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47糞勇者エルヴィン
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「どこかで聞いたことがある声だと思ったら、お前、足手まといのアルじゃないか?」
「エ、エルヴィン……」
「おいおい、何を俺の名前を呼び捨てになんてしてくれてんの? お前は今、仲間じゃないし。ましてや使いものにならない足手まといだぞ? エルヴィン様だろ?」
俺は屈辱に耐えてエルヴィンを呼んだ。
「エルヴィン様、何故ここに?」
彼の真意を知りたかった。
勇者にはスタンピードへの対応義務がある。
……そして、勇者には。
「決まっているだろ? スタンピードが発生したんだ。この冒険者ギルドに俺の指揮下に入ってもらう為だ。何か問題があるか?」
「いえ、ございません。勇者法で決まっています。俺もエルヴィン様の指揮下に入ります」
「あ、あはは!? あーおかしい!」
突然大笑いしたのはエルヴィンと一緒にギルドに入って来た聖女ナディヤだった。
「傑作だよ。僕、今年一番のネタと思えたよ。アルがエルヴィンの指揮下? まるで一人前の言葉だよ。君は何もしないでいいよ。全てエルヴィンに任せておけばいいんだ」
「そうね、アルが私たちと一緒に戦うとかえって迷惑かけるしかないわね」
ナディヤに続いて煉獄魔導士のアンネにも馬鹿にされる。
俺はギリリと唇を噛んだ。
前とは違う、俺は前より強くなったんだ。
「おいおい、みんな、そんなにハッキリと言うなよ、そういうことはオブラートに包んで言うもんだぜ」
「そうだね、エルヴィン、僕反省したよ。やっぱり君は凄いよ。それに比べてアルは、ごめん。やっぱり笑いを抑えきれない、ぷ、ぷぷ」
俺は唇だけでなく、掌もギュと握りしめていた。
だけど。
戦えば、見返してやれる。
まだ、エルヴィン程じゃなくても、以前の俺じゃないことを証明できる。
「勇者殿、アル君が勇者パーティに属していたとは存じあげませんでしたが、アル君はこの冒険者ギルドの主力メンバーと考えております。昔、何があったのかは知りませんが、ここは彼を指揮下に加えることをおすすめします」
ギルド長のバーニィさんがエルヴィンに進言してくれる。
戦いたい。
せめて、前より違うことをコイツらの前で見せてやりたい。
「ダメだ。こんな足手まといがいたら、他の人員に被害が出る。冒険者など何人死のうと知ったことではないが、俺の仲間が怪我でもしたらどうする?」
「し、しかし!! アル君はむしろこの冒険者ギルドの主力です! どうか再考を!」
「クドイ。アルは邪魔にならないところで後方待機だ」
「わ、わかりました。勇者様に逆らう訳にはいきません」
く、くそ。
名誉挽回の機会を失った。
「さあ、こんなクズのことはほおっておいて、冒険者の主力は俺と来い。お前らの役目は俺が危険な時に肉壁となって俺を守ることだ。お前らにはそれしか価値がないからな」
たちまちギルド内を怒気が立ち込める。
冒険者を愚弄する言葉にみな、怒りを抑えきれない。
しかし、勇者法には従うしかない。
こうして勇者エルヴィンはギルドの主力を連れて戦場に行ってしまった。
だが。
「アル君、いざと言う時は頼む。あの勇者、あてにならん。悪い噂しか聞かないし、未だC級ダンジョンすら攻略出来ていないと聞いている。うちの精鋭より遥かに弱いと思う」
「そうなんですか? このギルドはそんなにレベルが?」
「うん? アル君、何を言ってるんだ? うちはそこそこのレベルだが、君から見れば、あれだろ?」
あれ? あれってなんのことだ?
「まあ、勇者が馬脚を現して撤退するか負傷して戦えなくなったら、頼む」
「わかりました」
ギルド長バーニィさんは訳にわからないことを言うが、俺にもチャンスがあることはわかった。
☆☆☆
場所は街の郊外に移り、エルヴィンとギルドの精鋭達が布陣する。
そこへ、魔物達の第一陣がやって来た。
魔物の構成はゴブリン、オーク、ミノタウロスなど比較的弱い敵だ。
だが、数が尋常じゃない。
しかもここはただの平地だ。
もう少し引けば斜面があって、迎撃にはうってつけなのに。
なんでこんな互角の地理で戦わなくてはいけないんだ?
