『神様が引退したら大変な事になりました』

大輝

文字の大きさ
4 / 26

第4章 フィナンシェ姫

しおりを挟む
〈間合いを取って睨み合う光の神と小倉杏〉

「(どうしたの?かかって来なさいよ)」

やはり強そうだな、隙が無い。

「(来ないならこっちから行くわよ)えーい!」

「くっ」

〈鍔迫り合いになる〉

「最近は、魔法石を使って剣に色々な力を加えられるの。炎や雷は良く見るけど貴方のは光なのね、初めて見たわ」

〈顔を寄せて小声で話す小倉杏〉

こんな時に余裕だな、この人は。

「でも、魔法石をつけると通常攻撃がパワーダウンするのが悩みどころなのよ」

「そういうものなのか?」

「え?貴方、魔法石使って無いの?あら本当、石が付いてない。じゃあ、その剣はいったい…」

「これ!何をブツブツ言っておるのだ!真面目に戦わんか!」

「ふっ!」

〈バックステップする杏と同時に剣を振り下ろす光の神〉

「っえーい!」

「(しまった!)ああーっ!」

〈光の剣が空を切る。杏は後ろに飛ばされ転がる〉

「うっ(何て力なの?あの剣はいったい何?)」

「それまで!勝者紫月光!」

ワー!!キャー!

「光の奴、勝ちやがった」

「本大会の優勝者紫月光には、次の武術トーナメントの出場権を与える。剣の腕を磨いておくように。以上!姫様に礼!!」

〈フィナンシェ姫を見上げている光の神〉

ほんに美しい姫君だ。

「負けちゃったわ。修行が足りないわね。貴方以外と強いじゃない」

〈姫に見とれる光の神に話しかける杏〉

「え?あ、いや私は…」

〈歩きながら話す2人〉

「武術トーナメント頑張ってね」

「武術トーナメントとは?」

「今度の相手は剣だけじゃないわよ。腕に覚えの有る強者達が国中から集まるのが武術トーナメント。皆んな予選を勝ち抜いて来てるから強いわよ」

【エントランス】

「餡先生と杏さんて、名前の字が反対だったら面白かったのに」

「だから、お前が言うか、って」

「そこ、誰かが突っ込むと思ったわよ」

「初めて会った時、そう言って笑ったの。それで仲良くなったのよね?」

「そうだっけ?」

「もう、杏ちゃんたら、忘れたの?」

【療養所】

〈光の神が剣を抜いて眺めている〉

剣の腕を磨いておけと言われたけれど…

「武術トーナメントも光君が優勝したりして」

「………」

「どうしたの?」

「私は、戦いは好かぬ」

「光君は好きだったよ」

「私は彼ではない」

「杏が聞いたらがっかりするわね。あの子、貴方に負けたのが悔しくて、また修行に行ったのよ」

【王宮】

「姫様、どうなされました?姫様、姫様!」

「侍従長様、いかがなさいました?」

「誰か!医者を、医者を、早く!」

〈ソファでぐったりしているフィナンシェ姫を見て驚く女官〉

「は、はい!」

【猫茶屋】

「小さい頃ね、大人になったらお兄ちゃんのお嫁さんになるんだって、思ってたの。でも「兄妹は結婚出来ないんだよ」って言われて沢山泣いたわ。大きくなって、血が繋がってないってわかったの。そしてお兄ちゃんに言ったら「何言ってるんだ、それでも兄妹だろ」って怒られちゃった」

