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夜の学校
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スマホを耳にあてると私の知ってる声がした。
その声は、私の名前を呼んだ。
私「わ、渡邊先生?」
この前、渡邊先生と番号を交換したばかり
だったのに、知らない番号から
渡邊先生の声がするのは、何故だろう?
渡邊先生「ちょっとタッチパネルの調子が
おかしくて、電話がかけられなかったのよぉ。
それで、ちょっと律ちゃんの借りちゃった☆」
え?律ちゃんって…
これ、藤堂先生の番号って事?
それを知った私は、急に嬉しくなった!
だって藤堂先生は、女子に番号を聞かれても
教える事を拒否していたから。あの作った
キラキラスマイルで。
だから、私のスマホに藤堂先生の番号から
かかってくるという事は、奇跡に
近いんじゃないかと。
速攻、登録せねばっ!
渡邊先生「自分でかければいいのに、
律ちゃんったら、照れちゃって」
藤堂先生「はぁ?意味わかんねぇ事、言うな。つか、律ちゃん言うな、つったろ!」
なんだか、電話の向こう側が騒がしい。
結構、声がはっきりと聞こえる。
スピーカーになってるのかな?
照れちゃって…って、本当なのかな?
いやいや、違うよね。
私と智暁くんの事、誤解してて
気まずいだけだよね。
あれ?
なんか私、いつの間にか自分が女子高生
であるかのようになってるかも。
この2.5次元に、いる時間が長かったせいか
現実世界では、そろそろアラフォーである事を
忘れてしまう所だった!
いや、これでいいのかな。
もう、一生体験できない女子高生を
もう一度、体験しているわけだから。
うん、そう。楽しもうって
この前、決めたんだったわ。
渡邊先生「それより、今から出られるかしら?」
私「え?出られるって…」
藤堂先生「アンタの家の前。」
私「え?」
カーテンを開けると、一台の車が止まっていた。この車、毎朝学校の駐車場に止まってるよね。藤堂先生は、バイクだし。(どこに止めてるかわかんないけど)
って事は、渡邊先生の車かな?
あ、そっか!きっと、何かわかったんだ!
そう思った私は、直ぐに家を出て車の方へ
駆け寄った。
渡邊先生が、車の窓から顔を覗かせる。
渡邊先生「今から、ちょっと学校に
行くわよ。」
私は、渡邊先生の車に乗ると
夜の学校へ向かった。
何が起きるんだろう?
スマホの時計は、そろそろ夜の十時に
なるところ。
学校の駐車場に着いた渡邊先生の車が止まった。
ヒロインの母親には、チエコの家に行くと
嘘ついて、出てきたけど
ヒロインなら、なんて言って出てきてただろう?
いや、そんな事どうでもいいか。
それよりも、この真っ暗な学校の中に
今から行くのかと思うと、ちょっと怖くなって来た。
これは、ヒロインの感情がどうとか言うよりも
私が、普通に怖い。
この前まで、人体模型やらなんやら
学校の七不思議みたいな噂が藤堂先生によって
ばらまかれていたけど
実はその人体模型、昼間は動かなくても
夜になれば、動くんじゃないかな、とか
思えてきた…
渡邊先生「見たって生徒がいたのよ…」
私「!み、見たって何をですかっ?」
ま、まさか、人体模型!?
車の中で渡邊先生は、ずっと鼻歌を
歌っていたし、藤堂先生は、無言だったから
学校へ行って何をするのかは
全く何も聞いていない。
もしかしてこれ、七不思議調査だったの?
渡邊先生「誰もいないはずの…」
私「ギャァァァァアっ!!」
藤堂先生「うるせぇな。何だよ急に」
私は、渡邊先生の言葉を遮るように
悲鳴を上げていた!
私「だ、だって、今から行くんですよ?
夜の学校に!そんな、怖い話されたら
無理です、無理無理!」
藤堂先生「はぁ?んな事で
わざわざ迎えに行くわけ…」
渡邊先生「フフフッ。私の話しの入り方が
悪かったから勘違いさせちゃったわね。」
渡邊先生はニコニコしながら
後部座席に乗っている私の方を見た。
私「?勘違い…?」
七不思議とかの、怖い話をしようとした
訳じゃないって事だよね。
渡邊先生「あの掲示板の事よ。」
あぁ!
私「そ、そうですよね。私ってば…」
ちょっと、恥ずかしくなった。
渡邊先生「この前…掲示板に、あの書き込みがあった日の夜の事よ。
生徒から聞いたんだけと、その日は習い事が
いつもより少し長引いてしまったらしいの。
なるべく街灯が多い明るい道を通ろうと
学校の前を通ったら、誰もいないはずの
教室に灯りが、ついていたらしいのよ」
私「え、それって…」
渡邊先生「二階の真ん中辺りだったと言っていたから、パソコンルームね。」
私「警備員さんってオチだったり、しないですよね?」
藤堂先生「ないな。校長が電気代がどうとか
騒いでたからな。灯りは懐中電灯、一本だろ。
まぁ、教員が誰か残っていれば
廊下くらいは、ついてる時もあるかも
知れねぇけどな。」
あんまり喋らなかった藤堂先生が
急に話し出したから、ちょっと
びっくりしてしまった!
普通に話してるところを見ると
気まずいとか、思ってるかもって思ってたのは
考えすぎだったのかもしれないな。
私「確かにそうですよね…」
藤堂先生の言ったのと同じで、私も
警備員さんは、懐中電灯を一つだけ持って
見廻りしてるイメージが強いかも。
渡邊先生「そうそう、それでね。
その生徒、見たって言うのよ!誰かいるのを」
私「書き込んだ人でしょうか?」
渡邊先生「わからないけど、それくらい
の時間帯よね。
ハッキリとは見えなかったみたいだけど
わかったのは、髪の毛が短かったって
事くらいね。」
私「短い人って、結構いますね…
これだけじゃ、わからないですよね」
藤堂先生「いや、そんな事はねぇ。
まず、この時間帯に出入り出来る人は
限らてるからな。」
渡邊先生「そう、だからまず生徒って
言うのは、ないかなと思ったの。
隠れて残っていたとか、忍び込んだり
する子は、いないって思うのよ。
私、生徒を信じてるから♡」
私「あはは…」
渡邊先生って生徒愛、凄いんだなぁ。
でも、確かにここの生徒に、そういう人は
いなさそう。
この2.5次元の高校に通い初めて数ヶ月経つけど
全体的に、良い印象なんだよね。
藤堂先生「事務員は基本、定時で帰ってるだろ。
警備員は基本、警備室にいる。
決められた時間帯に、校舎内を見て回る。
一回の見回り時間は、夜の八時から九時。
その後が、0時から一時と、四時から五時。
六時迄、警備室で待機した後、何も無ければ
警備員の仕事は終わりだ。
だから、書き込まれた時間帯に
パソコンルームにいるのは、考えにくいな。」
私「残っているのは、教員だけ…」
渡邊先生「私は、髪の毛が長いから除外♡
藤堂先生は………はっ!」
藤堂先生「はっ!じゃねぇよ!
俺がやる訳ねぇだろ!」
渡邊先生「あら、ヤダ。そう。」
この二人のやりとり、私好きかも。
私「そういえば放課後、パソコンを
確認したら、学校の掲示板にアクセスした
履歴が残ってたんです。」
藤堂先生「まぁ、残すだろうな。
残すってより“ 分からなかった”が正しいか。」
私「え?」
藤堂先生「生徒でもなく、事務とか警備員でも
ないとしたら、残るは教師だろうと思って
さっき、足立に聞いてみた。
掲示板を作った人は、この学校で昔
教師をしてて、十年くらい
この学校にいたとか言てたな。
足立とは、一年だけ一緒だったらしい。」
渡邊先生「この学校にはね。その教師と
同じ苗字の教師が一人いるの。
この学校に長くいる事務の
おじさんに、親戚だって聞いたわ。」
藤堂先生「多分、聞いたんだろうな。
どうやったら、仮名で書き込めるかとか。
それに、アンタが言ってた履歴…
本当は、もう少し調べようかと思ったけど
多分アイツだなと。確定じゃねぇけど」
アイツ?
って事は、大体わかったから
私を呼んだって事なのかな?
私「アイツって誰ですか?」
藤堂先生「まぁ、来いよ。」
『 ガチャ』
言われるがままに、私と藤堂先生と渡邊先生は
夜の校舎へと入っていった。
その声は、私の名前を呼んだ。
私「わ、渡邊先生?」
この前、渡邊先生と番号を交換したばかり
だったのに、知らない番号から
渡邊先生の声がするのは、何故だろう?
渡邊先生「ちょっとタッチパネルの調子が
おかしくて、電話がかけられなかったのよぉ。
それで、ちょっと律ちゃんの借りちゃった☆」
え?律ちゃんって…
これ、藤堂先生の番号って事?
それを知った私は、急に嬉しくなった!
だって藤堂先生は、女子に番号を聞かれても
教える事を拒否していたから。あの作った
キラキラスマイルで。
だから、私のスマホに藤堂先生の番号から
かかってくるという事は、奇跡に
近いんじゃないかと。
速攻、登録せねばっ!
渡邊先生「自分でかければいいのに、
律ちゃんったら、照れちゃって」
藤堂先生「はぁ?意味わかんねぇ事、言うな。つか、律ちゃん言うな、つったろ!」
なんだか、電話の向こう側が騒がしい。
結構、声がはっきりと聞こえる。
スピーカーになってるのかな?
照れちゃって…って、本当なのかな?
いやいや、違うよね。
私と智暁くんの事、誤解してて
気まずいだけだよね。
あれ?
なんか私、いつの間にか自分が女子高生
であるかのようになってるかも。
この2.5次元に、いる時間が長かったせいか
現実世界では、そろそろアラフォーである事を
忘れてしまう所だった!
いや、これでいいのかな。
もう、一生体験できない女子高生を
もう一度、体験しているわけだから。
うん、そう。楽しもうって
この前、決めたんだったわ。
渡邊先生「それより、今から出られるかしら?」
私「え?出られるって…」
藤堂先生「アンタの家の前。」
私「え?」
カーテンを開けると、一台の車が止まっていた。この車、毎朝学校の駐車場に止まってるよね。藤堂先生は、バイクだし。(どこに止めてるかわかんないけど)
って事は、渡邊先生の車かな?
あ、そっか!きっと、何かわかったんだ!
そう思った私は、直ぐに家を出て車の方へ
駆け寄った。
渡邊先生が、車の窓から顔を覗かせる。
渡邊先生「今から、ちょっと学校に
行くわよ。」
私は、渡邊先生の車に乗ると
夜の学校へ向かった。
何が起きるんだろう?
スマホの時計は、そろそろ夜の十時に
なるところ。
学校の駐車場に着いた渡邊先生の車が止まった。
ヒロインの母親には、チエコの家に行くと
嘘ついて、出てきたけど
ヒロインなら、なんて言って出てきてただろう?
いや、そんな事どうでもいいか。
それよりも、この真っ暗な学校の中に
今から行くのかと思うと、ちょっと怖くなって来た。
これは、ヒロインの感情がどうとか言うよりも
私が、普通に怖い。
この前まで、人体模型やらなんやら
学校の七不思議みたいな噂が藤堂先生によって
ばらまかれていたけど
実はその人体模型、昼間は動かなくても
夜になれば、動くんじゃないかな、とか
思えてきた…
渡邊先生「見たって生徒がいたのよ…」
私「!み、見たって何をですかっ?」
ま、まさか、人体模型!?
車の中で渡邊先生は、ずっと鼻歌を
歌っていたし、藤堂先生は、無言だったから
学校へ行って何をするのかは
全く何も聞いていない。
もしかしてこれ、七不思議調査だったの?
渡邊先生「誰もいないはずの…」
私「ギャァァァァアっ!!」
藤堂先生「うるせぇな。何だよ急に」
私は、渡邊先生の言葉を遮るように
悲鳴を上げていた!
私「だ、だって、今から行くんですよ?
夜の学校に!そんな、怖い話されたら
無理です、無理無理!」
藤堂先生「はぁ?んな事で
わざわざ迎えに行くわけ…」
渡邊先生「フフフッ。私の話しの入り方が
悪かったから勘違いさせちゃったわね。」
渡邊先生はニコニコしながら
後部座席に乗っている私の方を見た。
私「?勘違い…?」
七不思議とかの、怖い話をしようとした
訳じゃないって事だよね。
渡邊先生「あの掲示板の事よ。」
あぁ!
私「そ、そうですよね。私ってば…」
ちょっと、恥ずかしくなった。
渡邊先生「この前…掲示板に、あの書き込みがあった日の夜の事よ。
生徒から聞いたんだけと、その日は習い事が
いつもより少し長引いてしまったらしいの。
なるべく街灯が多い明るい道を通ろうと
学校の前を通ったら、誰もいないはずの
教室に灯りが、ついていたらしいのよ」
私「え、それって…」
渡邊先生「二階の真ん中辺りだったと言っていたから、パソコンルームね。」
私「警備員さんってオチだったり、しないですよね?」
藤堂先生「ないな。校長が電気代がどうとか
騒いでたからな。灯りは懐中電灯、一本だろ。
まぁ、教員が誰か残っていれば
廊下くらいは、ついてる時もあるかも
知れねぇけどな。」
あんまり喋らなかった藤堂先生が
急に話し出したから、ちょっと
びっくりしてしまった!
普通に話してるところを見ると
気まずいとか、思ってるかもって思ってたのは
考えすぎだったのかもしれないな。
私「確かにそうですよね…」
藤堂先生の言ったのと同じで、私も
警備員さんは、懐中電灯を一つだけ持って
見廻りしてるイメージが強いかも。
渡邊先生「そうそう、それでね。
その生徒、見たって言うのよ!誰かいるのを」
私「書き込んだ人でしょうか?」
渡邊先生「わからないけど、それくらい
の時間帯よね。
ハッキリとは見えなかったみたいだけど
わかったのは、髪の毛が短かったって
事くらいね。」
私「短い人って、結構いますね…
これだけじゃ、わからないですよね」
藤堂先生「いや、そんな事はねぇ。
まず、この時間帯に出入り出来る人は
限らてるからな。」
渡邊先生「そう、だからまず生徒って
言うのは、ないかなと思ったの。
隠れて残っていたとか、忍び込んだり
する子は、いないって思うのよ。
私、生徒を信じてるから♡」
私「あはは…」
渡邊先生って生徒愛、凄いんだなぁ。
でも、確かにここの生徒に、そういう人は
いなさそう。
この2.5次元の高校に通い初めて数ヶ月経つけど
全体的に、良い印象なんだよね。
藤堂先生「事務員は基本、定時で帰ってるだろ。
警備員は基本、警備室にいる。
決められた時間帯に、校舎内を見て回る。
一回の見回り時間は、夜の八時から九時。
その後が、0時から一時と、四時から五時。
六時迄、警備室で待機した後、何も無ければ
警備員の仕事は終わりだ。
だから、書き込まれた時間帯に
パソコンルームにいるのは、考えにくいな。」
私「残っているのは、教員だけ…」
渡邊先生「私は、髪の毛が長いから除外♡
藤堂先生は………はっ!」
藤堂先生「はっ!じゃねぇよ!
俺がやる訳ねぇだろ!」
渡邊先生「あら、ヤダ。そう。」
この二人のやりとり、私好きかも。
私「そういえば放課後、パソコンを
確認したら、学校の掲示板にアクセスした
履歴が残ってたんです。」
藤堂先生「まぁ、残すだろうな。
残すってより“ 分からなかった”が正しいか。」
私「え?」
藤堂先生「生徒でもなく、事務とか警備員でも
ないとしたら、残るは教師だろうと思って
さっき、足立に聞いてみた。
掲示板を作った人は、この学校で昔
教師をしてて、十年くらい
この学校にいたとか言てたな。
足立とは、一年だけ一緒だったらしい。」
渡邊先生「この学校にはね。その教師と
同じ苗字の教師が一人いるの。
この学校に長くいる事務の
おじさんに、親戚だって聞いたわ。」
藤堂先生「多分、聞いたんだろうな。
どうやったら、仮名で書き込めるかとか。
それに、アンタが言ってた履歴…
本当は、もう少し調べようかと思ったけど
多分アイツだなと。確定じゃねぇけど」
アイツ?
って事は、大体わかったから
私を呼んだって事なのかな?
私「アイツって誰ですか?」
藤堂先生「まぁ、来いよ。」
『 ガチャ』
言われるがままに、私と藤堂先生と渡邊先生は
夜の校舎へと入っていった。
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