24 / 106
24え? 戻って来い? いやもう遅いです!
しおりを挟む
ナディヤ がアルのパーティに加わった頃。
勇者パーティは 崩壊の危機に瀕していた。ナディヤの脱退が原因で、更に戦力不足に陥っていた。騎士団を5人から7人に増やしたが、ナディヤの治癒魔法や強化魔法を埋める事はできなかった。
「勇者エルヴィンよ。有力な情報を手に入れた。心して聞け」
勇者パーティの強化担当、ダニエル侯爵はエルヴィンに重要な話があると呼び出していた。
「一体、何でしょう? 騎士団を更に増やして頂けるのですか?」
「違う、そんな小手先の些末な事ではない。有力な情報だ。お前の申し出通り、ナディヤを連れ戻す為、騎士団につけさせたのだが、ナディヤはアルベルトのパーティに合流した。アルベルトは生きておったのだ」
「はぁっ!?」
アルベルトが生きている? それは楽しい情報だ。ヤツをいたぶる事ができる。ああ、何故俺はアルベルトをあんなにも簡単に殺してしまったんだ? もちろん誰にでも失敗がある。しかし、俺とした事が…十分になぶり倒した上で、殺すべきだった。
そうだ、陰でこそこそフィーネを抱くのだなんて生ぬるかったのだ。ヤツの目の前でフィーネを抱くべきだった。いや、ヤツの妹と二人共同時にか…
エルヴィンの顔に嗜虐心が戻り、その顔には笑みが浮かぶ。
「そこで、早馬を用意した。今すぐフランク王国の首都に向かい、アルベルトに頭を下げてパーティに戻ってきてもらえ。それしか勇者パーティを立て直す手段はない」
「な、そんな!?」
エルヴィンは動揺した。人に頭を下げるなど考えただけで虫唾が走る。しかし、
「パーティを立て直すにはそれしかあるまい。勇者のお前が頭を下げれば帰ってきてくれるだろう。彼は魔族討伐に心を砕いておった。貴様抜きでは魔族は倒せんからな」
「わかりました。いくら足手まといとはいえアルベルトを殺そうとしたのはかわいそうでした。私も少し、憐憫の情が湧きました。私が自ら頭を下げれば感激して戻ってくるでしょう」
この二人はアルが魔剣を有し、魔族を倒せるだけでなく、勇者ヒルデもパーティにいるので、エルヴィンが必要がないという事を知らない…いや、それ以前に厚顔無恥も甚だしい。
「早速早馬で出発せよ。他のメンバーと騎士団も遅れて早馬車で移動させる。騎士団は20人程つける。試練のダンジョン攻略は中止だ。アルベルトを手に入れて、フランク王国の首都にできたダンジョン攻略を目指せ」
「試練のダンジョンは良いのですか?」
エルヴィンは不思議に思った。歴代の勇者は試練のダンジョンを攻略した後、勇者として魔族軍との戦いに赴いていた。それが未攻略のまま魔族軍との戦いに参加するなど、聞いた事がない。
「国王からの勅命でもある。王都トゥールネのダンジョン攻略にアルザス王国の勇者パーティが苦慮しておる。我が国の勇者は未だ育成中だった為、フランク王国救援は十分なものではなかった。国王陛下はここで名誉挽回したいのであろう」
「わかりました。アルベルトを仲間に引き戻し、アルザス王国とフランク王国に恩を売ってきます」
うむとダニエル侯爵は頷く。実はダニエル侯爵は国王に試練のダンジョンは攻略済と報告していた。嘘に嘘を重ねたものの、危険になるのは勇者エルヴィン達である。ダニエル侯爵が危険に晒される訳ではない。香ばしい二人である。
早馬で僅か3日でフランク王国の首都トゥールネに到着する。アルベルトの宿は既にナディヤをつけた騎士から聞いていた。
アルベルトをパーティに戻してやったら、さぞかし喜ぶだろう。だが、その代わりに毎日目の前でフィーネとシャルロッテを抱いてやろう。そういえばナディヤはアイツの後輩で、懐いていたな。ナディヤも目の前で慰み者にしてやろう。ああ、楽しい生活がまっているぞ!?
一体この男の脳細胞はどうなっているのか? この男はアルベルトの婚約者を卑怯な手で我がものとし、見下し、あざけり、挙句に殺そうとまでしたのだ。許す人間なぞいる筈もない。
何処までも愚かな男エルヴィン…
エルヴィンは事前にアポイントもとらず、アル達の宿舎を訪れた。
「アルベルト、お前生きてたんだな、良かったな。喜べ! 足手まといのお前でも、もう一度パーティに引き戻してやる。泣いて喜んでもいいんだぞ!」
エルヴィンはいきなり現れて都合のいい事を宣う。彼は自身がアルを奈落の底へ突き落として殺そうとした事を軽く考えていた。自身がされたら一生恨むだろうが、他者の痛みなど露ほどにもわからない人間なのだ。
「悪いけど、喜べって…一体何を言って?」
アルは本気でエルヴィンの神経が理解できなかった。殺されそうになって、背中を預けるパーティなぞ組める筈がない。そんな常識が無い人間がいるのだなどと思えなかったのだ。
「何を言ってるんだ! お前はまた勇者パーティに戻れるんだ。これを喜ばないヤツがいる訳がないだろう」
「……」
どうも、本気で言っているらしい事を理解して、更に理解に苦しむ。一体どういう神経をしたら、そんなに都合が良く解釈できるものなのか?
「どうした! 喜びのあまり、声もでないか? 足手まといでも、俺が守ってやるから。だからもっと喜べ!?」
上から目線で当たり前かのようにエルヴィンは言う。
「悪いけど、僕は命が惜しいからね。それに僕は新しいパーティのリーダーなんだ。だから君のパーティの事は知らないよ」
アルの返答にエルヴィンはぽかんと口を開けていた。エルヴィンは本気でアルが泣いて喜んでパーティに帰ってくると思っていたのだ。
「お前、勇者の俺に久しぶりに会って動転したか? 足手まといのお前を、俺がまた仲間に加えてやると言ってるんだぞ? 泣いて喜ぶべきじゃないのか?」
「さっきから黙って聞いていたら、一体何様なんだ? 僕がお前のパーティに戻ることなんてある訳がないだろう? 自分のした事を良く考えろ!」
アルはそう言った。当たり前の事だが、勇者エルヴィンには全く、これぽっちも理解できなかった。
「あなたいい加減にしたら…アルは私達のSクラス冒険団のリーダーなの、他をあたって頂戴」
たまたま通りすがったリーゼが見かねてエルヴィンに引導を渡す。
リーゼを見たエルヴィンはあらぬ誤解をする。脳が性欲を中心とする欲だけで構成されている彼はリーゼの様な美少女がいるパーティにいるからアルは帰ってこないと考えた。
エルヴィンは少ない知恵で考えた。このままではアルは帰ってこない。帰って来なければアルのパーティステータス2倍の効果を得られない。
普通簡単に上下関係がわかりそうなものだが、ここに来て、ようやく気がついた。
「大変、申し訳ございませんでした…お、お願いします! 帰ってきてください! 」
エルヴィンは迷いなく、頭を地にこすりつけて、土下座した。もう、顔面を地面にこすりつけている。ドン引きのする位、見事な土下座だった。
「俺のパーティに戻ってください!!」
いや、普通無理だろう。しかし、エルヴィンが土下座したのは魂胆があった。美少女のリーゼを見て、手に入れたくなった。もちろん、リーゼをアルの目の前で抱く事にも執着していた。
「俺が悪かった。お前の力を十分評価していなかった!?」
いや、そういう問題では無い。彼の命を奪おうとした事は? 婚約者フィーネを奪った事は?
しかし、鼻もちならないプライドを持つエルヴィンとは思えない言葉だった。
「どうか、お願いです! 俺のパーティに帰ってきてください!!」
必死に懇願するエルヴィン、しかし彼は一言も謝らない。彼は自身のした事が罪だなどと思っていないのだ。
「お前がパーティステータス2倍の常時強化魔法を使える事を知らなかったんだ。このままだと魔王軍との戦いが辛いものになるんだ。だから、どうかお願いします!」
エルヴィンが渾身の土下座を披露するも、アルの心が変わる筈がなかった。
「今更もう遅いよ」
そう言って、アルは何処かへ行ってしまった。
残されたエルヴィンは怒りに打ち震えていた。俺が土下座をしたというのに、聞かないだと? あり得ないだろう!?
あり得ないのは自分の方だと言う事が未だにわからないエルヴィンだった。
勇者パーティは 崩壊の危機に瀕していた。ナディヤの脱退が原因で、更に戦力不足に陥っていた。騎士団を5人から7人に増やしたが、ナディヤの治癒魔法や強化魔法を埋める事はできなかった。
「勇者エルヴィンよ。有力な情報を手に入れた。心して聞け」
勇者パーティの強化担当、ダニエル侯爵はエルヴィンに重要な話があると呼び出していた。
「一体、何でしょう? 騎士団を更に増やして頂けるのですか?」
「違う、そんな小手先の些末な事ではない。有力な情報だ。お前の申し出通り、ナディヤを連れ戻す為、騎士団につけさせたのだが、ナディヤはアルベルトのパーティに合流した。アルベルトは生きておったのだ」
「はぁっ!?」
アルベルトが生きている? それは楽しい情報だ。ヤツをいたぶる事ができる。ああ、何故俺はアルベルトをあんなにも簡単に殺してしまったんだ? もちろん誰にでも失敗がある。しかし、俺とした事が…十分になぶり倒した上で、殺すべきだった。
そうだ、陰でこそこそフィーネを抱くのだなんて生ぬるかったのだ。ヤツの目の前でフィーネを抱くべきだった。いや、ヤツの妹と二人共同時にか…
エルヴィンの顔に嗜虐心が戻り、その顔には笑みが浮かぶ。
「そこで、早馬を用意した。今すぐフランク王国の首都に向かい、アルベルトに頭を下げてパーティに戻ってきてもらえ。それしか勇者パーティを立て直す手段はない」
「な、そんな!?」
エルヴィンは動揺した。人に頭を下げるなど考えただけで虫唾が走る。しかし、
「パーティを立て直すにはそれしかあるまい。勇者のお前が頭を下げれば帰ってきてくれるだろう。彼は魔族討伐に心を砕いておった。貴様抜きでは魔族は倒せんからな」
「わかりました。いくら足手まといとはいえアルベルトを殺そうとしたのはかわいそうでした。私も少し、憐憫の情が湧きました。私が自ら頭を下げれば感激して戻ってくるでしょう」
この二人はアルが魔剣を有し、魔族を倒せるだけでなく、勇者ヒルデもパーティにいるので、エルヴィンが必要がないという事を知らない…いや、それ以前に厚顔無恥も甚だしい。
「早速早馬で出発せよ。他のメンバーと騎士団も遅れて早馬車で移動させる。騎士団は20人程つける。試練のダンジョン攻略は中止だ。アルベルトを手に入れて、フランク王国の首都にできたダンジョン攻略を目指せ」
「試練のダンジョンは良いのですか?」
エルヴィンは不思議に思った。歴代の勇者は試練のダンジョンを攻略した後、勇者として魔族軍との戦いに赴いていた。それが未攻略のまま魔族軍との戦いに参加するなど、聞いた事がない。
「国王からの勅命でもある。王都トゥールネのダンジョン攻略にアルザス王国の勇者パーティが苦慮しておる。我が国の勇者は未だ育成中だった為、フランク王国救援は十分なものではなかった。国王陛下はここで名誉挽回したいのであろう」
「わかりました。アルベルトを仲間に引き戻し、アルザス王国とフランク王国に恩を売ってきます」
うむとダニエル侯爵は頷く。実はダニエル侯爵は国王に試練のダンジョンは攻略済と報告していた。嘘に嘘を重ねたものの、危険になるのは勇者エルヴィン達である。ダニエル侯爵が危険に晒される訳ではない。香ばしい二人である。
早馬で僅か3日でフランク王国の首都トゥールネに到着する。アルベルトの宿は既にナディヤをつけた騎士から聞いていた。
アルベルトをパーティに戻してやったら、さぞかし喜ぶだろう。だが、その代わりに毎日目の前でフィーネとシャルロッテを抱いてやろう。そういえばナディヤはアイツの後輩で、懐いていたな。ナディヤも目の前で慰み者にしてやろう。ああ、楽しい生活がまっているぞ!?
一体この男の脳細胞はどうなっているのか? この男はアルベルトの婚約者を卑怯な手で我がものとし、見下し、あざけり、挙句に殺そうとまでしたのだ。許す人間なぞいる筈もない。
何処までも愚かな男エルヴィン…
エルヴィンは事前にアポイントもとらず、アル達の宿舎を訪れた。
「アルベルト、お前生きてたんだな、良かったな。喜べ! 足手まといのお前でも、もう一度パーティに引き戻してやる。泣いて喜んでもいいんだぞ!」
エルヴィンはいきなり現れて都合のいい事を宣う。彼は自身がアルを奈落の底へ突き落として殺そうとした事を軽く考えていた。自身がされたら一生恨むだろうが、他者の痛みなど露ほどにもわからない人間なのだ。
「悪いけど、喜べって…一体何を言って?」
アルは本気でエルヴィンの神経が理解できなかった。殺されそうになって、背中を預けるパーティなぞ組める筈がない。そんな常識が無い人間がいるのだなどと思えなかったのだ。
「何を言ってるんだ! お前はまた勇者パーティに戻れるんだ。これを喜ばないヤツがいる訳がないだろう」
「……」
どうも、本気で言っているらしい事を理解して、更に理解に苦しむ。一体どういう神経をしたら、そんなに都合が良く解釈できるものなのか?
「どうした! 喜びのあまり、声もでないか? 足手まといでも、俺が守ってやるから。だからもっと喜べ!?」
上から目線で当たり前かのようにエルヴィンは言う。
「悪いけど、僕は命が惜しいからね。それに僕は新しいパーティのリーダーなんだ。だから君のパーティの事は知らないよ」
アルの返答にエルヴィンはぽかんと口を開けていた。エルヴィンは本気でアルが泣いて喜んでパーティに帰ってくると思っていたのだ。
「お前、勇者の俺に久しぶりに会って動転したか? 足手まといのお前を、俺がまた仲間に加えてやると言ってるんだぞ? 泣いて喜ぶべきじゃないのか?」
「さっきから黙って聞いていたら、一体何様なんだ? 僕がお前のパーティに戻ることなんてある訳がないだろう? 自分のした事を良く考えろ!」
アルはそう言った。当たり前の事だが、勇者エルヴィンには全く、これぽっちも理解できなかった。
「あなたいい加減にしたら…アルは私達のSクラス冒険団のリーダーなの、他をあたって頂戴」
たまたま通りすがったリーゼが見かねてエルヴィンに引導を渡す。
リーゼを見たエルヴィンはあらぬ誤解をする。脳が性欲を中心とする欲だけで構成されている彼はリーゼの様な美少女がいるパーティにいるからアルは帰ってこないと考えた。
エルヴィンは少ない知恵で考えた。このままではアルは帰ってこない。帰って来なければアルのパーティステータス2倍の効果を得られない。
普通簡単に上下関係がわかりそうなものだが、ここに来て、ようやく気がついた。
「大変、申し訳ございませんでした…お、お願いします! 帰ってきてください! 」
エルヴィンは迷いなく、頭を地にこすりつけて、土下座した。もう、顔面を地面にこすりつけている。ドン引きのする位、見事な土下座だった。
「俺のパーティに戻ってください!!」
いや、普通無理だろう。しかし、エルヴィンが土下座したのは魂胆があった。美少女のリーゼを見て、手に入れたくなった。もちろん、リーゼをアルの目の前で抱く事にも執着していた。
「俺が悪かった。お前の力を十分評価していなかった!?」
いや、そういう問題では無い。彼の命を奪おうとした事は? 婚約者フィーネを奪った事は?
しかし、鼻もちならないプライドを持つエルヴィンとは思えない言葉だった。
「どうか、お願いです! 俺のパーティに帰ってきてください!!」
必死に懇願するエルヴィン、しかし彼は一言も謝らない。彼は自身のした事が罪だなどと思っていないのだ。
「お前がパーティステータス2倍の常時強化魔法を使える事を知らなかったんだ。このままだと魔王軍との戦いが辛いものになるんだ。だから、どうかお願いします!」
エルヴィンが渾身の土下座を披露するも、アルの心が変わる筈がなかった。
「今更もう遅いよ」
そう言って、アルは何処かへ行ってしまった。
残されたエルヴィンは怒りに打ち震えていた。俺が土下座をしたというのに、聞かないだと? あり得ないだろう!?
あり得ないのは自分の方だと言う事が未だにわからないエルヴィンだった。
10
読んで頂いててありがとうございます! 第14回ファンタジー小説大賞 参加作品 投票していただけると嬉しいです! ブックマークもね!!
お気に入りに追加
2,216
あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

神になった私は愛され過ぎる〜神チートは自重が出来ない〜
ree
ファンタジー
古代宗教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教…人々の信仰により生まれる神々達に見守られる世界《地球》。そんな《地球》で信仰心を欠片も持っていなかなった主人公ー桜田凛。
沢山の深い傷を負い、表情と感情が乏しくならながらも懸命に生きていたが、ある日体調を壊し呆気なく亡くなってしまった。そんな彼女に神は新たな生を与え、異世界《エルムダルム》に転生した。
異世界《エルムダルム》は地球と違い、神の存在が当たり前の世界だった。一抹の不安を抱えながらもリーンとして生きていく中でその世界の個性豊かな人々との出会いや大きな事件を解決していく中で失いかけていた心を取り戻していくまでのお話。
新たな人生は、人生ではなく神生!?
チートな能力で愛が満ち溢れた生活!
新たな神生は素敵な物語の始まり。
小説家になろう。にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる