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46アリーは聖女にされる
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エグベルド副ギルド長は優秀な男だった。そして、空気を読む技術にも秀でていた。
故に彼は自身がなすべきことを知っていた。
そう、アリーの罪状......もとい、善行を全てさらけ出すことで、アリーがめちゃくちゃ困ることに気が付いていた。
彼はこう思っていた。
『聖女様の善行を全てあばこう』
言葉の使い方を間違えているが、彼はいたって善意である。
「国王陛下、聖女様のために私を呼んで頂き、感謝いたします。我らアルデンヌの街も近隣の街も沈黙の聖女様の善行により、救われました。その全てを語る機会を与えて頂いたことに感謝致します」
「(私、なんかした?)」
「(まあ、思い当たるふしはあるかな)」
聖剣はだいたいの察しはしていたが、それ以上何も言わなかった。
「先ずは最上級回復薬エリクシールを無償で提供して頂きました。そのおかげで救われた命、20名。そして、エリクシールを使わずして救われたのが私でございます」
「何? エリクシールを無償で? そのような貴重な品をどうやってアリー嬢は手に入れたのだ?」
王は疑問を口にする。当然だろう。そんな貴重なポーションを多数所有するなど考えにくい。
「沈黙の聖女様はご自身の製薬のスキルで製造されていました。それだけではございません。私めはエリクシールではなく、聖女様の涙数滴にのみによって死から生へと帰還することが」
「何? まさか、聖伝にある、聖女の涙の奇跡が起きたと言うのか?」
「その通りでございます。私はエリクシールではなく......ただ、聖女様の願いのみで生き返りました」
会場はざわついた。アリーは虫唾がざわつき走った。
「(ねえ、魔剣さん、私、何してたの? いっぱい悪行してたよね?)」
「(いや、はたから見てたけど、全力で善行を積んでたよ)」
「(なんで教えてくれなかったの? 魔剣さん?)」
皆、エグベルドの証言に気を取られて気が付かないが、今のアリーは闇堕ちした悪い顔をしていた。
「(後で塩を塗り込んで放置するからね♡)」
「(や、止めて! 僕が錆びるだろ?)」
だからこそに決まっている。
しかし、アリーはこのままでは自分が聖女にされてしまいそうで抗議することにした。
魔王を目指す者としては屈辱であるからだ。
「国王陛下、発現の許可を頂きふぁいのですが?」
「うむ、構わん。何か言いたいことがあるのか?」
「はい、皆さんは大きな誤解をされています。私ごときが聖女だなどとおこがましい」
本音は、そんな失礼な字名を付けないで! という思いでいっぱいだった。
どこに聖女と呼ばれる魔王候補がいるのだ?
経歴に傷がつくのを嫌がったのである。
「私は初めて作ったポーションの完成度がいまいちだったので、無償で提供しただけです。無償なのは、未完成品だったためです。なので、決して見返りを求めない行為ではありません」
流石に毒を盛るつもりだったとはいえなかった。事実だけど、バレたら縛り首である。
「み、未完成のポーションで、エリクシール級の治癒薬!」
「信じられない! まさしく聖女だ!」
「完成度が低いからと言って、無償で提供すること自体が素晴らしい善行!」
誰かれが思わず呟く。アリーは自分の発言で、よりピンチになって狼狽える。
「それだけではございません。近隣の街に解毒薬を僅かな金銭で販売し、危険な疫病が蔓延することを未然に防いで頂きました。アルデンヌ地方の民は皆、聖女様に感謝しております」
アリーは更に顔を赤くして、もじもじと困ってしまっていた。可愛い。
それを見たエグベルドは悪い考えをもってしまった。
『やだ、聖女様、いじるの面白過ぎる』
「更には---「ちょっと待ったぁ!」」
まさかのちょっと待ったである。エグベルドは更にアリーを追い詰め......いや賛美しようとしたが、ここで氷の魔術師ウィリアム・アクアから制止された。
「何一つ信憑性がない上に、スタンビードの件はどこに行ったのですか?」
「……ぴえん」
何故かアリーが睨まれている。
「七賢人様、しかし、私は事実を申しているだけです」
「エグベルド副ギルド長 、陶酔している処を申し訳ないのですが……この小娘を人間にしてもらえませんか?」
「わ、わた、私、に、人間……ですッ!」
蚊の鳴くような声のアリーの反論に、ウィリアムはずかずかと前に出て言った。
「アリー嬢、一つ良いことを教えて差し上げましょう。以前あなたのようなことを行った馬鹿がいましたが、それを行った馬鹿が、どんな目にあったか知りたいですか?」
「ど、どんな目に?」
「いかさま宗教で荒稼ぎして、最後は縛り首になりました」
「ごごごごごめ、ごめめっ、ごめ、なさ、いっ! もうしません!」
「分かれば良いのです」
ウィリアムが何をわからせているのか不明だが、話の流れは完全にウィリアムが仕切った。
「アリー嬢。話をまとめるとあなたは女神の化身か魔王かどちらかです。そんな人間がいる訳がないでしょう。どんな経緯があったのかはしれませんが、私にはただのまな板の小娘にしか見えません」
「ひ、ひどぃぃ……」
ぐずぐずと鼻を垂れて泣き出すアリーに、ウィリアムは冷たい目を向けて言い放った。
「文句があるなら、人間らしいことをしてから出直してらっしゃい。私は現人神を信心する趣向はありません」
「人間らしいことって?」
「あるでしょう? というか、氷の魔術師の私が七賢人に推薦したのを忘れたのですか? この馬鹿娘!」
しかし、それで黙って見ているエグベルドではなかった。
「しかし、アルデンヌの街のスタンビードの折、聖女様は羽根を広げ、大空に羽ばたき、飛竜12匹を討伐しています。伝説の聖女様と同じ行いです」
「エグベルド殿、陶酔しているところを申し訳ないのですが……この小娘を人間に戻してもらえませんか?」
議論は踊ったが、結果、アリーは姉のソフィア同様、王国国教会所属の聖女に叙せられ、男爵夫人の地位と褒賞金、金貨10000枚を賜った。
故に彼は自身がなすべきことを知っていた。
そう、アリーの罪状......もとい、善行を全てさらけ出すことで、アリーがめちゃくちゃ困ることに気が付いていた。
彼はこう思っていた。
『聖女様の善行を全てあばこう』
言葉の使い方を間違えているが、彼はいたって善意である。
「国王陛下、聖女様のために私を呼んで頂き、感謝いたします。我らアルデンヌの街も近隣の街も沈黙の聖女様の善行により、救われました。その全てを語る機会を与えて頂いたことに感謝致します」
「(私、なんかした?)」
「(まあ、思い当たるふしはあるかな)」
聖剣はだいたいの察しはしていたが、それ以上何も言わなかった。
「先ずは最上級回復薬エリクシールを無償で提供して頂きました。そのおかげで救われた命、20名。そして、エリクシールを使わずして救われたのが私でございます」
「何? エリクシールを無償で? そのような貴重な品をどうやってアリー嬢は手に入れたのだ?」
王は疑問を口にする。当然だろう。そんな貴重なポーションを多数所有するなど考えにくい。
「沈黙の聖女様はご自身の製薬のスキルで製造されていました。それだけではございません。私めはエリクシールではなく、聖女様の涙数滴にのみによって死から生へと帰還することが」
「何? まさか、聖伝にある、聖女の涙の奇跡が起きたと言うのか?」
「その通りでございます。私はエリクシールではなく......ただ、聖女様の願いのみで生き返りました」
会場はざわついた。アリーは虫唾がざわつき走った。
「(ねえ、魔剣さん、私、何してたの? いっぱい悪行してたよね?)」
「(いや、はたから見てたけど、全力で善行を積んでたよ)」
「(なんで教えてくれなかったの? 魔剣さん?)」
皆、エグベルドの証言に気を取られて気が付かないが、今のアリーは闇堕ちした悪い顔をしていた。
「(後で塩を塗り込んで放置するからね♡)」
「(や、止めて! 僕が錆びるだろ?)」
だからこそに決まっている。
しかし、アリーはこのままでは自分が聖女にされてしまいそうで抗議することにした。
魔王を目指す者としては屈辱であるからだ。
「国王陛下、発現の許可を頂きふぁいのですが?」
「うむ、構わん。何か言いたいことがあるのか?」
「はい、皆さんは大きな誤解をされています。私ごときが聖女だなどとおこがましい」
本音は、そんな失礼な字名を付けないで! という思いでいっぱいだった。
どこに聖女と呼ばれる魔王候補がいるのだ?
経歴に傷がつくのを嫌がったのである。
「私は初めて作ったポーションの完成度がいまいちだったので、無償で提供しただけです。無償なのは、未完成品だったためです。なので、決して見返りを求めない行為ではありません」
流石に毒を盛るつもりだったとはいえなかった。事実だけど、バレたら縛り首である。
「み、未完成のポーションで、エリクシール級の治癒薬!」
「信じられない! まさしく聖女だ!」
「完成度が低いからと言って、無償で提供すること自体が素晴らしい善行!」
誰かれが思わず呟く。アリーは自分の発言で、よりピンチになって狼狽える。
「それだけではございません。近隣の街に解毒薬を僅かな金銭で販売し、危険な疫病が蔓延することを未然に防いで頂きました。アルデンヌ地方の民は皆、聖女様に感謝しております」
アリーは更に顔を赤くして、もじもじと困ってしまっていた。可愛い。
それを見たエグベルドは悪い考えをもってしまった。
『やだ、聖女様、いじるの面白過ぎる』
「更には---「ちょっと待ったぁ!」」
まさかのちょっと待ったである。エグベルドは更にアリーを追い詰め......いや賛美しようとしたが、ここで氷の魔術師ウィリアム・アクアから制止された。
「何一つ信憑性がない上に、スタンビードの件はどこに行ったのですか?」
「……ぴえん」
何故かアリーが睨まれている。
「七賢人様、しかし、私は事実を申しているだけです」
「エグベルド副ギルド長 、陶酔している処を申し訳ないのですが……この小娘を人間にしてもらえませんか?」
「わ、わた、私、に、人間……ですッ!」
蚊の鳴くような声のアリーの反論に、ウィリアムはずかずかと前に出て言った。
「アリー嬢、一つ良いことを教えて差し上げましょう。以前あなたのようなことを行った馬鹿がいましたが、それを行った馬鹿が、どんな目にあったか知りたいですか?」
「ど、どんな目に?」
「いかさま宗教で荒稼ぎして、最後は縛り首になりました」
「ごごごごごめ、ごめめっ、ごめ、なさ、いっ! もうしません!」
「分かれば良いのです」
ウィリアムが何をわからせているのか不明だが、話の流れは完全にウィリアムが仕切った。
「アリー嬢。話をまとめるとあなたは女神の化身か魔王かどちらかです。そんな人間がいる訳がないでしょう。どんな経緯があったのかはしれませんが、私にはただのまな板の小娘にしか見えません」
「ひ、ひどぃぃ……」
ぐずぐずと鼻を垂れて泣き出すアリーに、ウィリアムは冷たい目を向けて言い放った。
「文句があるなら、人間らしいことをしてから出直してらっしゃい。私は現人神を信心する趣向はありません」
「人間らしいことって?」
「あるでしょう? というか、氷の魔術師の私が七賢人に推薦したのを忘れたのですか? この馬鹿娘!」
しかし、それで黙って見ているエグベルドではなかった。
「しかし、アルデンヌの街のスタンビードの折、聖女様は羽根を広げ、大空に羽ばたき、飛竜12匹を討伐しています。伝説の聖女様と同じ行いです」
「エグベルド殿、陶酔しているところを申し訳ないのですが……この小娘を人間に戻してもらえませんか?」
議論は踊ったが、結果、アリーは姉のソフィア同様、王国国教会所属の聖女に叙せられ、男爵夫人の地位と褒賞金、金貨10000枚を賜った。
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