6 / 17
約束
しおりを挟む
『ピロピロリーン』
私「!」
何かの音で目が覚めた!…アラーム?
スマホを確認すると…
私「げっ!七時過ぎてるっ!」
や、ヤバイ!
朝ご飯、作る暇無い…ど、どうしよう!
って、それより旦那と子供達を起こさないと!
『トントン』『ガチャ』
母親「いつまで寝てるの?早く起きなさい!
遅刻するよ。」
あれ?お母…さん?
…
あぁ!
そうか。私は今、ゲームのヒロインだった!
そういえば、さっき…
もう一度、スマホを確認すると
私「なんだ、今日、土曜日じゃん」
母親「そうだよ。でも、約束があるから
早く起こしてって昨日、言ってたでしょ。」
え?約束…
…
!
私「どうしてもっと早く起こしてくれなかったのーっ?」
母親「起こしたよ。今ので三回目」
私「…」
私が悪いのか、ヒロインが寝坊助なのか
とにかく急がねばっ!
直ぐに準備をして家を出た。
今日、藤堂先生はテストを作る為に学校に来る。その合間に勉強を教えてくれる事になっているんだから。
って、どうしてこのゲームは、微妙な場面からスタートするのかね?
今日みたいに、寝坊してギリギリとか
前も、お昼ご飯食べて、そのまま寝ちゃって放課後あたりからスタートしたし…。
まぁ、もともとストーリーの設定とか決まってるのかも知れないけど、もう少し融通きいて自由に動ければいいのにな…
あ、でもそうなると、このゲームの内容自体
変わってきちゃうのかな?
んー。わかんなくなって来た…
成り行きに任せろって事なのかな?
そんな事を考えているうちに、学校の近くの駅に着いた。
約束の時間まで、あと五分ちょっと。
ギリギリ間に合うか…な?
『ブォオオオンッ!』
うっさ!
耳を塞ぐ。バイクの音だ。
その音は、私の目の前で止まった。
??「おい!遅刻する気か?」
私「え?」
聞き覚えのある声。
声の主がヘルメットを外す。
私「とっ藤堂先生!」
藤堂「後、四分三十秒…」
私「へ?」
『ブォオオオン!ブウウウウウーン』
ニヤリと笑うと、そのまま学校の方角へ走り去ってしまった。
えぇー?
そこは、乗るかとか聞いてくるところでしょーよ!
私は、藤堂先生を追いかけるように全速力で学校へと向かった。
『ガラッ』待ち合わせ場所の化学室の扉を開ける。
私「はぁはぁ…セーフ…」
走ってきたので、息が切れる。
藤堂「二十秒遅刻」
私「こまかすぎますよ…」
藤堂「俺がせっかく教えてやるって言ってるのに遅刻とか、ありえねぇから」
私「なっ…だったらあの時、乗せてくれたっていいじゃないですか!」
藤堂「無理」
私「どうしてですか?」
藤堂「女は乗せねぇって決めてるからな」
何それ。どんな理由が?
気になる…けど、これは聞いたらダメなやつなのかな?
好感度、下がったりする?
ゲームなんだから、困った時は選択肢とか出ればいいのに。私の頭の中でいいからさ。
藤堂「な、何だよその、不審者を見るような目は?」
不審者を見るような目って…
ヒロインはどんな目をしているんだろう?
あれ?
そういえば…
私「バイクですね!」
藤堂「は?」
あ。主語が足りなかったか。
私「この前、ぶつかった時の
あの、瞬間移動とか言ったやつです」
藤堂「あぁ、アレか。今更気がついたのか」
私「いや、だってバイク、どこにも見当たらないですし…」
先生達が車とか止めてある場所にバイクなんて無かったよね?
…神隠し…?
藤堂「アンタ、今とんでもない事、考えたろ?」
私「う…」
私に疑いの目を向ける藤堂先生。何で分かったんだろう?
私「か、神隠しだなんて思ってませんから」
藤堂「ぷっ…アハハハハ…変なやつだなアンタ」
ヒロイン、変なやつって思われてる…
藤堂「どこにあると思う?」
私「え?」
藤堂「バイク」
すると、藤堂先生が着ている白衣のポケットを指さした。
私「?」
藤堂先生が手招きをする。
…何か企んでる?
恐る恐る近づいて行くと藤堂先生が白衣のポケットに手を入れた。
そこから、小さなバイクが出てきた。
私「あ。」
まさか、小さくした?
いや…でも、これゲームだし、ありえなくはない、よね?
魔法使い設定?
いやいやいや、そんな設定はどこにも書かれて無かったし。
私「ま、まさか小さくしてポケットに隠したとかはないですよねー?」
藤堂「どうだろうな?」
ニヤニヤして私を見る藤堂先生。
絶対、からかってる!
