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20フランク王国へ
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僕達の目標がはっきりとした。僕達はヒルデの祖国、フランク王国の首都トゥールネへ向かっていた。セリアの街でギルドのお姉さんに別れの挨拶をして、直ぐに出発した。
馬車で移動して、時々街で宿をとった。馬車の旅は車中泊が多く、疲労するので、街に着くと、1日ゆっくり静養して、近くの森やダンジョンを攻略するという繰り返しだ。路銀稼ぎとヒルデとリーゼの経験値稼ぎも兼ねる。これはギルドのお姉さんの助言に従った。既にヒルデはレベル60、リーゼもレベル40になっていた。
それにしても、一体どうやって…
「いらっしゃい。アル君、ヒルデちゃん、リーゼちゃん」
「下僕、この頭の悪い年上の女に何か言ってやって…」
「リーゼ、年上の人に頭が悪いだなんて言っちゃだめだよ」
いや、実は僕もこのギルドのお姉さんは頭が悪いのかな? と思い始めてきた。
「酷いわね。頭が悪いのだなんて、私、あなた達が心配で心配で…」
「…心配で、ストーキングしている訳?」
リーゼが冷たい声で言った。そうなのである。セリアの街でお別れをした後、行く先々で、このお姉さんはギルドで待っている。…受付嬢として…一体僕達の後をどうやって追跡しているのだろうか? 正確について来るどころか、先回りして、僕達が街の近くのダンジョンの魔物討伐のミッションを冒険者ギルドで引き受けようとすると、そこに必ず受付嬢としているのである。
「ストーキングだなんて、人聞きの悪い。私は愛するアル君が困らない様に行く先々で待ち伏せをしているだけよ」
「それをストーキングと言うの!」
リーゼが大きな声で突っ込んだ。
「リーゼちゃん、そんなに怒っちゃだめよ。私だって、同じ立場ならそうするわ」
ヒルデだ。ヒルデはお姉さんと脳の構造が似ているらしい。実はお姉さんの頭を疑ったのは、最近のお姉さんからヒルデ臭がするからなんだ。
「ありがとう。ヒルデちゃん、これで私もアル君の公認の愛人ね!」
誰が愛人だ。人聞きが悪い。僕は未だヒルデを愛人にするのだなんて認めていないし、お姉さんを愛人にする気もない。
「お姉さん、一緒にアルの家庭を支えましょう!」
ヒルデ、お願いだから、僕の将来の家庭をややこしいものにしないで…
「ねえ、アル君、私の事を軽蔑する?…『駄目な女だな。こんなに年下の男を好きになるのだなんて…』だなんて思っていない?」
思っているけど、口に出せないよね? それに僕、そこまでドSじゃないよ。
「まあ、愛人同士上手くやって。私は性奴隷だから関係ないわ。夜の相手は私が独占するけどね」
「ちょっと、リーゼ、だから僕は君にそんな事しないから!!」
「一度堰が切れてしまえば、男の人なんて、きっと喜々として毎日私を凌辱するに違いないわ。いいのよ、私は性奴隷なのよ。奥さんがいても愛人がいても、どんなに変態的なハードプレイをしても私は構わないのよ」
だから、変態的なハードプレイへの道をそそのかさないでよ。僕だって健全な男の子で、リーゼは凄く可愛いエルフの女の子なんだから、魔が差したら、どうしてくれる!
「「わ、私達だって変態プレイ位大丈夫です!」」
「なんですって、あなた達正気なの? 女のプライドないのかしら?」
いや、一番正気を疑わなければならないのはリーゼの方だよ。彼女は確かに性奴隷だけど、非合法だ。これからの旅で彼女の復讐と貴族への復帰も目標にしているのだ。なのに、どうして性奴隷の奉仕を実行する方向で考える? 女のプライドないのか?
「みんなとにかく、ダンジョンを攻略しに行くよ…」
僕はげっそりと疲れた顔で、ダンジョンに向かった。
その日の夜もリーゼが隣の部屋で大声で言っていた。
「やったぁああ……とうとう言ったよぉぉ! ご、ご主人の性奴隷になりたいって言えたよう。とうとう言っちゃったよぅ! ああ、もう! でも、ご主人様に尻軽な女だと思われちゃったらどうしよう!」
いや、尻軽どころかドスケベなのかと思った。あの顔で…
「でも、ご主人様がいけないんだもん。私の心をこんなにもつかんじゃうんだもん。いつもあんなに優しくされたら仕方ないじゃん……ま、まぁ他の人にも優しいんだけどねっ! 私、可愛くないのに、優しく接してくれるから……でも、こんなに可愛くない私に愛想をつかさないかな? すっごい不安だよ。だから、これからもエッチな事で気を引かなきゃ! 本当は性奴隷なんかじゃなくて、正式な奥さんになりたいよう!……でも、ご主人様、困るだろうなぁ」
リーゼも普段からこんな感じだと可愛いのだけどな…
馬車で移動して、時々街で宿をとった。馬車の旅は車中泊が多く、疲労するので、街に着くと、1日ゆっくり静養して、近くの森やダンジョンを攻略するという繰り返しだ。路銀稼ぎとヒルデとリーゼの経験値稼ぎも兼ねる。これはギルドのお姉さんの助言に従った。既にヒルデはレベル60、リーゼもレベル40になっていた。
それにしても、一体どうやって…
「いらっしゃい。アル君、ヒルデちゃん、リーゼちゃん」
「下僕、この頭の悪い年上の女に何か言ってやって…」
「リーゼ、年上の人に頭が悪いだなんて言っちゃだめだよ」
いや、実は僕もこのギルドのお姉さんは頭が悪いのかな? と思い始めてきた。
「酷いわね。頭が悪いのだなんて、私、あなた達が心配で心配で…」
「…心配で、ストーキングしている訳?」
リーゼが冷たい声で言った。そうなのである。セリアの街でお別れをした後、行く先々で、このお姉さんはギルドで待っている。…受付嬢として…一体僕達の後をどうやって追跡しているのだろうか? 正確について来るどころか、先回りして、僕達が街の近くのダンジョンの魔物討伐のミッションを冒険者ギルドで引き受けようとすると、そこに必ず受付嬢としているのである。
「ストーキングだなんて、人聞きの悪い。私は愛するアル君が困らない様に行く先々で待ち伏せをしているだけよ」
「それをストーキングと言うの!」
リーゼが大きな声で突っ込んだ。
「リーゼちゃん、そんなに怒っちゃだめよ。私だって、同じ立場ならそうするわ」
ヒルデだ。ヒルデはお姉さんと脳の構造が似ているらしい。実はお姉さんの頭を疑ったのは、最近のお姉さんからヒルデ臭がするからなんだ。
「ありがとう。ヒルデちゃん、これで私もアル君の公認の愛人ね!」
誰が愛人だ。人聞きが悪い。僕は未だヒルデを愛人にするのだなんて認めていないし、お姉さんを愛人にする気もない。
「お姉さん、一緒にアルの家庭を支えましょう!」
ヒルデ、お願いだから、僕の将来の家庭をややこしいものにしないで…
「ねえ、アル君、私の事を軽蔑する?…『駄目な女だな。こんなに年下の男を好きになるのだなんて…』だなんて思っていない?」
思っているけど、口に出せないよね? それに僕、そこまでドSじゃないよ。
「まあ、愛人同士上手くやって。私は性奴隷だから関係ないわ。夜の相手は私が独占するけどね」
「ちょっと、リーゼ、だから僕は君にそんな事しないから!!」
「一度堰が切れてしまえば、男の人なんて、きっと喜々として毎日私を凌辱するに違いないわ。いいのよ、私は性奴隷なのよ。奥さんがいても愛人がいても、どんなに変態的なハードプレイをしても私は構わないのよ」
だから、変態的なハードプレイへの道をそそのかさないでよ。僕だって健全な男の子で、リーゼは凄く可愛いエルフの女の子なんだから、魔が差したら、どうしてくれる!
「「わ、私達だって変態プレイ位大丈夫です!」」
「なんですって、あなた達正気なの? 女のプライドないのかしら?」
いや、一番正気を疑わなければならないのはリーゼの方だよ。彼女は確かに性奴隷だけど、非合法だ。これからの旅で彼女の復讐と貴族への復帰も目標にしているのだ。なのに、どうして性奴隷の奉仕を実行する方向で考える? 女のプライドないのか?
「みんなとにかく、ダンジョンを攻略しに行くよ…」
僕はげっそりと疲れた顔で、ダンジョンに向かった。
その日の夜もリーゼが隣の部屋で大声で言っていた。
「やったぁああ……とうとう言ったよぉぉ! ご、ご主人の性奴隷になりたいって言えたよう。とうとう言っちゃったよぅ! ああ、もう! でも、ご主人様に尻軽な女だと思われちゃったらどうしよう!」
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「でも、ご主人様がいけないんだもん。私の心をこんなにもつかんじゃうんだもん。いつもあんなに優しくされたら仕方ないじゃん……ま、まぁ他の人にも優しいんだけどねっ! 私、可愛くないのに、優しく接してくれるから……でも、こんなに可愛くない私に愛想をつかさないかな? すっごい不安だよ。だから、これからもエッチな事で気を引かなきゃ! 本当は性奴隷なんかじゃなくて、正式な奥さんになりたいよう!……でも、ご主人様、困るだろうなぁ」
リーゼも普段からこんな感じだと可愛いのだけどな…
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