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魔法実習を受けて退屈してしまいました。
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私達は冒険者ギルドで少しずつ学んで行った。新しく学んだ事は何もなかったけど......
アン・ソフィさんは剣士の最終試験に合格した。剣士の先生はたいそう喜んだ。これも自分の指導の賜物と信じて疑らなかった。実は私の1時間の教えだけでとんでもない成長をとげたのだけど。そこは黙っておこう。
アン・ソフィさんが騎士学園を中途退学した事は皆、知っていたようだ。当然だろう、彼女は最初から剣の技術があったのだ。そんな人は騎士学園にでも通っていないといない。彼女の剣のレベルは彼女の剣のレベルは闘気さえ考慮しなければ、かなりのものだったのだ。
しかし、薄情な事に、ギルドの教習を終え、卒業するとかほざきだした。もちろん許さない。アン・ソフィさんは私の物です。逃がしはしません。
アルも同感らしく、ぼそっと、「勝手に卒業すると、明日消えるかも......」と呟いた。
アン・ソフィさんはカクカクと首を縦に振り、もちろんそうですよねと言って、未だ冒険者ギルドの教習に残ってくれている
彼女は私達が卒業後、私のパーティに入るんだ。当然の事だよね。
1週間目の授業で初めて魔法の訓練を受けた。魔法は得意中の得意だ。何せ元天才魔法使いだったんだから!
魔法の先生は特別講師のアーネさんだった。魔法使いは数が少ないらしい。私の前世の頃はそんな話は聞いた事が無いから、ここ500年で魔法はすたれたのだろう。
先生はまず自己紹介してくれた。王都で冒険者を20年務めたらしい。冒険者を引退して、今、冒険者ギルドで掛け持ちで先生をしている。ちなみに独身だった。これは凄いどうでもいい情報だ。
そして、例によって、事故紹介させられた。
「美少女天才冒険者クリスです」
「......君は薬でもやっておるのかね?」
久しぶりに来たよ。サイコさん......
「君は自分で言ってて恥ずかしくないのか?」
真面目か! 本気な訳ないでしょ! いや、でも事実言ってるだけなんだよね。
「いえ、ぜんぜん。だってただ事実を言っているだけですもの! おほほほほ!」
「君は少なくとも性格は悪いね」
かなり核心をつかれ、私は心の中で毒づいた。
『お前なんか、いまだ独身だろ? 絶対、私より性格悪いに違いない。多分、恋人どころか友達一人もいないタイプだ!』
「……君、ものすごく失礼なことを考えただろ?」
「え? どうしてわかるんですか?」
「顔に出ておる。プンプン」
マジ? そんなにわかり易いですか私?
「まぁ、よい。そのうち否応なしにわかる。うん、うん」
うわぁぁぁあ、なんか自己完結しちゃった。このサイコさん。ちょっとつまんない。
「僕はアルといいます。剣には自信があります」
アルは無難な自己紹介だ。私のはしばしば事故を起こすからなぁ。
「みんな良く聞け。剣は強い、だが、魔法も併用した方がもっと強い。だから魔法が苦手でも学んで欲しい。魔法が全く使えない者も良く私の授業を聞いて欲しい」
あれ、この先生なかなかいい事いうなぁ。これで軽くサイコさんじゃなきゃな......
先生は魔法の簡単な座学の授業を行った。普通の内容だった。魔素の事や魔力の考察も正しい。そして、後半は実技に入った。
「先ずは私がお手本を見せる。まずイメージをはっきり抱く事だ。魔法の呪文などに捕らわれてはいけない。一番重要な事はイメージを具現化する事だ。呪文はイメージをしやすくされた表現にすぎない。だから、本当にイメージが正しくできたら、呪文なんていらない」
「「「「はい、わかりました」」」」
あれ! 凄く正しい事を言ってるよ。いや、確かに呪文事態に意味が無く、イメージの方が重要ですよ。しかし、それだけ重要な事が伝わっていて、何故、今、魔法使いが少ないんだろう? 魔法において呪文よりイメージが大切な事を提唱したのは他でもない500年前の私だ。それまでそんな考えはなかったのだ。しかし、それなのに何故魔法は廃れたの?