藤堂「ほれ」
私「何ですかこれ?」
藤堂「いらねぇのか」
私「いらないですね」
手のひらサイズの小さいバイクを
渡してきたけど、コレどうしろと?
藤堂「この学校、バイク禁止なんだよな。
だから、アンタ隠しといて」
え?
まさか、本当に小さくした?
よく見ると、このバイク、藤堂先生が乗ってたバイクに似てるような…
ん?
藤堂「くくく…」
笑いこらえてるしっ!
あー、もう。
やっぱりからかってるよ、この人。
ってかこの学校、バイク禁止だったんだ。
なのに、どうしてバイクで来てるんだろう?
バレたらヤバイんじゃ…
それよりバイク、どこに隠してるんだろう?
私の手の上に乗っているバイクを見つめていると
藤堂「無くすなよ。」
私「はい。」
勢いで「はい」と答えてしまったけど
何の為に、私にくれたんだろう?
藤堂「じゃ、始めるか」
私「何をですか?」
藤堂「はぁ?アンタ、何しに学校来たんだよ?」
と、私をいつもの、目つきの悪い目で睨む。
私「て、テスト勉強です。」
藤堂「全く…で?苦手な教科ってどれ?」
藤堂先生は、化学の先生なのに数学でも社会でも英語でも、どんな教科の質問をしても全て教えてくれた。
藤堂先生って、苦手な教科は、ないのかな?
頭いいんだ…
感じ悪いし、目つき悪いし、口も態度悪いけど(私にだけ)ちょっと見直したな。
『ぐー』
!
鳴ったのは、私のお腹。
藤堂「クククク…すげぇ音!」
私「し、仕方ないじゃないですか。だってもう、お昼…っ」
!
藤堂先生の方を向くと、今まで見せた事の無い顔で微笑んでいた。
いつもは、怖いと言うか、何か企んでそうな…
口の先端が、こう上がってたりしてるのに
今のは、なんて言ったらいいのか、とにかく
にっこりと優しい目で笑っていた。
藤堂先生の、この優しい笑顔に、ドキリとしてしまい、お腹が鳴ったのを聞かれてしまった恥ずかしさなんて、一瞬で飛んでいってしまった。
藤堂先生って、こんな顔で笑うんだ。
藤堂「ん?どうした?弁当忘れたのか?」
私「あ、いえ、持ってきました。」
家を出る時、ヒロインのお母さんが渡してくれたのだ。
そのお弁当を食べながら、化学室の時計を見る。
いつの間にか十二時、過ぎてたんだ…
集中してて、全然気が付かなかったな。
藤堂先生の教え方も、すごく解りやすくて
そんなに勉強得意じゃなかった私でも
難しい問題集がスラスラ出来たし。
この調子で頑張れば、もしかしたら結構良い点数を取れるんじゃないかな?
私「あれ?藤堂先生、パン?」
藤堂「あぁ。作ってくれる奴なんていねぇからな」
いない?彼女いそうなのに。
あ、そうか。彼女いる設定だったら奪還的なのになっちゃうもんね。もし、いたとしたら、たとえゲームでも何か嫌だな。
藤堂「それとも、アンタ作ってくれんの?」
私「え?」
どうせ、適当に言ったであろうその言葉に
またドキリとしてしまう。
素直に、私に作ってきて欲しいとか
言ってるって思ってもいいのかな?
私「作りましょうか?」
藤堂「へぇ、作れるの?」
私「ま、まぁ。」
多分、ですけどね。
“私は”一応、主婦歴長いから作れるけど
“ヒロインが”となると微妙なんですが…
藤堂「じゃぁ、明日作ってこいよ。」
私「はい。」
藤堂「ちゃんと食えるもん、作ってこいよー」
ちょっと、からかったような笑顔が
可愛いなんて思ってしまったのは
きっと、ヒロインの感情なんだろうな。
明日、藤堂先生にお弁当を作ると約束したけど
このヒロインは、大丈夫だろうか?
後半のテスト勉強は、お弁当の事でいっぱいになって、さっきより捗らなかったのは
藤堂先生には絶対、言わないでおこう。
私「!」
何かの音で目が覚めた!…アラーム?
スマホを確認すると…
私「げっ!七時過ぎてるっ!」
や、ヤバイ!
朝ご飯、作る暇無い…ど、どうしよう!
って、それより旦那と子供達を起こさないと!
『トントン』『ガチャ』
母親「いつまで寝てるの?早く起きなさい!
遅刻するよ。」
あれ?お母…さん?
…
あぁ!
そうか。私は今、ゲームのヒロインだった!
そういえば、さっき…
もう一度、スマホを確認すると
私「なんだ、今日、土曜日じゃん」
母親「そうだよ。でも、約束があるから
早く起こしてって昨日、言ってたでしょ。」
え?約束…
…
!
私「どうしてもっと早く起こしてくれなかったのーっ?」
母親「起こしたよ。今ので三回目」
私「…」
私が悪いのか、ヒロインが寝坊助なのか
とにかく急がねばっ!
直ぐに準備をして家を出た。
今日、藤堂先生はテストを作る為に学校に来る。その合間に勉強を教えてくれる事になっているんだから。
って、どうしてこのゲームは、微妙な場面からスタートするのかね?
今日みたいに、寝坊してギリギリとか
前も、お昼ご飯食べて、そのまま寝ちゃって放課後あたりからスタートしたし…。
まぁ、もともとストーリーの設定とか決まってるのかも知れないけど、もう少し融通きいて自由に動ければいいのにな…
あ、でもそうなると、このゲームの内容自体
変わってきちゃうのかな?
んー。わかんなくなって来た…
成り行きに任せろって事なのかな?
そんな事を考えているうちに、学校の近くの駅に着いた。
約束の時間まで、あと五分ちょっと。
ギリギリ間に合うか…な?
『ブォオオオンッ!』
うっさ!
耳を塞ぐ。バイクの音だ。
その音は、私の目の前で止まった。
??「おい!遅刻する気か?」
私「え?」
聞き覚えのある声。
声の主がヘルメットを外す。
私「とっ藤堂先生!」
藤堂「後、四分三十秒…」
私「へ?」
『ブォオオオン!ブウウウウウーン』
ニヤリと笑うと、そのまま学校の方角へ走り去ってしまった。
えぇー?
そこは、乗るかとか聞いてくるところでしょーよ!
私は、藤堂先生を追いかけるように全速力で学校へと向かった。
『ガラッ』待ち合わせ場所の化学室の扉を開ける。
私「はぁはぁ…セーフ…」
走ってきたので、息が切れる。
藤堂「二十秒遅刻」
私「こまかすぎますよ…」
藤堂「俺がせっかく教えてやるって言ってるのに遅刻とか、ありえねぇから」
私「なっ…だったらあの時、乗せてくれたっていいじゃないですか!」
藤堂「無理」
私「どうしてですか?」
藤堂「女は乗せねぇって決めてるからな」
何それ。どんな理由が?
気になる…けど、これは聞いたらダメなやつなのかな?
好感度、下がったりする?
ゲームなんだから、困った時は選択肢とか出ればいいのに。私の頭の中でいいからさ。
藤堂「な、何だよその、不審者を見るような目は?」
不審者を見るような目って…
ヒロインはどんな目をしているんだろう?
あれ?
そういえば…
私「バイクですね!」
藤堂「は?」
あ。主語が足りなかったか。
私「この前、ぶつかった時の
あの、瞬間移動とか言ったやつです」
藤堂「あぁ、アレか。今更気がついたのか」
私「いや、だってバイク、どこにも見当たらないですし…」
先生達が車とか止めてある場所にバイクなんて無かったよね?
…神隠し…?
藤堂「アンタ、今とんでもない事、考えたろ?」
私「う…」
私に疑いの目を向ける藤堂先生。何で分かったんだろう?
私「か、神隠しだなんて思ってませんから」
藤堂「ぷっ…アハハハハ…変なやつだなアンタ」
ヒロイン、変なやつって思われてる…
藤堂「どこにあると思う?」
私「え?」
藤堂「バイク」
すると、藤堂先生が着ている白衣のポケットを指さした。
私「?」
藤堂先生が手招きをする。
…何か企んでる?
恐る恐る近づいて行くと藤堂先生が白衣のポケットに手を入れた。
そこから、小さなバイクが出てきた。
私「あ。」
まさか、小さくした?
いや…でも、これゲームだし、ありえなくはない、よね?
魔法使い設定?
いやいやいや、そんな設定はどこにも書かれて無かったし。
私「ま、まさか小さくしてポケットに隠したとかはないですよねー?」
藤堂「どうだろうな?」
ニヤニヤして私を見る藤堂先生。
絶対、からかってる!
藤堂「ほれ」
私「何ですかこれ?」
藤堂「いらねぇのか」
私「いらないですね」
手のひらサイズの小さいバイクを
渡してきたけど、コレどうしろと?
藤堂「この学校、バイク禁止なんだよな。
だから、アンタ隠しといて」
え?
まさか、本当に小さくした?
よく見ると、このバイク、藤堂先生が乗ってたバイクに似てるような…
ん?
藤堂「くくく…」
笑いこらえてるしっ!
あー、もう。
やっぱりからかってるよ、この人。
ってかこの学校、バイク禁止だったんだ。
なのに、どうしてバイクで来てるんだろう?
バレたらヤバイんじゃ…
それよりバイク、どこに隠してるんだろう?
私の手の上に乗っているバイクを見つめていると
藤堂「無くすなよ。」
私「はい。」
勢いで「はい」と答えてしまったけど
何の為に、私にくれたんだろう?
藤堂「じゃ、始めるか」
私「何をですか?」
藤堂「はぁ?アンタ、何しに学校来たんだよ?」
と、私をいつもの、目つきの悪い目で睨む。
私「て、テスト勉強です。」
藤堂「全く…で?苦手な教科ってどれ?」
藤堂先生は、化学の先生なのに数学でも社会でも英語でも、どんな教科の質問をしても全て教えてくれた。
藤堂先生って、苦手な教科は、ないのかな?
頭いいんだ…
感じ悪いし、目つき悪いし、口も態度悪いけど(私にだけ)ちょっと見直したな。
『ぐー』
!
鳴ったのは、私のお腹。
藤堂「クククク…すげぇ音!」
私「し、仕方ないじゃないですか。だってもう、お昼…っ」
!
藤堂先生の方を向くと、今まで見せた事の無い顔で微笑んでいた。
いつもは、怖いと言うか、何か企んでそうな…
口の先端が、こう上がってたりしてるのに
今のは、なんて言ったらいいのか、とにかく
にっこりと優しい目で笑っていた。
藤堂先生の、この優しい笑顔に、ドキリとしてしまい、お腹が鳴ったのを聞かれてしまった恥ずかしさなんて、一瞬で飛んでいってしまった。
藤堂先生って、こんな顔で笑うんだ。
藤堂「ん?どうした?弁当忘れたのか?」
私「あ、いえ、持ってきました。」
家を出る時、ヒロインのお母さんが渡してくれたのだ。
そのお弁当を食べながら、化学室の時計を見る。
いつの間にか十二時、過ぎてたんだ…
集中してて、全然気が付かなかったな。
藤堂先生の教え方も、すごく解りやすくて
そんなに勉強得意じゃなかった私でも
難しい問題集がスラスラ出来たし。
この調子で頑張れば、もしかしたら結構良い点数を取れるんじゃないかな?
私「あれ?藤堂先生、パン?」
藤堂「あぁ。作ってくれる奴なんていねぇからな」
いない?彼女いそうなのに。
あ、そうか。彼女いる設定だったら奪還的なのになっちゃうもんね。もし、いたとしたら、たとえゲームでも何か嫌だな。
藤堂「それとも、アンタ作ってくれんの?」
私「え?」
どうせ、適当に言ったであろうその言葉に
またドキリとしてしまう。
素直に、私に作ってきて欲しいとか
言ってるって思ってもいいのかな?
私「作りましょうか?」
藤堂「へぇ、作れるの?」
私「ま、まぁ。」
多分、ですけどね。
“私は”一応、主婦歴長いから作れるけど
“ヒロインが”となると微妙なんですが…
藤堂「じゃぁ、明日作ってこいよ。」
私「はい。」
藤堂「ちゃんと食えるもん、作ってこいよー」
ちょっと、からかったような笑顔が
可愛いなんて思ってしまったのは
きっと、ヒロインの感情なんだろうな。
明日、藤堂先生にお弁当を作ると約束したけど
このヒロインは、大丈夫だろうか?
後半のテスト勉強は、お弁当の事でいっぱいになって、さっきより捗らなかったのは
藤堂先生には絶対、言わないでおこう。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)
青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。
だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。
けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。
「なぜですか?」
「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」
イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの?
これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない)
因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。

愛のゆくえ【完結】
春の小径
恋愛
私、あなたが好きでした
ですが、告白した私にあなたは言いました
「妹にしか思えない」
私は幼馴染みと婚約しました
それなのに、あなたはなぜ今になって私にプロポーズするのですか?
☆12時30分より1時間更新
(6月1日0時30分 完結)
こう言う話はサクッと完結してから読みたいですよね?
……違う?
とりあえず13日後ではなく13時間で完結させてみました。
他社でも公開
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

婚約破棄されなかった者たち
ましゅぺちーの
恋愛
とある学園にて、高位貴族の令息五人を虜にした一人の男爵令嬢がいた。
令息たちは全員が男爵令嬢に本気だったが、結局彼女が選んだのはその中で最も地位の高い第一王子だった。
第一王子は許嫁であった公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢と結婚。
公爵令嬢は嫌がらせの罪を追及され修道院送りとなった。
一方、選ばれなかった四人は当然それぞれの婚約者と結婚することとなった。
その中の一人、侯爵令嬢のシェリルは早々に夫であるアーノルドから「愛することは無い」と宣言されてしまい……。
ヒロインがハッピーエンドを迎えたその後の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる