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12. あなたに会いたい
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内藤のマンションで、悠理は猛烈な性衝動と戦っていた。
カラダが疼いて仕方がない。指で後孔を慰める。頭に思い浮かぶのは内藤のことばかりだ。あのたくましい体に組み敷かれて、奥の奥まで貫かれたい。
「内藤さん……っ、ごめんなさい」
指でナカをかき混ぜるあいだ、淫液が垂れてきて悠理の手のひらを汚した。内藤の匂いがする寝具に顔を埋める。すると、興奮が増した。
「あ、あぁっ!」
ナカが収縮する。
悠理はベッドに身を投げ出した。荒い息を吐き、汗だくになったシャツの重みを感じる。喉が渇いた。スマートフォンに届いたメッセージによれば、内藤が手軽に水分が摂れるものを用意してくれたらしい。
玄関のドアをそろりと開ける。
ビニール袋を持ち上げた悠理は、すぐに顔を引っ込めてドアに鍵をかけた。ヒートの時に誰かと対面するわけにはいかない。
ゼリー飲料を口に含むと、体の火照りが少しだけ収まった。続いてスポーツドリンクを飲み干す。
「ん?」
内藤はメモを入れていたようだ。
『水族館、楽しみにしてるね』
約束を覚えていてくれたことが嬉しくて、悠理は目を潤ませた。こんな風に几帳面な字を書くのか。意外である。
メッセージのそばに添えられているイラストは、もしかしてイルカだろうか?
──絵、下手なんだ。
悠理は口元をほころばせた。内藤のすべてが愛おしい。
心が満たされると、ヒートによる衝動が幾分かマシになった。悠理はシャワーを浴びた。
鏡に映る自分の姿を眺める。
この体を内藤は気に入ってくれるだろうか。お試しなしで結婚してほしいというのは厚かましい願いだったかもしれない。
──内藤さん……っ。
また妖しい熱がこもってきた。
悠理は乳首をつまんだ。小さな粒を外側から内側にかけて挟み込む。こんないやらしいことをしている自分を内藤に知られたくない。
でもいつか、内藤の子どもを産みたい。
内藤はきっといいパパになるだろう。子どもを甘やかしつつも、叱るべきところは叱って。家族になった内藤と食卓を囲む姿を想像して、悠理は涙をこぼした。
早く内藤に会いたい。
会って、好きだと伝えたい。
悠理はバスルームから出ると、内藤のベッドに突っ伏した。今なら巣作りをしてしまうオメガの気持ちが分かる。
──俺は、あの人が好きなんだ。
スマートフォンにメッセージを入力する。
『差し入れありがとう。心配かけてごめん』
『明日は何が食べたい?』
『スンドゥブチゲかな。一番辛さがマイルドなやつ』
『分かった』
悠理はやがて、眠たくなってきた。内藤の寝具に包まれながら、悠理は体を休めた。
カラダが疼いて仕方がない。指で後孔を慰める。頭に思い浮かぶのは内藤のことばかりだ。あのたくましい体に組み敷かれて、奥の奥まで貫かれたい。
「内藤さん……っ、ごめんなさい」
指でナカをかき混ぜるあいだ、淫液が垂れてきて悠理の手のひらを汚した。内藤の匂いがする寝具に顔を埋める。すると、興奮が増した。
「あ、あぁっ!」
ナカが収縮する。
悠理はベッドに身を投げ出した。荒い息を吐き、汗だくになったシャツの重みを感じる。喉が渇いた。スマートフォンに届いたメッセージによれば、内藤が手軽に水分が摂れるものを用意してくれたらしい。
玄関のドアをそろりと開ける。
ビニール袋を持ち上げた悠理は、すぐに顔を引っ込めてドアに鍵をかけた。ヒートの時に誰かと対面するわけにはいかない。
ゼリー飲料を口に含むと、体の火照りが少しだけ収まった。続いてスポーツドリンクを飲み干す。
「ん?」
内藤はメモを入れていたようだ。
『水族館、楽しみにしてるね』
約束を覚えていてくれたことが嬉しくて、悠理は目を潤ませた。こんな風に几帳面な字を書くのか。意外である。
メッセージのそばに添えられているイラストは、もしかしてイルカだろうか?
──絵、下手なんだ。
悠理は口元をほころばせた。内藤のすべてが愛おしい。
心が満たされると、ヒートによる衝動が幾分かマシになった。悠理はシャワーを浴びた。
鏡に映る自分の姿を眺める。
この体を内藤は気に入ってくれるだろうか。お試しなしで結婚してほしいというのは厚かましい願いだったかもしれない。
──内藤さん……っ。
また妖しい熱がこもってきた。
悠理は乳首をつまんだ。小さな粒を外側から内側にかけて挟み込む。こんないやらしいことをしている自分を内藤に知られたくない。
でもいつか、内藤の子どもを産みたい。
内藤はきっといいパパになるだろう。子どもを甘やかしつつも、叱るべきところは叱って。家族になった内藤と食卓を囲む姿を想像して、悠理は涙をこぼした。
早く内藤に会いたい。
会って、好きだと伝えたい。
悠理はバスルームから出ると、内藤のベッドに突っ伏した。今なら巣作りをしてしまうオメガの気持ちが分かる。
──俺は、あの人が好きなんだ。
スマートフォンにメッセージを入力する。
『差し入れありがとう。心配かけてごめん』
『明日は何が食べたい?』
『スンドゥブチゲかな。一番辛さがマイルドなやつ』
『分かった』
悠理はやがて、眠たくなってきた。内藤の寝具に包まれながら、悠理は体を休めた。
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