私とあなたが出逢う時

ぴぴ。

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ある日の夏...7月19日(金)のことだった。
私、遥風美澄 は 吹奏楽部所属の中学2年。
平凡な毎日を送っている。
いつも通り 6時40分に起床、
朝ごはんを食べていた。
今日の朝ごはんは目玉焼きにハムエッグ そしてご飯 
一般的な朝食だ。
目玉焼きに醤油を少しかけ、君を割る。
どうでもいいが私は君が固まってない方が好きだ。
そしてご飯を口の中にかき込む。
醤油の味とトロットした黄身の部分がマッチして美味いのだ。
思わず笑みを浮かべてしまった。

朝ごはんを食べ終わり、
歯磨きや洗顔などをしていた。
準備が終わると家を飛び出した。
なんだか今日は調子がいい。
「行ってきまーす !」
と言い残し自転車に乗った。
思いっきりペダルを踏み、進み出した。
今日は金曜日。
明日が土曜日で学校が休みとなると心も清々しかった。
約15分後 校門の前着いた。
友達の 彩星 と合流し、教室の中へ入っていった。

それから約10時間後...学校終わりだ。

部活終わりということもあってか疲れが溜まっていた。
「ただいまー」
帰宅して真っ先に2階にある自分の部屋に向かった。
私はベットに飛び込んだ。
その頃の時刻はすでに18時を超えてしまっていた。
「もうこんな時間か ...」
時計を見ながらそう言った。
疲れているし、すぐに休みたかったが夜ご飯を食べに1階へ向かった。
テーブルにぽつんと1つ カレーライスが置いてある。
椅子を引き、座った。
「いただきます」
1口食べるとカレーライスの旨味が口全体に広がった。
そして、後味にピリッと辛味が残る。
いつも通りの味だ。

話が戻ってしまうが今ご飯を食べているのは私だけだ。
私の家族は 兄 父 母 、私を含め4人暮しだ。
兄は中学3年 で私と年子である。
部活に入っていないため家に帰ってくるのが私よりも早い。
父が仕事から帰ってくるのはいつも9時頃だ。
わが家ではみんな帰ってくる時間が違うのだ。
ということは家族全員でご飯を食べることも少ない。
私は家族と仲が悪い...と言う訳では無いが、良くもなかった。

といった話をしているうちにご飯を食べ終わってしまった。
「ごちそうさま」
食べ終わって自分の部屋に向かった。

時刻は19時15分。まだ寝るまでには時間があったので部屋の片付けをしていた。
タンスの中を片付けているとダンボールが出てきた。
「これなんだろ... ?」
開けてみると中にはアルバムや手紙といった懐かしいものが出てきた。
アルバムには私の幼稚園、小学校などの写真がぎっしり入っていた。
「うわぁ...。 懐かしい。」
何年も前のものを見返すというのはいいものだ。
手紙は...と言うと、宛先も送り主の名前も書いていないシンプルな封筒に
入っていて、開けるのにちょっと戸惑った。
見覚えのないものだったからだ。
勇気をだして開けてみると予想を裏返すかのように
見事ひらがなだけの手紙だった。

みすみちゃんへ
いつもあそんでくれてありがとう。
ぼくひっこしすることになったんだ。
とうきようにひっこすんだよ!
ぼくひっこしてもみすみちゃんのことぜったいに
わすれないからね!

という内容だった。誰から貰ったのかも覚えていない。
私の記憶に微かに残っていた。
(ひらがなだけ...ってことは幼稚園の頃に貰ったのかな...?)

手紙を発見してから私はこの子に興味を持った。
きっと私とすごく仲がよかった子なのだろう。
(もう一度会いたい。
 絶対この子を探し出してやる !)

この日を堺に手がかりになりそうな情報を探していった。
この手紙を見てわかることは
恐らく東京に引っ越したということと、
「ぼく」と言っているくらいだから男の子だということくらいしかわからない。

次の日から 美澄 の捜索が始まった。





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