「炎よ、岩を砕き、貫く矢となりて、我が敵を焼き尽くせ! フレアアロー」
先生の力ある言葉が紡がれると魔法が発動した。でも......先生、全然魔素使えてないね。どういう事? そうか! 魔素の事は概念だけで、伝わっていなかったのかも、魔素は私より前の時代の魔法使いが解明していた。でも、実際、感じる事は難しい。それは文章として記載されていても、実践する事は難しい。この時代は魔素の扱い方が失われたんだ!
先生は順番に受講生に攻撃魔法の呪文を詠唱させた。
ほとんどの生徒がフレアアローという極めて初級の攻撃魔法を発動できなかった。しかし!
「フリーズ・ブレット!」
私の氷の攻撃魔法が発動する。もちろん魔素は使わない、これは極めて効率が悪い事だ。本来、自身の魔力で魔素をコントロールして魔法を発動する方がはるかに効率がいい。通常の魔法なら1:10の割合で、魔素に助けてもらえば必要な魔力は1/10でいい。魔力を2倍にすれば20倍に威力が増える事にもなる。
しかし、空気が読める私は、魔素に頼らず自身の魔力だけで魔法を発動させた。ちなみに私は聖女と虚数魔法使いの加護で、常人の数倍の魔力を有している。レベル90台になれば数千倍になるだろう。
「き、君は氷魔法のスキルを持っているのか?」
「えっ? ありませんよ?」
何を言っているんだろう? こんな低位の魔法、スキルなんてなくても簡単に発動できる。要は要領だけの問題なのだ。
「信じられない。完全に魔力をコントロールできている」
「・・・・・・」
先生は魔素が全く使えてませんよ? ああ、超突っ込みてぇー
「その上、氷魔法のスキルを習得していないなんて......君、ジョブは魔法使いなのか?」
「いえ、私は未だ、冒険者教習を卒業していないので、何もジョブは頂いていません」
「・・・・・・・何?」
あれ? 何かやらかした様な気がする(汗)
「君はジョブも無いのに攻撃魔法を発動できるのか?」
「・・・・・・天才冒険者クリスですから・・・・・・」
ちょっと自分でも言ってて恥ずかしくなってきた。
「ああ、君と話していると頭がおかしくなりそうだ」
「・・・・・・」
失礼な奴だな・・・・・・
「それに何故基本の火魔法では無く、氷魔法を使ったんだ?」
「火魔法は低位の魔物にはあまり効果がないからです。低位の魔物は物理攻撃力が強い魔法の方が有利です。だから氷という質量のあるフリーズブリットの方が初級の冒険者として使うには便利だと思いました」
「そんな事は聞いた事がないぞ!」
え? 前世では常識でしたよ?
「だが、たしかにそうだ。アンデッドなどの特攻のある一部の魔物を除くと、物理攻撃力が強い攻撃魔法の方が有利だ。信じられないが言われてみればそうだ!」
先生はぶつぶつと何かつぶやくと。
「君は授業が終わったら、魔法使いのジョブを教会でもらってきなさい」
「えっ? でも私、まだ、冒険者になってないですよ?」
「何を言ってるんだ? ジョブと冒険者ギルドは関係がない組織だ。君はそんな事も知らないのか?」
はい。知りませんでした。前世では冒険者ギルドに正式登録しないと戦闘系のジョブは教会でもらえませんでした。
「授業が終わったら、もらってきます......」
「そうするといい、君は確かに才能がある。おお! 教えがいのある生徒に恵まれた!」
いや、変な奴に目をつけられた。変なサイコさんに目をつけられたなぁー。
できれば放置して欲しい。
その後、アルとアン・ソフィさんが攻撃魔法の詠唱を行った。二人の魔法は発動しなかった。しかし、二人共、魔力にも魔素にも干渉した気配がなかった。魔法が使えない人でも魔法使おうと思うと多少魔力や魔素に動きがみられるものだ。つまり、二人はわざと攻撃魔法を発動させないようにしてるんだ。ずるぃ! これだと私だけ目立つ!