多分、俺だけじゃなく、みんな同じ思いだと思う。
そして、遂に勇者エルヴィンを中心とする主力と魔物達が接敵した。
「俺に続け! 一気に蹴散らすぞぉ!」
「え! いや、そんなに突出したら?」
「冒険者って馬鹿なのかな? エルヴィンが言ってるんだよ。僕には理解できないな」
「し、しかし!」
「あんた達はエルヴィンの言う通り従えばいいのよ、全く冒険者風情が」
そう、せせら笑ってエルヴィンと聖女ナディヤ、煉獄魔導士のアンネは突出する。
だが、誰もついて行かない。
あたり前だ。
そんなの命を無駄にするだけだ。
「エルヴィン、先頭にミノタウロスがいるわよ」
「わかった。俺が一刀のもと、真っ二つにしてやる」
「素敵、エルヴィン、僕、感じちゃった」
そんな声が聞こえて来た。
後方1kmでも俺の聴力10000倍のスキルで全部聞こえる。
だが、エルヴィンがミノタウロスと剣と棍棒を交えると。
……ボキ
「は?」
「え?」
「へ?」
最大強度を誇る筈の聖剣が……簡単に……折れた。
いや、剣の扱いが雑過ぎる。
あんな太刀筋じゃ当然だ。
そして。
「な、何してる? 冒険者? 早く俺の肉盾になれ」
その時!
「キャァ!!」
先頭のエルヴィンを助けようと前に出た聖女ナディヤがミノタウロスの棍棒の力に押し負けて、尻もちをついてしまう。
「エ、エルヴィン! た、助けて!!」
ナディヤがエルヴィンに助けを求める。
だが。
「ナディヤ、よくやった。チャンスだ。アンネ、逃げるぞ。ナディアが喰われてる間に逃げるんだ!」
「そ、そんなぁ! エルヴィン、僕はあなたを助けるために!」
「うるさい。俺のために死ね! 行くぞアンネ!」
「ごめんね。ナディヤ。ちゃんと成仏してね」
呆れる冒険者達。
逃げるエルヴィンとアンネ。
そして、ナディヤにミノタウロスが迫る。
このままだと、ナディヤはミノタウロスに殺されて、魔物のエサになるだけだろう。
「や、やだ僕死にたくないよ。お願い! 誰か、た、助けて!」
視力10000倍の俺には見えてしまった。
ナディヤの涙が。
気がつくと、俺は収納魔法から聖剣を取り出し、身体強化(極大)、瞬歩のスキルを使って、ナディヤのもとに走っていた。
「エ、エルヴィン……」
「おいおい、何を俺の名前を呼び捨てになんてしてくれてんの? お前は今、仲間じゃないし。ましてや使いものにならない足手まといだぞ? エルヴィン様だろ?」
俺は屈辱に耐えてエルヴィンを呼んだ。
「エルヴィン様、何故ここに?」
彼の真意を知りたかった。
勇者にはスタンピードへの対応義務がある。
……そして、勇者には。
「決まっているだろ? スタンピードが発生したんだ。この冒険者ギルドに俺の指揮下に入ってもらう為だ。何か問題があるか?」
「いえ、ございません。勇者法で決まっています。俺もエルヴィン様の指揮下に入ります」
「あ、あはは!? あーおかしい!」
突然大笑いしたのはエルヴィンと一緒にギルドに入って来た聖女ナディヤだった。
「傑作だよ。僕、今年一番のネタと思えたよ。アルがエルヴィンの指揮下? まるで一人前の言葉だよ。君は何もしないでいいよ。全てエルヴィンに任せておけばいいんだ」
「そうね、アルが私たちと一緒に戦うとかえって迷惑かけるしかないわね」
ナディヤに続いて煉獄魔導士のアンネにも馬鹿にされる。
俺はギリリと唇を噛んだ。
前とは違う、俺は前より強くなったんだ。
「おいおい、みんな、そんなにハッキリと言うなよ、そういうことはオブラートに包んで言うもんだぜ」
「そうだね、エルヴィン、僕反省したよ。やっぱり君は凄いよ。それに比べてアルは、ごめん。やっぱり笑いを抑えきれない、ぷ、ぷぷ」
俺は唇だけでなく、掌もギュと握りしめていた。
だけど。
戦えば、見返してやれる。
まだ、エルヴィン程じゃなくても、以前の俺じゃないことを証明できる。
「勇者殿、アル君が勇者パーティに属していたとは存じあげませんでしたが、アル君はこの冒険者ギルドの主力メンバーと考えております。昔、何があったのかは知りませんが、ここは彼を指揮下に加えることをおすすめします」
ギルド長のバーニィさんがエルヴィンに進言してくれる。
戦いたい。
せめて、前より違うことをコイツらの前で見せてやりたい。
「ダメだ。こんな足手まといがいたら、他の人員に被害が出る。冒険者など何人死のうと知ったことではないが、俺の仲間が怪我でもしたらどうする?」
「し、しかし!! アル君はむしろこの冒険者ギルドの主力です! どうか再考を!」
「クドイ。アルは邪魔にならないところで後方待機だ」
「わ、わかりました。勇者様に逆らう訳にはいきません」
く、くそ。
名誉挽回の機会を失った。
「さあ、こんなクズのことはほおっておいて、冒険者の主力は俺と来い。お前らの役目は俺が危険な時に肉壁となって俺を守ることだ。お前らにはそれしか価値がないからな」
たちまちギルド内を怒気が立ち込める。
冒険者を愚弄する言葉にみな、怒りを抑えきれない。
しかし、勇者法には従うしかない。
こうして勇者エルヴィンはギルドの主力を連れて戦場に行ってしまった。
だが。
「アル君、いざと言う時は頼む。あの勇者、あてにならん。悪い噂しか聞かないし、未だC級ダンジョンすら攻略出来ていないと聞いている。うちの精鋭より遥かに弱いと思う」
「そうなんですか? このギルドはそんなにレベルが?」
「うん? アル君、何を言ってるんだ? うちはそこそこのレベルだが、君から見れば、あれだろ?」
あれ? あれってなんのことだ?
