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25おっさんは聖女ちゃんの相談に乗る←恋愛フラグ進行中
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散々遊んで、少し陽が落ちてきたので、帰り支度をして、俺は聖女ちゃんを教会まで送っていた。
「……ありがと。久々に楽しかった」
そう言った聖女ちゃんは少し寂しそうだった。
おかしい。
吹っ切った筈なのに、なぜ?
俺は思い切って、踏み込んだことを聞いた。
「もしかして……他にも逃亡した原因がありやすかい?」
俺の質問に対し、聖女ちゃんは驚いた顔になる。
「……どうしてわかったのですか?」
「ミアさんは立派な聖女様です。周りの人のこともあるでしょうが、それだけじゃない。……もっと重大な何かが……あるのじゃねえですかい?」
「おじさま……すごい。何でもお見通しなんだね」
「一体、何があったんですかい?」
「……お母様にね。……お前なんて、聖女じゃないって言われたの」
「俺には親がいないので、わかりやせんが、本意ではないと思いやすぜ」
「お母さんは治癒の乙女の固有スキルを持つ聖女だったの……それで、剛腕の乙女のスキルを持つ……つまり、治癒なんてこれっぽっちも得意じゃない私に愛想を尽かしたんだと思う」
俺には親がいない。
だけど、一つだけわかることがあった。
「ミアさんは聖女の仕事が嫌いなんですかい?」
「……そ、それは。私はお母様に憧れて聖女になったのに……そのお母様に認めてもらえないなんてね」
「そうじゃなくて、ミアさんは聖女の仕事が好きなんですかい? って聞いてるんです」
「……え?」
思わず聖女ちゃんの言葉に逆らってしまった。
「自分の人生は自分が決めるものでやす。お母さんの真意はわかりやせんが、さっき、少年を助けたミアさんはとてもいい顔でしたぜ。聖女の仕事、好きなんでしょう? 好きなら、お母さんのことは置いておいて、自分のために努めればいいだけはないですかい?」
「私が聖女の仕事が好き?」
「嫌いなんですかい?」
「そ……そんなことは」
聖女ちゃんは不意を突かれたような面持ちだった。
おそらく考えたことがないのだろう。
誰の為に仕事をしているのか?
自分のため?
お母さんのため?
違う。聖女ちゃんはみんなの為に働いていたと思う、無自覚に。
「……わ、私はお母様に認めてもらうために……ただ、そう思って頑張って……皆さんが思うほど私は清らかな聖女なんかじゃなくて……聖女は目的のための手段でしかなくて、お母様が喜んでくれないのに、私、何やってたんだろうって、だから……」
「それは違いやす」
俺は聖女ちゃんの言葉に違を唱えた。
「……どうしてそう思うんですか? 私はただの女の子です。清らかな聖人なんか……じゃ」
「ミアさんは普通の女の子でさ。溺れ死にそうな男の子を助けられて喜ぶ、普通の女の子。違えやすか? だってミアさん、人が喜ぶの大好きでしょう?」
「普通の女の子……普通の女の子みたいに人が喜ぶのが……好き?」
やっぱり無自覚だったんだ。
手段と割り切ってできるほど聖女様は楽とは思えねぇ。
それにさっき、溺れ死にしだった少年を助けようとした聖女ちゃんの熱意も、うまくいった時の笑顔も本物だった。
「……私、そうなの?」
「さっきの少年を助けた時の笑顔はキラキラと輝いていて、見惚れましたぜ。惚れそうでしたぜ」
「……」
いけね。惚れそうとか言っちまった。
きっと、キモいとか思われてる。
「私、そんな聖人君子じゃ……」
「そうですかねぇ? 人を助けた時、本当に何とも思わなかったですかい?」
「……うれし……かった」
俺はキモい発言を誤魔化す為に畳み掛けた。
聖女ちゃんは自分の気持ちに気がついていない。
人の意思ではなく、自分の意思で聖女をしていたことを。
「…………そっか。私、お母様のためじゃなくて、自分のために聖女してたんだ」
「やっぱりそうじゃねえですかい」
「……うん。そうみたい」
聖女ちゃんの顔は、どこまでも晴れやかに、キラキラ輝くように素敵な笑顔が浮かんでいた。
「……今までずっと、お母様に褒めてもらおうと思ってた。尊敬するお母様に認めてもらいたくて。歴代の聖女でも三本の指に入ると言われたお母様の期待に応えたくて、私はひたすら聖女として頑張って来た。……でも、違ったんだね。いつの間にか、聖女の仕事が好きになってたんだ」
自分で自分の気持ちを整理する為に言葉を紡ぐ聖女ちゃん。
「ミアさんがやるせなかったのは、頑張っていた聖女の仕事を、尊敬するお母さんに否定されてショックを受けたんでさ」
「……そう。私はお母様に褒めてもらいたかった。それは……事実」
「何、気にすることはありやせんぜ。お母さんが何と言おうと、ミアさんの聖女の仕事に対する想いを伝えるんでさ。ミアさんは普通の女の子みたいに、人を助けると笑顔になれるんだって言えばいいだけでさ」
「でも、お母様は……私なんて聖女じゃ……ないって」
「多分、お母さんの本意は他にあると思いやすぜ。最近知り合った俺でも、ミアさんが人を助けたり、人が喜ぶのが好きな人だって思いやすぜ。聖女だったお母さんがそんな想いを汲まない訳がないですぜ。……きっと、お母さんには何か事情があって、わざと冷たく振る舞ったんじゃないですかね」
「…………」
「まずはお母さんと、ちゃんと向き合って、じっくり話しあってみてくだせえ」
「……うん、そうだね。逃げてちゃ何も始まらないね」
どうやら、今度こそ、キチンと吹っ切れたようだ。
さっきのどこか寂しげな表情ではなく、自信に満ちた笑みを浮かべて、歩き出した。
それは聖女ちゃんが人の為ではなく、自分の為に歩き出したことを示唆するようだった。
「おじさま……今度は違う意味で逃走してもいいかな?」
「へ? 違う意味で逃走?」
「嫌なことがあったら、おじさまの所で癒して欲しいな。だめ?」
「べ、べ、別にい、い、いいですぜ。俺なんかで良ければ」
聖女ちゃんの決意を汲んだかのように夏の爽やかな風が一陣吹いた。
ヤバかった。
もう一度会いたいなんて言われて、勘違いしそうになった。
いかん、いかん、俺は勘違いしないおっさんなのだ。
「……ありがと。久々に楽しかった」
そう言った聖女ちゃんは少し寂しそうだった。
おかしい。
吹っ切った筈なのに、なぜ?
俺は思い切って、踏み込んだことを聞いた。
「もしかして……他にも逃亡した原因がありやすかい?」
俺の質問に対し、聖女ちゃんは驚いた顔になる。
「……どうしてわかったのですか?」
「ミアさんは立派な聖女様です。周りの人のこともあるでしょうが、それだけじゃない。……もっと重大な何かが……あるのじゃねえですかい?」
「おじさま……すごい。何でもお見通しなんだね」
「一体、何があったんですかい?」
「……お母様にね。……お前なんて、聖女じゃないって言われたの」
「俺には親がいないので、わかりやせんが、本意ではないと思いやすぜ」
「お母さんは治癒の乙女の固有スキルを持つ聖女だったの……それで、剛腕の乙女のスキルを持つ……つまり、治癒なんてこれっぽっちも得意じゃない私に愛想を尽かしたんだと思う」
俺には親がいない。
だけど、一つだけわかることがあった。
「ミアさんは聖女の仕事が嫌いなんですかい?」
「……そ、それは。私はお母様に憧れて聖女になったのに……そのお母様に認めてもらえないなんてね」
「そうじゃなくて、ミアさんは聖女の仕事が好きなんですかい? って聞いてるんです」
「……え?」
思わず聖女ちゃんの言葉に逆らってしまった。
「自分の人生は自分が決めるものでやす。お母さんの真意はわかりやせんが、さっき、少年を助けたミアさんはとてもいい顔でしたぜ。聖女の仕事、好きなんでしょう? 好きなら、お母さんのことは置いておいて、自分のために努めればいいだけはないですかい?」
「私が聖女の仕事が好き?」
「嫌いなんですかい?」
「そ……そんなことは」
聖女ちゃんは不意を突かれたような面持ちだった。
おそらく考えたことがないのだろう。
誰の為に仕事をしているのか?
自分のため?
お母さんのため?
違う。聖女ちゃんはみんなの為に働いていたと思う、無自覚に。
「……わ、私はお母様に認めてもらうために……ただ、そう思って頑張って……皆さんが思うほど私は清らかな聖女なんかじゃなくて……聖女は目的のための手段でしかなくて、お母様が喜んでくれないのに、私、何やってたんだろうって、だから……」
「それは違いやす」
俺は聖女ちゃんの言葉に違を唱えた。
「……どうしてそう思うんですか? 私はただの女の子です。清らかな聖人なんか……じゃ」
「ミアさんは普通の女の子でさ。溺れ死にそうな男の子を助けられて喜ぶ、普通の女の子。違えやすか? だってミアさん、人が喜ぶの大好きでしょう?」
「普通の女の子……普通の女の子みたいに人が喜ぶのが……好き?」
やっぱり無自覚だったんだ。
手段と割り切ってできるほど聖女様は楽とは思えねぇ。
それにさっき、溺れ死にしだった少年を助けようとした聖女ちゃんの熱意も、うまくいった時の笑顔も本物だった。
「……私、そうなの?」
「さっきの少年を助けた時の笑顔はキラキラと輝いていて、見惚れましたぜ。惚れそうでしたぜ」
「……」
いけね。惚れそうとか言っちまった。
きっと、キモいとか思われてる。
「私、そんな聖人君子じゃ……」
「そうですかねぇ? 人を助けた時、本当に何とも思わなかったですかい?」
「……うれし……かった」
俺はキモい発言を誤魔化す為に畳み掛けた。
聖女ちゃんは自分の気持ちに気がついていない。
人の意思ではなく、自分の意思で聖女をしていたことを。
「…………そっか。私、お母様のためじゃなくて、自分のために聖女してたんだ」
「やっぱりそうじゃねえですかい」
「……うん。そうみたい」
聖女ちゃんの顔は、どこまでも晴れやかに、キラキラ輝くように素敵な笑顔が浮かんでいた。
「……今までずっと、お母様に褒めてもらおうと思ってた。尊敬するお母様に認めてもらいたくて。歴代の聖女でも三本の指に入ると言われたお母様の期待に応えたくて、私はひたすら聖女として頑張って来た。……でも、違ったんだね。いつの間にか、聖女の仕事が好きになってたんだ」
自分で自分の気持ちを整理する為に言葉を紡ぐ聖女ちゃん。
「ミアさんがやるせなかったのは、頑張っていた聖女の仕事を、尊敬するお母さんに否定されてショックを受けたんでさ」
「……そう。私はお母様に褒めてもらいたかった。それは……事実」
「何、気にすることはありやせんぜ。お母さんが何と言おうと、ミアさんの聖女の仕事に対する想いを伝えるんでさ。ミアさんは普通の女の子みたいに、人を助けると笑顔になれるんだって言えばいいだけでさ」
「でも、お母様は……私なんて聖女じゃ……ないって」
「多分、お母さんの本意は他にあると思いやすぜ。最近知り合った俺でも、ミアさんが人を助けたり、人が喜ぶのが好きな人だって思いやすぜ。聖女だったお母さんがそんな想いを汲まない訳がないですぜ。……きっと、お母さんには何か事情があって、わざと冷たく振る舞ったんじゃないですかね」
「…………」
「まずはお母さんと、ちゃんと向き合って、じっくり話しあってみてくだせえ」
「……うん、そうだね。逃げてちゃ何も始まらないね」
どうやら、今度こそ、キチンと吹っ切れたようだ。
さっきのどこか寂しげな表情ではなく、自信に満ちた笑みを浮かべて、歩き出した。
それは聖女ちゃんが人の為ではなく、自分の為に歩き出したことを示唆するようだった。
「おじさま……今度は違う意味で逃走してもいいかな?」
「へ? 違う意味で逃走?」
「嫌なことがあったら、おじさまの所で癒して欲しいな。だめ?」
「べ、べ、別にい、い、いいですぜ。俺なんかで良ければ」
聖女ちゃんの決意を汲んだかのように夏の爽やかな風が一陣吹いた。
ヤバかった。
もう一度会いたいなんて言われて、勘違いしそうになった。
いかん、いかん、俺は勘違いしないおっさんなのだ。
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