「そうにゃのか(満のお兄ちゃんは死んだのニャ。魂は天に昇ったのニャ。今は違う魂だにゃんて、俺にはとても言えにゃいニャ)」

【療養所】

「あら杵さん、どうしたの?」

「最近剣の注文が立て込んでて、うっかり火傷しちまった」

「はい、ちょっと見せて」

「うっ、ててて」

「ラベンダーの精油で湿布しとくわね」

「ところで先生よ、王室が国中の名医を呼び寄せてるって噂耳にしたんだけどな、いったい何が有ったのかねえ?」

「さあね、きっと身分の高い人が病気にでもなったんじゃないかしら?」

「先生は行かないのかい?」

「私は行ってもどうせ信じてもらえないわよ。切ったり貼ったりする医者じゃないからね」

「切ったり貼ったりしねえで治せちまうんだから、名医なんじゃねえですか」

「はい、良いわよ。しばらくは毎日来てね」

「へいへい。俺は餡先生が国一番の名医だと思うんだけどな」

「ウフフ、ありがとね」

【王宮】

「姫様のご容体は?まだ意識が戻られないのか?」

「騎士隊長様。それが、原因がわかりません事にはどうにも手の施しようが有りません」

「もう下がって良い。次の医者を連れて参れ!」

「申し訳ございません」

【猫茶屋】

「ミミさん、ご飯の時間ニャ」

「ミャー(お腹空いたわ、早くちょうだい)」

〈猫達にご飯を運ぶ猫魔〉

「猫魔、保護猫じゃなくて、すっかりスタッフだね」

「保護猫?」

「ここの猫達は、皆んな保護猫だよ。里親さんが見つかったら貰ってもらうの」

「そうにゃのか、皆んな里親が見つかると良いニャ、って!ミミさんもか?!」

「ミミちゃんは気難しいからどうかな?このままここに居る気がする」

「ホッ….」

「猫魔、今ホッとしたでしょ?」

「そういうところは、突っ込むニャ!」

【療養所】

〈数日後〉

「光君、杵さんの火傷のところにヒーリングして」

「了解した」

「おいおい、光で大丈夫か?」

「大丈夫よ、私が伝授したんだもの。やればやるほどパワーアップするから、ほら、自信持ってやりなさい」

〈光の神は杵の腕の湿布を取ってヒーリングを始める〉

「温かくなって来た。餡先生の時と同じだ。光、ちゃんと出来てるぞ」

「跡が残らないで治りそうね」

〈向こうで声がする〉

「越野餡殿はおられるか?!」

「はい。何か?」

「失礼する」

〈騎士達が入って来る〉

「汚い所だ。本当に医者なのか?」

「わっ、何だってんだ?」

「杵さん、もう少しで終わるから動かんでほしいのだが」

〈騎士達の様子を窺う杵。構わず続ける光の神〉

「構わぬ、続けられよ」

「それで、貴方方はいったい…私に何の御用ですか?」

「そのような治療法で治るのか?」

「ええ、もう後3日ほど続ければ綺麗に治りそうですね」

「噂に聞いて参ったのだが、これが本当なら…うーん、すぐに城へ来て頂きたい」

「お城ですか?ああ、国中から医者達が集まってると噂で聞きましたけど、私はそういう医者とは違いますよ」

「構わぬ。藁にもすがる思いなのだ」

「(何か、よほどの事情が有りそうね)そうですね、私でお力になれるなら」

「有り難い!すぐに出られるか?」

「ええ…」

〈杵の施術が終わったのを確かめて〉

「構いませんよ。ちょっと待って」

〈目を閉じて霊視をする〉

「(これは…)光君も支度をして頂戴」

「その者も連れて行くのか?」

「彼の力が必要です」

「わかった、良いだろう」

「もう一人」

「まだ居るのか?」

「私の自由にやらせて頂けないのなら、お断りしますわ」

「わかった、もう一人でも二人目でも連れて行け」

【猫茶屋】

「七都ちゃん、猫まんまちゃん居る?」

「居るよ、ちょっと待ってて。猫魔!」

「はいニャ!」

「餡先生が用事が有るって」

「今行くニャ」

〈饅頭を食べながら猫魔が来る〉

「すっかりここの子になったわね。ごめんね、うちに置いてあげられなくて」

「気にしにゃくて良いニャ。俺はここが気に入ってるニャ」

「七都ちゃん、猫まんまちゃん借りるわね」

「だから、俺は猫まんまじゃにゃいニャ」

「もう一人の連れというのはどこに居る?」

「この子よ」

「うぬ!おのれ物の怪!」

〈剣を抜く〉

「私の仲間に剣を向けないで!」

「仲間が聞いて呆れるわ。物の怪ではないか!」

「嫌なら良いのよ。お城には行きませんから」

「剣を納めろ!越野殿の機嫌を損ねてはいかん」

「はっ」

「失礼致した。お急ぎください」

「にゃはは、仲間か。にゃんだか良い響きにゃニャ」

「そうよ、大切な仲間」

「でも家には置いてくれにゃいのニャ」

「ごめんね、光君と二人っ切りになりたくて」

「え?」

「冗談よ。お部屋が無いの」

「良いニャ、良いニャ。ちょっと言ってみただけニャ。猫茶屋は楽しいニャ。皆んな家族みたいなのニャ」

「良かったわね」

【宮中】

〈ウロウロと歩き回り落ち着かない侍従長〉

「女、女官長、姫様のご様態は?」

「侍従長様、少し落ち着いてください。そうウロウロと歩かれては、姫様が」

「これが落ち着いていられますか!ああ、フィナンシェ姫様…」

「私にも原因が掴めません。これではどのような治療をすれば良いのやら」

「もう良いです。下がりなさい」

「はい、申し訳ございません」

「騎士達はまだ戻らないのですかね?いったい何をモタモタしているのでしょう」

「侍従長様、ハポネ村の医者と仰いましたけど、信用出来るのでしょうか?」

「医者ではないようですが、腕は確かだという事ですよ」

「医者ではないですって?」

「ヒーラーだそうですが、今はそんな事はどうでも良いでしょう。とにかく姫様が助かりさえすればその者の身分など」

【城門前】

「うわーお城ニャ」

「そこの物の怪、宮中では粗相の無いようにな」

「物の怪、物の怪って、俺にだってちゃんと名前が有るニャ」

「そんな物には興味無い」

【宮中】

「侍従長様、騎士達が戻りました」

「そうですか。それで、医者は連れて来ましたか?」

「はい」

「すぐに通しなさい」

「承知致しました」

【廊下】

〈ふと立ち止まり目を閉じる餡〉

「(苦しいのでしょう?)」

「何をしている、早く歩け」

「国王陛下」

「陛下が何だと?」

「痛みを堪えていらっしゃるようです」

「陛下でしたら、先程医師が処方した薬を飲まれて眠っていらっしゃるはずですよ」

「待って(痛いのですね?苦しいのですか?)」

「ええい、早く来い!」

〈一人の騎士が餡の腕を掴む〉

「痛っ」

「おやめなさい。この国の騎士は、ご婦人に乱暴なのですね」

「貴様、平民の分際で生意気な!」

〈腰の剣に手をかける騎士〉

「光君」

「やめないか!この者の言う通りだぞ。失礼致した。こちらが姫様の部屋だ。入られよ」

【フィナンシェ姫の部屋】

〈ベッドに横たわるフィナンシェ姫の意識は無い〉

「どうだ。助けられそうか?いや、どんなにしても助けてもらわねばならぬ」

「やっぱりだわ。物の怪に憑かれてる」

「物の怪だと?」

「光君、お香を焚くわよ」

「了解した」

「フン、そんな物が何になるんだ?」

「浄霊には物の怪の嫌がる香りを使うんです」

「どうも信用出来んな」

「じゃあ、やめましょうか?」

「いや、続けてくれ。お前は余計な事を言って餡殿の機嫌を損ねるな」

「も、申し訳有りません」

「これで良いわ。しばらく待ちましょう…貴方」

〈騎士にぐっと近づく餡〉

「指揮官さん?」

「そ、そうだが?」

「私、国王陛下のお部屋に行きたいの」

「国王陛下の?何故だ?」

「痛みで苦しんでいらっしゃるから」

「何故そのような事がわかる?」

「霊視したんです」

「しかし、陛下は眠っておられると…うーん…良いだろう。付いて来るが良い」

「うん?お前は確か…」

〈じっと光の神の顔を見る指揮官〉

「思い出したぞ。ヴェネツィーの降臨祭の日の、剣術大会の優勝者」

「光君は、フィナンシェ姫をお願い。私は国王陛下の所へ行って来るわ」

「了解した」

「この者に任せておいて良いのか?」

「貴方も見たでしょう?療養所で、彼が火傷の患者にヒーリングしてたの」

「だが、あんな物はまやかしだろう」

「指揮官さん、この人何とかならないかしら?」

「お前は、余計な口を挟むなと、何度言ったらわかるのだ」

「はあ、申し訳有りません」

「さあ、行きましょう。国王陛下が苦しんでいらっしゃるわ」

【国王の部屋】

「うっ…ううっ…」

「ああ、陛下。どうして差し上げれば宜しいのでしょう?」

「目を覚まされたのか?」

「騎士隊長様。いいえ、痛みでお休みになれないのです」

「医者が処方した薬で眠っておられたのではないのか?」

「もう、どんなに強い薬も効きません」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

婚約破棄から50年後

あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。 そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。

灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。 曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。 婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。 前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

処理中です...