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第13話 悲しい歴史
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キャンパスに学長のハゲ頭は見当たらなかった。
卒業式が終わったので、研究棟に戻ったのかもしれない。
俺は入学して以来、初めて研究棟のドアの前に立った。先生方に質問をしに行くような勉強熱心な学生ではなかったからなー。
お馬鹿な俺でも緊張するぜ。研究棟の年季の入った建物は権威の象徴のようである。
ドアのそばには、小型のゴーレムが立っていた。
ゴーレムは自分の身長より大きなハルバードを持っている。おっかないなあ。俺は別に、学長に危害を加えに来たわけじゃないってば。
「よっと……!」
研究棟のドアに触れると、ちりりと手のひらが熱くなった。魔力によって封印されているらしい。地水火風のエレメントの気配は感じない。ということは、純魔法が使われているんだな。
それならば、こちらも純魔法で対抗するまでだ。
俺は目を閉じて、集中力を高めた。
手の甲に指先で魔法陣を描く。頭の中に閉ざされた扉のイメージが浮かんだ。
扉よ、開け。
ユーネリアさんとマルクトくんの未来を守るために。
俺は念・動・成という魔法発動のための3ステップを踏んだ。頭の中で光の束が輝き始めた瞬間、研究棟のドアが反応した。
「純魔法、感知しました。基準値、達成されています。入場、許可します」
ゴーレムが抑揚のない声で、俺に入場テストの結果を告げる。
力のない者は研究棟に入れないってわけか。つくづく、魔法使いっていうのは実力主義が好きなんだな。
でも、その実力主義の暴走を止めないといけない。
小さな子どもを軍隊に入れるために育てる? 本人には学校の先生になりたいという夢があるのに?
許せん。
険しい表情で研究棟のドアをくぐる。
エントランスホールには受付嬢がいて、「いらっしゃいませ」と無機質な声で話しかけてきた。可愛い女の子の姿をとっているが、彼女もゴーレムと同じ魔法仕掛けの人形である。純魔法の気配がびんびんする。
受付カウンターには巨大な魔法銃が装備されていた。
テロ対策なんだろうけど、徹底してるな。俺は平和主義者だから武器のたぐいは見ているだけで不快になる。
「三年生のエドゥアール・アゼルクですね。どういったご用ですか?」
「学長に会わせてくれ」
「かしこまりました。廊下の奥へお進みください」
てっきり断られるかと思ったが、あっさりと承諾された。
俺は言われたとおり、廊下の奥に向かって歩き出した。すると、視界が歪み始めた。きいんと耳鳴りがする。誰かが時空に干渉する純魔法を発動したらしい。
足元がぐらりと揺れる。
いきなり海の上に放り込まれたかのようだ。
俺が必死でバランスをとっていると、廊下の奥から人影が現れた。
赤銅色の髪に、翡翠の瞳。
ヴァン?
いや、違う。これは幻影だ。
「本物のヴァンはな、もっとエロい目で俺を見てくるんだよ!」
俺は純魔法を練り上げ、見えない弾丸をこしらえた。そして、幻影の胸を貫いた。ヴァンの形をとっていたモノが煙と化す。まったく、趣味が悪いぜ。たとえ幻影とはいえ、大事な相手の姿をしたモノを攻撃させるだなんて。
「学長! 三年のエドゥアール・アゼルクです。マルクトくんとユーネリアさんのことでお話があります。お時間をください!」
「そんなに声を張り上げずとも、聞こえているよ」
天井から蜘蛛の糸のような細い物体が垂れてきて、やがて人の姿へと変わった。細身で、頭は見事にハゲている。学長だ。
「直接言葉を交わすのは初めてだね。アゼルクのお坊ちゃま」
「……初めまして」
「立ち話もなんだから、静かな場所へ行こうか」
「望むところです」
学長が指をぱちんと鳴らした。
すると床が抜けて、俺は真っ逆さまに落下した。ヴァンがかけてくれた疾風の加護がなければ、壁に投げつけられたトマトのように潰れていたかもしれない。俺はなんとか受け身をとった。
行き着いた先は、薄暗い部屋だった。
広い室内にはゴーレムが何体も置かれている。ゴーレムからは純魔法の気配を感じなかった。いわば、空のゴーレムということか。たとえ純魔法が組み込まれていないのだとしても、武器をたずさえたゴーレムに囲まれるのはあまりいい気分ではない。
「アゼルクのお坊ちゃま。きみはこのゴーレムを見て、何を思う?」
「物騒な人形だなあと思います」
「私がマルクトとユーネリアに対して抱いている感情も同じだよ」
「はあ?」
俺は学長につかつかと歩み寄った。
このじいさん、今なんて言った? 自分の孫を「物騒な人形」だと思ってるのか?
ひげを引っ張ってやろうか。
学長は転移の魔法を使って、俺の突撃をかわした。勢い余った俺は、つんのめってしまう。
無様に床に転がった俺を、学長が感情の見えない目で見下ろしている。
「あの姉弟は稀代の魔力の持ち主だ。常人と同じ道を進ませるわけにはいかない」
「ラルム王国は平和な国です! ユーネリアさんは学校の先生になりたがっているんですよ。それを魔法軍の先鋭部隊に配属させるだなんて……」
「この国の文化を担ってきたアゼルク家の人間には分かるまい。ラルムの平和を保つためには、圧倒的な武力を他国に対して示す必要があるのだよ」
学長が純魔法を発動させ、俺の背中に圧力をかけてくる。やばい。このままだとペしゃんこにされる。
「アゼルクのお坊ちゃま。きみは無力だ。武力を持たぬ貴族は、舞踊でも楽しんでいたまえ」
「あんたの頭の中には……戦争のことしか詰まってないのかよ!」
「そうだ。王立魔法学園がなんのために設立されたのか、きみとて知らぬわけではあるまい? 私はつねに有事に備えないといけないのだよ」
「だからって……マルクトくんとユーネリアさんの未来を奪うだなんて。そんなの許せるか!」
「きみの許可など誰も求めてはいない。さあ、ここで誓いたまえ。あの姉弟には深入りしないとな」
「ぐ……っ、うぅっ!」
苦しさのあまり、俺は息が詰まりそうになった。このまま圧力を加えられたら、俺の体はひしゃげてしまうだろう。
どうする?
このまま諦めるのか?
でもそしたら、学長の武力主義に負けたことになる。俺は指先を床から引き剥がした。不完全な形でもいい。重たい指先で手の甲に魔法陣を描き、頭の中に浮かんだ扉を開けようとする。
「ほう。醜態を晒しつつも足掻き続けるのか。貴族らしくない男もいたものだ」
「あんたのひげ。燃やしてやる!」
「ふふっ。勇ましいことだ。だがその、ちっぽけな炎で何ができる?」
俺の指先から放たれた、飴玉みたいに小さな火炎玉を指差して、学長が笑い声を上げる。嘲笑を浴びるにつれて、俺は怒りではなく哀れみを覚えた。この人は激動の時代を生きてきた。だから強いラルム王国を守らなきゃいけないと考えているのだろう。
「あなたもまた……ゴーレムのように扱われてきたんですね」
「ふん。何を泣いている」
「……あなただって泣いているじゃないですか」
火炎玉に映った子どもの影をみとめたのだろう。学長が放ってくる圧力が引いていった。
「きみは……火炎玉に私の記憶を投影したのか?」
「俺は暴力は大嫌いです。さあ、見てください。幼い頃のあなただって、戦いは嫌だと言って、泣いていたじゃないですか!」
中空に浮いた火炎玉が膨らんでいく。
ゆらめく炎には、泣きじゃくる細身の少年が映っていた。
『嫌だよ、怖いよ。軍隊なんて……入りたくないっ!』
学長の圧力から解放されつつある俺は、魔力を強めていった。火炎玉に相手の過去を映し出すのは高等魔法に分類される。お馬鹿学生の俺が扱える技ではない。でもここでこの人を放り出したら、悲劇の連鎖が続いていくだけだ。
俺は浅い呼吸を繰り返しながら、火炎玉に学長の過去を投影し続けた。
彼が歩んできたのは、戦いの歴史だった。
そうだよな。
ラルム王国が今、平和な国でいられるのは学長のような先人が戦ってきたからだ。俺は学長の記憶を眺めながら、ぼたぼたと涙をこぼした。人と人が争うしかなかった時代があっただなんて悲しすぎる。
学長が乾いた声で言った。
「こんなものを見せられたとしても、私の決意は変わらないよ。マルクトとユーネリアには兵器としての人生を歩んでもらう」
圧力がみしりと俺の背中にかかってきた。
学長の凍りついた心を溶かすのは無理ってことか? 嫌だ。そんなの認めたくない。この人だって、自分の孫をゴーレムのように扱いたいわけがない。抱き締めて、思いっきり可愛がりたいに決まってる。
家族ってそういうものだろ?
「さあ、もう楽になりたまえ。アゼルクのお坊ちゃま。貴族に戦いなど似合わない」
「そうですね、俺は無力だ。だから……俺には強力な盾がついてます!」
地下室に一陣の風が巻き起こる。
空気の流れが収まった時、ヴァンが姿を現した。
卒業式が終わったので、研究棟に戻ったのかもしれない。
俺は入学して以来、初めて研究棟のドアの前に立った。先生方に質問をしに行くような勉強熱心な学生ではなかったからなー。
お馬鹿な俺でも緊張するぜ。研究棟の年季の入った建物は権威の象徴のようである。
ドアのそばには、小型のゴーレムが立っていた。
ゴーレムは自分の身長より大きなハルバードを持っている。おっかないなあ。俺は別に、学長に危害を加えに来たわけじゃないってば。
「よっと……!」
研究棟のドアに触れると、ちりりと手のひらが熱くなった。魔力によって封印されているらしい。地水火風のエレメントの気配は感じない。ということは、純魔法が使われているんだな。
それならば、こちらも純魔法で対抗するまでだ。
俺は目を閉じて、集中力を高めた。
手の甲に指先で魔法陣を描く。頭の中に閉ざされた扉のイメージが浮かんだ。
扉よ、開け。
ユーネリアさんとマルクトくんの未来を守るために。
俺は念・動・成という魔法発動のための3ステップを踏んだ。頭の中で光の束が輝き始めた瞬間、研究棟のドアが反応した。
「純魔法、感知しました。基準値、達成されています。入場、許可します」
ゴーレムが抑揚のない声で、俺に入場テストの結果を告げる。
力のない者は研究棟に入れないってわけか。つくづく、魔法使いっていうのは実力主義が好きなんだな。
でも、その実力主義の暴走を止めないといけない。
小さな子どもを軍隊に入れるために育てる? 本人には学校の先生になりたいという夢があるのに?
許せん。
険しい表情で研究棟のドアをくぐる。
エントランスホールには受付嬢がいて、「いらっしゃいませ」と無機質な声で話しかけてきた。可愛い女の子の姿をとっているが、彼女もゴーレムと同じ魔法仕掛けの人形である。純魔法の気配がびんびんする。
受付カウンターには巨大な魔法銃が装備されていた。
テロ対策なんだろうけど、徹底してるな。俺は平和主義者だから武器のたぐいは見ているだけで不快になる。
「三年生のエドゥアール・アゼルクですね。どういったご用ですか?」
「学長に会わせてくれ」
「かしこまりました。廊下の奥へお進みください」
てっきり断られるかと思ったが、あっさりと承諾された。
俺は言われたとおり、廊下の奥に向かって歩き出した。すると、視界が歪み始めた。きいんと耳鳴りがする。誰かが時空に干渉する純魔法を発動したらしい。
足元がぐらりと揺れる。
いきなり海の上に放り込まれたかのようだ。
俺が必死でバランスをとっていると、廊下の奥から人影が現れた。
赤銅色の髪に、翡翠の瞳。
ヴァン?
いや、違う。これは幻影だ。
「本物のヴァンはな、もっとエロい目で俺を見てくるんだよ!」
俺は純魔法を練り上げ、見えない弾丸をこしらえた。そして、幻影の胸を貫いた。ヴァンの形をとっていたモノが煙と化す。まったく、趣味が悪いぜ。たとえ幻影とはいえ、大事な相手の姿をしたモノを攻撃させるだなんて。
「学長! 三年のエドゥアール・アゼルクです。マルクトくんとユーネリアさんのことでお話があります。お時間をください!」
「そんなに声を張り上げずとも、聞こえているよ」
天井から蜘蛛の糸のような細い物体が垂れてきて、やがて人の姿へと変わった。細身で、頭は見事にハゲている。学長だ。
「直接言葉を交わすのは初めてだね。アゼルクのお坊ちゃま」
「……初めまして」
「立ち話もなんだから、静かな場所へ行こうか」
「望むところです」
学長が指をぱちんと鳴らした。
すると床が抜けて、俺は真っ逆さまに落下した。ヴァンがかけてくれた疾風の加護がなければ、壁に投げつけられたトマトのように潰れていたかもしれない。俺はなんとか受け身をとった。
行き着いた先は、薄暗い部屋だった。
広い室内にはゴーレムが何体も置かれている。ゴーレムからは純魔法の気配を感じなかった。いわば、空のゴーレムということか。たとえ純魔法が組み込まれていないのだとしても、武器をたずさえたゴーレムに囲まれるのはあまりいい気分ではない。
「アゼルクのお坊ちゃま。きみはこのゴーレムを見て、何を思う?」
「物騒な人形だなあと思います」
「私がマルクトとユーネリアに対して抱いている感情も同じだよ」
「はあ?」
俺は学長につかつかと歩み寄った。
このじいさん、今なんて言った? 自分の孫を「物騒な人形」だと思ってるのか?
ひげを引っ張ってやろうか。
学長は転移の魔法を使って、俺の突撃をかわした。勢い余った俺は、つんのめってしまう。
無様に床に転がった俺を、学長が感情の見えない目で見下ろしている。
「あの姉弟は稀代の魔力の持ち主だ。常人と同じ道を進ませるわけにはいかない」
「ラルム王国は平和な国です! ユーネリアさんは学校の先生になりたがっているんですよ。それを魔法軍の先鋭部隊に配属させるだなんて……」
「この国の文化を担ってきたアゼルク家の人間には分かるまい。ラルムの平和を保つためには、圧倒的な武力を他国に対して示す必要があるのだよ」
学長が純魔法を発動させ、俺の背中に圧力をかけてくる。やばい。このままだとペしゃんこにされる。
「アゼルクのお坊ちゃま。きみは無力だ。武力を持たぬ貴族は、舞踊でも楽しんでいたまえ」
「あんたの頭の中には……戦争のことしか詰まってないのかよ!」
「そうだ。王立魔法学園がなんのために設立されたのか、きみとて知らぬわけではあるまい? 私はつねに有事に備えないといけないのだよ」
「だからって……マルクトくんとユーネリアさんの未来を奪うだなんて。そんなの許せるか!」
「きみの許可など誰も求めてはいない。さあ、ここで誓いたまえ。あの姉弟には深入りしないとな」
「ぐ……っ、うぅっ!」
苦しさのあまり、俺は息が詰まりそうになった。このまま圧力を加えられたら、俺の体はひしゃげてしまうだろう。
どうする?
このまま諦めるのか?
でもそしたら、学長の武力主義に負けたことになる。俺は指先を床から引き剥がした。不完全な形でもいい。重たい指先で手の甲に魔法陣を描き、頭の中に浮かんだ扉を開けようとする。
「ほう。醜態を晒しつつも足掻き続けるのか。貴族らしくない男もいたものだ」
「あんたのひげ。燃やしてやる!」
「ふふっ。勇ましいことだ。だがその、ちっぽけな炎で何ができる?」
俺の指先から放たれた、飴玉みたいに小さな火炎玉を指差して、学長が笑い声を上げる。嘲笑を浴びるにつれて、俺は怒りではなく哀れみを覚えた。この人は激動の時代を生きてきた。だから強いラルム王国を守らなきゃいけないと考えているのだろう。
「あなたもまた……ゴーレムのように扱われてきたんですね」
「ふん。何を泣いている」
「……あなただって泣いているじゃないですか」
火炎玉に映った子どもの影をみとめたのだろう。学長が放ってくる圧力が引いていった。
「きみは……火炎玉に私の記憶を投影したのか?」
「俺は暴力は大嫌いです。さあ、見てください。幼い頃のあなただって、戦いは嫌だと言って、泣いていたじゃないですか!」
中空に浮いた火炎玉が膨らんでいく。
ゆらめく炎には、泣きじゃくる細身の少年が映っていた。
『嫌だよ、怖いよ。軍隊なんて……入りたくないっ!』
学長の圧力から解放されつつある俺は、魔力を強めていった。火炎玉に相手の過去を映し出すのは高等魔法に分類される。お馬鹿学生の俺が扱える技ではない。でもここでこの人を放り出したら、悲劇の連鎖が続いていくだけだ。
俺は浅い呼吸を繰り返しながら、火炎玉に学長の過去を投影し続けた。
彼が歩んできたのは、戦いの歴史だった。
そうだよな。
ラルム王国が今、平和な国でいられるのは学長のような先人が戦ってきたからだ。俺は学長の記憶を眺めながら、ぼたぼたと涙をこぼした。人と人が争うしかなかった時代があっただなんて悲しすぎる。
学長が乾いた声で言った。
「こんなものを見せられたとしても、私の決意は変わらないよ。マルクトとユーネリアには兵器としての人生を歩んでもらう」
圧力がみしりと俺の背中にかかってきた。
学長の凍りついた心を溶かすのは無理ってことか? 嫌だ。そんなの認めたくない。この人だって、自分の孫をゴーレムのように扱いたいわけがない。抱き締めて、思いっきり可愛がりたいに決まってる。
家族ってそういうものだろ?
「さあ、もう楽になりたまえ。アゼルクのお坊ちゃま。貴族に戦いなど似合わない」
「そうですね、俺は無力だ。だから……俺には強力な盾がついてます!」
地下室に一陣の風が巻き起こる。
空気の流れが収まった時、ヴァンが姿を現した。
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