「まあ、勇者が馬脚を現して撤退するか負傷して戦えなくなったら、頼む」
「わかりました」
ギルド長バーニィさんは訳にわからないことを言うが、俺にもチャンスがあることはわかった。
☆☆☆
場所は街の郊外に移り、エルヴィンとギルドの精鋭達が布陣する。
そこへ、魔物達の第一陣がやって来た。
魔物の構成はゴブリン、オーク、ミノタウロスなど比較的弱い敵だ。
だが、数が尋常じゃない。
しかもここはただの平地だ。
もう少し引けば斜面があって、迎撃にはうってつけなのに。
なんでこんな互角の地理で戦わなくてはいけないんだ?
多分、俺だけじゃなく、みんな同じ思いだと思う。
そして、遂に勇者エルヴィンを中心とする主力と魔物達が接敵した。
「俺に続け! 一気に蹴散らすぞぉ!」
「え! いや、そんなに突出したら?」
「冒険者って馬鹿なのかな? エルヴィンが言ってるんだよ。僕には理解できないな」
「し、しかし!」
「あんた達はエルヴィンの言う通り従えばいいのよ、全く冒険者風情が」
そう、せせら笑ってエルヴィンと聖女ナディヤ、煉獄魔導士のアンネは突出する。
だが、誰もついて行かない。
あたり前だ。
そんなの命を無駄にするだけだ。
「エルヴィン、先頭にミノタウロスがいるわよ」
「わかった。俺が一刀のもと、真っ二つにしてやる」
「素敵、エルヴィン、僕、感じちゃった」
そんな声が聞こえて来た。
後方1kmでも俺の聴力10000倍のスキルで全部聞こえる。
だが、エルヴィンがミノタウロスと剣と棍棒を交えると。
……ボキ
「は?」
「え?」
「へ?」
最大強度を誇る筈の聖剣が……簡単に……折れた。
いや、剣の扱いが雑過ぎる。
あんな太刀筋じゃ当然だ。
そして。
「な、何してる? 冒険者? 早く俺の肉盾になれ」
その時!
「キャァ!!」
先頭のエルヴィンを助けようと前に出た聖女ナディヤがミノタウロスの棍棒の力に押し負けて、尻もちをついてしまう。
「エ、エルヴィン! た、助けて!!」
ナディヤがエルヴィンに助けを求める。
だが。
「ナディヤ、よくやった。チャンスだ。アンネ、逃げるぞ。ナディアが喰われてる間に逃げるんだ!」
「そ、そんなぁ! エルヴィン、僕はあなたを助けるために!」
「うるさい。俺のために死ね! 行くぞアンネ!」
「ごめんね。ナディヤ。ちゃんと成仏してね」
呆れる冒険者達。
逃げるエルヴィンとアンネ。
そして、ナディヤにミノタウロスが迫る。
このままだと、ナディヤはミノタウロスに殺されて、魔物のエサになるだけだろう。
「や、やだ僕死にたくないよ。お願い! 誰か、た、助けて!」
視力10000倍の俺には見えてしまった。
ナディヤの涙が。
気がつくと、俺は収納魔法から聖剣を取り出し、身体強化(極大)、瞬歩のスキルを使って、ナディヤのもとに走っていた。
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