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105エピローグ3~僕は性欲魔人じゃないんだからね!~
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僕は奥さんのヒルデ…中身は僕の幼馴染のフィーネと遂に一夜を一緒に明かした。
ヒルデの胸やお尻、柔らかったなぁ…それに女の子の身体があんな風になっていたなんて…
僕はエロい感想に耽っていた。理解して欲しい、初めて女の子と素敵な夜を共にしたんだよ。
昨日の夜は大変だった。何せよ僕はヘタレで経験なんてないし、勇者パーティに参加する為の特別訓練に明け暮れていたから、全然そういう知識がなかった。エロい本でも買って良く読めば大体はわかるのかもしれないけど、そんなの読んでなかった。その上、頼りのヒルデも同じで…ヒルデ、僕の幼馴染のフィーネも同じだった。ヒルデは女神の頃のそう言った知識は失っていて…昨日は二人でどうすればいいのか、話しあって、かなり苦労した。
最後にようやくわかったのだけど…ホントにこんな事するの? って思った。だけど、何とか上手く行ったみたいで、最期は二人で裸のまま抱き合って、そのまま寝てしまった。
朝起きて、また二人で笑いあった。僕達駄目だねって…勉強が足らないねと言いあった。
幸せなひと時だった。17年にも及ぶ長い歴史のあるヒルデ、いやフィーネと結ばれて僕はとても幸せな気持ちになれた。初恋は実らないモノだよと言われた事もあったけど、僕は幼馴染で初恋の人、フィーネと遂に結ばれた。
しかし……
脅威が僕の前に現れた。妹、ロッテだ…
「お兄ちゃん! 昨日はヒルデさんと無事に上手くいったんだね! あまり無茶な要求はしちゃ駄目よ!」
「い、いや、ロッテ、そんな事、大きな声で言わないでよぉ!」
血が繋がっていない妹、ロッテ…僕の第三婦人…僕…村では英雄だけど、性に関してはどうしようもない人で、王女様や貴族の令嬢だけでは飽き足らず、本当の妹同然に育ったロッテや村でも一、二を争う美人のナディヤやアンネリーゼを奥さんに娶り、毎日ハードプレイや変態プレイばかりしていると思われている…当然昔の友達は口も満足に聞いてくれない。みなロッテ、ナディヤやアンネリーゼのファンだったのに、それを僕が一人で独占してしまったから、そうなった…辛い…
「お兄ちゃん、わかってる? 今日はロッテの順番なんだからね!」
「えっ? 何が?」
「何がじゃないでしょう? 夜伽よぉ! もうお兄ちゃんの馬鹿ぁ!」
「ええっ!? いや、何の話? そんなの聞いてないよ?」
「ヒルデさんと結婚する前に決めたの! 順番!」
何の話? 僕…よくわからない…
「あ、あの、そういう事は本人達の気分が盛り上がった時点で決めればいいんじゃないかな?」
「何を言っているの? 全部、お兄ちゃんが変態で、性にはどうしようもない人だからよ! 毎日どころか一日何度も何度もしないと気が済まないのでしょう? だから、ロッテ達が大変だから、ローテーションを作ったの! リーゼさんが考えてくれたの!」
「ええっ!?」
というより、ロッテは本気で僕が変態だと思っていたの? あれは全部リーゼの妄言で、僕はリーゼには指一本触れていなかったのに!
「リーゼさんも大変だったみたいね…ほんとにお兄ちゃんはどうしようもない人ねぇ! 妹の私が責任を取って、全部お兄ちゃんの変態プレイやハードプレイを受け入れてあげる!」
「い、いや!!」
いや、妹よ、僕は変態じゃないよ? それにそんな変なプレイなんてした事無いよ? ああ!! リーゼに嵌められたぁ! リーゼの方が変態プレイしたいんじゃないの、もしかして? それで、変態プレイやハードプレイをスタンダートなものにして…
「今日はロッテの勉強の為、48手全部するからね!」
「はぁ? そんなにいっぱいできないよ?」
当たり前だよね? そんな事できる訳ないよね?
「お兄ちゃんは回復術士でしょう? だからお兄ちゃんがロッテとお兄ちゃんを回復すれば大丈夫よ。朝までずっとしてればいいのよ!」
そんな治癒魔法の使い方あるんだ。それに48手て、何?
「まあ、お兄ちゃんがしたいのは、本当はもっとアウトな変態プレイやハードプレイなんでしょうけど、最初はそれで我慢してね、妹のお願いはちゃんときくんだからね!」
「い、いや、ぼ、僕…」
いや、そもそも、僕は妹同然に育ったロッテと婚約までしておいてなんだけど、ちょっと、精神的な倫理感を克服していない。だって、無理やりの押しかけ女房だよ? それなのに、みな僕が性にアウトな人だから、僕に何人でも愛人や奥さんがいてもいいし、妹ですらOKと勝手に思い込んで、大勢と婚約させられて…
実は魔王を倒した後、帝国の皇女やそのほかの国の王女や貴族の令嬢、よく知らない人まで、僕の奥さんになりますって、10人程押しかけてきたんだ。
全部僕が性にアウトでどうしようもなく大勢の女の子を囲いたい人だと思われていて、その癖何故かみな僕の事を好きだと言うんだ。僕、巷では英雄である以前に性欲魔人とか言われているみたい…辛い。
そんな事ロッテと言い合っていると、
「あら、アル君と妹さんのロッテさん、仲睦まじいわね。今日の夜の相談? 明日はお姉さんとだからね、よろしくお願いいたします」
さり気なく、妹とか、明日はお姉さんとだとか、もう、僕の家庭が良くわかんないです。
「アル君…首輪もリードも、縄もろうそくも鞭も浣〇セットもちゃんと準備したから安心してねぇ! 明日が楽しみだわぁー!!」
僕は素で驚いた。お姉さんはなし崩しに変態プレイ…それもドMの極みを実践したいようだ。いや、流石にいきなりそんなの無いよね? 僕、一生無理だって!
「お、お兄ちゃん…こんなに変態になっちゃって…やっぱりお兄ちゃんは変態に…でも大丈夫、ロッテも首輪をされたり、リードでひっぱり回されてお散歩したり、お尻をぶってもらったりしても平気なようになれるように頑張るからね!」
「ち、違う! 僕はロッテにそんな事しないからぁ!」
「お兄ちゃん! 我慢しないでぇ! お兄ちゃんはロッテで我慢して、これ以上性被害者を出しちゃ駄目なんだよぉ!」
ち、違うのにぃ! 僕、そんな趣味持ってないから! そうか、リーゼだけでなく、お姉さんが僕の事を変態みたいに思わせていたのか! ここはキチンとしないと!
「ロッテ、違うの! これはお姉さん、エルフリーデさんの趣味で、ぼ、僕の趣味じゃないんだ! ホントなんだ! 信じてぇ!」
「そ、そんなぁ! お姉さんの趣味だなんて! 酷いよ、アル君、お姉さんだって、羞恥というものがあるんですよ!」
「えっ!」
嘘でしょ、お姉さん? まさか、羞恥心あるの? それに自分の趣味を隠して、僕の趣味にする気?
「お兄ちゃん! いい加減にして! エルフリーデさんが可愛そうじゃないの! だから、みな、お兄ちゃんの変態には理解があるんだから、安心して! 今更取り繕っても、無駄なんだからね!」
「い、いや、そんな、僕はそんなつもりじゃないよ」
「いいから、ロッテに任せて、お尻が叩きたくなってら、ロッテのお尻をたたけばいいから! 他の人には我慢するんだからね! お兄ちゃん!」
「まあ、妹さんにすら、アル君はあんな事するんですね。お姉さん、少しびっくりです」
いや、僕の方がびっくりだよ。もしかして、リーゼやお姉さんは自分の性癖はばらしたくないから、全部、僕のせいにする気?
「あの、お姉さん、本気で僕のせいに?」
僕は真顔でお姉さんに言った。ここで引いたら、僕はみなに変態だと思われてしまう。
「じゃ、じゃあ、お姉さんの趣味だと言うんですか? お姉さん泣いちゃいますよ」
お姉さんは涙を見せた…嘘泣きだとわかっていても、女の人の涙には抵抗できない。
「ご、ごめん。僕の趣味だよね…」
「うん、アル君、これからもよろしくね」
「全くお兄ちゃんは…お姉さんとロッテだけで我慢するんだよ。全くお兄ちゃんは何人女の子を誑し込んで変態プレイをしたら気が済むのかしら」
だから、僕は何もしてないって、誰にも変態プレイなんてしてないから!
