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過去のトラウマ
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5時限目の授業は藤堂先生の化学。
朝のデマなんてなかったかのように
普通に授業をする先生。
相変わらず、爽やかな笑顔と丁寧な言葉遣いで。
生徒達も、藤堂先生本人の口からデマだと
聞いたからなのか、いつも通り授業を受けていた。
ただ、藤堂先生が、“今は彼女を作らない”と
言った事によってハートの目をした女子達が
期待の視線を藤堂先生に向けている。
“今は”って言うのは、今は作らないだけで
これから作るかもという意味にも
取れるからなんだろうなと思う。
ずっと藤堂先生の顔を見て考え事をしていた
私の目と藤堂先生の目が合った。
『 トクン』
と心臓が小さく跳ねた!
私は咄嗟に藤堂先生から目を逸らした。
だって、今
目が会った瞬間、ニコって笑ったよね?
藤堂先生に視線を戻すと、いつもの爽やかな
笑顔で、黒板に文字を書きながら
化学式の説明をしていた。
な、なんだ。気のせいだったのかな?
私だけに微笑みかけるなんて、ありえないもんね。
私の場合は、この作った爽やかな笑顔じゃなく
ニヤリと片方の口の先端だけ上げて笑うのが
藤堂先生の本当の笑顔…と言うか
そんな風に笑う顔のイメージの方が強いから。
藤堂先生の授業が終わり、6時限目が
始まった頃、お腹が痛くなってきた私は
保健室にいた。
月に一度のアレだ。渡邊先生に白湯を貰い
いつも持ち歩いている鎮痛剤を飲んだ。
毎月思う。キツい時は特に。
女に生まれなきゃ良かったって。
それくらい、辛い子にとっては本当に大変。
渡邊先生「はい、湯たんぽ。」
私「ありがとうございます」
渡邊先生「少し、休んでいく?」
私「はい。あ、ここでいいです」
私は、保健室の長椅子に座り、そのまま
コロンと身体を横にした。
渡邊先生「本当にいいの?ベッド空いてるわよ。」
私「大丈夫です。寝ちゃったら困るので。」
そう言うと、渡邊先生はひざ掛けを
私に掛けてくれた。
渡邊先生って本当、優しいんだなー。
私が高校の時の保健の先生は
怖いオバチャンだったのに…
『ガラッ』
そこへ誰かが入って来た。
イケメン、一号!
じゃなくて、えっと、確か…
ヒロインの幼馴染の東峰智暁くん、だっけ?
プロローグで見た時は、あんまり絡みが
なかったから、よく見てなかったけど
この智暁くんも、とんでもないイケメンかも。
こんな幼馴染いたら、絶対放っておかないよ。
東峰「珠ちゃん、頭痛薬ない?」
渡邊先生「あら、東峰くん!
あるわよ。ちょっと待ってね」
東峰「はい。…あ!」
東峰くんが、私を見るなり声をかけてきた。
東峰「あぁ、いつものアレか。女も大変だな…」
いつものアレって言った。
そっか、幼馴染だから何でもお見通し的なやつ?
幼馴染だし、下の名前で呼べばいいよね?
私「うん。智暁くんは?偏頭痛?」
東峰「まぁな。」
渡邊先生から受け取った頭痛薬を飲む智暁くん。そして…
東峰「お前、藤堂と平野どう思う?」
私「え?いや、どうって…別に…何で?」
東峰「本当にデマなのかなと思って」
私「本人が否定してたからデマなんじゃないかな?」
私は知っている。だからデマだってわかる。
藤堂先生と平野先生は付き合ってないって事。
それに、藤堂先生が平野先生をふった事を
今の所、私くらいしか知らないはずだし。
東峰「ふーん。信用出来るんだ?藤堂の事
まぁ、藤堂が誰と付き合ってようが
俺にはどうでもいいけど、なんか胡散臭いんだよな…」
私「何が?」
東峰「藤堂。」
はいそうです!胡散臭いです!二重人格です!
あの丁寧な言葉遣いと爽やかな笑顔は
作り物でーす!
なんて、言えるわけないわ。
でもテスト勉強の時、熱心に教えてくれたし
お弁当、美味しいって食べてくれたし
いい所もあるんだよね。
私「そんな事、ないと思うけど…」
東峰「ふーん。
やっぱりお前、藤堂の事好きなんだ?」
『 ドキンッ』
心臓が、誰かに叩かれたみたいに
ドキンとなった!
多分、きっとヒロインの感情。そう思いたい。
私「べ、別にそんなわけ…」
東峰「ふーん。まぁどうでもいいけど。
珠ちゃん、俺戻るから」
渡邊先生「あら、大丈夫なの?」
東峰「ちょっと、外せない授業だから」
私に何となく、疑いの目を剥けた智暁くんは
そのまま、保健室を出て行った。
智暁くん、とんでもない事聞いてきたな。
どうしてだろう。何故か、焦ってしまった。
嵐が去ったかのようだったな…
でも、すぐに授業に戻った所を見ると
真面目な子なんだよね。
智暁くんの足音が遠ざかっていくまで
沈黙していた渡邊先生が口を開いた。
渡邊先生「ウサギちゃん…藤堂先生、大丈夫かしら?」
私「え?」
渡邊先生「あぁ見えて、結構繊細なのよ。」
私「そうなんですか?さっき、藤堂先生に誤解を解きに行ったんですけど
私には、そうは見えませんでしたけど」
渡邊先生「誤解?」
私「あ!いや。えっと…」
そっか。渡邊先生は知らないんだよね。
この先生、独特な安心感があるっていうか
何を話しても良いような雰囲気なんだよね。
だから、ついポロッと何でも話して
しまいそうになる。
私「私が書き込んだんじゃないかって
誤解してるんじゃないかと思って
それで、誤解を解こうと思いまして…
でも、藤堂先生は私じゃないって解ってて…」
渡邊先生「そう…」
と言いながら、私の顔を覗き込んでくる渡邊先生。
わぁー。整ってて綺麗…しかも何か
いい香りがするし、女の人みたい…
って、違う違う!
つい、見とれてしまった。
渡邊先生が美人さんすぎて。
渡邊先生「…昔ね。同じような事があったの。
中学生の時の話なんだけど藤堂先生と
ある女子が付き合ってるって
黒板にチョークで大きく書かれてね。
勿論、事実無根。本人は、否定したのよ。
他に好きな子がいたから。
それが原因で、その本命の子に避けられるようになっちゃったの。」
私「そうなんですか…」
渡邊先生「それで、その後すぐの事よ。
その好きだった子は、転校しちゃったの。」
私「え…」
渡邊先生「まぁ、転校したのは藤堂先生が
原因じゃなくて、ご両親の都合だったんだけどね。藤堂先生、すごく落ち込んじゃってね。」
何か今回の事って今、渡邊先生が
話してくれた事と似てるよね。
藤堂先生、トラウマになってるんだろうな…
あ、そっか!だからあの時、私に
誰にも言うなって言ったんだ!
確かに、自分が同じ事されたら嫌な気持ちに
なると思うもん。
渡邊先生「でも、どうしてそんな書き込みが
あったのかしら…」
と、渡邊先生がチラッと私を見た。
私「!」
やっぱり、気づいるよね。
私が何か知ってる事。
しかもさっき、誤解を解きにとか言っちゃったし。
でも、藤堂先生に言うなって言われてるし
どうしよう。渡邊先生なら話しても良さそうだけど、勝手に言うのもな…
私「あの…」
私が口を開くと、渡邊先生が
渡邊先生「無理して言わなくてもいいわよ。」
私「え?」
渡邊先生「言うなって言われたんじゃない?
藤堂先生に。」
私「はい。言われました」
渡邊先生「無理に言わなくても大丈…」
『 ガラッ』
保健室の扉が空いたと思ったら
藤堂先生が入ってきた。
藤堂先生「タマになら言ってもいい」
タマって…あぁ、珠季!
渡邊先生の事だよね。
渡邊先生「あら、ウサギちゃん!
タマはタブーだって言ったでしょ」
ちょっと引きつった顔の渡邊先生。
藤堂先生「悪ぃ。つい癖で…って
お前もウサギ禁止だからな!」
渡邊先生「やだぁ、分かってるわよ~。
ところで、今話してた事だけど…」
藤堂先生「あぁ、その事なんだけど
全部話すから、協力してくれねぇか?」
協力?
あ、そっか。保健室には毎日、沢山生徒やら
先生が来るから、渡邊先生なら
色んな情報を集められそうだもんね。
渡邊先生「もちろんいいわよ。
律ちゃんの、為なら。」
藤堂先生「…律ちゃんも、ナシで。」
この後、藤堂先生と私は今回の騒動を
渡邊先生に全て話した。
朝のデマなんてなかったかのように
普通に授業をする先生。
相変わらず、爽やかな笑顔と丁寧な言葉遣いで。
生徒達も、藤堂先生本人の口からデマだと
聞いたからなのか、いつも通り授業を受けていた。
ただ、藤堂先生が、“今は彼女を作らない”と
言った事によってハートの目をした女子達が
期待の視線を藤堂先生に向けている。
“今は”って言うのは、今は作らないだけで
これから作るかもという意味にも
取れるからなんだろうなと思う。
ずっと藤堂先生の顔を見て考え事をしていた
私の目と藤堂先生の目が合った。
『 トクン』
と心臓が小さく跳ねた!
私は咄嗟に藤堂先生から目を逸らした。
だって、今
目が会った瞬間、ニコって笑ったよね?
藤堂先生に視線を戻すと、いつもの爽やかな
笑顔で、黒板に文字を書きながら
化学式の説明をしていた。
な、なんだ。気のせいだったのかな?
私だけに微笑みかけるなんて、ありえないもんね。
私の場合は、この作った爽やかな笑顔じゃなく
ニヤリと片方の口の先端だけ上げて笑うのが
藤堂先生の本当の笑顔…と言うか
そんな風に笑う顔のイメージの方が強いから。
藤堂先生の授業が終わり、6時限目が
始まった頃、お腹が痛くなってきた私は
保健室にいた。
月に一度のアレだ。渡邊先生に白湯を貰い
いつも持ち歩いている鎮痛剤を飲んだ。
毎月思う。キツい時は特に。
女に生まれなきゃ良かったって。
それくらい、辛い子にとっては本当に大変。
渡邊先生「はい、湯たんぽ。」
私「ありがとうございます」
渡邊先生「少し、休んでいく?」
私「はい。あ、ここでいいです」
私は、保健室の長椅子に座り、そのまま
コロンと身体を横にした。
渡邊先生「本当にいいの?ベッド空いてるわよ。」
私「大丈夫です。寝ちゃったら困るので。」
そう言うと、渡邊先生はひざ掛けを
私に掛けてくれた。
渡邊先生って本当、優しいんだなー。
私が高校の時の保健の先生は
怖いオバチャンだったのに…
『ガラッ』
そこへ誰かが入って来た。
イケメン、一号!
じゃなくて、えっと、確か…
ヒロインの幼馴染の東峰智暁くん、だっけ?
プロローグで見た時は、あんまり絡みが
なかったから、よく見てなかったけど
この智暁くんも、とんでもないイケメンかも。
こんな幼馴染いたら、絶対放っておかないよ。
東峰「珠ちゃん、頭痛薬ない?」
渡邊先生「あら、東峰くん!
あるわよ。ちょっと待ってね」
東峰「はい。…あ!」
東峰くんが、私を見るなり声をかけてきた。
東峰「あぁ、いつものアレか。女も大変だな…」
いつものアレって言った。
そっか、幼馴染だから何でもお見通し的なやつ?
幼馴染だし、下の名前で呼べばいいよね?
私「うん。智暁くんは?偏頭痛?」
東峰「まぁな。」
渡邊先生から受け取った頭痛薬を飲む智暁くん。そして…
東峰「お前、藤堂と平野どう思う?」
私「え?いや、どうって…別に…何で?」
東峰「本当にデマなのかなと思って」
私「本人が否定してたからデマなんじゃないかな?」
私は知っている。だからデマだってわかる。
藤堂先生と平野先生は付き合ってないって事。
それに、藤堂先生が平野先生をふった事を
今の所、私くらいしか知らないはずだし。
東峰「ふーん。信用出来るんだ?藤堂の事
まぁ、藤堂が誰と付き合ってようが
俺にはどうでもいいけど、なんか胡散臭いんだよな…」
私「何が?」
東峰「藤堂。」
はいそうです!胡散臭いです!二重人格です!
あの丁寧な言葉遣いと爽やかな笑顔は
作り物でーす!
なんて、言えるわけないわ。
でもテスト勉強の時、熱心に教えてくれたし
お弁当、美味しいって食べてくれたし
いい所もあるんだよね。
私「そんな事、ないと思うけど…」
東峰「ふーん。
やっぱりお前、藤堂の事好きなんだ?」
『 ドキンッ』
心臓が、誰かに叩かれたみたいに
ドキンとなった!
多分、きっとヒロインの感情。そう思いたい。
私「べ、別にそんなわけ…」
東峰「ふーん。まぁどうでもいいけど。
珠ちゃん、俺戻るから」
渡邊先生「あら、大丈夫なの?」
東峰「ちょっと、外せない授業だから」
私に何となく、疑いの目を剥けた智暁くんは
そのまま、保健室を出て行った。
智暁くん、とんでもない事聞いてきたな。
どうしてだろう。何故か、焦ってしまった。
嵐が去ったかのようだったな…
でも、すぐに授業に戻った所を見ると
真面目な子なんだよね。
智暁くんの足音が遠ざかっていくまで
沈黙していた渡邊先生が口を開いた。
渡邊先生「ウサギちゃん…藤堂先生、大丈夫かしら?」
私「え?」
渡邊先生「あぁ見えて、結構繊細なのよ。」
私「そうなんですか?さっき、藤堂先生に誤解を解きに行ったんですけど
私には、そうは見えませんでしたけど」
渡邊先生「誤解?」
私「あ!いや。えっと…」
そっか。渡邊先生は知らないんだよね。
この先生、独特な安心感があるっていうか
何を話しても良いような雰囲気なんだよね。
だから、ついポロッと何でも話して
しまいそうになる。
私「私が書き込んだんじゃないかって
誤解してるんじゃないかと思って
それで、誤解を解こうと思いまして…
でも、藤堂先生は私じゃないって解ってて…」
渡邊先生「そう…」
と言いながら、私の顔を覗き込んでくる渡邊先生。
わぁー。整ってて綺麗…しかも何か
いい香りがするし、女の人みたい…
って、違う違う!
つい、見とれてしまった。
渡邊先生が美人さんすぎて。
渡邊先生「…昔ね。同じような事があったの。
中学生の時の話なんだけど藤堂先生と
ある女子が付き合ってるって
黒板にチョークで大きく書かれてね。
勿論、事実無根。本人は、否定したのよ。
他に好きな子がいたから。
それが原因で、その本命の子に避けられるようになっちゃったの。」
私「そうなんですか…」
渡邊先生「それで、その後すぐの事よ。
その好きだった子は、転校しちゃったの。」
私「え…」
渡邊先生「まぁ、転校したのは藤堂先生が
原因じゃなくて、ご両親の都合だったんだけどね。藤堂先生、すごく落ち込んじゃってね。」
何か今回の事って今、渡邊先生が
話してくれた事と似てるよね。
藤堂先生、トラウマになってるんだろうな…
あ、そっか!だからあの時、私に
誰にも言うなって言ったんだ!
確かに、自分が同じ事されたら嫌な気持ちに
なると思うもん。
渡邊先生「でも、どうしてそんな書き込みが
あったのかしら…」
と、渡邊先生がチラッと私を見た。
私「!」
やっぱり、気づいるよね。
私が何か知ってる事。
しかもさっき、誤解を解きにとか言っちゃったし。
でも、藤堂先生に言うなって言われてるし
どうしよう。渡邊先生なら話しても良さそうだけど、勝手に言うのもな…
私「あの…」
私が口を開くと、渡邊先生が
渡邊先生「無理して言わなくてもいいわよ。」
私「え?」
渡邊先生「言うなって言われたんじゃない?
藤堂先生に。」
私「はい。言われました」
渡邊先生「無理に言わなくても大丈…」
『 ガラッ』
保健室の扉が空いたと思ったら
藤堂先生が入ってきた。
藤堂先生「タマになら言ってもいい」
タマって…あぁ、珠季!
渡邊先生の事だよね。
渡邊先生「あら、ウサギちゃん!
タマはタブーだって言ったでしょ」
ちょっと引きつった顔の渡邊先生。
藤堂先生「悪ぃ。つい癖で…って
お前もウサギ禁止だからな!」
渡邊先生「やだぁ、分かってるわよ~。
ところで、今話してた事だけど…」
藤堂先生「あぁ、その事なんだけど
全部話すから、協力してくれねぇか?」
協力?
あ、そっか。保健室には毎日、沢山生徒やら
先生が来るから、渡邊先生なら
色んな情報を集められそうだもんね。
渡邊先生「もちろんいいわよ。
律ちゃんの、為なら。」
藤堂先生「…律ちゃんも、ナシで。」
この後、藤堂先生と私は今回の騒動を
渡邊先生に全て話した。
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