8 / 26
第8話 旦那様、どうか俺を嫌いになってください
しおりを挟む
「白い結婚とはあの、寝室を別にするということですか」
俺が確認を入れると、ヴァイゼンは「いかにも」と頷いた。
「出会ったばかりの男と契れと言われても嫌だろう? まずは個室で休んで、南域での暮らしに慣れるといい」
「……お心遣いありがとうございます。ですが、1年間白い結婚を続けたらその婚姻は無効になるのはご存じですよね?」
「ああ、もちろん。1年以内にきみを惚れさせてみせるさ」
ヴァイゼンの緑青の瞳に自信がのぞく。
やはりこの人は優しくてもアルファだ。ひと皮剥けば、独占欲でギラギラしている。
俺は悪妻計画について考え直した。短期間で騒ぎを起こすよりも、じっくり1年間かけて俺のダメさ具合を分かってもらった方がいいかもしれない。俺があまりにも問題児だと、弟のネルヴァスの縁談にまで影を落としてしまう。
「よろしくお願いします、ヴァイゼン様」
よし、腹は決まった。
俺は晴れやかな笑顔をヴァイゼンに向けた。
どうか俺のことを嫌いになって。
俺を疎ましいと遠ざけてくれ。
神様なんか信じちゃいないけど、俺は一生を寺院で修道士として過ごすよ。望まない妊娠なんか願い下げだ。
俺の胸のうちなど何も知らないヴァイゼンが、とろけるようなまなざしを俺に送る。
今は俺の容姿に見惚れているようだが、そのうち本性を知れば態度を変えるだろう。アルファのプライドを傷つけてやる。
許せ、ヴァイゼン。
これは俺が自由を勝ち取るために必要なことなんだ。
「レムート。ゆっくりと家族になっていこう」
無邪気そのもののヴァイゼンの笑顔から俺は視線をそらした。
ヴァイゼンは貴族階級とは思えないほど、まっすぐな男だ。やめてくれ。そんな愛おしそうな目で俺を見ないでくれ。
俺はあんたに嫌われなきゃいけないんだから。
「では屋敷に向かうか。歩けるか?」
「はい。ですが……少々、暑いです」
今、俺たちがいる浜辺には太陽が照りつけている。潮風はあるものの、なかなかの熱気だ。
「その肩にかけているストールは取ったらどうだ。俺が持とう」
「そうします……」
「長袖の上衣は着たままの方がいいな。せっかくの白い肌が日に焼けてしまう」
「白い肌ですか……。やっぱり俺をそういう目でご覧になってるのですね。いやらしい」
俺がツンと顔を背ければ、ヴァイゼンが呵々大笑した。
「すまんな。俺は自他ともに認めるスケベ野郎だ。きみに触れたくてたまらない」
「では、お好きになさったら。どうせ俺はあなたのものです」
「スケベ野郎にも志というものがあってだな。無理強いは嫌なんだ。きみが俺を求めてくれた時に、たっぷりと応えたい」
「はっ。そんな日は来ませんよ」
悪妻とは何か。
それは旦那様の面目を丸潰しにする、気の強い嫁である。
俺はヴァイゼンに挑発的な視線を送った。
「この俺を惚れさせる? もしもあなたの願いが叶ったならば、俺は足の指で鍵盤楽器を弾いて差し上げますよ」
俺の心は氷解のように凍りついているし、どんな山道よりも捻じ曲がっている。さて、ヴァイゼンは領地経営のかたわら、俺を乗りこなせるかどうか。見ものだな。
「……姉上につねづね諭されている。アルファの繁栄はオメガの犠牲のもとに成り立っていると」
「話が早いですね。俺はアルファなど大嫌いです」
「だろうな」
ヴァイゼンは俺と距離をとって歩き始めた。
「俺はきみから逃げない。どんな感情でも受け止める。だから、そばにいてほしい」
「もっと従順なオメガを探せばいいのでは?」
「自分がない人間は、この大自然のなか生きていけない。それに俺は気の強い美人が好みだ。どうぞ俺を尻に敷いてくれ」
「座り心地が悪そうな座布団ですね」
俺のイヤミにもヴァイゼンは挫けなかった。
からからと気持ちよさそうに声を上げて笑う。
「肖像画を見た時は真珠のような姫君だと思っていたが、きみはあれだな。真珠は真珠でも黒真珠だ。一癖も二癖もある」
「いつでも離縁してくださいませ。俺の覚悟は決まっております」
「そんな日は来ないさ」
ヴァイゼンとの会話は、途切れることがなかった。
俺がどんなに毒舌を吐いても、ヴァイゼンはユーモアを持って受け止めた。殴られてもおかしくないほどの暴言をいくつも放ったというのに、このアルファの精神構造は一体、どうなっているのだろう。
姉上のノノネ様の教育の成果なのだろうか。
俺のことをただのオメガではなく、ひとりのレムートとして見てくれている気がする。
調子が狂う。
キレられた方がどんなにいいか。
「さあ、着いたぞ。俺たちの家だ」
ヴァイゼンが指さしたのは、高台の上に立った大きな屋敷だった。南域らしく窓を広々と取った、開放的な作りである。庭先に南国の花が咲いている。そういえば、季節は春だった。常緑樹の大きな葉が目に鮮やかだ。
「まずはきみの部屋に案内しよう」
俺が案内されたのは、日陰にある一室だった。
天蓋付きのベッドに飾り棚、そして書き物机に鏡台。いずれの調度品も南域風の素朴な造りだった。
俺は飾り棚の上に置かれた木彫りの鳥をそっと抱き上げた。可愛いな、これ。
「その鳥の像はな。夫婦でひとつずつ持つんだ。情を交わしてもいいと思ったら、俺の部屋の飾り棚にきみが持っている鳥の像を置いてくれ」
「……そんなことは起こり得ません!」
「そう言うと思った。一応、知識として伝えておく」
「あなたが俺の部屋に鳥の像を置くこともあるのですか?」
「それは御法度だ。南域では、あくまで夜の主導権は妻にある」
「……アルファとしては不服なのでは?」
ヴァイゼンは「そうだなあ」と腕組みをした。
「俺の本能はきみを奪えと命じてくるが、そいつに負けたら俺は俺でなくなってしまう」
「抑制剤でラットを回避しているのですか」
「ああ。その点は安心してくれ。弾みできみを抱きたくない」
「ヴァイゼン様は理想主義者でいらっしゃる。アルファとオメガの政略結婚に愛など生まれるものですか」
俺が言い放つと、ヴァイゼンは毅然とした態度で否定した。
「この国ではこれまでにそういった不幸な結婚があったかも知れない。でも俺はきみを幸せにしたい」
「ならば俺に自由をください。孤独と引き換えで結構ですので」
「……喋り疲れてしまっただろう。飲み物を持ってこよう」
ヴァイゼンは廊下へと消えていった。
まさか領主様みずから茶坊主の真似をするのかと思っていると、そのまさかだった。ヴァイゼンはレモネードをお盆にのせて、嬉しそうな顔で運んできた。
俺は「ありがとうございます……」と言うしかなかった。
アルファがオメガに尽くす? そういうプレイの一環なのか?
夜になれば荒々しく俺を蹂躙するんだろう。
「飲んでみてくれ。うまいぞ」
「では……」
レモネードは蜂蜜とレモンの配合が絶妙だった。さっぱりとしていて、飽きがこない。俺はつい、グラスを干してしまった。
いや、悪妻としては正解か。
食べ方が卑しい妻は嫌われるだろう。
俺がわざと唇を舐めた。すると、ヴァイゼンが神妙な面持ちになった。
ん?
俺の下品な仕草が気に障ったのかな。
してやったりと思っていると、ヴァイゼンが「あーっ!」と大声を上げて、手で顔を覆った。
「俺の嫁はやることがいちいち可愛すぎる!」
「どこがですか。今の俺の仕草は、無作法の極みでしょう」
「だってレモネードを美味そうに飲んだあと、唇をぺろりって。愛くるしいにも程がある!」
えーと。
なんですかその、俺が何をやってもご褒美ですみたいな表情は。
「きみがやることならば、あくびでもなんでも上等だよ」
「俺、悪妻でしょう? あなたをこき使って、愛情を試すことばかり言っている」
「甘噛みのようでたまらない」
「……あなたがそうやって甘やかしたら、俺はとんでもない毒夫になるかも。歴史書に出てくるレオニエのように」
「そんなにも澄んだ瞳をしたきみがレオニエ? ははっ。あり得ない」
「俺の容姿はアルファの劣情を誘うための罠みたいなもので……。賞賛には値しません」
「レムート。きみにはまず、自分自身のことを好きになってほしい」
ヴァイゼンは飾り棚に置かれた本を指差した。
「この南域がオメガの地位向上のために取り組んでいる事業をまとめた本だ。気が向いたら読んでみてほしい」
「……あなたと語らうよりは有意義そうですね」
「夕餉まで時間がある。ゆっくり休んでくれ。何かあったらその呼び鈴を鳴らすんだぞ」
「失礼致します。わたくしはザンダーと申します。レムート奥様、初めまして」
俺の居室に、家令のザンダーなる男がやって来た。
おっ、いいじゃないか。ザンダーは高齢でちょっと狷介な雰囲気があり、小うるさそうだ。俺は毒夫レオニエになってやると心の中で念じながら、ザンダーに高飛車に命じた。
「この衣装は暑い。着替え、それも最高級のものを用意してくれないか」
ザンダーの金壺まなこが鋭く光った。
よーし。
家令に嫌われる作戦、成功だ。
しかし俺はこの後、知ることになる……。
ヴァイゼン・テス・ワイゼルが率いる者たちのイカれっぷりを……。
俺が確認を入れると、ヴァイゼンは「いかにも」と頷いた。
「出会ったばかりの男と契れと言われても嫌だろう? まずは個室で休んで、南域での暮らしに慣れるといい」
「……お心遣いありがとうございます。ですが、1年間白い結婚を続けたらその婚姻は無効になるのはご存じですよね?」
「ああ、もちろん。1年以内にきみを惚れさせてみせるさ」
ヴァイゼンの緑青の瞳に自信がのぞく。
やはりこの人は優しくてもアルファだ。ひと皮剥けば、独占欲でギラギラしている。
俺は悪妻計画について考え直した。短期間で騒ぎを起こすよりも、じっくり1年間かけて俺のダメさ具合を分かってもらった方がいいかもしれない。俺があまりにも問題児だと、弟のネルヴァスの縁談にまで影を落としてしまう。
「よろしくお願いします、ヴァイゼン様」
よし、腹は決まった。
俺は晴れやかな笑顔をヴァイゼンに向けた。
どうか俺のことを嫌いになって。
俺を疎ましいと遠ざけてくれ。
神様なんか信じちゃいないけど、俺は一生を寺院で修道士として過ごすよ。望まない妊娠なんか願い下げだ。
俺の胸のうちなど何も知らないヴァイゼンが、とろけるようなまなざしを俺に送る。
今は俺の容姿に見惚れているようだが、そのうち本性を知れば態度を変えるだろう。アルファのプライドを傷つけてやる。
許せ、ヴァイゼン。
これは俺が自由を勝ち取るために必要なことなんだ。
「レムート。ゆっくりと家族になっていこう」
無邪気そのもののヴァイゼンの笑顔から俺は視線をそらした。
ヴァイゼンは貴族階級とは思えないほど、まっすぐな男だ。やめてくれ。そんな愛おしそうな目で俺を見ないでくれ。
俺はあんたに嫌われなきゃいけないんだから。
「では屋敷に向かうか。歩けるか?」
「はい。ですが……少々、暑いです」
今、俺たちがいる浜辺には太陽が照りつけている。潮風はあるものの、なかなかの熱気だ。
「その肩にかけているストールは取ったらどうだ。俺が持とう」
「そうします……」
「長袖の上衣は着たままの方がいいな。せっかくの白い肌が日に焼けてしまう」
「白い肌ですか……。やっぱり俺をそういう目でご覧になってるのですね。いやらしい」
俺がツンと顔を背ければ、ヴァイゼンが呵々大笑した。
「すまんな。俺は自他ともに認めるスケベ野郎だ。きみに触れたくてたまらない」
「では、お好きになさったら。どうせ俺はあなたのものです」
「スケベ野郎にも志というものがあってだな。無理強いは嫌なんだ。きみが俺を求めてくれた時に、たっぷりと応えたい」
「はっ。そんな日は来ませんよ」
悪妻とは何か。
それは旦那様の面目を丸潰しにする、気の強い嫁である。
俺はヴァイゼンに挑発的な視線を送った。
「この俺を惚れさせる? もしもあなたの願いが叶ったならば、俺は足の指で鍵盤楽器を弾いて差し上げますよ」
俺の心は氷解のように凍りついているし、どんな山道よりも捻じ曲がっている。さて、ヴァイゼンは領地経営のかたわら、俺を乗りこなせるかどうか。見ものだな。
「……姉上につねづね諭されている。アルファの繁栄はオメガの犠牲のもとに成り立っていると」
「話が早いですね。俺はアルファなど大嫌いです」
「だろうな」
ヴァイゼンは俺と距離をとって歩き始めた。
「俺はきみから逃げない。どんな感情でも受け止める。だから、そばにいてほしい」
「もっと従順なオメガを探せばいいのでは?」
「自分がない人間は、この大自然のなか生きていけない。それに俺は気の強い美人が好みだ。どうぞ俺を尻に敷いてくれ」
「座り心地が悪そうな座布団ですね」
俺のイヤミにもヴァイゼンは挫けなかった。
からからと気持ちよさそうに声を上げて笑う。
「肖像画を見た時は真珠のような姫君だと思っていたが、きみはあれだな。真珠は真珠でも黒真珠だ。一癖も二癖もある」
「いつでも離縁してくださいませ。俺の覚悟は決まっております」
「そんな日は来ないさ」
ヴァイゼンとの会話は、途切れることがなかった。
俺がどんなに毒舌を吐いても、ヴァイゼンはユーモアを持って受け止めた。殴られてもおかしくないほどの暴言をいくつも放ったというのに、このアルファの精神構造は一体、どうなっているのだろう。
姉上のノノネ様の教育の成果なのだろうか。
俺のことをただのオメガではなく、ひとりのレムートとして見てくれている気がする。
調子が狂う。
キレられた方がどんなにいいか。
「さあ、着いたぞ。俺たちの家だ」
ヴァイゼンが指さしたのは、高台の上に立った大きな屋敷だった。南域らしく窓を広々と取った、開放的な作りである。庭先に南国の花が咲いている。そういえば、季節は春だった。常緑樹の大きな葉が目に鮮やかだ。
「まずはきみの部屋に案内しよう」
俺が案内されたのは、日陰にある一室だった。
天蓋付きのベッドに飾り棚、そして書き物机に鏡台。いずれの調度品も南域風の素朴な造りだった。
俺は飾り棚の上に置かれた木彫りの鳥をそっと抱き上げた。可愛いな、これ。
「その鳥の像はな。夫婦でひとつずつ持つんだ。情を交わしてもいいと思ったら、俺の部屋の飾り棚にきみが持っている鳥の像を置いてくれ」
「……そんなことは起こり得ません!」
「そう言うと思った。一応、知識として伝えておく」
「あなたが俺の部屋に鳥の像を置くこともあるのですか?」
「それは御法度だ。南域では、あくまで夜の主導権は妻にある」
「……アルファとしては不服なのでは?」
ヴァイゼンは「そうだなあ」と腕組みをした。
「俺の本能はきみを奪えと命じてくるが、そいつに負けたら俺は俺でなくなってしまう」
「抑制剤でラットを回避しているのですか」
「ああ。その点は安心してくれ。弾みできみを抱きたくない」
「ヴァイゼン様は理想主義者でいらっしゃる。アルファとオメガの政略結婚に愛など生まれるものですか」
俺が言い放つと、ヴァイゼンは毅然とした態度で否定した。
「この国ではこれまでにそういった不幸な結婚があったかも知れない。でも俺はきみを幸せにしたい」
「ならば俺に自由をください。孤独と引き換えで結構ですので」
「……喋り疲れてしまっただろう。飲み物を持ってこよう」
ヴァイゼンは廊下へと消えていった。
まさか領主様みずから茶坊主の真似をするのかと思っていると、そのまさかだった。ヴァイゼンはレモネードをお盆にのせて、嬉しそうな顔で運んできた。
俺は「ありがとうございます……」と言うしかなかった。
アルファがオメガに尽くす? そういうプレイの一環なのか?
夜になれば荒々しく俺を蹂躙するんだろう。
「飲んでみてくれ。うまいぞ」
「では……」
レモネードは蜂蜜とレモンの配合が絶妙だった。さっぱりとしていて、飽きがこない。俺はつい、グラスを干してしまった。
いや、悪妻としては正解か。
食べ方が卑しい妻は嫌われるだろう。
俺がわざと唇を舐めた。すると、ヴァイゼンが神妙な面持ちになった。
ん?
俺の下品な仕草が気に障ったのかな。
してやったりと思っていると、ヴァイゼンが「あーっ!」と大声を上げて、手で顔を覆った。
「俺の嫁はやることがいちいち可愛すぎる!」
「どこがですか。今の俺の仕草は、無作法の極みでしょう」
「だってレモネードを美味そうに飲んだあと、唇をぺろりって。愛くるしいにも程がある!」
えーと。
なんですかその、俺が何をやってもご褒美ですみたいな表情は。
「きみがやることならば、あくびでもなんでも上等だよ」
「俺、悪妻でしょう? あなたをこき使って、愛情を試すことばかり言っている」
「甘噛みのようでたまらない」
「……あなたがそうやって甘やかしたら、俺はとんでもない毒夫になるかも。歴史書に出てくるレオニエのように」
「そんなにも澄んだ瞳をしたきみがレオニエ? ははっ。あり得ない」
「俺の容姿はアルファの劣情を誘うための罠みたいなもので……。賞賛には値しません」
「レムート。きみにはまず、自分自身のことを好きになってほしい」
ヴァイゼンは飾り棚に置かれた本を指差した。
「この南域がオメガの地位向上のために取り組んでいる事業をまとめた本だ。気が向いたら読んでみてほしい」
「……あなたと語らうよりは有意義そうですね」
「夕餉まで時間がある。ゆっくり休んでくれ。何かあったらその呼び鈴を鳴らすんだぞ」
「失礼致します。わたくしはザンダーと申します。レムート奥様、初めまして」
俺の居室に、家令のザンダーなる男がやって来た。
おっ、いいじゃないか。ザンダーは高齢でちょっと狷介な雰囲気があり、小うるさそうだ。俺は毒夫レオニエになってやると心の中で念じながら、ザンダーに高飛車に命じた。
「この衣装は暑い。着替え、それも最高級のものを用意してくれないか」
ザンダーの金壺まなこが鋭く光った。
よーし。
家令に嫌われる作戦、成功だ。
しかし俺はこの後、知ることになる……。
ヴァイゼン・テス・ワイゼルが率いる者たちのイカれっぷりを……。
35
お気に入りに追加
1,230
あなたにおすすめの小説
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
当たり前の幸せ
ヒイロ
BL
結婚4年目で別れを決意する。長い間愛があると思っていた結婚だったが嫌われてるとは気付かずいたから。すれ違いからのハッピーエンド。オメガバース。よくある話。
初投稿なので色々矛盾などご容赦を。
ゆっくり更新します。
すみません名前変えました。
婚約破棄されるなり5秒で王子にプロポーズされて溺愛されてます!?
野良猫のらん
BL
侯爵家次男のヴァン・ミストラルは貴族界で出来損ない扱いされている。
なぜならば精霊の国エスプリヒ王国では、貴族は多くの精霊からの加護を得ているのが普通だからだ。
ところが、ヴァンは風の精霊の加護しか持っていない。
とうとうそれを理由にヴァンは婚約破棄されてしまった。
だがその場で王太子ギュスターヴが現れ、なんとヴァンに婚約を申し出たのだった。
なんで!? 初対面なんですけど!?!?
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
嫌われ変異番の俺が幸せになるまで
深凪雪花
BL
候爵令息フィルリート・ザエノスは、王太子から婚約破棄されたことをきっかけに前世(お花屋で働いていた椿山香介)としての記憶を思い出す。そしてそれが原因なのか、義兄ユージスの『運命の番』に変異してしまった。
即結婚することになるが、記憶を取り戻す前のフィルリートはユージスのことを散々見下していたため、ユージスからの好感度はマイナススタート。冷たくされるが、子どもが欲しいだけのフィルリートは気にせず自由気ままに過ごす。
しかし人格の代わったフィルリートをユージスは次第に溺愛するようになり……?
※★は性描写ありです。
最愛の夫に、運命の番が現れた!
竜也りく
BL
物心ついた頃からの大親友、かつ現夫。ただそこに突っ立ってるだけでもサマになるラルフは、もちろん仕事だってバリバリにできる、しかも優しいと三拍子揃った、オレの最愛の旦那様だ。
二人で楽しく行きつけの定食屋で昼食をとった帰り際、突然黙り込んだラルフの視線の先を追って……オレは息を呑んだ。
『運命』だ。
一目でそれと分かった。
オレの最愛の夫に、『運命の番』が現れたんだ。
★1000字くらいの更新です。
★他サイトでも掲載しております。
実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる