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第23話 海の男
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ヴァイゼンと兜合わせをした翌日。
目が覚めた俺はひとりでベッドを抜け出そうとしたが、ヴァイゼンが離してくれなかった。ヴァイゼンは俺を後ろから抱きすくめると、優しい声で囁いた。
「一緒に風呂に入ろうか?」
「でも……」
「何もしないさ」
ヴァイゼンはそう言うけれども、俺はきっとまた感じてしまう。子どもがいやいやをするように首を振ると、ヴァイゼンが手を離してくれた。
「そうだな。あまり飛ばしすぎるのはよくないか」
「……俺、幼くてすみません。濡れちゃうのが恥ずかしくて」
「レムート。どんなきみでも愛しているよ」
俺がベッドの上でぐずぐずしているので、ヴァイゼンが先に湯浴みをすると言って部屋から出ていった。
ひとりきりのベッドは寂しい。
俺は寝具に移ったヴァイゼンの残り香を嗅いで、うっとりと目を細めた。敷布を剥いで、頭から被る。こうするとヴァイゼンに抱かれているみたいだ。俺は時が経つのも忘れて、敷布にくるまった。
すると、ヴァイゼンがお風呂から戻ってきた。
「レムート?」
「あっ、ヴァイゼン様……」
「それは……巣作りか?」
恥ずかしいところを見られてしまった。
俺は敷布を被ったまま沈黙した。布の塊と化した俺を、ヴァイゼンが優しく抱きしめる。
「可愛いな。そんなに俺の匂いが気に入ったのか?」
「ヴァイゼン様、俺……ヒートが近いのかもっ」
「そうか。ならば心しておこう」
「俺……どうなっちゃうのかなあ」
ヴァイゼンの目の前で、はしたなく乱れるのだろうか。
「……どんな俺を見ても嫌いにならないでください」
「俺がきみを嫌う? そんなことはあり得ない」
「あの、俺……お風呂に入ってきます!」
俺は敷布から顔を出すと、露天風呂へと駆け出した。
◇◇◇
海が一望できる露天風呂で、汗を流し終えた時のことだった。
「あれ?」
弓なりになっている湾の近くに、白い影が見える。波間を悠々と泳ぐ大きな体。あれはもしかして……巨鯨ではないか?
早くヴァイゼンに報告せねば。
俺は着替えを済ませると、廊下を駆け出した。
「ヴァイゼン様! 巨鯨が海に姿を見せました!」
「なんだと」
居間にいたヴァイゼンが勢いよく立ち上がった。座卓にのっかっていた食器がかたんと揺れる。
ヴァイゼンは家令のザンダーを呼んだ。
「青海衆を集めろ。巨鯨狩りの時間だ」
「……ヴァイゼン様。戦うのですか?」
「巨鯨は大水を呼ぶ。それに、魚を食い尽くしてしまう。近海に来た者は生かしておく理由がない」
「俺は……どうしたら」
「きみは屋敷で待っていろ。絶対に海には近づくな」
「……はい」
狩りに挑もうとするヴァイゼンの顔つきは別人のようだった。ヴァイゼンはごはんをかき込むと、居間から出ていった。
俺が不安な表情で拳を握りしめていると、ザンダーが落ち着いた声で言った。
「ヴァイゼン様ならば大丈夫です。必ずや巨鯨を仕留めるでしょう」
「俺……お祈りします!」
俺は祭礼の間に行って、先代様と奥様に線香をあげた。
目を閉じて手を合わせたものの、心の中は乱れている。確か、先代様は巨鯨との戦いで命を落としたんだよな。
ヴァイゼンが死んでしまったら、俺はどうすればいい? あの人ほど俺を愛してくれる人はいない。
俺は屋敷の中を歩き回った。
海に近づくなと言われたが、露天風呂からは海が見える。
俺は露天風呂に走った。
◇◇◇
巨鯨との戦いは粛々と行われていた。
何艘もの小型船が巨鯨を取り囲んでいる。小型船の乗組員は巨鯨に向かって網を放った。網によって動きを封じられた巨鯨に、男たちが銛を突き立てる。
荒波をものともせず、男たちは巨鯨に立ち向かっていく。
俺は南域のことを何も分かってはいなかった。この土地の人たちは、こうやって自然と戦ってきたんだ。