最後に先生からお褒め? の言葉を頂いた。
「君はサイコだが、確かに天才だ。これから私がしっかり成長させてあげよう!」
この野郎、私の事サイコちゃんと思ってたな!
アン・ソフィさんは剣士の最終試験に合格した。剣士の先生はたいそう喜んだ。これも自分の指導の賜物と信じて疑らなかった。実は私の1時間の教えだけでとんでもない成長をとげたのだけど。そこは黙っておこう。
アン・ソフィさんが騎士学園を中途退学した事は皆、知っていたようだ。当然だろう、彼女は最初から剣の技術があったのだ。そんな人は騎士学園にでも通っていないといない。彼女の剣のレベルは彼女の剣のレベルは闘気さえ考慮しなければ、かなりのものだったのだ。
しかし、薄情な事に、ギルドの教習を終え、卒業するとかほざきだした。もちろん許さない。アン・ソフィさんは私の物です。逃がしはしません。
アルも同感らしく、ぼそっと、「勝手に卒業すると、明日消えるかも......」と呟いた。
アン・ソフィさんはカクカクと首を縦に振り、もちろんそうですよねと言って、未だ冒険者ギルドの教習に残ってくれている
彼女は私達が卒業後、私のパーティに入るんだ。当然の事だよね。
1週間目の授業で初めて魔法の訓練を受けた。魔法は得意中の得意だ。何せ元天才魔法使いだったんだから!
魔法の先生は特別講師のアーネさんだった。魔法使いは数が少ないらしい。私の前世の頃はそんな話は聞いた事が無いから、ここ500年で魔法はすたれたのだろう。
先生はまず自己紹介してくれた。王都で冒険者を20年務めたらしい。冒険者を引退して、今、冒険者ギルドで掛け持ちで先生をしている。ちなみに独身だった。これは凄いどうでもいい情報だ。
そして、例によって、事故紹介させられた。
「美少女天才冒険者クリスです」
「......君は薬でもやっておるのかね?」
久しぶりに来たよ。サイコさん......
「君は自分で言ってて恥ずかしくないのか?」
真面目か! 本気な訳ないでしょ! いや、でも事実言ってるだけなんだよね。
「いえ、ぜんぜん。だってただ事実を言っているだけですもの! おほほほほ!」
「君は少なくとも性格は悪いね」
かなり核心をつかれ、私は心の中で毒づいた。
『お前なんか、いまだ独身だろ? 絶対、私より性格悪いに違いない。多分、恋人どころか友達一人もいないタイプだ!』
「……君、ものすごく失礼なことを考えただろ?」
「え? どうしてわかるんですか?」
「顔に出ておる。プンプン」
マジ? そんなにわかり易いですか私?
「まぁ、よい。そのうち否応なしにわかる。うん、うん」
うわぁぁぁあ、なんか自己完結しちゃった。このサイコさん。ちょっとつまんない。
「僕はアルといいます。剣には自信があります」
アルは無難な自己紹介だ。私のはしばしば事故を起こすからなぁ。
「みんな良く聞け。剣は強い、だが、魔法も併用した方がもっと強い。だから魔法が苦手でも学んで欲しい。魔法が全く使えない者も良く私の授業を聞いて欲しい」
あれ、この先生なかなかいい事いうなぁ。これで軽くサイコさんじゃなきゃな......
先生は魔法の簡単な座学の授業を行った。普通の内容だった。魔素の事や魔力の考察も正しい。そして、後半は実技に入った。
「先ずは私がお手本を見せる。まずイメージをはっきり抱く事だ。魔法の呪文などに捕らわれてはいけない。一番重要な事はイメージを具現化する事だ。呪文はイメージをしやすくされた表現にすぎない。だから、本当にイメージが正しくできたら、呪文なんていらない」
「「「「はい、わかりました」」」」
あれ! 凄く正しい事を言ってるよ。いや、確かに呪文事態に意味が無く、イメージの方が重要ですよ。しかし、それだけ重要な事が伝わっていて、何故、今、魔法使いが少ないんだろう? 魔法において呪文よりイメージが大切な事を提唱したのは他でもない500年前の私だ。それまでそんな考えはなかったのだ。しかし、それなのに何故魔法は廃れたの?
「炎よ、岩を砕き、貫く矢となりて、我が敵を焼き尽くせ! フレアアロー」
先生の力ある言葉が紡がれると魔法が発動した。でも......先生、全然魔素使えてないね。どういう事? そうか! 魔素の事は概念だけで、伝わっていなかったのかも、魔素は私より前の時代の魔法使いが解明していた。でも、実際、感じる事は難しい。それは文章として記載されていても、実践する事は難しい。この時代は魔素の扱い方が失われたんだ!
先生は順番に受講生に攻撃魔法の呪文を詠唱させた。
ほとんどの生徒がフレアアローという極めて初級の攻撃魔法を発動できなかった。しかし!
「フリーズ・ブレット!」
私の氷の攻撃魔法が発動する。もちろん魔素は使わない、これは極めて効率が悪い事だ。本来、自身の魔力で魔素をコントロールして魔法を発動する方がはるかに効率がいい。通常の魔法なら1:10の割合で、魔素に助けてもらえば必要な魔力は1/10でいい。魔力を2倍にすれば20倍に威力が増える事にもなる。
しかし、空気が読める私は、魔素に頼らず自身の魔力だけで魔法を発動させた。ちなみに私は聖女と虚数魔法使いの加護で、常人の数倍の魔力を有している。レベル90台になれば数千倍になるだろう。
「き、君は氷魔法のスキルを持っているのか?」
「えっ? ありませんよ?」
何を言っているんだろう? こんな低位の魔法、スキルなんてなくても簡単に発動できる。要は要領だけの問題なのだ。
「信じられない。完全に魔力をコントロールできている」
「・・・・・・」
先生は魔素が全く使えてませんよ? ああ、超突っ込みてぇー
「その上、氷魔法のスキルを習得していないなんて......君、ジョブは魔法使いなのか?」
「いえ、私は未だ、冒険者教習を卒業していないので、何もジョブは頂いていません」
「・・・・・・・何?」
あれ? 何かやらかした様な気がする(汗)
「君はジョブも無いのに攻撃魔法を発動できるのか?」
「・・・・・・天才冒険者クリスですから・・・・・・」
ちょっと自分でも言ってて恥ずかしくなってきた。
「ああ、君と話していると頭がおかしくなりそうだ」
「・・・・・・」
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「それに何故基本の火魔法では無く、氷魔法を使ったんだ?」
「火魔法は低位の魔物にはあまり効果がないからです。低位の魔物は物理攻撃力が強い魔法の方が有利です。だから氷という質量のあるフリーズブリットの方が初級の冒険者として使うには便利だと思いました」
「そんな事は聞いた事がないぞ!」
え? 前世では常識でしたよ?
「だが、たしかにそうだ。アンデッドなどの特攻のある一部の魔物を除くと、物理攻撃力が強い攻撃魔法の方が有利だ。信じられないが言われてみればそうだ!」
先生はぶつぶつと何かつぶやくと。
「君は授業が終わったら、魔法使いのジョブを教会でもらってきなさい」
「えっ? でも私、まだ、冒険者になってないですよ?」
「何を言ってるんだ? ジョブと冒険者ギルドは関係がない組織だ。君はそんな事も知らないのか?」
はい。知りませんでした。前世では冒険者ギルドに正式登録しないと戦闘系のジョブは教会でもらえませんでした。
「授業が終わったら、もらってきます......」
「そうするといい、君は確かに才能がある。おお! 教えがいのある生徒に恵まれた!」
いや、変な奴に目をつけられた。変なサイコさんに目をつけられたなぁー。
できれば放置して欲しい。
その後、アルとアン・ソフィさんが攻撃魔法の詠唱を行った。二人の魔法は発動しなかった。しかし、二人共、魔力にも魔素にも干渉した気配がなかった。魔法が使えない人でも魔法使おうと思うと多少魔力や魔素に動きがみられるものだ。つまり、二人はわざと攻撃魔法を発動させないようにしてるんだ。ずるぃ! これだと私だけ目立つ!
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