95 / 106
95お父さん! 妹を嫁にください!
しおりを挟む
僕達はプロイセン王国の首都の屋敷を後にして、故郷の村へ向かった。目的は二つ、僕の幼馴染フィーネの事を調査する事と妹のロッテを嫁にもらう事をお父さんに許してもらうためだ。
いや、皇帝や国王陛下の前で婚約したから、お父さんがなんと言っても変わらないんだけど、妹のロッテがきちんとしようと言い出して、お父さんに正式にロッテを嫁にもらう事を許可してもらう事になった。もちろん、僕はかなり困った…お父さんは一体なんて言うだろう? お父さんは妹の事を目に入れても痛くない位可愛がっていたから、嫌な想像しかできない。
…事前に速達を送って、両親と会う約束をする。わざわざ…
それは誰でも嫁とりをする男性ならドキドキしてしまうイベントだろう。だけど、僕のは少しハードルが高かった。だってロッテは一緒に育った妹なのだ。そして、結婚の許可をもらうのは僕のお父さんなんだ。そうなのである、僕は実の妹(と信じていた)との結婚を実のお父さん(と信じていた)から許しをもらいに行くんだ。カオスの香りしかしないだろ? 僕がソワソワするのも、まあ無理はないよね?
…は、はは、だから、僕がお父さんの前で向かいあっている訳だけどね、じ、じ、自分でも驚くくらいお、お、おおお落ち着いていたんだ。だ、だ、だって、お父さんとは仲がいい訳だし、僕はお父さんから、お前はいい男になると太鼓判を押された位だし。お、お、おこずかいを無駄遣いした事なかったし、中学校の成績、ずっとオールAだったし。
「えっと? 何なんだ? アル 突然改まって?」
「いや、僕、ちゃんとした方がいいと思って」
「うん? 何をちゃんとするんだ?」
僕はお父さんを見つめた。誰もが一度は経験する一斉一大の人生のイベント! 僕は普通の人よりたくさんやらないといけないけど、一番ハードルが高いヤツを真っ先に行うハメになっているけど、僕、頑張る!
親父は暖かい目で僕を見つめる。勇者パーティのリーダーとなり、魔王を倒した英雄…お父さんだって、鼻が高い筈だ。お父さんの目はおごりなんかじゃなくて、何かを期待している目。そんな目見ないで、これから僕が言う事は普通だと、社会的に死んじゃうヤツなんだ。でも、そこを必死でこらえた。
「お父さん! 妹のシャルロッテをお嫁にください」
「……」
「……」
「お父さん、お母さん、私達、愛し合ってるのぉ!」
ロッテが僕の腕に縋りついて来て、僕は冷や汗がダラダラと流れるのを感じた。急速に空気の温度が下がる。まるでシベリアのマイナス30度の世界になったような気がする。そうだよね? 兄が妹を嫁にくれって言い出したら、そういう反応になるよね!
「ゆ、ゆるさー( ,,`・ω・´)ンンン?」
「ちょっと、あなた、そんな頭ごなしなんて!」
「しかし、アルが妹のロッテを嫁にくれだなんて、おかしな事を言い出したぞ!」
すいません。確かにおかしな事言っています。でも、血は繋がっていないよね?
「あなただって、その…妹として育った私と結婚したじゃないですか?」
「お、俺のは純愛なんだ! 俺にはお前しかいないんだ! だけど、アルには8人も婚約者がいるんだろう?」
そっち? お父さん? 妹の方がヤバいと僕は思うよ。ついでにお父さんもヤバいよ。
「でも、アルとロッテは私達同様血は繋がっていないのよ。ここは二人の意思を尊重しないとだめよ」
「いや、許さん! というより、ロ、ロッテは俺のモノだぁ! 誰にも嫁になんてやらない! ずっと、俺の元にいればいいんだぁ! むしろ、俺がロッテと結婚したいぃ!!」
お父さん? 何を言い出したの? まさか、実の娘と結婚したいって言う、妹と結婚するよりヤバい妄想を抱いているのかな?
「あなた? 今、なんておっしゃったのかしら? 聞き捨てならないわね!」
「い、いや、俺はお前一筋だけど、ロッテは特別で、一生この家にいて欲しくて、できれば結婚できたらいいなって、思っているだけなんだぁ!」
ごチン。
凄い、大きな音がして、お母さんが何処から出してきたのか、大きな冷凍の骨付き肉でお父さんを殴った。
「い、痛ぇぇー」
「アル、お母さんに任せて、良く言い聞かせてくるから」
そういうと、お母さんはお父さんをずるずると引きづって、隣の部屋に引きずりこんだ。
「あなたぁぁ! わたしという者がいながら、ロッテに心を奪われていたのねぇ!」
「ち、違うぅ! 俺はただ、ロッテが可愛くて、可愛くてぇ、誰にも渡したくないだけだぁ!」
「駄目でしょう! ロッテの幸せを考えたら、そんな訳にはいかないでしょう?」
「だから、場合によっては、俺がロッテと結婚して、幸せにしてやるからぁ!」
「実の娘に何を考えているんですかぁ! この変態ぃ! 今すぐ、矯正してあげます!」
ボコボコ、ドカン、ドカン、ガツン、ガツン
凄い音が聞こえてきた。
「やだぁ、お父さんヤバぃ それにキモい」
「でも、お母さんが良く言い聞かせてくれるから」
ロッテは僕の腕に腕を絡ませたまま、笑顔だ。僕やお父さんの気持ちなんて全然考えていないな。
しばらく、激しい打撃音が聞こえていたけど、お父さんの謝る声が聞こえてきて、どうやら、お母さんの説得(折檻)が終わったようだ。
「……ひっく、娘を…ロッテを、宜しく、頼む…俺のロッテがどこの馬の骨ともわからん奴にぃ!」
いや、僕を育てたのお父さんでしょ? 僕、何処の馬の骨ともわからん奴じゃないよね? むしろ、お父さんが育てたんだから、間違いない筈でしょ?
「アルもロッテも幸せになるのよ。少し、周りから白い目で見られるかもしれないけど…大丈夫よ、むしろ燃えるシチュエーションよ! お母さん、背徳感で凄く燃えたもの!」
お母さんもお父さんと同じでアウトな人だ…
「大丈夫よ、お母さん! ロッテはお兄ちゃんと幸せになります。どんなに白い目で見られても、大丈夫! むしろ、一緒に地獄に堕ちよぉ! ていつも言っているのぉ!」
「そうねぇ、いい言葉ねぇ、一緒に地獄に堕ちよぉ、いい響きだわ」
駄目だ、この親子、確かに遺伝子がしっかり受け継がれている。背徳感を逆に楽しんでいるヤバい人達だ。僕の家族なんだけど…
しばらくして、両親と普通の家族の会話に戻ったけど、確かに僕達はちょっと変わった境遇のカップルになるだろうな。お父さんとお母さんから兄妹結婚の苦労話を初めて聞いた。
親戚とか、周りの村の人から、やはり変な目で見られる。例え血が繋がっていなくても、一緒に育ったんだ。当然周りがざわざわする。お父さんとお母さんもそれで故郷の村からこの村に引っ越したらしい。親戚の付き合いはほとんどないし、理由は初めて知った。
お父さんは僕が本当の子供じゃない事を告げてくれた。だから、結婚は許すと、そして、僕はこの村の川の畔に捨てられていた捨て子だった事を教えてくれた。
僕の本当の親はわからないそうだ。ただ、僕が捨てられていたゆりかごの中に、サタンとミカエルの子、アルベルトとだけ書かれた手紙が添えられていたそうだ。
いや、皇帝や国王陛下の前で婚約したから、お父さんがなんと言っても変わらないんだけど、妹のロッテがきちんとしようと言い出して、お父さんに正式にロッテを嫁にもらう事を許可してもらう事になった。もちろん、僕はかなり困った…お父さんは一体なんて言うだろう? お父さんは妹の事を目に入れても痛くない位可愛がっていたから、嫌な想像しかできない。
…事前に速達を送って、両親と会う約束をする。わざわざ…
それは誰でも嫁とりをする男性ならドキドキしてしまうイベントだろう。だけど、僕のは少しハードルが高かった。だってロッテは一緒に育った妹なのだ。そして、結婚の許可をもらうのは僕のお父さんなんだ。そうなのである、僕は実の妹(と信じていた)との結婚を実のお父さん(と信じていた)から許しをもらいに行くんだ。カオスの香りしかしないだろ? 僕がソワソワするのも、まあ無理はないよね?
…は、はは、だから、僕がお父さんの前で向かいあっている訳だけどね、じ、じ、自分でも驚くくらいお、お、おおお落ち着いていたんだ。だ、だ、だって、お父さんとは仲がいい訳だし、僕はお父さんから、お前はいい男になると太鼓判を押された位だし。お、お、おこずかいを無駄遣いした事なかったし、中学校の成績、ずっとオールAだったし。
「えっと? 何なんだ? アル 突然改まって?」
「いや、僕、ちゃんとした方がいいと思って」
「うん? 何をちゃんとするんだ?」
僕はお父さんを見つめた。誰もが一度は経験する一斉一大の人生のイベント! 僕は普通の人よりたくさんやらないといけないけど、一番ハードルが高いヤツを真っ先に行うハメになっているけど、僕、頑張る!
親父は暖かい目で僕を見つめる。勇者パーティのリーダーとなり、魔王を倒した英雄…お父さんだって、鼻が高い筈だ。お父さんの目はおごりなんかじゃなくて、何かを期待している目。そんな目見ないで、これから僕が言う事は普通だと、社会的に死んじゃうヤツなんだ。でも、そこを必死でこらえた。
「お父さん! 妹のシャルロッテをお嫁にください」
「……」
「……」
「お父さん、お母さん、私達、愛し合ってるのぉ!」
ロッテが僕の腕に縋りついて来て、僕は冷や汗がダラダラと流れるのを感じた。急速に空気の温度が下がる。まるでシベリアのマイナス30度の世界になったような気がする。そうだよね? 兄が妹を嫁にくれって言い出したら、そういう反応になるよね!
「ゆ、ゆるさー( ,,`・ω・´)ンンン?」
「ちょっと、あなた、そんな頭ごなしなんて!」
「しかし、アルが妹のロッテを嫁にくれだなんて、おかしな事を言い出したぞ!」
すいません。確かにおかしな事言っています。でも、血は繋がっていないよね?
「あなただって、その…妹として育った私と結婚したじゃないですか?」
「お、俺のは純愛なんだ! 俺にはお前しかいないんだ! だけど、アルには8人も婚約者がいるんだろう?」
そっち? お父さん? 妹の方がヤバいと僕は思うよ。ついでにお父さんもヤバいよ。
「でも、アルとロッテは私達同様血は繋がっていないのよ。ここは二人の意思を尊重しないとだめよ」
「いや、許さん! というより、ロ、ロッテは俺のモノだぁ! 誰にも嫁になんてやらない! ずっと、俺の元にいればいいんだぁ! むしろ、俺がロッテと結婚したいぃ!!」
お父さん? 何を言い出したの? まさか、実の娘と結婚したいって言う、妹と結婚するよりヤバい妄想を抱いているのかな?
「あなた? 今、なんておっしゃったのかしら? 聞き捨てならないわね!」
「い、いや、俺はお前一筋だけど、ロッテは特別で、一生この家にいて欲しくて、できれば結婚できたらいいなって、思っているだけなんだぁ!」
ごチン。
凄い、大きな音がして、お母さんが何処から出してきたのか、大きな冷凍の骨付き肉でお父さんを殴った。
「い、痛ぇぇー」
「アル、お母さんに任せて、良く言い聞かせてくるから」
そういうと、お母さんはお父さんをずるずると引きづって、隣の部屋に引きずりこんだ。
「あなたぁぁ! わたしという者がいながら、ロッテに心を奪われていたのねぇ!」
「ち、違うぅ! 俺はただ、ロッテが可愛くて、可愛くてぇ、誰にも渡したくないだけだぁ!」
「駄目でしょう! ロッテの幸せを考えたら、そんな訳にはいかないでしょう?」
「だから、場合によっては、俺がロッテと結婚して、幸せにしてやるからぁ!」
「実の娘に何を考えているんですかぁ! この変態ぃ! 今すぐ、矯正してあげます!」
ボコボコ、ドカン、ドカン、ガツン、ガツン
凄い音が聞こえてきた。
「やだぁ、お父さんヤバぃ それにキモい」
「でも、お母さんが良く言い聞かせてくれるから」
ロッテは僕の腕に腕を絡ませたまま、笑顔だ。僕やお父さんの気持ちなんて全然考えていないな。
しばらく、激しい打撃音が聞こえていたけど、お父さんの謝る声が聞こえてきて、どうやら、お母さんの説得(折檻)が終わったようだ。
「……ひっく、娘を…ロッテを、宜しく、頼む…俺のロッテがどこの馬の骨ともわからん奴にぃ!」
いや、僕を育てたのお父さんでしょ? 僕、何処の馬の骨ともわからん奴じゃないよね? むしろ、お父さんが育てたんだから、間違いない筈でしょ?
「アルもロッテも幸せになるのよ。少し、周りから白い目で見られるかもしれないけど…大丈夫よ、むしろ燃えるシチュエーションよ! お母さん、背徳感で凄く燃えたもの!」
お母さんもお父さんと同じでアウトな人だ…
「大丈夫よ、お母さん! ロッテはお兄ちゃんと幸せになります。どんなに白い目で見られても、大丈夫! むしろ、一緒に地獄に堕ちよぉ! ていつも言っているのぉ!」
「そうねぇ、いい言葉ねぇ、一緒に地獄に堕ちよぉ、いい響きだわ」
駄目だ、この親子、確かに遺伝子がしっかり受け継がれている。背徳感を逆に楽しんでいるヤバい人達だ。僕の家族なんだけど…
しばらくして、両親と普通の家族の会話に戻ったけど、確かに僕達はちょっと変わった境遇のカップルになるだろうな。お父さんとお母さんから兄妹結婚の苦労話を初めて聞いた。
親戚とか、周りの村の人から、やはり変な目で見られる。例え血が繋がっていなくても、一緒に育ったんだ。当然周りがざわざわする。お父さんとお母さんもそれで故郷の村からこの村に引っ越したらしい。親戚の付き合いはほとんどないし、理由は初めて知った。
お父さんは僕が本当の子供じゃない事を告げてくれた。だから、結婚は許すと、そして、僕はこの村の川の畔に捨てられていた捨て子だった事を教えてくれた。
僕の本当の親はわからないそうだ。ただ、僕が捨てられていたゆりかごの中に、サタンとミカエルの子、アルベルトとだけ書かれた手紙が添えられていたそうだ。
0
読んで頂いててありがとうございます! 第14回ファンタジー小説大賞 参加作品 投票していただけると嬉しいです! ブックマークもね!!
お気に入りに追加
2,216
あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

神になった私は愛され過ぎる〜神チートは自重が出来ない〜
ree
ファンタジー
古代宗教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教…人々の信仰により生まれる神々達に見守られる世界《地球》。そんな《地球》で信仰心を欠片も持っていなかなった主人公ー桜田凛。
沢山の深い傷を負い、表情と感情が乏しくならながらも懸命に生きていたが、ある日体調を壊し呆気なく亡くなってしまった。そんな彼女に神は新たな生を与え、異世界《エルムダルム》に転生した。
異世界《エルムダルム》は地球と違い、神の存在が当たり前の世界だった。一抹の不安を抱えながらもリーンとして生きていく中でその世界の個性豊かな人々との出会いや大きな事件を解決していく中で失いかけていた心を取り戻していくまでのお話。
新たな人生は、人生ではなく神生!?
チートな能力で愛が満ち溢れた生活!
新たな神生は素敵な物語の始まり。
小説家になろう。にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる