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冒険者ギルド間新人模擬戦2
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そしてあっという間にか冒険者ギルド間新人模擬戦の日を迎えた。
模擬戦はここ、ケルンの街のコロッセオで行われる。コロッセオは商業目的の剣闘士競技やスポーツなど様々な分野のイベントに用いられる。
5万人は収容できる大型施設は攻撃魔法の着弾にも耐えうる魔法防御が施され施設や観客に被害が出ないように配慮されている。建設されたのは実に300年前だが、円形のコンクリート構造のこの施設は今も尚、現役に留まっていた。
「対戦者はやはり、何か不祥事を起こして退団した元アクイレイア王国の騎士だ。卑怯な......それに今日は我が王国第一王子ベネディクト・スヴェルケル様の他、第一騎士団団長イエスタ・メクレンブルグ様が観戦される。君達も彼らの目に止まれば貴族様のお抱えになれるかもしれないぞ。お前達なら夢じゃない! 頑張れ!」
いやいや、現役のAクラス冒険者がいる私達の方が卑怯でしょうといいたかったが、言葉を呑んだ。アンが凄い目で睨んでいる。絶対、牽制だよね?
シモン先生の言葉に燃えているのはアンだけだった。私はあまり目立ちたくないし、アルはやる気ゼロだ。だって、どっちにしたって、うちのギルド潰れるの来年度以降なんだもん。つまり私達が卒業後に潰れるかもという事。アルは完全に他人事と思ってるな? 凄いよね。アル! 普通、自分が所属しているギルドが存亡の危機に瀕していたら、何とか力になろうとする者しかいないと思うわよ! わかる、わかる。他人の不幸は蜜の味だけど、幸せはちょっとムカつくもんね。ホント、アルのクズ!
間もなく、今年の新人冒険者とうちのギルドの将来を賭けた『冒険者ギルド間新人模擬戦』が開催される。
『冒険者ギルド間新人模擬戦』、略称「模擬戦」は、新人冒険者全員が受けられるものではない。
今年冒険者登録もしくは教習中の新人のうち、希望者からを先生達が選抜し、実力、人格共に秀でていると判断された者のみが挑戦することができ、優勝すれば名誉と貴族や有名ギルドの有名パーティのメンバーの目に止まりスカウトされる機会を得る事ができる。中には騎士団に推薦される事もあるそうだ。
目立つ事に興味がない私達には関係ない話だ。断るからね
出場人員は4名。冒険者ギルドは総数12あり、私達のギルドはライバルの歴史の浅いギルドと対戦する。カードは最初から仕組まれているのだ。他のギルドは本当に新人の経験の為のイベントに過ぎないが、私達シモンさんのギルドと対戦者のギルドはガチだ。だから、実質私達の模擬戦で勝利した者が優勝する。だって他のギルドのパーティは魔法はおろか、剣も満足に触れないFクラスにギリギリなれるかどうかの新人冒険者しか出場しない。一方、私達のギルドと対戦者ギルドは毎年戦いが激化し、ついに対戦者が元騎士を雇うまでに発展したらしい。
そして模擬戦が始まった。いや~。酷いレベルだ。みんな、ほとんど素人と変わらない。稀に十分鍛えられた剣士もいるけど、筋肉だけじゃ、駄目なのだよ。
そして、私達の順番が来た。対戦者は手練れだろう。筋肉のつき方。剣の扱いが明らかに先ほどまで見てきた新人冒険者と違う。既に体からプラーナを発している者もいる、戦いを前に闘気が抑えられないのだろう。
対戦者は全員男だ。冒険者同様、女性の騎士は少ない。魔術師の才能がある者位だろう。魔術師がいないのは幸いだった。魔術師にインチキされると厳しい。身体強化の魔法をこっそりかけられても、この魔法が廃れた世界では、インチキを実証するのはおそらく不可能だ。魔力の流れも隠蔽の魔法を同時に使われたら、どうしようもない。そもそも、模擬戦にそこそこの魔法使いが参加する事は想定されていないのだ。
対戦者は、顔が怖い三十歳代の剣士の主将、同じくらいの歳の斧使い、二十歳台半ばと少し若い槍使い、二十歳代前半くらいのイケメンの剣士。うん? イケメン? アルと対戦になるといいな。この人ならアルは怖がらないだろう。多分、真面目に戦うと思う。何故ならアルは性格がドブなので、イケメンは確実になぶり倒す。イケメンの無様な姿はアルにとってご褒美だろう。ホント私の幼馴染、性格悪いな!
対戦者カードが公開された。私達のチームはアルを先鋒、アンを次鋒、副将が私、大将がエドヴァルドさんだった。そして対戦者の先鋒はイケメンだった。
先鋒の模擬戦が始まった。
「アル君、頑張って!」
「落ち着いて、慎重に戦えば自ずと勝利も見える」
「......」
アンとエドヴァルドさんが応援するが、私は無言だった。何故なら、アルは爽やかな笑顔なのだ。私は悪い事を考えるとつい、顔にでてしまうが、アルは違う。爽やかな笑顔の裏で、最低な事を平気で考える。見た目が爽やかでも、中身はドブ川の様に爛れているのだ。私も見習わないと!
「まあ、胸を貸してやるよ」
「お、お願します。僕、未だ教習生なので」
二コリとアルが爽やかに笑う、一方、イケメンはイケメンが台無しの嗜虐的な笑みをたたえている。あー、これはアルがかなりいびるな。
アルの謙虚な姿勢は全て、相手への屈辱を上げる為の策略だ。冒険者の教習生に元騎士が負けたら、そりゃプライドズタズタだろう。
「えっ?………」
カラン
イケメン君の手から木剣が落ちる。アルが瞬歩のスキルを早々に使い、試合開始直後にイケメン君の小手を打ったのだ。
「今のはきっとまぐれですと。もう一度剣をとって、僕に胸を貸してください」
「あ、ああ!」
アルは爽やかな顔でイケメン元騎士に再戦を申し込む。模擬戦は審判の判定の他、本人の敗北宣言で、勝敗が決まる。アルは加速のスキルを使ったので、審判には何が起こったのかわからなかったのだろう。それで試合続行中である。
ああ、でもアル、その爽やかな顔で何考えるの? 私には聞こえるわよ。あなたの心声の声が!
「(あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! イケメンは死ね!)」
「ア・ル・が・ん・ば・っ・て☆」
私はアルを応援した。アンとエドヴァルドさんが何故か私を二度見した。多分、アルと違って、心の中を隠し切れない私が慢心の笑顔(ゲス顔)で笑っていたからだろう。
イケメン元騎士は最初こそ、再戦の機会に必死に応えたが......
「あの、クリスさん、これはもう虐めでは? やめさせるましょうよ?」
アンが無茶な提案をしてきた。なんでこんなに楽しいもの見ないの?
「いや、アルは性格がドブだから......」
「「クリスさんもね」」
褒めないでよ☆
しかし、流石にもうじきあのイケメン、心が折れるかな? イケメンは涙目だった。王国騎士はいかなる時の引かぬ、媚びぬ、顧みぬ。というどっかの拳王を起源とするフレーズを騎士の矜持として誇りにしている。元とは言ってもそこは騎士だった訳だから、自分から負けを認め難いだろう。しかし、流石に10回も小手をくらって剣を落としていると心が折れるだろうな。イケメンが顔をゆがめると思わず笑みが出た。
「わー! あの強気な顔が、絶望に変わるのって楽しみだわっぁ!!」
「クリスさん、うわっ、すっごい笑顔……」
えっ? 本当? でも何故かアンの声は冷たかった。
そして、ついに、イケメン騎士は負けを認めた
「参りました。もう許してください」
「(あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! こんなに愉快な気持ちになったのは久しぶりだぁっ!!)」
アルの心の声が聞こえてくる。私の幼馴染は性格がドブなのだ。
「(クリスさんもね!)」
何故かアンがアイコンタクトのスキルを習得した模様......
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「対戦者はやはり、何か不祥事を起こして退団した元アクイレイア王国の騎士だ。卑怯な......それに今日は我が王国第一王子ベネディクト・スヴェルケル様の他、第一騎士団団長イエスタ・メクレンブルグ様が観戦される。君達も彼らの目に止まれば貴族様のお抱えになれるかもしれないぞ。お前達なら夢じゃない! 頑張れ!」
いやいや、現役のAクラス冒険者がいる私達の方が卑怯でしょうといいたかったが、言葉を呑んだ。アンが凄い目で睨んでいる。絶対、牽制だよね?
シモン先生の言葉に燃えているのはアンだけだった。私はあまり目立ちたくないし、アルはやる気ゼロだ。だって、どっちにしたって、うちのギルド潰れるの来年度以降なんだもん。つまり私達が卒業後に潰れるかもという事。アルは完全に他人事と思ってるな? 凄いよね。アル! 普通、自分が所属しているギルドが存亡の危機に瀕していたら、何とか力になろうとする者しかいないと思うわよ! わかる、わかる。他人の不幸は蜜の味だけど、幸せはちょっとムカつくもんね。ホント、アルのクズ!
間もなく、今年の新人冒険者とうちのギルドの将来を賭けた『冒険者ギルド間新人模擬戦』が開催される。
『冒険者ギルド間新人模擬戦』、略称「模擬戦」は、新人冒険者全員が受けられるものではない。
今年冒険者登録もしくは教習中の新人のうち、希望者からを先生達が選抜し、実力、人格共に秀でていると判断された者のみが挑戦することができ、優勝すれば名誉と貴族や有名ギルドの有名パーティのメンバーの目に止まりスカウトされる機会を得る事ができる。中には騎士団に推薦される事もあるそうだ。
目立つ事に興味がない私達には関係ない話だ。断るからね
出場人員は4名。冒険者ギルドは総数12あり、私達のギルドはライバルの歴史の浅いギルドと対戦する。カードは最初から仕組まれているのだ。他のギルドは本当に新人の経験の為のイベントに過ぎないが、私達シモンさんのギルドと対戦者のギルドはガチだ。だから、実質私達の模擬戦で勝利した者が優勝する。だって他のギルドのパーティは魔法はおろか、剣も満足に触れないFクラスにギリギリなれるかどうかの新人冒険者しか出場しない。一方、私達のギルドと対戦者ギルドは毎年戦いが激化し、ついに対戦者が元騎士を雇うまでに発展したらしい。
そして模擬戦が始まった。いや~。酷いレベルだ。みんな、ほとんど素人と変わらない。稀に十分鍛えられた剣士もいるけど、筋肉だけじゃ、駄目なのだよ。
そして、私達の順番が来た。対戦者は手練れだろう。筋肉のつき方。剣の扱いが明らかに先ほどまで見てきた新人冒険者と違う。既に体からプラーナを発している者もいる、戦いを前に闘気が抑えられないのだろう。
対戦者は全員男だ。冒険者同様、女性の騎士は少ない。魔術師の才能がある者位だろう。魔術師がいないのは幸いだった。魔術師にインチキされると厳しい。身体強化の魔法をこっそりかけられても、この魔法が廃れた世界では、インチキを実証するのはおそらく不可能だ。魔力の流れも隠蔽の魔法を同時に使われたら、どうしようもない。そもそも、模擬戦にそこそこの魔法使いが参加する事は想定されていないのだ。
対戦者は、顔が怖い三十歳代の剣士の主将、同じくらいの歳の斧使い、二十歳台半ばと少し若い槍使い、二十歳代前半くらいのイケメンの剣士。うん? イケメン? アルと対戦になるといいな。この人ならアルは怖がらないだろう。多分、真面目に戦うと思う。何故ならアルは性格がドブなので、イケメンは確実になぶり倒す。イケメンの無様な姿はアルにとってご褒美だろう。ホント私の幼馴染、性格悪いな!
対戦者カードが公開された。私達のチームはアルを先鋒、アンを次鋒、副将が私、大将がエドヴァルドさんだった。そして対戦者の先鋒はイケメンだった。
先鋒の模擬戦が始まった。
「アル君、頑張って!」
「落ち着いて、慎重に戦えば自ずと勝利も見える」
「......」
アンとエドヴァルドさんが応援するが、私は無言だった。何故なら、アルは爽やかな笑顔なのだ。私は悪い事を考えるとつい、顔にでてしまうが、アルは違う。爽やかな笑顔の裏で、最低な事を平気で考える。見た目が爽やかでも、中身はドブ川の様に爛れているのだ。私も見習わないと!
「まあ、胸を貸してやるよ」
「お、お願します。僕、未だ教習生なので」
二コリとアルが爽やかに笑う、一方、イケメンはイケメンが台無しの嗜虐的な笑みをたたえている。あー、これはアルがかなりいびるな。
アルの謙虚な姿勢は全て、相手への屈辱を上げる為の策略だ。冒険者の教習生に元騎士が負けたら、そりゃプライドズタズタだろう。
「えっ?………」
カラン
イケメン君の手から木剣が落ちる。アルが瞬歩のスキルを早々に使い、試合開始直後にイケメン君の小手を打ったのだ。
「今のはきっとまぐれですと。もう一度剣をとって、僕に胸を貸してください」
「あ、ああ!」
アルは爽やかな顔でイケメン元騎士に再戦を申し込む。模擬戦は審判の判定の他、本人の敗北宣言で、勝敗が決まる。アルは加速のスキルを使ったので、審判には何が起こったのかわからなかったのだろう。それで試合続行中である。
ああ、でもアル、その爽やかな顔で何考えるの? 私には聞こえるわよ。あなたの心声の声が!
「(あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! イケメンは死ね!)」
「ア・ル・が・ん・ば・っ・て☆」
私はアルを応援した。アンとエドヴァルドさんが何故か私を二度見した。多分、アルと違って、心の中を隠し切れない私が慢心の笑顔(ゲス顔)で笑っていたからだろう。
イケメン元騎士は最初こそ、再戦の機会に必死に応えたが......
「あの、クリスさん、これはもう虐めでは? やめさせるましょうよ?」
アンが無茶な提案をしてきた。なんでこんなに楽しいもの見ないの?
「いや、アルは性格がドブだから......」
「「クリスさんもね」」
褒めないでよ☆
しかし、流石にもうじきあのイケメン、心が折れるかな? イケメンは涙目だった。王国騎士はいかなる時の引かぬ、媚びぬ、顧みぬ。というどっかの拳王を起源とするフレーズを騎士の矜持として誇りにしている。元とは言ってもそこは騎士だった訳だから、自分から負けを認め難いだろう。しかし、流石に10回も小手をくらって剣を落としていると心が折れるだろうな。イケメンが顔をゆがめると思わず笑みが出た。
「わー! あの強気な顔が、絶望に変わるのって楽しみだわっぁ!!」
「クリスさん、うわっ、すっごい笑顔……」
えっ? 本当? でも何故かアンの声は冷たかった。
そして、ついに、イケメン騎士は負けを認めた
「参りました。もう許してください」
「(あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! こんなに愉快な気持ちになったのは久しぶりだぁっ!!)」
アルの心の声が聞こえてくる。私の幼馴染は性格がドブなのだ。
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