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05. チャンス到来
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正面にある扉を開ければ、カウンターに獣人族の少女が座っていた。猫のような耳と尻尾が生えている。少女の銀杏の実を思わせる目が、俺の全身を眺め回す。
「私はリスティ。ギルドのチュートリアルを担当しております」
「どうも」
「クエストの受注をご希望ですか? その前に冒険者台帳にお名前とクラスを登録していただく必要があります」
「アリーズだ。姓はない。クラスはシーフだ」
「かしこまりました」
リスティが大きな台帳を広げ、俺の名前を記載する。アリーズという名は旅芸人の一座でつけられたものだ。古代語で12番目を意味する。一座に拾われた子どもは番号によって管理されていた。
「スキルは?」
「攻撃は<短剣>、防御は<体術>、クラス固有スキルは<奪取>だ」
「スキルアナライザーと照合させていただきますね」
俺の左胸に手鏡のような形をした魔道具、スキルアナライザーが近づいてくる。リスティが、俺のクラス固有スキル<奪取>のレベルの高さに目を見張った。スキルアナライザーがあまりにも派手に輝くものだから、周囲に居合わせた冒険者たちが一斉に視線を向けてきた。
「すげぇ……! レベルがカンストしたシーフ、初めて見たぜ」
「シーフは防御力が低いから、高難易度のクエストには参加しづらいはずだ。おたく、どこで修行を積んだんだ?」
「<砂漠の牙>、それに<絶海の孤城>を踏破したことがある」
「大陸でも有数のダンジョンじゃねぇか! ハディク人っていうのは腰を振る以外にも能があるんだなあ」
「差別的発言は許しませんよ!」
リスティが俺の代わりに怒ってくれた。可愛らしい見た目をしているが、芯の強い少女である。
「悪かったよ。リスティ、そんなに怖い顔をしないでくれ」
「謝るなら、アリーズさんに謝ってください」
「俺は構わないよ。低く見られることには慣れている」
「そんな悲しいこと言わないでください! アリーズさんは今日から、このギルドの仲間になるんですよ?」
俺はリスティから視線をそらした。違うんだ、リスティ。俺は仲間になるためにギルドを訪れたわけじゃない。あんたたちの大将、ジェラルドを潰すためにギルドに潜入したんだよ。
「アリーズさん。ちょっとお待ちください」
リスティがカウンターを離れ、部屋の奥にあるドアをノックした。
しかし、返事はなかったようである。
戦斧を携えた年配の冒険者がリスティに言った。
「ジェラルド様なら、裏庭にいたぜ」
「私、呼んできます!」
俺はリスティに声をかけた。
「いや、俺が行く。俺に用があるんだろう?」
カウンターには列ができている。リスティが持ち場を離れるのは難しそうだ。
「アリーズさん、すみません」
「気にすることはない」
リスティの尻尾がぴょこんと揺れる。
愛嬌のある子だな。こういう妹がいたら楽しいだろう。
いや、そんな甘いことを考えている場合じゃない。なんとかしてジェラルドの左胸に触れて、スキルファイアを盗み出さないといけない。
俺は冒険者ギルドの建物を出て、裏庭に向かった。ジェラルドの優しい声と子どもの興奮した声が重なって聞こえる。それから、老人の笑い声も。
茂みの陰からひょいと顔を出せば、ジェラルドは複数の子どもと老人に囲まれていた。薬草を手にしている。
先ほど入り口の前で別れた、フェッテさんの姿もあった。
俺に気づいたジェラルドの琥珀色の瞳が楽しげに輝く。
「きみは……昨夜会ったハディクの民だな」
「アリーズという。ここで何を?」
「子どもたちと一緒に、長老たちから<採取>スキルに関する講義を受けていた」
「ワシらはもう、クエストに出かけることはできない。だが、知識はある」
「ジェラルド様は私たち引退した冒険者をお払い箱にせず、銀刃衆という組織を与えてくれた」
「僭越ながら、この私フェッテは銀刃衆の頭を務めております」
銀刃衆はモンスター図鑑を執筆したり、語り部として若手の冒険者に知恵を授けたりしているのだという。
「アリーズさん。先刻は神聖騎士団を追い払っていただき、ありがとうございます」
「礼には及ばない」
俺はあんたたちを裏切ろうとしている。フェッテさん、そんな目で俺を見ないでくれ。
神聖騎士団という名を聞いた瞬間、ジェラルドの表情が険しくなった。
「また奴らは狼藉を働いているのか」
「はい。シーニュにある祠をすべて破壊するつもりらしいです」
「早く自治権を得て、独立せねば。ああ、来週の御前試合が待ち遠しいなあ!」
俺はジェラルドの横顔を見つめた。傲りも昂りも感じられない。24歳という若さでこの境地にまで達することができたとは、一体どれだけの鍛錬を積んできたのだろう。
フェッテさんがジェラルドに一礼した。
「ジェラルド様。シーニュの未来、頼みましたぞ」
「同じ言葉を返させてもらう。俺のような若造にとって、あなた方の存在がどれだけ支えになることか。これからも一緒に活躍していただきたい」
ジェラルドが老人たちに頭を下げる。
誠実そのものの態度を目の当たりにして、俺の心は揺らいだ。俺はとんでもない傑物を手にかけようとしているんじゃないのか? ジェラルドのスキルファイアを奪うことが、果たして本当に正しい選択なのだろうか。
「アリーズ? 顔色が悪いようだが」
「お兄ちゃん、元気ないの? そういう時はタタンの実を食べるといいんだって!」
「ほら、あげるよー」
俺は近くにいた子どもからピンク色の実を受け取った。果肉を齧れば、爽やかな甘酸っぱさが喉を駆け抜けていった。
「ありがとう……。元気が出てきたよ」
「よかったー!」
子どもたちの種族はバラバラだった。人間もいれば、獣人、そして有翼種もいる。共通しているのは、瞳がいきいきと輝いていることだ。
「アリーズお兄ちゃん。解毒にはね、このコルルの葉っぱが効くんだってよ」
有翼種の少女に屈託なく微笑まれて、俺は目が泳いだ。俺はジェラルドのスキルを無効化するために雇われた刺客だ。この子たちにとっては敵である。
「そうか……。きみは勉強熱心なんだな」
「あたし、孤児なんだ。でも可哀想な自分に浸るのは嫌。ジェラルド様のお役に立ちたいの」
「レダは将来、ヒーラーになりたいんだよな?」
「うん。ギルドのみんなを支えるんだ」
子どもたちとジェラルドのやりとりを見て、俺は胸が痛くなった。ジェラルドは多くの人に必要とされている。そんな彼を無力化させて、本当にいいのだろうか。
「アリーズはこのシーニュの街に何を望む? 刺激的な冒険? それとも単なる観光か?」
ジェラルドに問われて、俺は言葉を失った。永住権と邸宅を餌に、ヌルの子飼いになってしまった自分を恥じる。
この男とはもっと別の形で会いたかった。
「俺は稼げればそれでいい」
「そうか。現実主義者なんだな」
「先ほど、俺のスキルアナライザーの結果を見たリスティが、あんたを探していた」
「もしかして、きみのクラスはシーフで<奪取>スキルがカンストしているのか?」
ジェラルドの琥珀色の瞳が期待に満ちあふれる。俺は照れ隠しのため、長めに伸ばした前髪をいじった。
「よかったら俺とアイスドラゴンの鱗狩りに出掛けてくれないか」
なんでもそのクエストは武具職人のギルドから依頼があったものの、数ヶ月間、誰もクリアできていなかったらしい。
「生きたままの状態で鱗を剥がす必要があるんだ。麻痺や毒を与えるわけにはいかない。鱗の鮮度が下がってしまう」
「なるほど……」
「どうだ? できそうか」
「俺のスキル<奪取>があれば造作もない」
「頼もしい言葉が聞けて嬉しいよ。アリーズ、早速出かけよう」
ジェラルドと行動を共にできるのは好都合だ。俺はこくりと頷いた。
「私はリスティ。ギルドのチュートリアルを担当しております」
「どうも」
「クエストの受注をご希望ですか? その前に冒険者台帳にお名前とクラスを登録していただく必要があります」
「アリーズだ。姓はない。クラスはシーフだ」
「かしこまりました」
リスティが大きな台帳を広げ、俺の名前を記載する。アリーズという名は旅芸人の一座でつけられたものだ。古代語で12番目を意味する。一座に拾われた子どもは番号によって管理されていた。
「スキルは?」
「攻撃は<短剣>、防御は<体術>、クラス固有スキルは<奪取>だ」
「スキルアナライザーと照合させていただきますね」
俺の左胸に手鏡のような形をした魔道具、スキルアナライザーが近づいてくる。リスティが、俺のクラス固有スキル<奪取>のレベルの高さに目を見張った。スキルアナライザーがあまりにも派手に輝くものだから、周囲に居合わせた冒険者たちが一斉に視線を向けてきた。
「すげぇ……! レベルがカンストしたシーフ、初めて見たぜ」
「シーフは防御力が低いから、高難易度のクエストには参加しづらいはずだ。おたく、どこで修行を積んだんだ?」
「<砂漠の牙>、それに<絶海の孤城>を踏破したことがある」
「大陸でも有数のダンジョンじゃねぇか! ハディク人っていうのは腰を振る以外にも能があるんだなあ」
「差別的発言は許しませんよ!」
リスティが俺の代わりに怒ってくれた。可愛らしい見た目をしているが、芯の強い少女である。
「悪かったよ。リスティ、そんなに怖い顔をしないでくれ」
「謝るなら、アリーズさんに謝ってください」
「俺は構わないよ。低く見られることには慣れている」
「そんな悲しいこと言わないでください! アリーズさんは今日から、このギルドの仲間になるんですよ?」
俺はリスティから視線をそらした。違うんだ、リスティ。俺は仲間になるためにギルドを訪れたわけじゃない。あんたたちの大将、ジェラルドを潰すためにギルドに潜入したんだよ。
「アリーズさん。ちょっとお待ちください」
リスティがカウンターを離れ、部屋の奥にあるドアをノックした。
しかし、返事はなかったようである。
戦斧を携えた年配の冒険者がリスティに言った。
「ジェラルド様なら、裏庭にいたぜ」
「私、呼んできます!」
俺はリスティに声をかけた。
「いや、俺が行く。俺に用があるんだろう?」
カウンターには列ができている。リスティが持ち場を離れるのは難しそうだ。
「アリーズさん、すみません」
「気にすることはない」
リスティの尻尾がぴょこんと揺れる。
愛嬌のある子だな。こういう妹がいたら楽しいだろう。
いや、そんな甘いことを考えている場合じゃない。なんとかしてジェラルドの左胸に触れて、スキルファイアを盗み出さないといけない。
俺は冒険者ギルドの建物を出て、裏庭に向かった。ジェラルドの優しい声と子どもの興奮した声が重なって聞こえる。それから、老人の笑い声も。
茂みの陰からひょいと顔を出せば、ジェラルドは複数の子どもと老人に囲まれていた。薬草を手にしている。
先ほど入り口の前で別れた、フェッテさんの姿もあった。
俺に気づいたジェラルドの琥珀色の瞳が楽しげに輝く。
「きみは……昨夜会ったハディクの民だな」
「アリーズという。ここで何を?」
「子どもたちと一緒に、長老たちから<採取>スキルに関する講義を受けていた」
「ワシらはもう、クエストに出かけることはできない。だが、知識はある」
「ジェラルド様は私たち引退した冒険者をお払い箱にせず、銀刃衆という組織を与えてくれた」
「僭越ながら、この私フェッテは銀刃衆の頭を務めております」
銀刃衆はモンスター図鑑を執筆したり、語り部として若手の冒険者に知恵を授けたりしているのだという。
「アリーズさん。先刻は神聖騎士団を追い払っていただき、ありがとうございます」
「礼には及ばない」
俺はあんたたちを裏切ろうとしている。フェッテさん、そんな目で俺を見ないでくれ。
神聖騎士団という名を聞いた瞬間、ジェラルドの表情が険しくなった。
「また奴らは狼藉を働いているのか」
「はい。シーニュにある祠をすべて破壊するつもりらしいです」
「早く自治権を得て、独立せねば。ああ、来週の御前試合が待ち遠しいなあ!」
俺はジェラルドの横顔を見つめた。傲りも昂りも感じられない。24歳という若さでこの境地にまで達することができたとは、一体どれだけの鍛錬を積んできたのだろう。
フェッテさんがジェラルドに一礼した。
「ジェラルド様。シーニュの未来、頼みましたぞ」
「同じ言葉を返させてもらう。俺のような若造にとって、あなた方の存在がどれだけ支えになることか。これからも一緒に活躍していただきたい」
ジェラルドが老人たちに頭を下げる。
誠実そのものの態度を目の当たりにして、俺の心は揺らいだ。俺はとんでもない傑物を手にかけようとしているんじゃないのか? ジェラルドのスキルファイアを奪うことが、果たして本当に正しい選択なのだろうか。
「アリーズ? 顔色が悪いようだが」
「お兄ちゃん、元気ないの? そういう時はタタンの実を食べるといいんだって!」
「ほら、あげるよー」
俺は近くにいた子どもからピンク色の実を受け取った。果肉を齧れば、爽やかな甘酸っぱさが喉を駆け抜けていった。
「ありがとう……。元気が出てきたよ」
「よかったー!」
子どもたちの種族はバラバラだった。人間もいれば、獣人、そして有翼種もいる。共通しているのは、瞳がいきいきと輝いていることだ。
「アリーズお兄ちゃん。解毒にはね、このコルルの葉っぱが効くんだってよ」
有翼種の少女に屈託なく微笑まれて、俺は目が泳いだ。俺はジェラルドのスキルを無効化するために雇われた刺客だ。この子たちにとっては敵である。
「そうか……。きみは勉強熱心なんだな」
「あたし、孤児なんだ。でも可哀想な自分に浸るのは嫌。ジェラルド様のお役に立ちたいの」
「レダは将来、ヒーラーになりたいんだよな?」
「うん。ギルドのみんなを支えるんだ」
子どもたちとジェラルドのやりとりを見て、俺は胸が痛くなった。ジェラルドは多くの人に必要とされている。そんな彼を無力化させて、本当にいいのだろうか。
「アリーズはこのシーニュの街に何を望む? 刺激的な冒険? それとも単なる観光か?」
ジェラルドに問われて、俺は言葉を失った。永住権と邸宅を餌に、ヌルの子飼いになってしまった自分を恥じる。
この男とはもっと別の形で会いたかった。
「俺は稼げればそれでいい」
「そうか。現実主義者なんだな」
「先ほど、俺のスキルアナライザーの結果を見たリスティが、あんたを探していた」
「もしかして、きみのクラスはシーフで<奪取>スキルがカンストしているのか?」
ジェラルドの琥珀色の瞳が期待に満ちあふれる。俺は照れ隠しのため、長めに伸ばした前髪をいじった。
「よかったら俺とアイスドラゴンの鱗狩りに出掛けてくれないか」
なんでもそのクエストは武具職人のギルドから依頼があったものの、数ヶ月間、誰もクリアできていなかったらしい。
「生きたままの状態で鱗を剥がす必要があるんだ。麻痺や毒を与えるわけにはいかない。鱗の鮮度が下がってしまう」
「なるほど……」
「どうだ? できそうか」
「俺のスキル<奪取>があれば造作もない」
「頼もしい言葉が聞けて嬉しいよ。アリーズ、早速出かけよう」
ジェラルドと行動を共にできるのは好都合だ。俺はこくりと頷いた。
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