは。 

「ち、違うんです。僕は、僕は、戦士なのに戦士長からお前は女の子だからむごい目に会うから助けを呼びに行けと言われて……みんな死を覚悟して戦ったのに僕だけ助かって」 

俺は更にルナを見据えた。 

「ルナ、君は戦士長の指示に従い、助けを求めて俺の元に来た。君は自身の責務を全うした。自分に誇りを持て。誓う、ノア・ユングリングの名において君の仲間を必ず助けだすと!」 

「う、うっく、ううう」 

だが、ルナはいつまでも泣き止むことは無かった。 

自身のせいでもないのに、自責の念に堪え切れないのだろう。 

俺は拳を握り締めると、自らの血で自らの掌を汚した。 

……決して許さん。 

俺は心に誓った。 
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