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41おっさん、魔王になる
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お嬢様を助け出した俺は広場からかなり離れたところまで逃げた。
「もう、安心ですぜ、お嬢様」
「あ、ありがとう! 必ず助けに来てくれると思っていたぞ! おっさん!」
「当然の事をしただけですぜ。俺はお嬢様の護衛なんですぜい」
「……だが、私は勇者失格だぞ。たった一人の魔族にすら勝てないなんて」
「魔族?」
「ああ、森に入ってフェンリル狼とか雑魚を蹴散らしていたらな。魔族が出た」
そう言うと、お嬢様は下を向いた。多分、魔族に負けた上、あんな目にあって、か弱いお嬢様はさぞかし心細かったにちげえねえ。
「ところで、聖女ちゃんは何処にいるんでさ?」
「ミアちゃんは魔王城に囚われているぞ」
「魔王城? それは最深部にあるんじゃ?」
「それが、この辺から10分位のとこにあるんだ。おそらく魔王軍は人界に攻め込むために拠点を前進させたんだぞ」
なるほど。そう言えば、昇華石が埋まったフェンリル狼やトカゲが出たな。
あれらは全部魔王の仕業か。
確かにそう考えると辻褄が合うな。
「助けに行って来ますぜ」
「えっ? 魔王城には魔王が」
「例え死んでも、聖女ちゃんを助けて帰って来やすぜ。俺は盗賊でさ。真正面に魔王とやり合う気はごぜえやせん」
「……え……え……え?」
お嬢様は目をクルクルさせていた。可愛いー!
「ここで、結界を張ってお来ますぜ。ここで休んでいてくだせえ」
そういうと俺は魔物避けの結界を貼って、お嬢様を残して魔王城へ向かった。
魔王城までの道のりは簡単だった。
あからさまに道路が作られていて、一番奥に城が見えた。
途中、たくさん魔物が出たがサクサク潰した。
見たことねえ魔物ばかりだったが、雑魚ばかりで助かった。
魔王城の前でとうとう魔族が現れた。
「お前、魔族か?」
魔族は女だった。かなり若い。ちなみに乳はGカップ位か?
俺は魔族の胸をついついガン見してしまった。
「ここで、撃退したいが、私の力では勝負にならん」
「は? お前、戦わないのか?」
「私はどうも今の魔王に忠誠を持ち辛くてな。その……同じ女として人界の勇者への仕打ちはどうも私の趣味には合わん」
「お前……。上司を裏切るの? サラリーマンだったら、かなり酷いヤツだぞ?」
「いや、単に、私はあんな非道な上司にはついていけないだけだ。それに私ではお主には役不足だ。私も死にたくはない」
「ふーん、どうも拍子抜けだが、ありがたく進ませてもらうぞ」
こうして魔王城を進んだが、何故か他の魔族の攻撃はなかった。
そして、魔王の間まであっさり進んだ。
「来たか、人間よ」
「いいけど、普通魔王城に来るんなら、魔王四天王とか、魔王5人衆とか、襲って来るもんじゃないのか? なんかもう、拍子抜けだぞ?」
「四天王なら、副官兼四天王のネーナを刺客に送ったはずじゃが?」
「褐色の肌と銀の髪に、頭に巻角のある女の子のことか?」
「ああ、その女だ。って! まさか、お前、ネーナを殺したのか?」
「いや、殺す処か戦ってもいないぜ。お前についていけないそうだ」
「あ、あのくそ女ぁ! あんなに目をかけてやったのに! そ、それに俺の気持ちにだって気がついている筈なのにぃ!」
「……」
部下どころか、好きな女に見捨てられたのか……ちょっと可哀想なヤツだな。
「……で? 他の四天王はどうしたんだ?」
「い、いや。予算不足なんだ。人界殲滅作戦で戦費がかさんで、決して部下になってくれる魔族がいなくて、幼馴染のネーナに無理やり頼んだ訳じゃないからな! あくまで予算不足だ! そこを間違えるな!」
「……お前、友達少ないタイプだろ?」
「うるさい、お前に何がわかる、わ、私の孤独がぁ!」
一人しかいないのに四天王とか……ましてや副官と兼任の上……幼馴染。
幼馴染の女の子しか相手にしてくれない上、捨てられたのか?
……こいつ。
ますます哀れになって来た。
「な、なんだ! その哀れんだ目は!」
「いや、何も言うな。俺はわかってやれるぞ」
俺は魔王と話しながら聖女ちゃんの姿を探した。
いた。聖女ちゃんは裸で、お嬢様の様に木の枷と隷属の首輪をされていた。
「お前は女の子への配慮が足りないな。幼馴染の女の子でも見捨てられるのも当然だ」
「何故、私が人間の勇者たちに配慮しなければならないのだ! こいつらは私の命を狙っているんだぞ!」
「だが、趣味が悪いぞ。お前の趣味か?」
「う、うるさい、少し位役得があってもいいだろう!」
「やはりお前とは会いいれられないようだ。お前は俺を怒らせた、俺のリスペクトするお嬢様や聖女ちゃんに辱めを与えた。悪いが倒す」
「人間にそんな事ができる訳がなかろう?」
「多分、簡単だと思う」
「な、お前馬鹿か? 人間と魔族にどれだけの差があると思うのだ。魔族と対等に戦えるのは高レベルの勇者だけだ」
「でも、俺、ChatとWikiでお前が弱いこと調査済みだから」
「ちゃ? ウィき? なんだそれは? そんな馬鹿な事があるか! 今、その馬鹿げた妄想を打ち消してやる」
魔王は剣を抜いた。
俺も久しぶりに聖剣をアイテムボックスから取り出して構えると魔王と戦い始めた。
スキル『縮地』で距離をつめる。そして、一太刀。
魔王は対処できず、時間稼ぎで魔法を放った。
魔王の攻撃魔法を素受けする。
「馬鹿が、この魔法を受けてただで済む訳がな.....な.....ない」
ただで済んだ。
俺も攻撃魔法を唱えた。
「炎よ、岩を砕き、貫く矢となりて、我が敵を焼き尽くせ!『フレアアロー』。
俺の攻撃魔法は魔王に吸い込まれた。
「馬鹿な! 何故だ、ただのフレアアローに何故こんな威力が!」
「俺のフレアアロー、レベル99なんだ。ディスカウントショップで素材はたっぷりつぎ込んだ」
「そんな馬鹿な! あり得ん」
「まあ、信じるか信じないはお前次第だ」
そういうと俺はスキル『縮地』で魔王に接近すると俺の剣が魔王を捉えた。
「グアッ!」
効いてる。効いてる。
「お前はやりすぎたんだ。お嬢様達に悪さをしなければ、話し合いで解決する糸口もあると思ったんだがな」
そういうと、俺は『空間転移』で、魔王の後ろに周りこむと、魔王に剣を振るった。
魔王は胴で、上半身と下半身が別れた。
「ば、馬鹿な」
そう言うと、魔王は黒い結晶の様なものに変わって行き、消えた。
あっさりしたものだ。
「ん、んん。おじさま?」
ちょうど、目を覚ました聖女ちゃんが俺によって来た。
あ、勘弁して、裸だと俺、ちょっと前屈みになっちゃう。
「困ったな。聖女ちゃんに何とか服を用意できないかな?」
「かしこまりました。魔王様」
は? 今、なんか変な事、誰か言わなかったか?
魔王は死んだろ?
何処に魔王がいるんだ?
さっきの魔王を裏切った魔族、ネーナが現れ、聖女ちゃんに服を渡して着せた。
元々着てた、清楚な魔法学園の制服だ。
よかった。これで俺の下半身の心配がなくなった。
「魔王様、この者達は如何なさいますか?」
「ちょっと待て、誰が魔王なんだ?」
「あなた様です」
「は?」
「魔王様は魔王を倒したものに受け継がれます。例外は勇者に倒された場合のみです」
「じゃ、俺、魔王なの?」
「おっしゃる通りです」
俺はすごく困った。
「誰か代わってくれないの?」
「致しかねます」
俺は観念したが、とにかく、聖女ちゃんと何故かくっ付いて来た元魔王の副官兼四天王兼幼馴染のネーナを連れて、お嬢様の元へ行き、装備を返して、食糧や旅に必要なアイテムを渡した。
「それじゃ、二人とも気をつけて帰ってくだせえ。俺はちょっと、魔王の仕事しなければならないみたいですぜ」
「おっさん、来てくれないのか?」
「魔王になっちゃったんでさ。まずは、人に害をなさない様にしておく必要がありやす」
「わ、わかった。とにかく、帰り次第、魔王はおっさんの手によって滅ぼされたことを報告するぞ」
「おじさま、危ないところをありがとうございました」
二人とも、ぺこりと頭を下げた。
「「おっさん/おじさま、すぐに逢いに来るぞ/からね」」
そう言って、王都へ帰って行った。
「もう、安心ですぜ、お嬢様」
「あ、ありがとう! 必ず助けに来てくれると思っていたぞ! おっさん!」
「当然の事をしただけですぜ。俺はお嬢様の護衛なんですぜい」
「……だが、私は勇者失格だぞ。たった一人の魔族にすら勝てないなんて」
「魔族?」
「ああ、森に入ってフェンリル狼とか雑魚を蹴散らしていたらな。魔族が出た」
そう言うと、お嬢様は下を向いた。多分、魔族に負けた上、あんな目にあって、か弱いお嬢様はさぞかし心細かったにちげえねえ。
「ところで、聖女ちゃんは何処にいるんでさ?」
「ミアちゃんは魔王城に囚われているぞ」
「魔王城? それは最深部にあるんじゃ?」
「それが、この辺から10分位のとこにあるんだ。おそらく魔王軍は人界に攻め込むために拠点を前進させたんだぞ」
なるほど。そう言えば、昇華石が埋まったフェンリル狼やトカゲが出たな。
あれらは全部魔王の仕業か。
確かにそう考えると辻褄が合うな。
「助けに行って来ますぜ」
「えっ? 魔王城には魔王が」
「例え死んでも、聖女ちゃんを助けて帰って来やすぜ。俺は盗賊でさ。真正面に魔王とやり合う気はごぜえやせん」
「……え……え……え?」
お嬢様は目をクルクルさせていた。可愛いー!
「ここで、結界を張ってお来ますぜ。ここで休んでいてくだせえ」
そういうと俺は魔物避けの結界を貼って、お嬢様を残して魔王城へ向かった。
魔王城までの道のりは簡単だった。
あからさまに道路が作られていて、一番奥に城が見えた。
途中、たくさん魔物が出たがサクサク潰した。
見たことねえ魔物ばかりだったが、雑魚ばかりで助かった。
魔王城の前でとうとう魔族が現れた。
「お前、魔族か?」
魔族は女だった。かなり若い。ちなみに乳はGカップ位か?
俺は魔族の胸をついついガン見してしまった。
「ここで、撃退したいが、私の力では勝負にならん」
「は? お前、戦わないのか?」
「私はどうも今の魔王に忠誠を持ち辛くてな。その……同じ女として人界の勇者への仕打ちはどうも私の趣味には合わん」
「お前……。上司を裏切るの? サラリーマンだったら、かなり酷いヤツだぞ?」
「いや、単に、私はあんな非道な上司にはついていけないだけだ。それに私ではお主には役不足だ。私も死にたくはない」
「ふーん、どうも拍子抜けだが、ありがたく進ませてもらうぞ」
こうして魔王城を進んだが、何故か他の魔族の攻撃はなかった。
そして、魔王の間まであっさり進んだ。
「来たか、人間よ」
「いいけど、普通魔王城に来るんなら、魔王四天王とか、魔王5人衆とか、襲って来るもんじゃないのか? なんかもう、拍子抜けだぞ?」
「四天王なら、副官兼四天王のネーナを刺客に送ったはずじゃが?」
「褐色の肌と銀の髪に、頭に巻角のある女の子のことか?」
「ああ、その女だ。って! まさか、お前、ネーナを殺したのか?」
「いや、殺す処か戦ってもいないぜ。お前についていけないそうだ」
「あ、あのくそ女ぁ! あんなに目をかけてやったのに! そ、それに俺の気持ちにだって気がついている筈なのにぃ!」
「……」
部下どころか、好きな女に見捨てられたのか……ちょっと可哀想なヤツだな。
「……で? 他の四天王はどうしたんだ?」
「い、いや。予算不足なんだ。人界殲滅作戦で戦費がかさんで、決して部下になってくれる魔族がいなくて、幼馴染のネーナに無理やり頼んだ訳じゃないからな! あくまで予算不足だ! そこを間違えるな!」
「……お前、友達少ないタイプだろ?」
「うるさい、お前に何がわかる、わ、私の孤独がぁ!」
一人しかいないのに四天王とか……ましてや副官と兼任の上……幼馴染。
幼馴染の女の子しか相手にしてくれない上、捨てられたのか?
……こいつ。
ますます哀れになって来た。
「な、なんだ! その哀れんだ目は!」
「いや、何も言うな。俺はわかってやれるぞ」
俺は魔王と話しながら聖女ちゃんの姿を探した。
いた。聖女ちゃんは裸で、お嬢様の様に木の枷と隷属の首輪をされていた。
「お前は女の子への配慮が足りないな。幼馴染の女の子でも見捨てられるのも当然だ」
「何故、私が人間の勇者たちに配慮しなければならないのだ! こいつらは私の命を狙っているんだぞ!」
「だが、趣味が悪いぞ。お前の趣味か?」
「う、うるさい、少し位役得があってもいいだろう!」
「やはりお前とは会いいれられないようだ。お前は俺を怒らせた、俺のリスペクトするお嬢様や聖女ちゃんに辱めを与えた。悪いが倒す」
「人間にそんな事ができる訳がなかろう?」
「多分、簡単だと思う」
「な、お前馬鹿か? 人間と魔族にどれだけの差があると思うのだ。魔族と対等に戦えるのは高レベルの勇者だけだ」
「でも、俺、ChatとWikiでお前が弱いこと調査済みだから」
「ちゃ? ウィき? なんだそれは? そんな馬鹿な事があるか! 今、その馬鹿げた妄想を打ち消してやる」
魔王は剣を抜いた。
俺も久しぶりに聖剣をアイテムボックスから取り出して構えると魔王と戦い始めた。
スキル『縮地』で距離をつめる。そして、一太刀。
魔王は対処できず、時間稼ぎで魔法を放った。
魔王の攻撃魔法を素受けする。
「馬鹿が、この魔法を受けてただで済む訳がな.....な.....ない」
ただで済んだ。
俺も攻撃魔法を唱えた。
「炎よ、岩を砕き、貫く矢となりて、我が敵を焼き尽くせ!『フレアアロー』。
俺の攻撃魔法は魔王に吸い込まれた。
「馬鹿な! 何故だ、ただのフレアアローに何故こんな威力が!」
「俺のフレアアロー、レベル99なんだ。ディスカウントショップで素材はたっぷりつぎ込んだ」
「そんな馬鹿な! あり得ん」
「まあ、信じるか信じないはお前次第だ」
そういうと俺はスキル『縮地』で魔王に接近すると俺の剣が魔王を捉えた。
「グアッ!」
効いてる。効いてる。
「お前はやりすぎたんだ。お嬢様達に悪さをしなければ、話し合いで解決する糸口もあると思ったんだがな」
そういうと、俺は『空間転移』で、魔王の後ろに周りこむと、魔王に剣を振るった。
魔王は胴で、上半身と下半身が別れた。
「ば、馬鹿な」
そう言うと、魔王は黒い結晶の様なものに変わって行き、消えた。
あっさりしたものだ。
「ん、んん。おじさま?」
ちょうど、目を覚ました聖女ちゃんが俺によって来た。
あ、勘弁して、裸だと俺、ちょっと前屈みになっちゃう。
「困ったな。聖女ちゃんに何とか服を用意できないかな?」
「かしこまりました。魔王様」
は? 今、なんか変な事、誰か言わなかったか?
魔王は死んだろ?
何処に魔王がいるんだ?
さっきの魔王を裏切った魔族、ネーナが現れ、聖女ちゃんに服を渡して着せた。
元々着てた、清楚な魔法学園の制服だ。
よかった。これで俺の下半身の心配がなくなった。
「魔王様、この者達は如何なさいますか?」
「ちょっと待て、誰が魔王なんだ?」
「あなた様です」
「は?」
「魔王様は魔王を倒したものに受け継がれます。例外は勇者に倒された場合のみです」
「じゃ、俺、魔王なの?」
「おっしゃる通りです」
俺はすごく困った。
「誰か代わってくれないの?」
「致しかねます」
俺は観念したが、とにかく、聖女ちゃんと何故かくっ付いて来た元魔王の副官兼四天王兼幼馴染のネーナを連れて、お嬢様の元へ行き、装備を返して、食糧や旅に必要なアイテムを渡した。
「それじゃ、二人とも気をつけて帰ってくだせえ。俺はちょっと、魔王の仕事しなければならないみたいですぜ」
「おっさん、来てくれないのか?」
「魔王になっちゃったんでさ。まずは、人に害をなさない様にしておく必要がありやす」
「わ、わかった。とにかく、帰り次第、魔王はおっさんの手によって滅ぼされたことを報告するぞ」
「おじさま、危ないところをありがとうございました」
二人とも、ぺこりと頭を下げた。
「「おっさん/おじさま、すぐに逢いに来るぞ/からね」」
そう言って、王都へ帰って行った。
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