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57クズ グナイゼナウ子爵の最期
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「こ、ここは何処だ?」
目を覚ますグナイゼナウ子爵。彼は自身の娘を性のはけ口としていた罪、あまつさえ証拠隠滅の為、娘を殺害した罪で、家族である妻と義父により断罪されて、アレの処へ送られた。
アレとは貴族世界で罪を犯した者を裁く者がいる処だ。誰なのかはわからない。しかし、殺人鬼…である事は知られていた。アレは人を惨たらしく殺す。それだけは確かだ。
「目が覚めましたか?」
凛とした声、声の主は美しい少女だった。
「あ、あなたもここに無実の罪で送られてしまったのですか?」
子爵はしれ~と自身が無実である事を主張する。無実である筈がないが、彼は自身が罪を犯しても断罪される事などあっていい筈がないと考えていた。クズが故に…
「私は違います。私はここの住人なのです」
「住人? あなたがここに? さぞかし辛い思いをされているのですな」
子爵がこの娘に優し気に話をしているのは魂胆があった。薄暗い部屋で男女が二人っきり…この男はこの後に及んで未だ、自身の性欲を満たそうとしていたのだ。
「そうですな、色々詳しく教えてくれませんか?」
「あの、近すぎませんか?」
子爵は娘にすり寄り、今まさに襲い掛かろうとしていた。近いのは当然だろう。
「その様子だと、未だ男の経験はないな。どれ、私が躾けてやろう」
子爵はあっさり紳士の仮面を捨てて、娘を犯そうとしていた。
「お座り!」
「な、なぁ!?」
子爵は驚いた。何故か、娘が言葉を発した途端、座りこんでしまった。
「最上位の隷属の呪文よ。あなたは私の命令に逆らえない。まあ、どうしましょう。最初は何から始めましょうか?」
「は、始めるって、一体何を?」
子爵は震えていた。彼の本能が危険を告げていた。そう、目の前の美しい少女…彼女の正体に気がついた。彼女の正体はおそらく…アレ
その時、物音がして、部屋へ二人の男が入って来た。目指し帽のような黒い布のフードをして、目だけが出ており、顔は見えない。
「た、助けてくれ!!」
子爵は助けを求めた。男達の風貌からそのような事が期待できる筈もないが、彼も必死だ。
「リリー様、本当に宜しいのですか? この男で、陛下との約束の10人目です。この男を殺した場合、あなたの首を撥ねなければなりません」
「あら、私に我慢なんてできると思っているの?」
さも当たり前のように子爵を無視して、信じられない事を言うリリーと男達。
「では、首切り役人を用意します」
「お願いします。首を落とす時はできれば痛くないようにお願いします」
信じられない会話が続き、恐怖におびえる子爵。そして、男が人を呼びに行き、大きな斧を持った首切り役人と思しき男が現れる。この男も目だけを出していて、顔は見えない。
「では、この男を殺し終わりましたら、あなたの首を撥ねます。宜しいですか?」
「異存はないわ。約束だもの。むしろ10人も殺せて、私は幸せだと思うの」
恐怖で、竦む子爵。彼は必死に命乞いをする事にした。自身を殺さなければ、この娘は死ななくて済む、なら、交渉の余地はある筈だ、普通なら…
「ま、待ってくれ! 私を殺さなければ、お前は死ななくてすむのだろう? 私を殺すな! そんな馬鹿な事をするな! た、頼む! 助けてくれ!」
「嫌よ。私は人を殺す事でしか生きて来た事を! 快楽を感じられないの、死んでもいいの!」
子爵はこのリリーと言う娘の目に狂気の光が宿った事に気がついて失禁していた。
「や、やめ…や、やめて、やだ、やめ――――あぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「先ずは…自分で目をくり抜いてもらおうかしら?」
「や、止めろ、いや! そ、そんな事する訳がないだろう!」
「あら、隷属の魔法に抗しきれるのかしら?」
リリーは笑った。それはとても美しい笑顔だった。彼女にとって、人を害する事は生きている事と同じ…空気を吸うがごとく、人を殺す。この娘は生まれながらの殺人鬼…生まれて来てはいけない人間だった。
「じゃあ、先ずは自分で右目をくり抜いて、ゆっくりとね!」
「そ、そんな事をする訳が、ああ! ひぃ!!」
彼の右手は自身の意思に反して右目に近づいていた。
「ぎゃああああああああああああああああああああああ!!」
子爵は自身の目に指を突っ込んで、目玉を抉り出していた。
そして、リリーは子爵から彼の右の目玉を取り上げると、指で摘んで、子爵の目にキスをしていた。そして唇で子爵の目玉を舐めあげる。淫猥な様子だった。
子爵は狂人の行いに目が離せない、その時
『ベシャ』
リリーは子爵の左目の目の前で、彼の右目を握り潰した。
「ああああああああああああああああああああああああ!!」
恐怖のあまり叫び声をあげる子爵。彼は痛みと激しい憎悪、屈辱感に包まれた。
「いい、叫び声」
うっとりとした表情のリリー、だが、これはほんの手始めに過ぎなかった。
「次は右手をのこぎりで斬り落としましょうね」
「ひぃ……! あぐっ……く、やめてっ……!」
子爵は黒い覆面の男達によって、縛り上げられて、吊るされた。
そして、リリーは子爵の右手を切断し始めた。もちろん、痛覚麻痺の魔法も無い。
「あ、あ、あ、あああああああああああああああああああああああ!!!!」
子爵の叫び声が部屋中にこだまする。
リリーは時折、ヒールの回復魔法をかけた。死なない程度に、意識を失わない程度に、最大限苦痛を与える為だろう。
『ギコギコギコギコギコ』
ノコギリの不快な音が子爵の恐怖に拍車をかける。
『ゴロン』
嫌な音がした。子爵の右手が体から落ちる音だ。
リリーは子爵にヒールをかけ、死なない程度にすると、子爵の右手を持って、子爵に話し始めた。
「あなたの右手、素敵。とてもいい形をしている。ほら、見てご覧なさい! あなたの右手よ! そう、そういう顔が好きなの!」
子爵は涙を浮かべて、鼻水を垂らし、恐怖で何度も失禁…脱糞もしていた。
彼は自身が自分の娘をここに送った事も娘達を凌辱した事も反省しない。ただ、自身がこんな扱いを受けていい筈がない…彼は、尚もクズのままだった。
「あなた、あんこうみたいね。そうね。これから四肢を切断して、頭と心臓だけを残して解体してあげる。私、上手いのよ。殺さない程度に傷つける事が、安心して! とても痛いわよ!」
子爵の手足は切断されて、内臓も斬り落とされて、脊髄と頭と心臓だけになった。
「や、やめぇ…お、お願いらから…」
消え入りそうな意識で必死で命乞いする子爵、だが、彼は自身の娘の懇願に耳を傾けた事があっただろうか?
そして、最期に彼の頭はあっさりとリリーによって切断されてしまった。クズの中のクズ グナイゼナウ子爵の最期。クズに相応しい…因果応報としか言えない。
この娘は身分の高い貴族の娘、13の時、使用人を惨殺し、この娘の性癖が判明した。それはおぞましい殺人鬼だった。だが、彼女の父親は密かに娘を処断した。平民なら法の元裁かれる。しかし、このような貴族の恥を外部に漏らす事はできなかった。
彼女は処断は国王陛下によって裁定された。通常なら密かに毒で死を賜る。しかし、リリーは当時まだ13歳。その容貌には未だ幼さが残り、流石の陛下も死を与える事に躊躇った。
そして、リリーは貴族世界の通称、アレとなった。リリーのように公にできない問題を犯した貴族を密かに処分する道具として。
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「な、なぁ!?」
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「は、始めるって、一体何を?」
子爵は震えていた。彼の本能が危険を告げていた。そう、目の前の美しい少女…彼女の正体に気がついた。彼女の正体はおそらく…アレ
その時、物音がして、部屋へ二人の男が入って来た。目指し帽のような黒い布のフードをして、目だけが出ており、顔は見えない。
「た、助けてくれ!!」
子爵は助けを求めた。男達の風貌からそのような事が期待できる筈もないが、彼も必死だ。
「リリー様、本当に宜しいのですか? この男で、陛下との約束の10人目です。この男を殺した場合、あなたの首を撥ねなければなりません」
「あら、私に我慢なんてできると思っているの?」
さも当たり前のように子爵を無視して、信じられない事を言うリリーと男達。
「では、首切り役人を用意します」
「お願いします。首を落とす時はできれば痛くないようにお願いします」
信じられない会話が続き、恐怖におびえる子爵。そして、男が人を呼びに行き、大きな斧を持った首切り役人と思しき男が現れる。この男も目だけを出していて、顔は見えない。
「では、この男を殺し終わりましたら、あなたの首を撥ねます。宜しいですか?」
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「ま、待ってくれ! 私を殺さなければ、お前は死ななくてすむのだろう? 私を殺すな! そんな馬鹿な事をするな! た、頼む! 助けてくれ!」
「嫌よ。私は人を殺す事でしか生きて来た事を! 快楽を感じられないの、死んでもいいの!」
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「や、やめ…や、やめて、やだ、やめ――――あぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「先ずは…自分で目をくり抜いてもらおうかしら?」
「や、止めろ、いや! そ、そんな事する訳がないだろう!」
「あら、隷属の魔法に抗しきれるのかしら?」
リリーは笑った。それはとても美しい笑顔だった。彼女にとって、人を害する事は生きている事と同じ…空気を吸うがごとく、人を殺す。この娘は生まれながらの殺人鬼…生まれて来てはいけない人間だった。
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「そ、そんな事をする訳が、ああ! ひぃ!!」
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子爵は自身の目に指を突っ込んで、目玉を抉り出していた。
そして、リリーは子爵から彼の右の目玉を取り上げると、指で摘んで、子爵の目にキスをしていた。そして唇で子爵の目玉を舐めあげる。淫猥な様子だった。
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そして、最期に彼の頭はあっさりとリリーによって切断されてしまった。クズの中のクズ グナイゼナウ子爵の最期。クズに相応しい…因果応報としか言えない。
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そして、リリーは貴族世界の通称、アレとなった。リリーのように公にできない問題を犯した貴族を密かに処分する道具として。
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