84 / 106
84シスターエミリアとリナ
しおりを挟む
僕は故郷に帰って、フィーネの事を調べたい欲求にかられたが、今は先にやる事があった。フィーネの事は気になる…フィーネが生きていた? でも、フィーネは僕の知っているフィーネではなくなっていた。ましてや、フィーネが誰とでも寝るクソビッチだった…だなんて、僕は信じたくない。それにフィーネが人ではなかったのは明らかだ。
シスターエミリアに治癒の魔法をかけて、回復させると、教会の調査を開始した。エミリアさんは目を覚ますと、僕達の調査に協力してくれた。
彼女は何も覚えていなかったが、教会の地下の麻薬を見て、自身が悪魔にその身を乗っ取られていた事を理解するよりなかった。
「…私達は馬鹿でした」
「そうです。エミリア様が麻薬に手を染める筈など…」
「みなさん。自身を責めるのは止めてください。全てはわたくしが悪いのです。わたくしが悪魔に身体を乗っ取られたばかりに…」
「エミリアさんも自身を責めるのは止めてください。あなた達に罪はありません」
この教会の人達は敬愛するシスターエミリアが悪事に手に染めた時、ただ、傍観するよりなかった。麻薬の密売に関わったのは教会に勝手に出入りする麻薬密売人達だった。
教会の人達は麻薬の売買に携わってはいない。ただ、目の前で悪事を働くシスターエミリアを止めようとはしたが、憲兵にシスターを突き出す事はできなかった。麻薬売買に携わった者の処罰は極刑。彼らには、その選択はできなかった。家族同然だったから。
「罪は全てわたくしにあります。憲兵に引き渡してください。麻薬に手を染めるのだなど、聖職者にあるまじき行為…国王より死を賜り、その罪を償いとうございます…」
「シスターエミリア! 止めてください! あなたは悪魔に体を乗っ取られていただけです! 何も覚えてはいないのでしょう!」
「……」
シスターは黙り込んだ。その頬は羞恥心からか朱に染められている。そして、語り始めた。
「しかし、麻薬は悪魔のような薬…たくさんの人がきっと、廃人になってしまって…麻薬に依存するようになってしまって、きっと何倍もエッチな刺激に肌が敏感になって、何倍もよくなって、ずっとイキっぱなしになって! もうこの世のものとは思えない快楽を経験して! 男の人とも、凄く仲良くなるんだわ! いけないわ! いけないわ! そんなの! はぁはぁ!!」
「えっと…」
なんか、このシスター、薬やってるよね?
「こんなわたくしは死刑になったほうがいいんです! たくさんの人を気持ちよくさせて、後戻りできない身体にしてしまって、いけないわ!」
「あの、まず、何処から突っ込みましょうか?」
「ええっ! そんないきなり突っ込むのだなんて、いけません! わたくしは聖職者! そんな! 今すぐ突っ込みたいだなんて! いけません! それにわたくし、経験が無いのに! いきなり突っ込むのだなんて! ああ! でも、わたくしは英雄のアル様に迷惑をかけた女! ここは贖罪のために! わかりました! 今すぐ何処へでも、突っ込んでください! お尻の○だっていいです!」
…スパーン
僕は図らずともこういうタイプの人の扱いを熟知しているので、迷わずエミリアさんの頭をハリセンで叩いた。
「い、痛いよう…」
「……」
教会の関係者はみな目が点になっている。敬愛するシスターのまさかの痴態にただ驚く。
「シスター…きっと、長い間悪魔に身体を乗っ取らて、おかしくなってしまったんだ」
教会の関係者の一人がそう呟く。だけど、僕の経験だと、このシスター、おかしくないと思う、ただ素の自分を曝け出してしまっただけだと思う。だって、残念な匂いが凄くするんだもの。
そんな時、
「失礼します。お茶を用意しました」
部屋に入ってきたのは、亜麻色の髪の少女だった。
「リナ、ありがとう。気が効くわね」
シスターがお礼を言うと、みなの前にティーカップを置いていく。しかし…
リナと呼ばれた少女が僕の前にカップを置くとき、その手は震えていた、あまりにも不自然にだ。
「アル? その紅茶、鑑定してみたら?」
ヒルデも気がついたのか、僕に紅茶の鑑定を促す。そして、リナと呼ばれた少女はフルフルと震えて、その顔は真っ青に染まっていた。
「リナ!! あなた、まさか!!」
「申し訳ございません!! こ、子供達がぁ!!」
僕は察した。教会の麻薬に加担していたケーニスマルク家の手の者と思しき奴らは全員捕らえたつもりだった。だが、まだ残りがいたのだろう。おそらく、この教会が預かる孤児達が人質に捉えられているのだろう。
僕達はこのリナという女の子から、教会の近くの孤児院が暴漢に占拠されている事を聞き出した。ナディヤ、ロッテ、ナーガを向かわせた。
「孤児院はすぐに取り戻します。子供達には指一本触れさせません。安心してください」
「あ、あの、あなた、いえ、あなた様は一体何者なのですか? あんな暴漢を簡単に取り押さえるなんて…」
「僕はアルベルト…えっと、恥ずかしいけど、英雄と呼ばれています」
僕は頭を掻きながら、自分の正体を話した。その方が安心してもらえる筈だ。
しかし、僕に毒を盛ろうとしたリナという少女は尚も真っ青な顔で、ブルブルと震えていた。僕は彼女を安心させてあげようとした。多分、処罰とかされると思ったんだろう。
「安心して、リナさん。僕は君をどうこうするつもりはないよ。理由が理由だ。君も好き好んで、僕に毒を盛ったわけじゃないでしょ?」
「た、確かにリナはアルベルト様に毒など盛りたくありませんでした! でもでも! 私があのダニエル侯爵の娘だと知っても、許してくれるのですか?」
僕は驚いてしまった、忘れていた人物の名前が突然出てきたのでびっくりした。だが、
「ダニエル侯爵の家はお取り潰しになったけど、奥さんと娘さん達は実家に帰って、平穏な生活を送っている筈だよ」
「いえ、リナは正妻の子ではないのです。ですから、父と一緒に奴隷に落とされて、それから、それから…」
リナは自身の身の上に起きた事を話してくれた。ダニエル侯爵やグナイゼナウ子爵の鬼畜ぶりにドン引きしたけど、むしろ同情するよりなかった。僕はできるだけ優しげな声で許すと伝えようとした。ダニエル侯爵が僕を殺そうとした事は国王陛下から聞いていたけど、彼女の罪じゃないし、むしろ彼女は被害者だ。気に止むことはないよね。
僕は彼女を許す言葉を綴る事にしたけど、まさかそれが原因で、何故かエミリアさんとリナさんが僕の性奴隷になるなんて、この時、思いもしなかった…
シスターエミリアに治癒の魔法をかけて、回復させると、教会の調査を開始した。エミリアさんは目を覚ますと、僕達の調査に協力してくれた。
彼女は何も覚えていなかったが、教会の地下の麻薬を見て、自身が悪魔にその身を乗っ取られていた事を理解するよりなかった。
「…私達は馬鹿でした」
「そうです。エミリア様が麻薬に手を染める筈など…」
「みなさん。自身を責めるのは止めてください。全てはわたくしが悪いのです。わたくしが悪魔に身体を乗っ取られたばかりに…」
「エミリアさんも自身を責めるのは止めてください。あなた達に罪はありません」
この教会の人達は敬愛するシスターエミリアが悪事に手に染めた時、ただ、傍観するよりなかった。麻薬の密売に関わったのは教会に勝手に出入りする麻薬密売人達だった。
教会の人達は麻薬の売買に携わってはいない。ただ、目の前で悪事を働くシスターエミリアを止めようとはしたが、憲兵にシスターを突き出す事はできなかった。麻薬売買に携わった者の処罰は極刑。彼らには、その選択はできなかった。家族同然だったから。
「罪は全てわたくしにあります。憲兵に引き渡してください。麻薬に手を染めるのだなど、聖職者にあるまじき行為…国王より死を賜り、その罪を償いとうございます…」
「シスターエミリア! 止めてください! あなたは悪魔に体を乗っ取られていただけです! 何も覚えてはいないのでしょう!」
「……」
シスターは黙り込んだ。その頬は羞恥心からか朱に染められている。そして、語り始めた。
「しかし、麻薬は悪魔のような薬…たくさんの人がきっと、廃人になってしまって…麻薬に依存するようになってしまって、きっと何倍もエッチな刺激に肌が敏感になって、何倍もよくなって、ずっとイキっぱなしになって! もうこの世のものとは思えない快楽を経験して! 男の人とも、凄く仲良くなるんだわ! いけないわ! いけないわ! そんなの! はぁはぁ!!」
「えっと…」
なんか、このシスター、薬やってるよね?
「こんなわたくしは死刑になったほうがいいんです! たくさんの人を気持ちよくさせて、後戻りできない身体にしてしまって、いけないわ!」
「あの、まず、何処から突っ込みましょうか?」
「ええっ! そんないきなり突っ込むのだなんて、いけません! わたくしは聖職者! そんな! 今すぐ突っ込みたいだなんて! いけません! それにわたくし、経験が無いのに! いきなり突っ込むのだなんて! ああ! でも、わたくしは英雄のアル様に迷惑をかけた女! ここは贖罪のために! わかりました! 今すぐ何処へでも、突っ込んでください! お尻の○だっていいです!」
…スパーン
僕は図らずともこういうタイプの人の扱いを熟知しているので、迷わずエミリアさんの頭をハリセンで叩いた。
「い、痛いよう…」
「……」
教会の関係者はみな目が点になっている。敬愛するシスターのまさかの痴態にただ驚く。
「シスター…きっと、長い間悪魔に身体を乗っ取らて、おかしくなってしまったんだ」
教会の関係者の一人がそう呟く。だけど、僕の経験だと、このシスター、おかしくないと思う、ただ素の自分を曝け出してしまっただけだと思う。だって、残念な匂いが凄くするんだもの。
そんな時、
「失礼します。お茶を用意しました」
部屋に入ってきたのは、亜麻色の髪の少女だった。
「リナ、ありがとう。気が効くわね」
シスターがお礼を言うと、みなの前にティーカップを置いていく。しかし…
リナと呼ばれた少女が僕の前にカップを置くとき、その手は震えていた、あまりにも不自然にだ。
「アル? その紅茶、鑑定してみたら?」
ヒルデも気がついたのか、僕に紅茶の鑑定を促す。そして、リナと呼ばれた少女はフルフルと震えて、その顔は真っ青に染まっていた。
「リナ!! あなた、まさか!!」
「申し訳ございません!! こ、子供達がぁ!!」
僕は察した。教会の麻薬に加担していたケーニスマルク家の手の者と思しき奴らは全員捕らえたつもりだった。だが、まだ残りがいたのだろう。おそらく、この教会が預かる孤児達が人質に捉えられているのだろう。
僕達はこのリナという女の子から、教会の近くの孤児院が暴漢に占拠されている事を聞き出した。ナディヤ、ロッテ、ナーガを向かわせた。
「孤児院はすぐに取り戻します。子供達には指一本触れさせません。安心してください」
「あ、あの、あなた、いえ、あなた様は一体何者なのですか? あんな暴漢を簡単に取り押さえるなんて…」
「僕はアルベルト…えっと、恥ずかしいけど、英雄と呼ばれています」
僕は頭を掻きながら、自分の正体を話した。その方が安心してもらえる筈だ。
しかし、僕に毒を盛ろうとしたリナという少女は尚も真っ青な顔で、ブルブルと震えていた。僕は彼女を安心させてあげようとした。多分、処罰とかされると思ったんだろう。
「安心して、リナさん。僕は君をどうこうするつもりはないよ。理由が理由だ。君も好き好んで、僕に毒を盛ったわけじゃないでしょ?」
「た、確かにリナはアルベルト様に毒など盛りたくありませんでした! でもでも! 私があのダニエル侯爵の娘だと知っても、許してくれるのですか?」
僕は驚いてしまった、忘れていた人物の名前が突然出てきたのでびっくりした。だが、
「ダニエル侯爵の家はお取り潰しになったけど、奥さんと娘さん達は実家に帰って、平穏な生活を送っている筈だよ」
「いえ、リナは正妻の子ではないのです。ですから、父と一緒に奴隷に落とされて、それから、それから…」
リナは自身の身の上に起きた事を話してくれた。ダニエル侯爵やグナイゼナウ子爵の鬼畜ぶりにドン引きしたけど、むしろ同情するよりなかった。僕はできるだけ優しげな声で許すと伝えようとした。ダニエル侯爵が僕を殺そうとした事は国王陛下から聞いていたけど、彼女の罪じゃないし、むしろ彼女は被害者だ。気に止むことはないよね。
僕は彼女を許す言葉を綴る事にしたけど、まさかそれが原因で、何故かエミリアさんとリナさんが僕の性奴隷になるなんて、この時、思いもしなかった…
0
読んで頂いててありがとうございます! 第14回ファンタジー小説大賞 参加作品 投票していただけると嬉しいです! ブックマークもね!!
お気に入りに追加
2,216
あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

神になった私は愛され過ぎる〜神チートは自重が出来ない〜
ree
ファンタジー
古代宗教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教…人々の信仰により生まれる神々達に見守られる世界《地球》。そんな《地球》で信仰心を欠片も持っていなかなった主人公ー桜田凛。
沢山の深い傷を負い、表情と感情が乏しくならながらも懸命に生きていたが、ある日体調を壊し呆気なく亡くなってしまった。そんな彼女に神は新たな生を与え、異世界《エルムダルム》に転生した。
異世界《エルムダルム》は地球と違い、神の存在が当たり前の世界だった。一抹の不安を抱えながらもリーンとして生きていく中でその世界の個性豊かな人々との出会いや大きな事件を解決していく中で失いかけていた心を取り戻していくまでのお話。
新たな人生は、人生ではなく神生!?
チートな能力で愛が満ち溢れた生活!
新たな神生は素敵な物語の始まり。
小説家になろう。にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる