3 / 66
3幼馴染が吹っ飛んで来たんだが?
しおりを挟む
その頃。ちょうど、アルがスライムを使って、街道を無双しつつ、辿り着こうとしていた街の近くの人気のない草原。
「はぁ、はぁ──」
少女の息遣いが荒い。
彼女は必死に走っていた。そして時々後ろを振り返る……何かから逃げるように。
その時、彼女の後から声が響いた。
「ふっ! ははははは! 無駄ですよ、この私からは逃げられませんよ!」
声に気がついて、少女は追ってを全く振り切れていないと知って、その表情が曇る。
それでも逃げようと足掻くが、すでに体力を消耗しているのか、足元がおぼつかない。
「いい加減諦めては如何ですか? 抵抗しても無駄ですよ。──クリスティーナ……様!」
「っ!」
逃げ切れないと悟り、その美しい顔が歪む。
「何故!!」
彼女は悲痛な表情で叫び声をあげる。
「何故なのです!! カール殿下!!」
侯爵令嬢、クリスティーナ・ケーニスマルク。
ケーニスマルク家の令嬢であり、12歳の時、第一王子カールと婚約した。
そして、アルの幼馴染でもあった。
アルが王都を離れるまで、二人は仲良く遊ぶことが多かった。だが、クリスはこの国の王子の婚約者に内定してしまい、アルが辺境へ住むようになった一因でもある。
アルにとって、魔法が苦手な彼を蔑ろにしない唯一無二の存在が彼女だった。
だが、第一王子殿下の婚約者となったからには幼馴染だからと言って、アルが容易に近づいて良い存在であるはずもなかった。
彼女はこの4年間で、王子殿下に相応しい立ち振る舞い、教養、礼儀作法を学び、立派な令嬢へと育っていた。
そして、その愛らしかった容姿は更に美しさが増し、シュタルンベルクの宝石と評されるほどの美少女となっていた。
そんな彼女が何故追われているのか?
「クリスティーナ・ケーニスマルク嬢……いい加減に諦めてください。あなたには……国家転覆を目論んでいるという疑いがあるのですから!」
「わ、私はそんな大それたことは考えておりません。どこにそんな証拠があるのですか?」
彼女には全く身に覚えのない嫌疑。一体何のことだか、さっぱりわからない。
そして、彼女を追い詰めていたのは……エリアス・ベルナドッテ……アルの兄であり、第一王子の側近。本来ならば彼女を警護すべき者。
彼女は突然、近隣の街へ向かう馬車が襲撃されて、警護の騎士団に命からがら逃がされたものの、エリアスが指揮する兵とともに、とうとう追い詰められることになるなど想像もできなかった。
「……いくら殿下の側近でも、そんな根拠のない疑惑をかけて……あなた、令状は? 令状もなく、仮にも侯爵令嬢である私を捕らえようなんて、違法行為よ!! とても許されることじゃないわ!」
「はは、逆ギレですか? 悪人にそんな細かいことを気にする必要もないでしょう!」
いや、悪人であれば、法を犯しても構わないという話はないし、そもそも濡れ衣だ。
だからこそ、正式な令状もなく、クリスを追い詰めるのであろう、アルの兄、エリアス。
しかしクリスに一体何があったのか?
アルの兄、エリアスは嗜虐心に満ちた笑みを浮かべると。
「確かに令状はありませんね、今はね。だけど、何故そんなモノが必要なのですか? ……あなたはカール様に捕縛、いえ処刑を命じられたのですよ!」
ぎりりとクリスは唇を噛む。かつての婚約者にそこまで疑いの目を向けられるとは。
「殿下はあなたの謀反を事前に察知して、あなたを密かに処刑せよとおっしゃったのです!」
「……そんな無茶苦茶な! それに裁判もなく一方的に死罪になるなんて!」
「ユグラドシル王国の第一王子殿下にして英雄のカール様が仰っているのです。偉大なユグドラシルの人間ならば、大人しく、死を賜りください。この際、罪の有無などどうでもいいことなのです。あの方が誤ったことをされる訳がないでしょう?」
滅茶苦茶である。そもそも、人は間違える生き物であるし、カール王子がどれ程過ちを犯す人物かを知るクリスには歯痒い。
それを指摘し続けたからこそ、婚約破棄までされて、傷心を親戚の辺境の領地で癒やそうとするや否やのこの所業である。
そもそも、王族だから、英雄だからと言って、法を無視するなど道理に反している。
それ自体が既に誤りなのだ。
……だが。
この無茶苦茶な話は通ってしまうだろう。今のこの国はカール王子を象徴として、国全体がおかしな方向に向かっている。
おかしな話がまかり通っているのは、カール王子の周辺だけではない。
国のトップがそれだから、権力者の意見は絶対であり、周りもそれに異を唱えることなどありえない。実際、異を唱えた自分が死地にある。不当に。
このままだと自分の身は?
彼女の持つ神級聖魔法は治癒の為の魔法であり、戦には向かない。
しかし、例えそうであっても、生を諦めず、クリスは魔力を高めて戦闘準備に入る。
「おや、おや、おや? まさか! これは一体! 全く、罪人と言うのは何故これ程見苦しいのでしょうか? まあ、足掻くだけあがきなさい。せっかく楽に死なせてやろうとおもったのにね」
クリスが魔法詠唱に入る。それを聞いて、エリアスは歪んだ笑みを浮かべながら。
「お前たちは何もしなくてもいい。彼女は仮にも貴族……それも神級魔法の使い手、せめて同じ神級魔法の使い手の私が死なせてやるべきだろう」
周囲にいる兵士たちにそう告げると、やはり魔法詠唱に入った。
エリアスの魔法は火の神級魔法『紅蓮の祝福【プロメテウス・ブレイズ】』。火の攻撃魔法の最上位魔法だ。エリアスが第一王子カールの側近であることを証明する、強力な魔法の才能。
だが、先に呪文詠唱を終えたのはクリスだった。
「光あれ、地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動さん『暁光の慈悲【ヒューペリオン・ブレッシング】』!!」
クリスの背後に複数の光球が展開する。しかし、続いてエリアスの呪文も完成する。
「主 は 焼きつくす火、万軍の主 は 焼きつくす火の炎をもって臨まれる、燃え盛る火はその真価を我が身に示せ『紅蓮の祝福【プロメテウス・ブレイズ】』!!」
エリアスの頭上にも赤い炎の光球が燃え盛る。
それはクリスの光球より一回り大きく、絶対的な自信を見せる笑顔を見せて、嘲りを含んだ声でクリスに呼びかける。
「さあどうぞ、先に攻撃してみてください。……最も、私に傷の一つでもつける事ができるのならばね!」
クリスは堪忍袋の緒が切れた。エリアスの自信は当然のものだ。彼の攻撃魔法は数ある神級魔法で授かる魔法でも最上位のもの。しかし、クリスの神級魔法は攻撃魔法ではない。
本来、傷ついた人々を癒す聖なる魔法。それをクリスはただ、魔力を凝縮しただけの光球としていた。
魔力を火という物理現象に変えているエリアスの火の魔法と、ただの効率が悪い魔力の塊のクリスの魔法、どちらの方が威力が高いのかは、明白だ。
それが分かっていて、いたぶるこの男の無慈悲。つい、本来の地が出る。
「じゃかましいわ! このいちびり!! キモイ! いーかげんにさらせ! ぶっ殺す!」
深窓の令嬢は母が関西出身ということ、子供の頃から信じがたくお転婆で、毒舌。
「は?」
「ええから死にさらせやぁ! 暁光の慈悲!!」
クリスの攻撃魔法がエリアス目がけて飛んでいく。しかし、エリアスは余裕の表情で一言発する。
「紅蓮の祝福 !!」
結果は一目瞭然だった。クリスの魔法はたった一発のエリアスの魔法でかき消される。
そして、全ての光球を撃ち尽くしたクリスと、まだ多数の光球を擁するエリアス。
「くっ、殺せや!」
「はははは、あっははは!」
哄笑を上げてエリアスは悠然と手をかざし、光球を更にクリスに放つ。
「まあ、少し遊んであげましょう。じわじわと真綿を締めるように殺す方が楽しそうだ」
「ッ、この……っ!」
クリスはなおも呪文を詠唱して次弾をエリアスに放つが、それもエリアスの最初の呪文の残りの光球にあっさりとかき消される。
技術の差ではない。単純に、魔法の質の問題だ。
「さあ、まずは飛んでもらいましょう! 紅蓮の祝福!!」
「ぎゃぁああああああ!! お前なんて死んでしまえ!!」
クリスはエリアスの火の光球に吹き飛ばされて、空に舞った。
深窓の令嬢とは思えない位みっともないポーズで、空高く吹き飛んで……
落ちた。地面に人型の穴を作って。漫画のように。
「ち、ちきしょう」
クリスの脳裏にはかつての幼馴染、アルのことが思い出された。
アルならいつも助けてくれた。怖い蛇を怒らせた時も父が大切にしていた壺を割った時も。
そんなこともあったっけ、でももうアルとは二度と会えない。
……でも。
この状況で思い出したのは、子供の頃、いつも助けてくれた。アルのことだった。
女神様が本当にいるのなら、この願いを聞き届けて欲しい。
死を覚悟して、最後に泣きそうな声で、彼女は心からの言葉を口にした。
「……助けてよぉ! アル!」
「ああ、もちろんだが」
応えが、あった。
「えっ?」
少女の叫びに応える者がいた。つい先ほどまで自分と殺戮者だけしかいなかった筈の草原に突如として、一人の少年が現れた。
「はぁ、はぁ──」
少女の息遣いが荒い。
彼女は必死に走っていた。そして時々後ろを振り返る……何かから逃げるように。
その時、彼女の後から声が響いた。
「ふっ! ははははは! 無駄ですよ、この私からは逃げられませんよ!」
声に気がついて、少女は追ってを全く振り切れていないと知って、その表情が曇る。
それでも逃げようと足掻くが、すでに体力を消耗しているのか、足元がおぼつかない。
「いい加減諦めては如何ですか? 抵抗しても無駄ですよ。──クリスティーナ……様!」
「っ!」
逃げ切れないと悟り、その美しい顔が歪む。
「何故!!」
彼女は悲痛な表情で叫び声をあげる。
「何故なのです!! カール殿下!!」
侯爵令嬢、クリスティーナ・ケーニスマルク。
ケーニスマルク家の令嬢であり、12歳の時、第一王子カールと婚約した。
そして、アルの幼馴染でもあった。
アルが王都を離れるまで、二人は仲良く遊ぶことが多かった。だが、クリスはこの国の王子の婚約者に内定してしまい、アルが辺境へ住むようになった一因でもある。
アルにとって、魔法が苦手な彼を蔑ろにしない唯一無二の存在が彼女だった。
だが、第一王子殿下の婚約者となったからには幼馴染だからと言って、アルが容易に近づいて良い存在であるはずもなかった。
彼女はこの4年間で、王子殿下に相応しい立ち振る舞い、教養、礼儀作法を学び、立派な令嬢へと育っていた。
そして、その愛らしかった容姿は更に美しさが増し、シュタルンベルクの宝石と評されるほどの美少女となっていた。
そんな彼女が何故追われているのか?
「クリスティーナ・ケーニスマルク嬢……いい加減に諦めてください。あなたには……国家転覆を目論んでいるという疑いがあるのですから!」
「わ、私はそんな大それたことは考えておりません。どこにそんな証拠があるのですか?」
彼女には全く身に覚えのない嫌疑。一体何のことだか、さっぱりわからない。
そして、彼女を追い詰めていたのは……エリアス・ベルナドッテ……アルの兄であり、第一王子の側近。本来ならば彼女を警護すべき者。
彼女は突然、近隣の街へ向かう馬車が襲撃されて、警護の騎士団に命からがら逃がされたものの、エリアスが指揮する兵とともに、とうとう追い詰められることになるなど想像もできなかった。
「……いくら殿下の側近でも、そんな根拠のない疑惑をかけて……あなた、令状は? 令状もなく、仮にも侯爵令嬢である私を捕らえようなんて、違法行為よ!! とても許されることじゃないわ!」
「はは、逆ギレですか? 悪人にそんな細かいことを気にする必要もないでしょう!」
いや、悪人であれば、法を犯しても構わないという話はないし、そもそも濡れ衣だ。
だからこそ、正式な令状もなく、クリスを追い詰めるのであろう、アルの兄、エリアス。
しかしクリスに一体何があったのか?
アルの兄、エリアスは嗜虐心に満ちた笑みを浮かべると。
「確かに令状はありませんね、今はね。だけど、何故そんなモノが必要なのですか? ……あなたはカール様に捕縛、いえ処刑を命じられたのですよ!」
ぎりりとクリスは唇を噛む。かつての婚約者にそこまで疑いの目を向けられるとは。
「殿下はあなたの謀反を事前に察知して、あなたを密かに処刑せよとおっしゃったのです!」
「……そんな無茶苦茶な! それに裁判もなく一方的に死罪になるなんて!」
「ユグラドシル王国の第一王子殿下にして英雄のカール様が仰っているのです。偉大なユグドラシルの人間ならば、大人しく、死を賜りください。この際、罪の有無などどうでもいいことなのです。あの方が誤ったことをされる訳がないでしょう?」
滅茶苦茶である。そもそも、人は間違える生き物であるし、カール王子がどれ程過ちを犯す人物かを知るクリスには歯痒い。
それを指摘し続けたからこそ、婚約破棄までされて、傷心を親戚の辺境の領地で癒やそうとするや否やのこの所業である。
そもそも、王族だから、英雄だからと言って、法を無視するなど道理に反している。
それ自体が既に誤りなのだ。
……だが。
この無茶苦茶な話は通ってしまうだろう。今のこの国はカール王子を象徴として、国全体がおかしな方向に向かっている。
おかしな話がまかり通っているのは、カール王子の周辺だけではない。
国のトップがそれだから、権力者の意見は絶対であり、周りもそれに異を唱えることなどありえない。実際、異を唱えた自分が死地にある。不当に。
このままだと自分の身は?
彼女の持つ神級聖魔法は治癒の為の魔法であり、戦には向かない。
しかし、例えそうであっても、生を諦めず、クリスは魔力を高めて戦闘準備に入る。
「おや、おや、おや? まさか! これは一体! 全く、罪人と言うのは何故これ程見苦しいのでしょうか? まあ、足掻くだけあがきなさい。せっかく楽に死なせてやろうとおもったのにね」
クリスが魔法詠唱に入る。それを聞いて、エリアスは歪んだ笑みを浮かべながら。
「お前たちは何もしなくてもいい。彼女は仮にも貴族……それも神級魔法の使い手、せめて同じ神級魔法の使い手の私が死なせてやるべきだろう」
周囲にいる兵士たちにそう告げると、やはり魔法詠唱に入った。
エリアスの魔法は火の神級魔法『紅蓮の祝福【プロメテウス・ブレイズ】』。火の攻撃魔法の最上位魔法だ。エリアスが第一王子カールの側近であることを証明する、強力な魔法の才能。
だが、先に呪文詠唱を終えたのはクリスだった。
「光あれ、地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動さん『暁光の慈悲【ヒューペリオン・ブレッシング】』!!」
クリスの背後に複数の光球が展開する。しかし、続いてエリアスの呪文も完成する。
「主 は 焼きつくす火、万軍の主 は 焼きつくす火の炎をもって臨まれる、燃え盛る火はその真価を我が身に示せ『紅蓮の祝福【プロメテウス・ブレイズ】』!!」
エリアスの頭上にも赤い炎の光球が燃え盛る。
それはクリスの光球より一回り大きく、絶対的な自信を見せる笑顔を見せて、嘲りを含んだ声でクリスに呼びかける。
「さあどうぞ、先に攻撃してみてください。……最も、私に傷の一つでもつける事ができるのならばね!」
クリスは堪忍袋の緒が切れた。エリアスの自信は当然のものだ。彼の攻撃魔法は数ある神級魔法で授かる魔法でも最上位のもの。しかし、クリスの神級魔法は攻撃魔法ではない。
本来、傷ついた人々を癒す聖なる魔法。それをクリスはただ、魔力を凝縮しただけの光球としていた。
魔力を火という物理現象に変えているエリアスの火の魔法と、ただの効率が悪い魔力の塊のクリスの魔法、どちらの方が威力が高いのかは、明白だ。
それが分かっていて、いたぶるこの男の無慈悲。つい、本来の地が出る。
「じゃかましいわ! このいちびり!! キモイ! いーかげんにさらせ! ぶっ殺す!」
深窓の令嬢は母が関西出身ということ、子供の頃から信じがたくお転婆で、毒舌。
「は?」
「ええから死にさらせやぁ! 暁光の慈悲!!」
クリスの攻撃魔法がエリアス目がけて飛んでいく。しかし、エリアスは余裕の表情で一言発する。
「紅蓮の祝福 !!」
結果は一目瞭然だった。クリスの魔法はたった一発のエリアスの魔法でかき消される。
そして、全ての光球を撃ち尽くしたクリスと、まだ多数の光球を擁するエリアス。
「くっ、殺せや!」
「はははは、あっははは!」
哄笑を上げてエリアスは悠然と手をかざし、光球を更にクリスに放つ。
「まあ、少し遊んであげましょう。じわじわと真綿を締めるように殺す方が楽しそうだ」
「ッ、この……っ!」
クリスはなおも呪文を詠唱して次弾をエリアスに放つが、それもエリアスの最初の呪文の残りの光球にあっさりとかき消される。
技術の差ではない。単純に、魔法の質の問題だ。
「さあ、まずは飛んでもらいましょう! 紅蓮の祝福!!」
「ぎゃぁああああああ!! お前なんて死んでしまえ!!」
クリスはエリアスの火の光球に吹き飛ばされて、空に舞った。
深窓の令嬢とは思えない位みっともないポーズで、空高く吹き飛んで……
落ちた。地面に人型の穴を作って。漫画のように。
「ち、ちきしょう」
クリスの脳裏にはかつての幼馴染、アルのことが思い出された。
アルならいつも助けてくれた。怖い蛇を怒らせた時も父が大切にしていた壺を割った時も。
そんなこともあったっけ、でももうアルとは二度と会えない。
……でも。
この状況で思い出したのは、子供の頃、いつも助けてくれた。アルのことだった。
女神様が本当にいるのなら、この願いを聞き届けて欲しい。
死を覚悟して、最後に泣きそうな声で、彼女は心からの言葉を口にした。
「……助けてよぉ! アル!」
「ああ、もちろんだが」
応えが、あった。
「えっ?」
少女の叫びに応える者がいた。つい先ほどまで自分と殺戮者だけしかいなかった筈の草原に突如として、一人の少年が現れた。
85
読んで頂いててありがとうございます! 第14回ファンタジー小説大賞 参加作品 投票していただけると嬉しいです! ブックマークもね(__)
お気に入りに追加
2,608
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
救助者ギルドから追放された俺は、ハズレだと思われていたスキル【思念収集】でやり返す
名無し
ファンタジー
アセンドラの都で暮らす少年テッドは救助者ギルドに在籍しており、【思念収集】というスキルによって、ダンジョンで亡くなった冒険者の最期の思いを遺族に伝える仕事をしていた。
だが、ある日思わぬ冤罪をかけられ、幼馴染で親友だったはずのギルド長ライルによって除名を言い渡された挙句、最凶最悪と言われる異次元の監獄へと送り込まれてしまう。
それでも、幼馴染の少女シェリアとの面会をきっかけに、ハズレ認定されていた【思念収集】のスキルが本領を発揮する。喧嘩で最も強い者がここから出られることを知ったテッドは、最強の囚人王を目指すとともに、自分を陥れた者たちへの復讐を誓うのであった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
道具屋のおっさんが勇者パーティーにリンチされた結果、一日を繰り返すようになった件。
名無し
ファンタジー
道具屋の店主モルネトは、ある日訪れてきた勇者パーティーから一方的に因縁をつけられた挙句、理不尽なリンチを受ける。さらに道具屋を燃やされ、何もかも失ったモルネトだったが、神様から同じ一日を無限に繰り返すカードを授かったことで開き直り、善人から悪人へと変貌を遂げる。最早怖い者知らずとなったモルネトは、どうしようもない人生を最高にハッピーなものに変えていく。綺麗事一切なしの底辺道具屋成り上がり物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
固有スキルが【空欄】の不遇ソーサラー、死後に発覚した最強スキル【転生】で生まれ変わった分だけ強くなる
名無し
ファンタジー
相方を補佐するためにソーサラーになったクアゼル。
冒険者なら誰にでも一つだけあるはずの強力な固有スキルが唯一《空欄》の男だった。
味方に裏切られて死ぬも復活し、最強の固有スキル【転生】を持っていたことを知る。
死ぬたびにダンジョンで亡くなった者として転生し、一つしか持てないはずの固有スキルをどんどん追加しながら、ソーサラーのクアゼルは最強になり、自分を裏切った者達に復讐していく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
外れスキル【転送】が最強だった件
名無し
ファンタジー
三十路になってようやくダンジョン入場試験に合格したケイス。
意気揚々と冒険者登録所に向かうが、そこで貰ったのは【転送】という外れスキル。
失意の中で故郷へ帰ろうとしていた彼のもとに、超有名ギルドのマスターが訪れる。
そこからケイスの人生は目覚ましく変わっていくのだった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」
「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」
「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」
「くっ……」
問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。
彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」
拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。
これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる