67 / 106
67クソ勇者エルヴィンの受難
しおりを挟む
フランク王国の首都トゥールネを出発したエルヴィン達はとある噂を耳にする。
『魔王軍が近々大規模な戦闘を仕掛けてくる』
その噂は本当のようで、斥候に出た騎士団やSSS級冒険者が帰還していないという。
更に、天候は大きく荒れており、もしかして、魔王自ら出陣するのではないかと想像できた。
エルヴィン達は急ぎ、戦場である、帝国と魔境の境に向かった。
「勇者ちゃ~ん。今日は私の番よ♡ 楽しみにしてるわよ♡」
「わ、わかった…」
勇者エルヴィンは念願のハーレムの夢が叶っていた。相手は全員男だが…内面は不明だ…
彼は散々掘られまくって、ケツが痛いし、ぢができたから、許して下さいと懇願したところ、掘れっ…と言われて、やむなく掘った。それで、このあっち系の冒険者達の心をがっちりと掴んでしまった。
彼は毎夜メンバーを入れ替え、とっかえ、掘りまくる。本人の意思とは関係なく…
「今日の夜が楽しみだわぁ~ん」
「あ、あ、そうなのか? は、はは」
もちろん、エルヴィンにはそっちの趣味はない。彼は性被害にあっているのだが、彼は奴隷な為、合法なのである。男の奴隷のそっちの方向の予防の法律が実は無いのである。思わぬ法の盲点であった。もちろん、ダニエル侯爵はこうなる事を予想していた。
☆☆☆
勇者エルヴィンのパーティは遂に戦場の補給基地のある街まで来ていた。そして、最初の任務を街の防衛隊の指揮官ミューラーから下命された。
「随分と平和な処だな」
「見た処、強い瘴気は感じないね」
「そんな事、どうでもいいだろ! 早く森へ入ろ」
「みな、冷静にね。この付近は高難易度に指定されているわ、何かある筈だわ」
深い森に進むエルヴィン達、だがエンカウントするのは弱い魔物ばかりだった。
途中、仲間の冒険者達や騎士団が目に入るが…
エルヴィンが鑑定スキルで確認するが、誰もが低レベルと思われた。
彼から思わず苦笑の笑みが漏れた。
エルヴィンは、彼らが必死に戦っているところ悪いが、ここは自分が任務の対象の魔族をあっさり倒させてもらおうと思っていた。彼は魔族と戦った事がなかったにも関わらず…
エルヴィンは処罰を受けても、未だ反省する事無く、アルと国王が悪いと信じていた。
自身が受けた仕打ちは不当で、この戦場で活躍し、武勲をたてれば国王も彼の地位を再考せざるを得ず、庶民は彼の武勲を褒め称えるだろうと考えていた。
これまでの恨みを晴らし、先ずは魔族を倒して、自身の名を万民に知らしめてやろう。
本気でそう考えていた。
「みんな、行くわよ!」
「「了解」」
「は、はい」
名を売ろうとするエルヴィンだが、彼は奴隷であり、名を売るのは、この冒険者で、彼ではない事を知らない。それに、どのような武勲をたてても、国王は決して彼を許す事はないだろう。何故なら、国王が激怒したのは、彼の愚行や悪行であり、武勲が足りないという理由ではないからである。彼が再評価されるには、人格を改めるか…魔王でも討伐するしかない。
☆☆☆
「ひいいいいごめんなさいいいいい! なんなんだあれわぁ!!」
「待って、一人だけ逃げないで!!」
「みな、早く逃げるの! あんなのに勝てる訳ない!」
浅黒い肌の魔族が凄まじい瘴気を伴い、追っかけてきていた。
更に高位の魔物が数十!
魔物だけなら、問題ない。彼らのパーティなら、十体だろうが二十体であろうと容易に勝利を勝ち取る事が出来ただろう。
しかし、魔族…魔族は勇者の聖剣のみ有効だ。従って、パーティメンバーは支援しかできない。だが、エルヴィンは試練のダンジョンでほとんど戦った経験がない、本当の意味の経験値が足らない。彼が魔族に一撃を入れる事など不可能なのだ。
しかも彼らは森の中盤でこの魔族とエンカウントした。つまり、この魔族は斥候役の下っ端で、彼らが任務を達成できる筈など無かった。
「俺達、ヤバイ処に来ていないか?」
「お黙り! あんたが下手を討っただけでしょ!」
「この卑怯者!」
「役立たず!!」
エルヴィンはパーティメンバーが折角作ってくれたチャンスをことごとく逃し、聖剣の一撃を入れる事が出来なかった。その上、仲間を見捨てて、真っ先に逃げた。メンバーが激怒するのも無理はない。
「畜生! 見込み違いもいいところだ!」
彼はあっさり魔族を倒して、奴隷から解放してもらうつもりだったのだが……
全てはレベルを上げる経験値を安全に手に入れていた為、戦いの本当の意味の経験値がないエルヴィンが悪い。
「マジで役に立たないわね! この糞勇者!」
「す、すいませんでした!」
彼が珍しく謝ったのには訳がある。この後のお仕置きが予想できたからだ。
☆☆☆
何でだ? 何故俺がこんな目に? 俺は勇者なんだぞ? それに比べて、あの足手まといのアルは! アルがヒルデやリーゼ達を連れて美少女ばかりで構成された勇者パーティを編成しているのは有名な話で、彼の耳にも入っている。
『畜生! こんな事があっていい筈がねぇ! 俺は勇者だ! 足手まといのアルとは格が違うんだぁ!』
格が違うのはもっともで、アルが上であり、彼が最下層なのは言うまでもない。これだけ差がつけば、わかりそうなものだが、未だに判らないエルヴィンだった。
こうして、エルヴィン達のパーティは街の宿までほうほうのテイで帰還した。しかし、
「よくも、一人だけさっさと逃げたわね?」
「あなた、プライドは無いの?」
「それでも勇者?」
「い、いや、俺は、その…」
迫る、怖い冒険者達…
「今日はみなで、コイツを回すわよ!」
「ふふっ、そうこなくっちゃ!」
「たっぷり可愛がってあげる!」
「や、止めて! 止めてくれ!!!!」
その夜、エルヴィンの悲鳴が何度もこだました。因果応報である。
『魔王軍が近々大規模な戦闘を仕掛けてくる』
その噂は本当のようで、斥候に出た騎士団やSSS級冒険者が帰還していないという。
更に、天候は大きく荒れており、もしかして、魔王自ら出陣するのではないかと想像できた。
エルヴィン達は急ぎ、戦場である、帝国と魔境の境に向かった。
「勇者ちゃ~ん。今日は私の番よ♡ 楽しみにしてるわよ♡」
「わ、わかった…」
勇者エルヴィンは念願のハーレムの夢が叶っていた。相手は全員男だが…内面は不明だ…
彼は散々掘られまくって、ケツが痛いし、ぢができたから、許して下さいと懇願したところ、掘れっ…と言われて、やむなく掘った。それで、このあっち系の冒険者達の心をがっちりと掴んでしまった。
彼は毎夜メンバーを入れ替え、とっかえ、掘りまくる。本人の意思とは関係なく…
「今日の夜が楽しみだわぁ~ん」
「あ、あ、そうなのか? は、はは」
もちろん、エルヴィンにはそっちの趣味はない。彼は性被害にあっているのだが、彼は奴隷な為、合法なのである。男の奴隷のそっちの方向の予防の法律が実は無いのである。思わぬ法の盲点であった。もちろん、ダニエル侯爵はこうなる事を予想していた。
☆☆☆
勇者エルヴィンのパーティは遂に戦場の補給基地のある街まで来ていた。そして、最初の任務を街の防衛隊の指揮官ミューラーから下命された。
「随分と平和な処だな」
「見た処、強い瘴気は感じないね」
「そんな事、どうでもいいだろ! 早く森へ入ろ」
「みな、冷静にね。この付近は高難易度に指定されているわ、何かある筈だわ」
深い森に進むエルヴィン達、だがエンカウントするのは弱い魔物ばかりだった。
途中、仲間の冒険者達や騎士団が目に入るが…
エルヴィンが鑑定スキルで確認するが、誰もが低レベルと思われた。
彼から思わず苦笑の笑みが漏れた。
エルヴィンは、彼らが必死に戦っているところ悪いが、ここは自分が任務の対象の魔族をあっさり倒させてもらおうと思っていた。彼は魔族と戦った事がなかったにも関わらず…
エルヴィンは処罰を受けても、未だ反省する事無く、アルと国王が悪いと信じていた。
自身が受けた仕打ちは不当で、この戦場で活躍し、武勲をたてれば国王も彼の地位を再考せざるを得ず、庶民は彼の武勲を褒め称えるだろうと考えていた。
これまでの恨みを晴らし、先ずは魔族を倒して、自身の名を万民に知らしめてやろう。
本気でそう考えていた。
「みんな、行くわよ!」
「「了解」」
「は、はい」
名を売ろうとするエルヴィンだが、彼は奴隷であり、名を売るのは、この冒険者で、彼ではない事を知らない。それに、どのような武勲をたてても、国王は決して彼を許す事はないだろう。何故なら、国王が激怒したのは、彼の愚行や悪行であり、武勲が足りないという理由ではないからである。彼が再評価されるには、人格を改めるか…魔王でも討伐するしかない。
☆☆☆
「ひいいいいごめんなさいいいいい! なんなんだあれわぁ!!」
「待って、一人だけ逃げないで!!」
「みな、早く逃げるの! あんなのに勝てる訳ない!」
浅黒い肌の魔族が凄まじい瘴気を伴い、追っかけてきていた。
更に高位の魔物が数十!
魔物だけなら、問題ない。彼らのパーティなら、十体だろうが二十体であろうと容易に勝利を勝ち取る事が出来ただろう。
しかし、魔族…魔族は勇者の聖剣のみ有効だ。従って、パーティメンバーは支援しかできない。だが、エルヴィンは試練のダンジョンでほとんど戦った経験がない、本当の意味の経験値が足らない。彼が魔族に一撃を入れる事など不可能なのだ。
しかも彼らは森の中盤でこの魔族とエンカウントした。つまり、この魔族は斥候役の下っ端で、彼らが任務を達成できる筈など無かった。
「俺達、ヤバイ処に来ていないか?」
「お黙り! あんたが下手を討っただけでしょ!」
「この卑怯者!」
「役立たず!!」
エルヴィンはパーティメンバーが折角作ってくれたチャンスをことごとく逃し、聖剣の一撃を入れる事が出来なかった。その上、仲間を見捨てて、真っ先に逃げた。メンバーが激怒するのも無理はない。
「畜生! 見込み違いもいいところだ!」
彼はあっさり魔族を倒して、奴隷から解放してもらうつもりだったのだが……
全てはレベルを上げる経験値を安全に手に入れていた為、戦いの本当の意味の経験値がないエルヴィンが悪い。
「マジで役に立たないわね! この糞勇者!」
「す、すいませんでした!」
彼が珍しく謝ったのには訳がある。この後のお仕置きが予想できたからだ。
☆☆☆
何でだ? 何故俺がこんな目に? 俺は勇者なんだぞ? それに比べて、あの足手まといのアルは! アルがヒルデやリーゼ達を連れて美少女ばかりで構成された勇者パーティを編成しているのは有名な話で、彼の耳にも入っている。
『畜生! こんな事があっていい筈がねぇ! 俺は勇者だ! 足手まといのアルとは格が違うんだぁ!』
格が違うのはもっともで、アルが上であり、彼が最下層なのは言うまでもない。これだけ差がつけば、わかりそうなものだが、未だに判らないエルヴィンだった。
こうして、エルヴィン達のパーティは街の宿までほうほうのテイで帰還した。しかし、
「よくも、一人だけさっさと逃げたわね?」
「あなた、プライドは無いの?」
「それでも勇者?」
「い、いや、俺は、その…」
迫る、怖い冒険者達…
「今日はみなで、コイツを回すわよ!」
「ふふっ、そうこなくっちゃ!」
「たっぷり可愛がってあげる!」
「や、止めて! 止めてくれ!!!!」
その夜、エルヴィンの悲鳴が何度もこだました。因果応報である。
0
読んで頂いててありがとうございます! 第14回ファンタジー小説大賞 参加作品 投票していただけると嬉しいです! ブックマークもね!!
お気に入りに追加
2,216
あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

神になった私は愛され過ぎる〜神チートは自重が出来ない〜
ree
ファンタジー
古代宗教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教…人々の信仰により生まれる神々達に見守られる世界《地球》。そんな《地球》で信仰心を欠片も持っていなかなった主人公ー桜田凛。
沢山の深い傷を負い、表情と感情が乏しくならながらも懸命に生きていたが、ある日体調を壊し呆気なく亡くなってしまった。そんな彼女に神は新たな生を与え、異世界《エルムダルム》に転生した。
異世界《エルムダルム》は地球と違い、神の存在が当たり前の世界だった。一抹の不安を抱えながらもリーンとして生きていく中でその世界の個性豊かな人々との出会いや大きな事件を解決していく中で失いかけていた心を取り戻していくまでのお話。
新たな人生は、人生ではなく神生!?
チートな能力で愛が満ち溢れた生活!
新たな神生は素敵な物語の始まり。
小説家になろう。にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる