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56再びアマルフィのダンジョンへ1
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僕達は貴族の晩餐会場を後に、先ずは宿舎まで戻った。仲間のロッテ、ナディヤやナーガと合流する為だ。ティーナ王女は騎士団が迎えに来たので、引き渡した。戦う術を持たない彼女は僕らと行動を共にするより騎士団の元にいた方が安全だろう。
宿舎でみなと合流すると手短にあらましを話した。そして、冒険者ギルドへ向かった。頼もしい、あのお姉さんの元へ。絶対いるよね?
「あああああ! アル君、ようやく私に遇いに来てくれたのね!」
「お姉さん! 良かった、会いたかったんです」
「そ、そんな、会いたかっただなんて、お姉さん恥ずかしいわ」
「この駄目な年上の女は何を勘違いしているのかしら? 何処まで下僕に陶酔しているのかしら?」
いや、リーゼ、年上の人にそのいい方は駄目だと思うよ。と、思いつつもリーゼの毒舌が怖くて、抗議できない自分が情けない。
「お姉さん。実は至急欲しい情報があるんです。アンナという女の子を探しているんです」
「何か手がかりはある? それとバックボーンの情報を頂戴」
お姉さんは僕を追いかけまわすストーカーだけど、冒険者ギルドの受付嬢として最高の能力を有する。情報収集にしても情報ギルドに強いコネがある。
お姉さんは魔法パソコンネットワークを操作して、2、3か所へ魔法スマホで電話をかけると小1時間位で結果を出してくれた。
「結論から言うと、1時間程前にアマルフィのダンジョンに単独で守衛を振り切って入り込んだ女の子が怪しいわ。彼女の容貌は魔法写真と守衛の記憶が一致…そもそも女の子がダンジョンに単身潜るって異常事態よ。守衛は騎士団に探索の要望を出していたわ」
「ありがとうございます。多分、その子がアンナです! いや、魔族です」
「気を付けてね。アル君の強さは知っているけど、魔族はとんでも無く卑怯だから…」
お姉さんはまるで魔族を良く知ってるかのような口ぶりだった。
「では、行ってきます。いつもありがとうございます」
「お礼は言葉じゃなくて、行動で示して欲しいな…無事に帰ってきたら、お姉さんとデートして?」
「えっ? いいですよ、それ位」
僕はつい調子よく言ってしまった。お姉さんはストーカーだけど、みなみたいに迫ってこないから、安心していた。
それが間違いの元というか、お姉さんのとても残念な処を目のあたりにする事になるとは、この時思っていなかった。
僕達は急いでダンジョンに向かった。本来、夜にダンジョンに潜るのは危険だ。守衛と問答するのも面倒なので、ロッテの催眠の魔法を使って、こっそりダンジョンに潜った。
「先に進む前にやっておきたい事があるんだ、みなが同意してくれたらだけど」
「何? アル?」
「下僕はこんな時にも、リーゼ達の体を舐めるように見るつもり? 絵に描いたようなドスケベね。後にしなさい 『後でたくさんリーゼの裸を見てもいいから…』」
「お兄ちゃん、こんな時に不謹慎だよ。後で可愛い妹がご奉仕してあげるから!」
「そうです。先輩、普段ならいつでもいいですけど、今は駄目です!」
いや、リーゼはそんな恥ずかしそうな顔で小さな声でとんでも無い事言わないでよ。それにロッテとナディヤ…僕が変態な事を前提に話さないでよ。特にロッテ、可愛い妹のご奉仕ってエロい展開というより、倫理的にアウトなヤツだからね。ナディヤも普段なら舐めまわすように見ても言い訳? そんな訳ないよね? ああ! ヒルデが一番まとも!
「いや、そうじゃ無くて、これから魔族戦に至る訳で、みなにもオーブを読んでもらって、レベルをカンストした方がいいと思うんだ」
「「「「「さ・ん・せ・ー・い」」」」
僕は魔族を倒した時のドロップアイテム オーブを5個所有していた。トゥールネの帰らずのダンジョンで、魔族以外からもドロップした。最初にリーゼに使ったけど、もっと早く使うべきだった。
「あっ……ぅ!」
「あっ」
「んっ」
「はぁっ……」
みな短い嬌声をあげる。
「どう、みんな? レベルも上がった筈だけど、ユニークスキルがもらえた筈だよ」
「ア、アル、ヒルデに不思議なユニークスキルが、『巫女の六龍』だって」
「リーゼには『スキル編集』…地味ね」
「ロッテは『人形の家』だって、何なの? これ?」
「先輩、ナディヤには『戦士の銃』が!? これでナディアも攻撃に参加できる!?」
「ナーガには『魔針』、不思議ですね。私は魔族なのに」
ホント不思議だ。ナーガは魔族なのに、勇者の聖剣並みに魔族に威力がある『魔剣』系のスキルを得た。ヒルデの『巫女の六龍』は六属性の龍を召喚する強力なもの。リーゼのはスキルを調整、編集する希少なスキルだ、そして僕のスキルは…『スキル付与』…もしかして『魔剣』のスキルを全員に付与できるんじゃないか?
宿舎でみなと合流すると手短にあらましを話した。そして、冒険者ギルドへ向かった。頼もしい、あのお姉さんの元へ。絶対いるよね?
「あああああ! アル君、ようやく私に遇いに来てくれたのね!」
「お姉さん! 良かった、会いたかったんです」
「そ、そんな、会いたかっただなんて、お姉さん恥ずかしいわ」
「この駄目な年上の女は何を勘違いしているのかしら? 何処まで下僕に陶酔しているのかしら?」
いや、リーゼ、年上の人にそのいい方は駄目だと思うよ。と、思いつつもリーゼの毒舌が怖くて、抗議できない自分が情けない。
「お姉さん。実は至急欲しい情報があるんです。アンナという女の子を探しているんです」
「何か手がかりはある? それとバックボーンの情報を頂戴」
お姉さんは僕を追いかけまわすストーカーだけど、冒険者ギルドの受付嬢として最高の能力を有する。情報収集にしても情報ギルドに強いコネがある。
お姉さんは魔法パソコンネットワークを操作して、2、3か所へ魔法スマホで電話をかけると小1時間位で結果を出してくれた。
「結論から言うと、1時間程前にアマルフィのダンジョンに単独で守衛を振り切って入り込んだ女の子が怪しいわ。彼女の容貌は魔法写真と守衛の記憶が一致…そもそも女の子がダンジョンに単身潜るって異常事態よ。守衛は騎士団に探索の要望を出していたわ」
「ありがとうございます。多分、その子がアンナです! いや、魔族です」
「気を付けてね。アル君の強さは知っているけど、魔族はとんでも無く卑怯だから…」
お姉さんはまるで魔族を良く知ってるかのような口ぶりだった。
「では、行ってきます。いつもありがとうございます」
「お礼は言葉じゃなくて、行動で示して欲しいな…無事に帰ってきたら、お姉さんとデートして?」
「えっ? いいですよ、それ位」
僕はつい調子よく言ってしまった。お姉さんはストーカーだけど、みなみたいに迫ってこないから、安心していた。
それが間違いの元というか、お姉さんのとても残念な処を目のあたりにする事になるとは、この時思っていなかった。
僕達は急いでダンジョンに向かった。本来、夜にダンジョンに潜るのは危険だ。守衛と問答するのも面倒なので、ロッテの催眠の魔法を使って、こっそりダンジョンに潜った。
「先に進む前にやっておきたい事があるんだ、みなが同意してくれたらだけど」
「何? アル?」
「下僕はこんな時にも、リーゼ達の体を舐めるように見るつもり? 絵に描いたようなドスケベね。後にしなさい 『後でたくさんリーゼの裸を見てもいいから…』」
「お兄ちゃん、こんな時に不謹慎だよ。後で可愛い妹がご奉仕してあげるから!」
「そうです。先輩、普段ならいつでもいいですけど、今は駄目です!」
いや、リーゼはそんな恥ずかしそうな顔で小さな声でとんでも無い事言わないでよ。それにロッテとナディヤ…僕が変態な事を前提に話さないでよ。特にロッテ、可愛い妹のご奉仕ってエロい展開というより、倫理的にアウトなヤツだからね。ナディヤも普段なら舐めまわすように見ても言い訳? そんな訳ないよね? ああ! ヒルデが一番まとも!
「いや、そうじゃ無くて、これから魔族戦に至る訳で、みなにもオーブを読んでもらって、レベルをカンストした方がいいと思うんだ」
「「「「「さ・ん・せ・ー・い」」」」
僕は魔族を倒した時のドロップアイテム オーブを5個所有していた。トゥールネの帰らずのダンジョンで、魔族以外からもドロップした。最初にリーゼに使ったけど、もっと早く使うべきだった。
「あっ……ぅ!」
「あっ」
「んっ」
「はぁっ……」
みな短い嬌声をあげる。
「どう、みんな? レベルも上がった筈だけど、ユニークスキルがもらえた筈だよ」
「ア、アル、ヒルデに不思議なユニークスキルが、『巫女の六龍』だって」
「リーゼには『スキル編集』…地味ね」
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