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62お姉さんへのご褒美
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僕は胸にいつもしていたペンダントを収納魔法の収納庫にしまった。子供の頃、幼馴染のフィーネと一緒にお揃いで買った物だ。僕はようやく一区切りつける事がで来たような気がする。前を向いて歩こう。
冒険者ギルドのお姉さんと待ち合わせて街の外へ向かう。街中じゃ無く、草原や河原でのデートというのも個人的には賛成だ。それにお姉さんの私服は素敵だった。大人の女性らしく控えめで、それでいて、清楚な感じ。ヒルデなんか見た目は凄く清楚だけど露出多いんだもんな。 なんでだろう…ヒルデの事を想うと何故かフィーネの事が頭を過る。でも、もう忘れよう、フィーネはもう帰ってこないんだ。
「アル君、ありがとう。私との約束覚えてくれていて…お姉さん嬉しい」
「いえ、僕も、その、デート出来て、とても嬉しくて、こちらこそよろしくお願いします」
「うん、アル君、行こう!」
ここで、胸を押し付けてきたり、ハードプレイや変態プレイを要求したりしないのが新鮮だ。
そして、二人は河原で水面を眺めていい感じになってきた。もしかして、キスしちゃうのかな? 僕? フィーネとの辛い別れの事は癒えてきた。僕は新しい恋が始められるのかも…そう思っていた時に、おもむろに、お姉さんは何かを僕の手にそっと渡した。
「ひ、紐? いや、リード?」
僕はぎょっとしてしまった。見てはいけないものを見てしまった感覚。お姉さんは清楚な洋服で僕を普通のデートに誘った癖にドM全開の様だった。お姉さんの細くて白い首には黒いチョーカー…いや、首輪がついていた。いつの間にかリードもついているから見間違いじゃないだろう。
「えっと、お姉さん?」
「私の全てを見て欲しくて……その、嫌? こんな私?」
嫌です。もちろん。
「うぁ…」
思わず僕はうわぁと遠い目をしてしまった。お姉さんは白を基調とした清楚な洋服を着ている。スカートはチェックだけど青が基調。それに白のニーハイ、黒のローファー、お姉さんの長い艶やかな栗色の髪…いや、もうどう考えても清楚系お嬢様だよね? それなのに首に奴隷みたいな首輪が…
「く、く、び、わ?」
お姉さんの長くて白くて綺麗な脚と洋服と、これでもかと押し上げる二つの双丘は首輪と合わせて、お姉さんをとても煽情的なモノへとならしめていた。首輪というたった一つの異物がここまで破壊力があるとは思わなかった。それは多分お手製なのだろう。だけど、チョカーではない、あまりに武骨過ぎる。それは自身を美しく魅せる為のものではなく、自身を堕としめる目的で作られた物だから…。イメージはブルドッグ用のごつごつした首輪だろう。僕は戸惑うしかなかったけど、お姉さんはおもむろにリードを引いて、僕に渡した。そっと、頬を赤く染めて、まるで、恋する美少女が意中の男性にバレンタインのチョコを渡すがのごとく、そっと、僕を見つめながら、リードを渡す…。
「アル君、早く私をアル君のペットにしてください!」
「ええっ!?」
「お姉さん、早くアル君の犬になりたいんです!」
「いや、犬って? ちょっと待ってよ!」
「だって、ご褒美あげるって言っていたじゃないの?」
「言ったけど、これ、ご褒美なの?」
「はい、お姉さんをご主人様のペットにしてください」
いや、これは一番駄目なやつだろ?
「いや、僕はお姉さんと人間として接したくて!」
「お姉さんはペットとしてアル君に飼い主になって欲しいのです!」
「…いや、まず、どこから突っ込んでいいかわかんない!!」
「大丈夫よ! どこでもアル君の好きなところに突っ込めばいいだけです!!」
「ええっ?」
「あっ! なんなら、とりあえず、これ突っ込む?」
お姉さんは何処から出したのかフェイクの尻尾を出してきた。ふさふさの白い尻尾…多分お姉さんに良く似合うと思う。凄く可愛いと思う…でも、それを僕に何処に突っ込めと言うの?
「もう、早くそんな迷路から抜け出して、お姉さんをお散歩に連れて行ってください!」
お姉さんはグイグイ僕にリードと尻尾を渡す。これ、お姉さんをリードで引っ張って、河原をお散歩するって事? だから人気のない河原? 尻尾をつけて? これ計画的犯行だよね?
「あっ!? ちょ、ちょっと、お姉さん、何しゃがんでるの!」
お姉さんは四つん這いになってしまった。せめて二足歩行のお散歩にしようよ。いや、十分アウト過ぎるんだけど…
「言う事を聞かない駄犬は叱って、お尻を叩けばいいのよ! ついでにさっきの尻尾をぶっさして!」
顔を赤らめ、お姉さんがちょっとハアハアしている。見たくない、美少女のこんなさまは見たくない。完全に雌豚、いや、雌犬に成り下がっている。
「僕は女の子をペットみたいに扱う事はできませんよ。だから、普通の交際をしましょうよ。それとも、こういう扱いをしないと僕を好きになってくれないし、付き合ってもくれないのですか?」
「そ、そんな事は、お姉さん…初めて見た時からずっと好きだったの…。気がついていたのでしょう? 今更何を? お姉さん、恥ずかしい」
「だから、最初は普通の交際しようよ!」
「ご主人様の命令なら」
「…命令」
「…はい」
こうして僕達は主従関係、いや違う、恋人同士になった。なりゆきで一番アウトな人と恋人になってしまった。この駄犬どうしよう?
冒険者ギルドのお姉さんと待ち合わせて街の外へ向かう。街中じゃ無く、草原や河原でのデートというのも個人的には賛成だ。それにお姉さんの私服は素敵だった。大人の女性らしく控えめで、それでいて、清楚な感じ。ヒルデなんか見た目は凄く清楚だけど露出多いんだもんな。 なんでだろう…ヒルデの事を想うと何故かフィーネの事が頭を過る。でも、もう忘れよう、フィーネはもう帰ってこないんだ。
「アル君、ありがとう。私との約束覚えてくれていて…お姉さん嬉しい」
「いえ、僕も、その、デート出来て、とても嬉しくて、こちらこそよろしくお願いします」
「うん、アル君、行こう!」
ここで、胸を押し付けてきたり、ハードプレイや変態プレイを要求したりしないのが新鮮だ。
そして、二人は河原で水面を眺めていい感じになってきた。もしかして、キスしちゃうのかな? 僕? フィーネとの辛い別れの事は癒えてきた。僕は新しい恋が始められるのかも…そう思っていた時に、おもむろに、お姉さんは何かを僕の手にそっと渡した。
「ひ、紐? いや、リード?」
僕はぎょっとしてしまった。見てはいけないものを見てしまった感覚。お姉さんは清楚な洋服で僕を普通のデートに誘った癖にドM全開の様だった。お姉さんの細くて白い首には黒いチョーカー…いや、首輪がついていた。いつの間にかリードもついているから見間違いじゃないだろう。
「えっと、お姉さん?」
「私の全てを見て欲しくて……その、嫌? こんな私?」
嫌です。もちろん。
「うぁ…」
思わず僕はうわぁと遠い目をしてしまった。お姉さんは白を基調とした清楚な洋服を着ている。スカートはチェックだけど青が基調。それに白のニーハイ、黒のローファー、お姉さんの長い艶やかな栗色の髪…いや、もうどう考えても清楚系お嬢様だよね? それなのに首に奴隷みたいな首輪が…
「く、く、び、わ?」
お姉さんの長くて白くて綺麗な脚と洋服と、これでもかと押し上げる二つの双丘は首輪と合わせて、お姉さんをとても煽情的なモノへとならしめていた。首輪というたった一つの異物がここまで破壊力があるとは思わなかった。それは多分お手製なのだろう。だけど、チョカーではない、あまりに武骨過ぎる。それは自身を美しく魅せる為のものではなく、自身を堕としめる目的で作られた物だから…。イメージはブルドッグ用のごつごつした首輪だろう。僕は戸惑うしかなかったけど、お姉さんはおもむろにリードを引いて、僕に渡した。そっと、頬を赤く染めて、まるで、恋する美少女が意中の男性にバレンタインのチョコを渡すがのごとく、そっと、僕を見つめながら、リードを渡す…。
「アル君、早く私をアル君のペットにしてください!」
「ええっ!?」
「お姉さん、早くアル君の犬になりたいんです!」
「いや、犬って? ちょっと待ってよ!」
「だって、ご褒美あげるって言っていたじゃないの?」
「言ったけど、これ、ご褒美なの?」
「はい、お姉さんをご主人様のペットにしてください」
いや、これは一番駄目なやつだろ?
「いや、僕はお姉さんと人間として接したくて!」
「お姉さんはペットとしてアル君に飼い主になって欲しいのです!」
「…いや、まず、どこから突っ込んでいいかわかんない!!」
「大丈夫よ! どこでもアル君の好きなところに突っ込めばいいだけです!!」
「ええっ?」
「あっ! なんなら、とりあえず、これ突っ込む?」
お姉さんは何処から出したのかフェイクの尻尾を出してきた。ふさふさの白い尻尾…多分お姉さんに良く似合うと思う。凄く可愛いと思う…でも、それを僕に何処に突っ込めと言うの?
「もう、早くそんな迷路から抜け出して、お姉さんをお散歩に連れて行ってください!」
お姉さんはグイグイ僕にリードと尻尾を渡す。これ、お姉さんをリードで引っ張って、河原をお散歩するって事? だから人気のない河原? 尻尾をつけて? これ計画的犯行だよね?
「あっ!? ちょ、ちょっと、お姉さん、何しゃがんでるの!」
お姉さんは四つん這いになってしまった。せめて二足歩行のお散歩にしようよ。いや、十分アウト過ぎるんだけど…
「言う事を聞かない駄犬は叱って、お尻を叩けばいいのよ! ついでにさっきの尻尾をぶっさして!」
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「…命令」
「…はい」
こうして僕達は主従関係、いや違う、恋人同士になった。なりゆきで一番アウトな人と恋人になってしまった。この駄犬どうしよう?
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