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赤の森の大討伐3
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赤の森を進んで既に4日目、騎士団はたくさんのAクラスの魔物と遭遇した。私も慣れてきたので、聖歌で騎士団を支援したり、セシーリアさんが聖歌を歌っている時は攻撃魔法で騎士団を支援した。おかげで私の聖女、虚数魔法使いのレベルは20にまでなった。
それだけでなく、私は光魔法のハイヒール、メガヒールと雷撃の攻撃魔法ライトニングギガボルトをセシーリアさんから学んでいた。エリスちゃんには私から剣と光魔法、4属性魔法を教えた。エリスちゃんも中々飲み込みが早くて、すでにそこそこの使い手になっていた。何せエリスちゃんは既に聖女レベル10なんだ、闘気や魔素への加護はかなりのものだ。
「エリスちゃん。そう、それが闘気よ。その闘気を体中に巡らせて、そして動けば、通常の数十倍の速さと力で動けるわよ」
「ちょっと待って、クリスちゃん」
「何ですか? セシーリアさん?」
「どうしてクリスちゃんが教えるとエリスちゃんがそこらの騎士より既に強くなってんの? それに闘気の使い方って? そんなの聞いた事ないわよ?」
やべ…忘れてた。この世界では闘気も魔素の事も忘れられていたんだ。
「いや、実家の秘伝で…」
「私にも教えてね♡ 教えてくれないと…わかるわよね?」
「は、はい、わかりました」
何がわかるのかはわかんないけど、ろくでもない事になる事は間違いないので、即答した。ホント、性格ドブな人は嫌だな。私が言うのもなんだけど。そんな訳で、私はセシーリアさんにも剣、とういうか闘気の使い方を教えた。セシーリアさんの剣はとんでもないレベルになった。多分私やアルでも勝てない。セシーリアさんは聖女のレベルが60もあるのだ。おかげでセシーリアさんは聖女の任務を放棄して、私に聖女の聖歌の仕事を丸投げして、喜々として魔物相手に剣を振り回す様になった。
そうこうして、今日、何匹目かのAクラスの魔物を私の聖歌と共に騎士団で倒すと、
「なんかな?」
「何ですか? フレデリク 中隊長?」
「ああ、聖女様! どうして馬鹿犬と呼んでくれないんですか? 私は寂しい!」
「私だって、体裁というものありますから! 何処に騎士様を馬鹿犬扱いする聖女いるんですか!」
「いや、そこは私とクリス様の仲だろう?」
「誤解を生む様な発言は止めてください。それに、その『なんかな?』ていう発言が気になってたんですけど?」
「ああ、何故かクリス様の聖歌を聞くと心が病む様な気がして……」
なんだと?
「五月蠅い! 馬鹿犬!」
「おお! ご褒美が!」
何がご褒美だ! 素で傷ついたわ! 何? 私の聖歌って病んでるの?
「まあ、あたしには察しがつくわね」
と、セシーリアさん。どういう事?
「あの、私の聖歌って病んでるのですか?」
「そうね。本当に好きな人がいるのに邪な心で他の人を想って歌ってるから病んでるのでしょうね」
邪な心で歌えばいいって教えてくれたのセシーリアさんじゃん。それに、本当に好きな人って? アルが頭に浮かんだ。思わず周りの空気をかき消す様に、自分の頭に浮かんでしまった恥ずかしい心をかき消す様、手で回りをばたばたする。
「ホント、クリスちゃんは可愛いわね。まあ、あたしには好きな人がいないからいいのだけど、今度は好きな人を想って歌った方がいいわよ」
え? アルの事を想って歌うの? でも、アルは高級鞄とか高級レストランを貢いでくれないと思う、マジで。どう想えばいいの? そんな事を想っているとまた魔物に遭遇した。
「新たなAクラスの魔物が出現しました! 前方から近づいています! 魔物はヒュドラ!」
第四中隊の索敵担当が伝令に来た。
「じゃ、クリスちゃん、聖歌お願いね! 今度はアル君を想ってね!」
「ええっ!?」
マジびっくりした。女神様が怒って、天変地異とかおきたらどうしよう? 騎士団が陣形を整えるが、セシーリアさんは珍しく魔物の方に向かっていかない。
「万が一、天変地異とかおきそうになったら、代わってあげるからさ。アル君を想って、ね」
「は、はい、でも知りませんよ。私、自信ありませんから」
ふっと、アルに目を移すと、アルはいつもの様に、
「や、やめろっ……や、やべでくれ……それ以上はこないで! た、戦いたくない……せっかぐ、なんとか逃げようとしたのに……。あ、あ……だれか、たすけてっ! たすけてくらひゃい!!」 」
「はぁぁぁ」
私の幼馴染、顔はいいけど情けない。でも私の好きな人…なんだろうな。私の為に帝国からこの王国まで一緒に来てくれたんだ。それで、心が動かない筈がない。子供の頃、アルのお嫁さんになると言っちゃったし、これで性格さえ良ければ、私も流石に彼の気持ちに直ぐにでも答えられるのに、こいつ、私以外の女の子にも興味あるみたいだから、ホントにもう!