てな事を言っていると更に女の子が僕の傍に来た。
「あら皆さん、仲良くしてるのですね? エミリアと言います。アルザスの王都でお世話になったのですが、先程到着しました。明後日は私の番なんですよ。今から楽しみで! 私、もう、全部の〇にアル君の栓をしてもらいたいです! アル君にメロメロにされてしまって、もう、駄目なんです!」
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん! もう、犠牲者増やしているの? いつの間に? もう、お兄ちゃんは手が早すぎだし、変態が過ぎる!」
「い、いや、それは、ぼ、僕じゃなくてぇ…」
そうなの、僕じゃないの、この元聖女のエミリアさんが性女みたいな人で、ドエロい人で、僕が毒牙にかけた訳じゃなくて、むしろ僕が毒牙にかかりそうなんだ!
でも、本当の事を言ったら…僕は大体先の展開が読めて、観念した。
「あっ! アル様だぁ! リナです。さっきプロイセン王国から来ました! 4日後はリナとよろしくお願いいたします。リナ、初めてだから、怖くて…でも、アル様の為なら、何でもします! 初めてでも、お尻の〇位までなら頑張ります!」
いや、初めての位までがいきなりハード過ぎる!
「あっ! いたいた、アル様ぁ! ティーナです。もう、アル様が悪いんですよ!! 私はずっと待っていましたのに、何時まで待ってもいても来てくださらないんですもの……アル様が恥ずかしがり屋さんで、自分から思い切って言えないんでしょうけど、もう、ティーナの事を手籠めにしたくてしたくて、仕方ないんでしょう! あの時みたいに! 結婚式は未だですけど、もう、大丈夫ですわ! なに、赤ちゃんができてしまっても、二人の可愛い赤ちゃんの顔を見れば、お父様も頬が緩むに違いがありませんわぁ! ああ、でも、いきなり一人ではちょっと、心細いですわねぇ」
「ティーナ殿下、安心してください。アンナがお供します。二人で揃って手籠めにされましょうよ。アンナも一人じゃ怖くて、怖くて、アル様は天下にとどろく性欲魔人…大変な人と婚約してしまいました。でも、二人で頑張りましょう」
「あの、そんなに怖いなら、婚約を破棄した方がいいんじゃないですか?」
僕は率直に言った。僕は女の子の気持ちが良くわかっていなかった。未熟だった。
「え~ん! アル様が責任を取ってくれないよおっ! そんなぁ! 二人はあんなに愛し合っていたのに?」
「わ~ん! あんなに激しくアンナの事を手籠めにしたのに、責任をとってくださらないのですか?」
ええっ? 僕、この二人にも指一本触れてないよね?
「お兄ちゃんは一体、何時の間に犠牲者を増やしているの! もう、せめて責任位とってあげて! 妹として、恥ずかしいんだからね!」
もう、何故か悪い方にしか転がらないよぉ…僕は大人しく空気に呑まれる事にした。僕、気が弱いんだ。
「は、はい。責任を取らせてもらいます」
僕は渋々頷いた。
「本当に主様は性欲に歯止めがかからないのですね。ナーガは魔族ですが、流石にドン引きです。でも、お相手はきちんとしますからね! 頑張ります! でも、卵を産んだ時はお願いしますね。何、ちょっと、なさっていただいて、振りかけるだけですのでぇ」
通りかかったナーガにまで、変な事を頼まれる。魔族との子供なんて作っていいのかな?
そもそも、異種族間であかちゃんできるのかな?
「全く下僕は何人性欲の処理係を増やすつもりなのかしら? 死ななきゃ治らないようね。下僕の好きそうなアイテムを馬車一杯分アルザスから運んできたけど、変態も大概にしなさい」
リーゼだ。どうも、アルザスから到着したらしい。昨日ヒルデとの結婚式だったので、一旦アルザスの自宅に帰ると言っていたけど、馬車一杯分のアイテムを持ってきたかったんだね。
…一体何を持ってきたの?
☆☆☆
僕は逃げ出す事にした。このままでは歴史に名を残す性欲魔人にされてしまう。ヒルデにはこっそりと落ち合う場所を伝えて、二人で愛の逃避行をしようと思った。
しゅった! と、トゥールネ城の窓から飛び降りて、地面へ着地する。
周りを見渡すが、誰もいない。上手くいったようだ。このままだと、ロッテと間違いを犯すしかない事になる。もう逃げて、ヒルデと二人で駆け落ちするしかない。
城の城壁に向かって、音もなく歩くが
「―――――!!!!」
突然足元が崩れて、僕は穴に落ちた。
「……痛ててて」
僕はどうも落とし穴に落ちたような、深さは3m位はある。それに、何か変な液体が穴の底にたまっている。
「やっぱり、お兄ちゃんはロッテから逃げようとしたのね? お兄ちゃんは性的にアウトな人の癖に、ロッテにだけは逃げようとしているみたいだから、罠をかけたら、案の定ね。ヒルデさんの言う通りだった」
えっ? ヒルデが裏切ったの?
「さあ、お兄ちゃんは今日、ロッテと結ばれるのよ。そろそろ普通の人だと即死級の毒が効いてくる筈だから、流石のお兄ちゃんも抵抗できないわよ」
「えっ? あれ、身体の自由がぁ!」
兄に毒を盛るの? ロッテは?
「大丈夫、お兄ちゃんは何もしなくても、48手はほとんどロッテが頑張るから……お兄ちゃんは何もしなくても大丈夫よ。天井のシミでも数えていて。初めては凄く痛いらしくて怖いけど、ロッテ頑張るからね!!」
「いや、僕が治癒魔法使えないから無理だろ?」
「ヒルデさんからエリクシールを100本もらってきたから、大丈夫だからね!」
しまった。そう言えばセリエのダンジョンでヒルデにエリクシールを1000本位あげたんだった。
「さあ、そういう訳だから、二人の部屋へ行くんだからね!」
ロッテはそう言うと、僕をズルズルひきづって、二人の部屋に連れ込まれた。
…………
…………僕は何かを諦めた
ヒルデの胸やお尻、柔らかったなぁ…それに女の子の身体があんな風になっていたなんて…
僕はエロい感想に耽っていた。理解して欲しい、初めて女の子と素敵な夜を共にしたんだよ。
昨日の夜は大変だった。何せよ僕はヘタレで経験なんてないし、勇者パーティに参加する為の特別訓練に明け暮れていたから、全然そういう知識がなかった。エロい本でも買って良く読めば大体はわかるのかもしれないけど、そんなの読んでなかった。その上、頼りのヒルデも同じで…ヒルデ、僕の幼馴染のフィーネも同じだった。ヒルデは女神の頃のそう言った知識は失っていて…昨日は二人でどうすればいいのか、話しあって、かなり苦労した。
最後にようやくわかったのだけど…ホントにこんな事するの? って思った。だけど、何とか上手く行ったみたいで、最期は二人で裸のまま抱き合って、そのまま寝てしまった。
朝起きて、また二人で笑いあった。僕達駄目だねって…勉強が足らないねと言いあった。
幸せなひと時だった。17年にも及ぶ長い歴史のあるヒルデ、いやフィーネと結ばれて僕はとても幸せな気持ちになれた。初恋は実らないモノだよと言われた事もあったけど、僕は幼馴染で初恋の人、フィーネと遂に結ばれた。
しかし……
脅威が僕の前に現れた。妹、ロッテだ…
「お兄ちゃん! 昨日はヒルデさんと無事に上手くいったんだね! あまり無茶な要求はしちゃ駄目よ!」
「い、いや、ロッテ、そんな事、大きな声で言わないでよぉ!」
血が繋がっていない妹、ロッテ…僕の第三婦人…僕…村では英雄だけど、性に関してはどうしようもない人で、王女様や貴族の令嬢だけでは飽き足らず、本当の妹同然に育ったロッテや村でも一、二を争う美人のナディヤやアンネリーゼを奥さんに娶り、毎日ハードプレイや変態プレイばかりしていると思われている…当然昔の友達は口も満足に聞いてくれない。みなロッテ、ナディヤやアンネリーゼのファンだったのに、それを僕が一人で独占してしまったから、そうなった…辛い…
「お兄ちゃん、わかってる? 今日はロッテの順番なんだからね!」
「えっ? 何が?」
「何がじゃないでしょう? 夜伽よぉ! もうお兄ちゃんの馬鹿ぁ!」
「ええっ!? いや、何の話? そんなの聞いてないよ?」
「ヒルデさんと結婚する前に決めたの! 順番!」
何の話? 僕…よくわからない…
「あ、あの、そういう事は本人達の気分が盛り上がった時点で決めればいいんじゃないかな?」
「何を言っているの? 全部、お兄ちゃんが変態で、性にはどうしようもない人だからよ! 毎日どころか一日何度も何度もしないと気が済まないのでしょう? だから、ロッテ達が大変だから、ローテーションを作ったの! リーゼさんが考えてくれたの!」
「ええっ!?」
というより、ロッテは本気で僕が変態だと思っていたの? あれは全部リーゼの妄言で、僕はリーゼには指一本触れていなかったのに!
「リーゼさんも大変だったみたいね…ほんとにお兄ちゃんはどうしようもない人ねぇ! 妹の私が責任を取って、全部お兄ちゃんの変態プレイやハードプレイを受け入れてあげる!」
「い、いや!!」
いや、妹よ、僕は変態じゃないよ? それにそんな変なプレイなんてした事無いよ? ああ!! リーゼに嵌められたぁ! リーゼの方が変態プレイしたいんじゃないの、もしかして? それで、変態プレイやハードプレイをスタンダートなものにして…
「今日はロッテの勉強の為、48手全部するからね!」
「はぁ? そんなにいっぱいできないよ?」
当たり前だよね? そんな事できる訳ないよね?
「お兄ちゃんは回復術士でしょう? だからお兄ちゃんがロッテとお兄ちゃんを回復すれば大丈夫よ。朝までずっとしてればいいのよ!」
そんな治癒魔法の使い方あるんだ。それに48手て、何?
「まあ、お兄ちゃんがしたいのは、本当はもっとアウトな変態プレイやハードプレイなんでしょうけど、最初はそれで我慢してね、妹のお願いはちゃんときくんだからね!」
「い、いや、ぼ、僕…」
いや、そもそも、僕は妹同然に育ったロッテと婚約までしておいてなんだけど、ちょっと、精神的な倫理感を克服していない。だって、無理やりの押しかけ女房だよ? それなのに、みな僕が性にアウトな人だから、僕に何人でも愛人や奥さんがいてもいいし、妹ですらOKと勝手に思い込んで、大勢と婚約させられて…
実は魔王を倒した後、帝国の皇女やそのほかの国の王女や貴族の令嬢、よく知らない人まで、僕の奥さんになりますって、10人程押しかけてきたんだ。
全部僕が性にアウトでどうしようもなく大勢の女の子を囲いたい人だと思われていて、その癖何故かみな僕の事を好きだと言うんだ。僕、巷では英雄である以前に性欲魔人とか言われているみたい…辛い。
そんな事ロッテと言い合っていると、
「あら、アル君と妹さんのロッテさん、仲睦まじいわね。今日の夜の相談? 明日はお姉さんとだからね、よろしくお願いいたします」
さり気なく、妹とか、明日はお姉さんとだとか、もう、僕の家庭が良くわかんないです。
「アル君…首輪もリードも、縄もろうそくも鞭も浣〇セットもちゃんと準備したから安心してねぇ! 明日が楽しみだわぁー!!」
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「お、お兄ちゃん…こんなに変態になっちゃって…やっぱりお兄ちゃんは変態に…でも大丈夫、ロッテも首輪をされたり、リードでひっぱり回されてお散歩したり、お尻をぶってもらったりしても平気なようになれるように頑張るからね!」
「ち、違う! 僕はロッテにそんな事しないからぁ!」
「お兄ちゃん! 我慢しないでぇ! お兄ちゃんはロッテで我慢して、これ以上性被害者を出しちゃ駄目なんだよぉ!」
ち、違うのにぃ! 僕、そんな趣味持ってないから! そうか、リーゼだけでなく、お姉さんが僕の事を変態みたいに思わせていたのか! ここはキチンとしないと!
「ロッテ、違うの! これはお姉さん、エルフリーデさんの趣味で、ぼ、僕の趣味じゃないんだ! ホントなんだ! 信じてぇ!」
「そ、そんなぁ! お姉さんの趣味だなんて! 酷いよ、アル君、お姉さんだって、羞恥というものがあるんですよ!」
「えっ!」
嘘でしょ、お姉さん? まさか、羞恥心あるの? それに自分の趣味を隠して、僕の趣味にする気?
「お兄ちゃん! いい加減にして! エルフリーデさんが可愛そうじゃないの! だから、みな、お兄ちゃんの変態には理解があるんだから、安心して! 今更取り繕っても、無駄なんだからね!」
「い、いや、そんな、僕はそんなつもりじゃないよ」
「いいから、ロッテに任せて、お尻が叩きたくなってら、ロッテのお尻をたたけばいいから! 他の人には我慢するんだからね! お兄ちゃん!」
「まあ、妹さんにすら、アル君はあんな事するんですね。お姉さん、少しびっくりです」
いや、僕の方がびっくりだよ。もしかして、リーゼやお姉さんは自分の性癖はばらしたくないから、全部、僕のせいにする気?
「あの、お姉さん、本気で僕のせいに?」
僕は真顔でお姉さんに言った。ここで引いたら、僕はみなに変態だと思われてしまう。
「じゃ、じゃあ、お姉さんの趣味だと言うんですか? お姉さん泣いちゃいますよ」
お姉さんは涙を見せた…嘘泣きだとわかっていても、女の人の涙には抵抗できない。
「ご、ごめん。僕の趣味だよね…」
「うん、アル君、これからもよろしくね」
「全くお兄ちゃんは…お姉さんとロッテだけで我慢するんだよ。全くお兄ちゃんは何人女の子を誑し込んで変態プレイをしたら気が済むのかしら」
だから、僕は何もしてないって、誰にも変態プレイなんてしてないから!
てな事を言っていると更に女の子が僕の傍に来た。
「あら皆さん、仲良くしてるのですね? エミリアと言います。アルザスの王都でお世話になったのですが、先程到着しました。明後日は私の番なんですよ。今から楽しみで! 私、もう、全部の〇にアル君の栓をしてもらいたいです! アル君にメロメロにされてしまって、もう、駄目なんです!」
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん! もう、犠牲者増やしているの? いつの間に? もう、お兄ちゃんは手が早すぎだし、変態が過ぎる!」
「い、いや、それは、ぼ、僕じゃなくてぇ…」
そうなの、僕じゃないの、この元聖女のエミリアさんが性女みたいな人で、ドエロい人で、僕が毒牙にかけた訳じゃなくて、むしろ僕が毒牙にかかりそうなんだ!
でも、本当の事を言ったら…僕は大体先の展開が読めて、観念した。
「あっ! アル様だぁ! リナです。さっきプロイセン王国から来ました! 4日後はリナとよろしくお願いいたします。リナ、初めてだから、怖くて…でも、アル様の為なら、何でもします! 初めてでも、お尻の〇位までなら頑張ります!」
いや、初めての位までがいきなりハード過ぎる!
「あっ! いたいた、アル様ぁ! ティーナです。もう、アル様が悪いんですよ!! 私はずっと待っていましたのに、何時まで待ってもいても来てくださらないんですもの……アル様が恥ずかしがり屋さんで、自分から思い切って言えないんでしょうけど、もう、ティーナの事を手籠めにしたくてしたくて、仕方ないんでしょう! あの時みたいに! 結婚式は未だですけど、もう、大丈夫ですわ! なに、赤ちゃんができてしまっても、二人の可愛い赤ちゃんの顔を見れば、お父様も頬が緩むに違いがありませんわぁ! ああ、でも、いきなり一人ではちょっと、心細いですわねぇ」
「ティーナ殿下、安心してください。アンナがお供します。二人で揃って手籠めにされましょうよ。アンナも一人じゃ怖くて、怖くて、アル様は天下にとどろく性欲魔人…大変な人と婚約してしまいました。でも、二人で頑張りましょう」
「あの、そんなに怖いなら、婚約を破棄した方がいいんじゃないですか?」
僕は率直に言った。僕は女の子の気持ちが良くわかっていなかった。未熟だった。
「え~ん! アル様が責任を取ってくれないよおっ! そんなぁ! 二人はあんなに愛し合っていたのに?」
「わ~ん! あんなに激しくアンナの事を手籠めにしたのに、責任をとってくださらないのですか?」
ええっ? 僕、この二人にも指一本触れてないよね?
「お兄ちゃんは一体、何時の間に犠牲者を増やしているの! もう、せめて責任位とってあげて! 妹として、恥ずかしいんだからね!」
もう、何故か悪い方にしか転がらないよぉ…僕は大人しく空気に呑まれる事にした。僕、気が弱いんだ。
「は、はい。責任を取らせてもらいます」
僕は渋々頷いた。
「本当に主様は性欲に歯止めがかからないのですね。ナーガは魔族ですが、流石にドン引きです。でも、お相手はきちんとしますからね! 頑張ります! でも、卵を産んだ時はお願いしますね。何、ちょっと、なさっていただいて、振りかけるだけですのでぇ」
通りかかったナーガにまで、変な事を頼まれる。魔族との子供なんて作っていいのかな?
そもそも、異種族間であかちゃんできるのかな?
「全く下僕は何人性欲の処理係を増やすつもりなのかしら? 死ななきゃ治らないようね。下僕の好きそうなアイテムを馬車一杯分アルザスから運んできたけど、変態も大概にしなさい」
リーゼだ。どうも、アルザスから到着したらしい。昨日ヒルデとの結婚式だったので、一旦アルザスの自宅に帰ると言っていたけど、馬車一杯分のアイテムを持ってきたかったんだね。
…一体何を持ってきたの?
☆☆☆
僕は逃げ出す事にした。このままでは歴史に名を残す性欲魔人にされてしまう。ヒルデにはこっそりと落ち合う場所を伝えて、二人で愛の逃避行をしようと思った。
しゅった! と、トゥールネ城の窓から飛び降りて、地面へ着地する。
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城の城壁に向かって、音もなく歩くが
「―――――!!!!」
突然足元が崩れて、僕は穴に落ちた。
「……痛ててて」
僕はどうも落とし穴に落ちたような、深さは3m位はある。それに、何か変な液体が穴の底にたまっている。
「やっぱり、お兄ちゃんはロッテから逃げようとしたのね? お兄ちゃんは性的にアウトな人の癖に、ロッテにだけは逃げようとしているみたいだから、罠をかけたら、案の定ね。ヒルデさんの言う通りだった」
えっ? ヒルデが裏切ったの?
「さあ、お兄ちゃんは今日、ロッテと結ばれるのよ。そろそろ普通の人だと即死級の毒が効いてくる筈だから、流石のお兄ちゃんも抵抗できないわよ」
「えっ? あれ、身体の自由がぁ!」
兄に毒を盛るの? ロッテは?
「大丈夫、お兄ちゃんは何もしなくても、48手はほとんどロッテが頑張るから……お兄ちゃんは何もしなくても大丈夫よ。天井のシミでも数えていて。初めては凄く痛いらしくて怖いけど、ロッテ頑張るからね!!」
「いや、僕が治癒魔法使えないから無理だろ?」
「ヒルデさんからエリクシールを100本もらってきたから、大丈夫だからね!」
しまった。そう言えばセリエのダンジョンでヒルデにエリクシールを1000本位あげたんだった。
「さあ、そういう訳だから、二人の部屋へ行くんだからね!」
ロッテはそう言うと、僕をズルズルひきづって、二人の部屋に連れ込まれた。
…………
…………僕は何かを諦めた
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フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
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仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
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途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
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そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
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ええ!? どうしたらいいんだろ? 困りました๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
面白かったということですか? 凄い嬉しいです。ありがとうございます(__)
コメントありがとうございます。屑は色々取り揃えましたが、作風がコメディなのに、屑の屑具合が酷すぎて少々自分でもバランス悪いなと思いました。
ただ、よく言われるのですが、ざまぁものって、振り切るとギャグになるみたいです。
確かにこの物語にまともな人いないですね(笑)
ヒロイン人はだいたい変態ですし。
アルは妹を嫁にするのでしょうか(__)