俺が戦いを見守っていると、アンナ先生が露天風呂にやって来た。
「レムート様。ヴァイゼン様の勝利を祈念して、歌いましょう」
「はい」
「征け、征け、巨鯨を喰らえ」
勇ましいメロディを俺はアンナ先生とともに口ずさんだ。俺の歌が祈りになって届くといいのだが。
戦いはヴァイゼンたちが優勢のようだった。座礁している船はない。
ひときわ高く跳躍して、巨鯨に挑みかかる男の姿があった。ヴァイゼンだ。勇猛果敢に戦う姿は、神話に出てくる英雄そのものだった。
遠く離れていても、俺が見間違うわけがない。彼は俺の旦那様で、運命の人。
ヴァイゼンが構えた銛が、巨鯨の頭部に深く突き刺さった。
◇◇◇
その日、ヴァイゼンはなかなか屋敷に戻って来なかった。
湯浴みを終えた俺は、彼の帰りを待ち続けた。狩りは成功したようだが、ヴァイゼンが心配で眠れそうにない。
日付けが変わった頃、ようやくヴァイゼンが帰宅した。
「レムート。起きていたのか」
「ヴァイゼン様……。お怪我は?」
「無事だ。きみの発見が早かったため、先手を取ることができた。ありがとう」
「俺は何もしていません」
「そうか? きみの歌声が聞こえた気がしたが」
戦いによって本能を解放したから、聴覚が鋭敏になったのだろうか。俺は改めてアルファという性が持つ強さを思い知った。
「巨鯨は狩ったあとが大変なんだ。肉は食用になるし、髭や骨も加工される。分配で揉めないよう指示を出していたら、遅くなってしまった」
「鯨のお肉を食べるのですか?」
「そのうち、わが家の食卓にのぼるぞ。嫌なら無理強いはしない」
「……食べます。俺、南域の人になりたいから」
「そうか。きみの心意気にはいつも感心させられる」
ヴァイゼンに抱きしめてもらいたかったが、「汗臭いからダメだ」と断られた。でも俺はヴァイゼンのフェロモンの匂いが濃くなっている今、衝動を堪えることができなかった。
ぎゅっと抱きついて唇を求める。
ヴァイゼンが俺をあやすように優しいキスをした。
「汗を流してくる。いい子で待っていろ」
「はい……」
「今日はきみと一緒に眠りたい。構わないか?」
「大丈夫です」
俺はヴァイゼンの居室で待つように言われた。
◇◇◇
湯上がりのヴァイゼンは、どこか不機嫌そうだった。
「あの……俺、悪いことをしましたか?」
「きみに怒っているわけじゃない。負傷者は出なかったものの、もっと上手くやれたんじゃないかと反省している」
「あんな大きな鯨と戦おうと思うだけですごいです……」
「北域の領主は狩りをしないのか?」
「キツネ狩りはしますが、クマのような大きな生き物は相手にしません」
「なるほど。また中央政府に野蛮な奴らだと笑われるのかな。南域では先祖代々、巨鯨と戦ってきた。その文化を変えろと言われても困る」
ヴァイゼンが苛立つのは珍しい。
巨鯨狩りについて語る時、ヴァイゼンは別人のようになる。彼の声には自然と戦ってきた男のプライドが滲んでいた。
俺は不謹慎ながらも、雄々しいヴァイゼンにときめいてしまった。
「……きみも俺を軽蔑するか? 野人だと思って」
「いえ。ヴァイゼン様は俺の優しい旦那様です」
「強くなったな、レムート。それでこそ俺の妻だ」
抱き寄せられたので、俺は嬉しくなって笑い声を上げた。
「ふふっ。くすぐったいです」
「きみの存在がいつだって俺に力をくれるんだ。これからもそばにいてくれ」
「ヴァイゼン様……。俺もあなたのことが大好きです」
「今日はもう力が残っていない。眠らせてくれ」
「はい。おやすみなさい」
俺の腕の中でヴァイゼンがすうすうと寝息を立てる。
可愛い。
勇ましいヴァイゼンも、優しいヴァイゼンも、今の赤ちゃんみたいに無邪気な寝顔をしているヴァイゼンも、みんなみんな大好きだ。
俺もまた眠りに落ちた。
◇◇◇
翌日のことだった。
目が覚めた瞬間、俺は異変に気づいた。
体の内側で暴れ回る本能の叫び。理性を奪い、肌を熱くさせる性衝動。疼きを訴える下腹部。
ついにヒートがやって来た。
目が覚めた俺はひとりでベッドを抜け出そうとしたが、ヴァイゼンが離してくれなかった。ヴァイゼンは俺を後ろから抱きすくめると、優しい声で囁いた。
「一緒に風呂に入ろうか?」
「でも……」
「何もしないさ」
ヴァイゼンはそう言うけれども、俺はきっとまた感じてしまう。子どもがいやいやをするように首を振ると、ヴァイゼンが手を離してくれた。
「そうだな。あまり飛ばしすぎるのはよくないか」
「……俺、幼くてすみません。濡れちゃうのが恥ずかしくて」
「レムート。どんなきみでも愛しているよ」
俺がベッドの上でぐずぐずしているので、ヴァイゼンが先に湯浴みをすると言って部屋から出ていった。
ひとりきりのベッドは寂しい。
俺は寝具に移ったヴァイゼンの残り香を嗅いで、うっとりと目を細めた。敷布を剥いで、頭から被る。こうするとヴァイゼンに抱かれているみたいだ。俺は時が経つのも忘れて、敷布にくるまった。
すると、ヴァイゼンがお風呂から戻ってきた。
「レムート?」
「あっ、ヴァイゼン様……」
「それは……巣作りか?」
恥ずかしいところを見られてしまった。
俺は敷布を被ったまま沈黙した。布の塊と化した俺を、ヴァイゼンが優しく抱きしめる。
「可愛いな。そんなに俺の匂いが気に入ったのか?」
「ヴァイゼン様、俺……ヒートが近いのかもっ」
「そうか。ならば心しておこう」
「俺……どうなっちゃうのかなあ」
ヴァイゼンの目の前で、はしたなく乱れるのだろうか。
「……どんな俺を見ても嫌いにならないでください」
「俺がきみを嫌う? そんなことはあり得ない」
「あの、俺……お風呂に入ってきます!」
俺は敷布から顔を出すと、露天風呂へと駆け出した。
◇◇◇
海が一望できる露天風呂で、汗を流し終えた時のことだった。
「あれ?」
弓なりになっている湾の近くに、白い影が見える。波間を悠々と泳ぐ大きな体。あれはもしかして……巨鯨ではないか?
早くヴァイゼンに報告せねば。
俺は着替えを済ませると、廊下を駆け出した。
「ヴァイゼン様! 巨鯨が海に姿を見せました!」
「なんだと」
居間にいたヴァイゼンが勢いよく立ち上がった。座卓にのっかっていた食器がかたんと揺れる。
ヴァイゼンは家令のザンダーを呼んだ。
「青海衆を集めろ。巨鯨狩りの時間だ」
「……ヴァイゼン様。戦うのですか?」
「巨鯨は大水を呼ぶ。それに、魚を食い尽くしてしまう。近海に来た者は生かしておく理由がない」
「俺は……どうしたら」
「きみは屋敷で待っていろ。絶対に海には近づくな」
「……はい」
狩りに挑もうとするヴァイゼンの顔つきは別人のようだった。ヴァイゼンはごはんをかき込むと、居間から出ていった。
俺が不安な表情で拳を握りしめていると、ザンダーが落ち着いた声で言った。
「ヴァイゼン様ならば大丈夫です。必ずや巨鯨を仕留めるでしょう」
「俺……お祈りします!」
俺は祭礼の間に行って、先代様と奥様に線香をあげた。
目を閉じて手を合わせたものの、心の中は乱れている。確か、先代様は巨鯨との戦いで命を落としたんだよな。
ヴァイゼンが死んでしまったら、俺はどうすればいい? あの人ほど俺を愛してくれる人はいない。
俺は屋敷の中を歩き回った。
海に近づくなと言われたが、露天風呂からは海が見える。
俺は露天風呂に走った。
◇◇◇
巨鯨との戦いは粛々と行われていた。
何艘もの小型船が巨鯨を取り囲んでいる。小型船の乗組員は巨鯨に向かって網を放った。網によって動きを封じられた巨鯨に、男たちが銛を突き立てる。
荒波をものともせず、男たちは巨鯨に立ち向かっていく。
俺は南域のことを何も分かってはいなかった。この土地の人たちは、こうやって自然と戦ってきたんだ。
俺が戦いを見守っていると、アンナ先生が露天風呂にやって来た。
「レムート様。ヴァイゼン様の勝利を祈念して、歌いましょう」
「はい」
「征け、征け、巨鯨を喰らえ」
勇ましいメロディを俺はアンナ先生とともに口ずさんだ。俺の歌が祈りになって届くといいのだが。
戦いはヴァイゼンたちが優勢のようだった。座礁している船はない。
ひときわ高く跳躍して、巨鯨に挑みかかる男の姿があった。ヴァイゼンだ。勇猛果敢に戦う姿は、神話に出てくる英雄そのものだった。
遠く離れていても、俺が見間違うわけがない。彼は俺の旦那様で、運命の人。
ヴァイゼンが構えた銛が、巨鯨の頭部に深く突き刺さった。
◇◇◇
その日、ヴァイゼンはなかなか屋敷に戻って来なかった。
湯浴みを終えた俺は、彼の帰りを待ち続けた。狩りは成功したようだが、ヴァイゼンが心配で眠れそうにない。
日付けが変わった頃、ようやくヴァイゼンが帰宅した。
「レムート。起きていたのか」
「ヴァイゼン様……。お怪我は?」
「無事だ。きみの発見が早かったため、先手を取ることができた。ありがとう」
「俺は何もしていません」
「そうか? きみの歌声が聞こえた気がしたが」
戦いによって本能を解放したから、聴覚が鋭敏になったのだろうか。俺は改めてアルファという性が持つ強さを思い知った。
「巨鯨は狩ったあとが大変なんだ。肉は食用になるし、髭や骨も加工される。分配で揉めないよう指示を出していたら、遅くなってしまった」
「鯨のお肉を食べるのですか?」
「そのうち、わが家の食卓にのぼるぞ。嫌なら無理強いはしない」
「……食べます。俺、南域の人になりたいから」
「そうか。きみの心意気にはいつも感心させられる」
ヴァイゼンに抱きしめてもらいたかったが、「汗臭いからダメだ」と断られた。でも俺はヴァイゼンのフェロモンの匂いが濃くなっている今、衝動を堪えることができなかった。
ぎゅっと抱きついて唇を求める。
ヴァイゼンが俺をあやすように優しいキスをした。
「汗を流してくる。いい子で待っていろ」
「はい……」
「今日はきみと一緒に眠りたい。構わないか?」
「大丈夫です」
俺はヴァイゼンの居室で待つように言われた。
◇◇◇
湯上がりのヴァイゼンは、どこか不機嫌そうだった。
「あの……俺、悪いことをしましたか?」
「きみに怒っているわけじゃない。負傷者は出なかったものの、もっと上手くやれたんじゃないかと反省している」
「あんな大きな鯨と戦おうと思うだけですごいです……」
「北域の領主は狩りをしないのか?」
「キツネ狩りはしますが、クマのような大きな生き物は相手にしません」
「なるほど。また中央政府に野蛮な奴らだと笑われるのかな。南域では先祖代々、巨鯨と戦ってきた。その文化を変えろと言われても困る」
ヴァイゼンが苛立つのは珍しい。
巨鯨狩りについて語る時、ヴァイゼンは別人のようになる。彼の声には自然と戦ってきた男のプライドが滲んでいた。
俺は不謹慎ながらも、雄々しいヴァイゼンにときめいてしまった。
「……きみも俺を軽蔑するか? 野人だと思って」
「いえ。ヴァイゼン様は俺の優しい旦那様です」
「強くなったな、レムート。それでこそ俺の妻だ」
抱き寄せられたので、俺は嬉しくなって笑い声を上げた。
「ふふっ。くすぐったいです」
「きみの存在がいつだって俺に力をくれるんだ。これからもそばにいてくれ」
「ヴァイゼン様……。俺もあなたのことが大好きです」
「今日はもう力が残っていない。眠らせてくれ」
「はい。おやすみなさい」
俺の腕の中でヴァイゼンがすうすうと寝息を立てる。
可愛い。
勇ましいヴァイゼンも、優しいヴァイゼンも、今の赤ちゃんみたいに無邪気な寝顔をしているヴァイゼンも、みんなみんな大好きだ。
俺もまた眠りに落ちた。
◇◇◇
翌日のことだった。
目が覚めた瞬間、俺は異変に気づいた。
体の内側で暴れ回る本能の叫び。理性を奪い、肌を熱くさせる性衝動。疼きを訴える下腹部。
ついにヒートがやって来た。
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