「クリスちゃん、そろそろ歌って!」
セシーリアさんから聖歌を促される。私は思いきって歌い始めた。アルを想って!
Θυμάσαι όταν είχες μάτια
Θυμάσαι πότε τα χέρια άγγιξαν το ένα το άλλο;
Ήταν το πρώτο μου ταξίδι αγάπης
Σε αγαπώ τόσο
この歌は唯の恋愛の歌。私はアルと市場で買い物している時の事を思い出して歌った。アルは何とも思っていないかもしれないけど、手を繋いで市場でお買い物をしている時、ドキドキする。アルは顔色一つ変えずにいるけど、私の頬は多分少し赤くなっていたと思う。そんな時アルが荷物をたくさん持ってくれた。ちょっとした気遣い。それが嬉しくて、その時のアルへの気持ちを想って歌った。
δεν είμαι μόνος
Επειδή είσαι
「嘘!?」
セシーリアさんが驚いた様な声を上げる。騎士団が奮戦するが、いつもと違う。みんな動きがいい、それに魔法使い陣の魔法の威力も凄まじい。あれ? 魔法の威力がいつもより大きい様な気がする。
「魔法剣! ファイヤースラッシュ!」
アンが魔法剣を発動してヒュドラの首を一つ刈る。最近、アンもエドヴァルドさんも私の護衛を放置して騎士団に加わって戦っている。特にアンは貴重な魔法剣の使い手、中隊長も止めない。今や、アンは騎士団の精鋭の一員なのだ。タレント『ファイター』のレベルも50になったと言っていた。
ヒュドラは多数の首を持つ魔物だが、アンに続いて騎士団の面々が次々と首を刈る。そしてほどなくして、ヒュドラは動かなくなった。
「なんかいつもの病んだ感じじゃなかったな」
「それどころか、普段の数倍強くなれた様な気がする」
騎士団の人達がそう言ってくれた。ちょっと嬉しい。
「やっぱり本物の聖歌は効果が倍増するのね」
「え、えーと…」
「アル君の事、想って歌ったのね?」
「は、はい。他にいないので…」
ちょっと恥ずかしいんだけど。ふっとアルを見るとアルは失神したっぽかった。もう、アルは騎士の癖に、魔物が殺せないだなんて…子供の頃、虫も殺せなかったんだったな。私は意識を失ったアルの顔を抱えるとぎゅっとアルの顔を抱いた。
「アル、ありがとう。私、アルが魔物倒せなくても、気持ち変わらないから」
「…クリス、生暖かくて気持ち悪いんだけど」
げっ! アル、意識あったのか? 恥ずい。アルの顔を離すと私は見てしまった。アルがいつもの毒舌を吐いた癖に、アルがその目に涙を蓄えて、悔しそうな顔をしているのを、
「アル!」
「だからクリス、生暖かくて気持ち悪いから」
「五月蠅い!」
そんなこんなで、ヒュドラの解体と魔石の浄化を行った。最近セシーリアさんは聖女の仕事をほとんど私とエリスちゃんに丸投げだ。私はエリスちゃんの教育係も行っていたが、エリスちゃんは飲み込みが早くて、既に魔石の浄化を聖歌でできる様になっていた。古代語の聖歌は丸暗記してもらった。意味が解らないと歌詞を大きく間違える可能性はあるが、今は仕方ないだろう。古代語も少しずつ学んでもらなわなきゃ。
でも、セシーリアさんは怠けてた訳ではない事はわかっていた。セシーリアさんは私から学んだ闘気の使い方を中隊長達に伝えていた様だ。それに、アンが魔法の使い方を騎士団に教えていた。私はこの世界に500年前の失われた技術を復活させてしまったのかもしれない。
この騎士団、森に入る前の数倍強くなってない?
それだけでなく、私は光魔法のハイヒール、メガヒールと雷撃の攻撃魔法ライトニングギガボルトをセシーリアさんから学んでいた。エリスちゃんには私から剣と光魔法、4属性魔法を教えた。エリスちゃんも中々飲み込みが早くて、すでにそこそこの使い手になっていた。何せエリスちゃんは既に聖女レベル10なんだ、闘気や魔素への加護はかなりのものだ。
「エリスちゃん。そう、それが闘気よ。その闘気を体中に巡らせて、そして動けば、通常の数十倍の速さと力で動けるわよ」
「ちょっと待って、クリスちゃん」
「何ですか? セシーリアさん?」
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そうこうして、今日、何匹目かのAクラスの魔物を私の聖歌と共に騎士団で倒すと、
「なんかな?」
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「ああ、聖女様! どうして馬鹿犬と呼んでくれないんですか? 私は寂しい!」
「私だって、体裁というものありますから! 何処に騎士様を馬鹿犬扱いする聖女いるんですか!」
「いや、そこは私とクリス様の仲だろう?」
「誤解を生む様な発言は止めてください。それに、その『なんかな?』ていう発言が気になってたんですけど?」
「ああ、何故かクリス様の聖歌を聞くと心が病む様な気がして……」
なんだと?
「五月蠅い! 馬鹿犬!」
「おお! ご褒美が!」
何がご褒美だ! 素で傷ついたわ! 何? 私の聖歌って病んでるの?
「まあ、あたしには察しがつくわね」
と、セシーリアさん。どういう事?
「あの、私の聖歌って病んでるのですか?」
「そうね。本当に好きな人がいるのに邪な心で他の人を想って歌ってるから病んでるのでしょうね」
邪な心で歌えばいいって教えてくれたのセシーリアさんじゃん。それに、本当に好きな人って? アルが頭に浮かんだ。思わず周りの空気をかき消す様に、自分の頭に浮かんでしまった恥ずかしい心をかき消す様、手で回りをばたばたする。
「ホント、クリスちゃんは可愛いわね。まあ、あたしには好きな人がいないからいいのだけど、今度は好きな人を想って歌った方がいいわよ」
え? アルの事を想って歌うの? でも、アルは高級鞄とか高級レストランを貢いでくれないと思う、マジで。どう想えばいいの? そんな事を想っているとまた魔物に遭遇した。
「新たなAクラスの魔物が出現しました! 前方から近づいています! 魔物はヒュドラ!」
第四中隊の索敵担当が伝令に来た。
「じゃ、クリスちゃん、聖歌お願いね! 今度はアル君を想ってね!」
「ええっ!?」
マジびっくりした。女神様が怒って、天変地異とかおきたらどうしよう? 騎士団が陣形を整えるが、セシーリアさんは珍しく魔物の方に向かっていかない。
「万が一、天変地異とかおきそうになったら、代わってあげるからさ。アル君を想って、ね」
「は、はい、でも知りませんよ。私、自信ありませんから」
ふっと、アルに目を移すと、アルはいつもの様に、
「や、やめろっ……や、やべでくれ……それ以上はこないで! た、戦いたくない……せっかぐ、なんとか逃げようとしたのに……。あ、あ……だれか、たすけてっ! たすけてくらひゃい!!」 」
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「クリスちゃん、そろそろ歌って!」
セシーリアさんから聖歌を促される。私は思いきって歌い始めた。アルを想って!
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この歌は唯の恋愛の歌。私はアルと市場で買い物している時の事を思い出して歌った。アルは何とも思っていないかもしれないけど、手を繋いで市場でお買い物をしている時、ドキドキする。アルは顔色一つ変えずにいるけど、私の頬は多分少し赤くなっていたと思う。そんな時アルが荷物をたくさん持ってくれた。ちょっとした気遣い。それが嬉しくて、その時のアルへの気持ちを想って歌った。
δεν είμαι μόνος
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「嘘!?」
セシーリアさんが驚いた様な声を上げる。騎士団が奮戦するが、いつもと違う。みんな動きがいい、それに魔法使い陣の魔法の威力も凄まじい。あれ? 魔法の威力がいつもより大きい様な気がする。
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ヒュドラは多数の首を持つ魔物だが、アンに続いて騎士団の面々が次々と首を刈る。そしてほどなくして、ヒュドラは動かなくなった。
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「え、えーと…」
「アル君の事、想って歌ったのね?」
「は、はい。他にいないので…」
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「アル、ありがとう。私、アルが魔物倒せなくても、気持ち変わらないから」
「…クリス、生暖かくて気持ち悪いんだけど」
げっ! アル、意識あったのか? 恥ずい。アルの顔を離すと私は見てしまった。アルがいつもの毒舌を吐いた癖に、アルがその目に涙を蓄えて、悔しそうな顔をしているのを、
「アル!」
「だからクリス、生暖かくて気持ち悪いから」
「五月蠅い!」
そんなこんなで、ヒュドラの解体と魔石の浄化を行った。最近セシーリアさんは聖女の仕事をほとんど私とエリスちゃんに丸投げだ。私はエリスちゃんの教育係も行っていたが、エリスちゃんは飲み込みが早くて、既に魔石の浄化を聖歌でできる様になっていた。古代語の聖歌は丸暗記してもらった。意味が解らないと歌詞を大きく間違える可能性はあるが、今は仕方ないだろう。古代語も少しずつ学んでもらなわなきゃ。
でも、セシーリアさんは怠けてた訳ではない事はわかっていた。セシーリアさんは私から学んだ闘気の使い方を中隊長達に伝えていた様だ。それに、アンが魔法の使い方を騎士団に教えていた。私はこの世界に500年前の失われた技術を復活させてしまったのかもしれない。
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