8 / 30
第8話 騎士の告白
しおりを挟む
エッチな呪符を使って、リヒターからカネを巻き上げる。
そう決意した俺であったが、実行に移すことはできずにいた。
うぅっ、俺の意気地なし。
でもさあ、仕方ねーよ。リヒターってめちゃくちゃいい奴なんだもん。いっつもニコニコしてるし、優しいし。いい人すぎて、悪意を持って近づくことができない。
「ティノ。きみと過ごす時間は、俺の癒しだよ」
そう言ってリヒターはたびたび屋敷に招いてくれる。
俺たちが住んでいるゲルトシュタットは治安があまりよろしくない。騎士団長様は多忙なのに、どうして俺とのアポを優先してくれるんだろう。
よっぽど、アルセーディア社のポーションが気に入ったのかな。
「今日も私が売り上げナンバーワンよ。例のブツはまだ使ってないの?」
「……ベストなタイミングを伺ってるんだよ」
同僚のソルテニアに煽られたけれども、俺はリヒターの屋敷で呪符を取り出すことはできなかった。
そうこうしているうちに、ひと月が経った。
会社の寮に妹のリーザから手紙が届いたので、俺は泣きそうになった。療養所での生活は不自由だろうに、泣き言はまったく書かれていない。
俺の妹は強い子だ。
リーザのために、俺はもっとカネを稼がないといけない。
『お兄ちゃんは元気だよ。仕事は順調だ。メシもうまい。何も心配するな。自分のことだけ考えろ』
寮の狭い自室で、俺は返事をしたためた。
◇◇◇
秋風が日に日に冷たくなっていく。
冴えた青空の下、俺はリヒターの屋敷へと続く坂道を上っていた。もう少しでリヒターに会える。そう思うと、脈がトクトクと速くなった。
ん?
俺は今、何かヘンなことを考えなかったか?
リヒターは俺にとって、カモ! カネ目当てに付き合ってるだけだ。
そう。
これはあくまでビジネスなのだ。
「ティノ。よく来てくれたな」
寒いのに、リヒターは門の前で俺を待っていた。
「何してんだよ、風邪引くぞ。部屋にいればいいのに」
「きみに会えると思うと、じっとしていられなかった」
「まったく。いつもそんなこと言うんだから」
俺たちは屋敷の中に入った。
いつものように応接室へと向かう。廊下で従者の少年、ウェルスとすれ違った。ウェルスは丁寧な所作で俺に頭を下げた。たかが出入りの業者である俺にそこまで気を使わなくてもいいのにな。
「リヒター様のこと、よろしくお願い致します」
「ん? ああ」
応接室のソファでくつろいでいると、リヒターがお盆を携えてやって来た。その美貌には少年のように無邪気な笑顔が浮かんでいる。
「さあ、どうぞ」
焼き菓子を振る舞われる。
「へえ、うまそうだな」
「俺の手作りだ」
「えっ」
二人きりの応接室で、俺は固まった。
皿の上に置かれた丸い焼き菓子をじっと見つめる。
「甘いものは嫌いかな?」
「いや、好きだけど……」
このお菓子、綺麗に焼き色がついてんなー。
「俺のためにわざわざ用意してくれたのか?」
「ああ。楽しみながら作ったよ」
おいおい。
騎士団長ともあろうお方が、商人ごときのために何をやってるんだ。リヒターってもしかして、俺のことをかなり気に入っているのか?
それは……友達としてだよな?
だって俺たち、男同士だし……。そんなわけないよな?
「ティノ。どうぞ召し上がれ」
リヒターの声が甘く響く。
俺を見つめる瞳は、無垢な光をたたえている。
やっぱり、そういうことなのか?
……いや。絶対にない。
絶対にないってば! 俺がリヒターとキスしたり、セックスしたりする未来なんてありえない!
俺は、リヒターのことをまあまあ気に入っている。
いい奴だし、優しいし。
取引相手としてはもちろん、こうやって、茶飲み友達として交流していけたらいいなと思う。
「いただきます!」
俺は焼き菓子を頬張った。
ちゃんと見ろよ、リヒター。俺はガサツな男なんだからな。あんたに似合うのは、楚々とした乙女だ!
焼き菓子を口に含むと、ほんのりと甘かった。うまいな。仕事の疲れが吹き飛ぶぜ。
ごくんと飲み込んだあと、俺は沈黙した。
すごく心がこもったお菓子だ。俺、……もしかして愛されてんのか?
いやいや、ないってば!
俺は誰だ!?
守銭奴だ。カネが大好きな、薄汚いクソ野郎だ。
愛だなんてやめてくれ。俺はリヒターの純情に見合うような人間じゃない。
硬直している俺に、リヒターが優しく声をかけてきた。
「どうかな?」
「……うまかった。こういう素朴な菓子は大好きだ」
「よかった、ティノの喜ぶ顔が見たかったんだ。この焼き菓子の作り方は幼少の頃、母に教わった」
「リヒターの母ちゃんってどんな人? すっげー美人なんだろうな」
「俺の母は娼婦だった。タチの悪い客に捕まって俺を身籠ったため、娼館を追われた」
「……そうか」
「明るい人だったよ。なんとか日銭を稼いで、俺を養ってくれた」
過去形ってことは、もう死別してるのか。
「俺は貧民街で母を守るため、剣術や格闘技を覚えた」
「そりゃあ強くなるわけだ」
「だろう? 俺はたまたま慈善事業で貧民街を訪れた騎士に拾われて、見習い騎士になった。そして今に至るというわけさ」
「苦労したんだな……」
「まあ、それなりにな」
リヒターは太陽の申し子みたいに美しくて風格があるから、いいとこのボンボンかと思っていた。まさか叩き上げだったとは。
ううっ、恥ずかしい。
俺は自分のことを、かなりの苦労人だと思っていた。
でもそれは間違いだった。
大変な思いをして生きてきたのは、リヒターも同じだ。いや、貧民街から一代でのし上がったんだ。リヒターは俺以上に辛かったに違いない。
たくさん傷ついてきただろうに、リヒターの笑顔はとても穏やかだ。
俺はすごい人と知り合ったんだな。
「リヒターっていう名前は、母ちゃんがつけてくれたのか?」
「そうだよ」
「俺、あんたの母ちゃんに祈りを捧げるわ。あなたの息子さんはこんなに立派になりましたよって」
「ティノ……。母のことを想ってくれてありがとう」
リヒターの碧眼は少しばかり潤んでいた。
こんな好人物相手にいやらしい呪符を使っていいのだろうか? 売り上げナンバーワンのソルテニアには、「カモに情けをかけるな」と繰り返し言われているが……。
いいや、リヒターはカモじゃない。
俺の友人だ。
「リヒター、すまん!」
「いきなりどうしたんだ?」
「こいつを没収してくれ!」
「没収とは?」
俺は懐から呪符を取り出した。
ごめん。
本当にごめん!
カード型の呪符を見たリヒターが「ふむ」とつぶやいて、腕組みをした。
「巷で出回っている、お行儀のよくない代物だな」
「リヒター、すまねぇ! 俺はあんたにもっとポーションを買わせようとして、卑怯な手を使おうとしてた」
「ほう」
「でも、あんたの母ちゃんの話を聞いて、自分の愚かさを悟った。苦労して育てられたあんたに、ひどいことなんてできないよ」
「ふふっ。きみはカネの亡者にはなりきれないようだな」
リヒターは呪符をつまみ上げると、飾り棚に置かれていた木箱の中にしまった。
「こんなものに頼らなくても、きみは俺をすっかり魅了しているのに」
「えっ?」
「好きだよ、ティノ」
「……それは、どういう意味での『好き』なんだ?」
「俺は騎士だ。いつ果てるとも知れない。だから言わせてくれ。俺がきみに抱いているのは友情と、果てなき恋情だ」
「恋情って……。正気か!? 俺は男だぞ! 顔立ちだって凡庸だろ」
「凡庸? そんなに輝いているのに何を言うんだ」
長い指が近づいてくる。
俺はぎゅっと目をつむった。
リヒターは俺の髪を指先でさらさらと弄んだ。優しい手つきで触れられて、胸がきゅんとなる。
恥ずかしいけど、すごく……気持ちいい。
初めての体験に、俺は縮こまることしかできなかった。
そう決意した俺であったが、実行に移すことはできずにいた。
うぅっ、俺の意気地なし。
でもさあ、仕方ねーよ。リヒターってめちゃくちゃいい奴なんだもん。いっつもニコニコしてるし、優しいし。いい人すぎて、悪意を持って近づくことができない。
「ティノ。きみと過ごす時間は、俺の癒しだよ」
そう言ってリヒターはたびたび屋敷に招いてくれる。
俺たちが住んでいるゲルトシュタットは治安があまりよろしくない。騎士団長様は多忙なのに、どうして俺とのアポを優先してくれるんだろう。
よっぽど、アルセーディア社のポーションが気に入ったのかな。
「今日も私が売り上げナンバーワンよ。例のブツはまだ使ってないの?」
「……ベストなタイミングを伺ってるんだよ」
同僚のソルテニアに煽られたけれども、俺はリヒターの屋敷で呪符を取り出すことはできなかった。
そうこうしているうちに、ひと月が経った。
会社の寮に妹のリーザから手紙が届いたので、俺は泣きそうになった。療養所での生活は不自由だろうに、泣き言はまったく書かれていない。
俺の妹は強い子だ。
リーザのために、俺はもっとカネを稼がないといけない。
『お兄ちゃんは元気だよ。仕事は順調だ。メシもうまい。何も心配するな。自分のことだけ考えろ』
寮の狭い自室で、俺は返事をしたためた。
◇◇◇
秋風が日に日に冷たくなっていく。
冴えた青空の下、俺はリヒターの屋敷へと続く坂道を上っていた。もう少しでリヒターに会える。そう思うと、脈がトクトクと速くなった。
ん?
俺は今、何かヘンなことを考えなかったか?
リヒターは俺にとって、カモ! カネ目当てに付き合ってるだけだ。
そう。
これはあくまでビジネスなのだ。
「ティノ。よく来てくれたな」
寒いのに、リヒターは門の前で俺を待っていた。
「何してんだよ、風邪引くぞ。部屋にいればいいのに」
「きみに会えると思うと、じっとしていられなかった」
「まったく。いつもそんなこと言うんだから」
俺たちは屋敷の中に入った。
いつものように応接室へと向かう。廊下で従者の少年、ウェルスとすれ違った。ウェルスは丁寧な所作で俺に頭を下げた。たかが出入りの業者である俺にそこまで気を使わなくてもいいのにな。
「リヒター様のこと、よろしくお願い致します」
「ん? ああ」
応接室のソファでくつろいでいると、リヒターがお盆を携えてやって来た。その美貌には少年のように無邪気な笑顔が浮かんでいる。
「さあ、どうぞ」
焼き菓子を振る舞われる。
「へえ、うまそうだな」
「俺の手作りだ」
「えっ」
二人きりの応接室で、俺は固まった。
皿の上に置かれた丸い焼き菓子をじっと見つめる。
「甘いものは嫌いかな?」
「いや、好きだけど……」
このお菓子、綺麗に焼き色がついてんなー。
「俺のためにわざわざ用意してくれたのか?」
「ああ。楽しみながら作ったよ」
おいおい。
騎士団長ともあろうお方が、商人ごときのために何をやってるんだ。リヒターってもしかして、俺のことをかなり気に入っているのか?
それは……友達としてだよな?
だって俺たち、男同士だし……。そんなわけないよな?
「ティノ。どうぞ召し上がれ」
リヒターの声が甘く響く。
俺を見つめる瞳は、無垢な光をたたえている。
やっぱり、そういうことなのか?
……いや。絶対にない。
絶対にないってば! 俺がリヒターとキスしたり、セックスしたりする未来なんてありえない!
俺は、リヒターのことをまあまあ気に入っている。
いい奴だし、優しいし。
取引相手としてはもちろん、こうやって、茶飲み友達として交流していけたらいいなと思う。
「いただきます!」
俺は焼き菓子を頬張った。
ちゃんと見ろよ、リヒター。俺はガサツな男なんだからな。あんたに似合うのは、楚々とした乙女だ!
焼き菓子を口に含むと、ほんのりと甘かった。うまいな。仕事の疲れが吹き飛ぶぜ。
ごくんと飲み込んだあと、俺は沈黙した。
すごく心がこもったお菓子だ。俺、……もしかして愛されてんのか?
いやいや、ないってば!
俺は誰だ!?
守銭奴だ。カネが大好きな、薄汚いクソ野郎だ。
愛だなんてやめてくれ。俺はリヒターの純情に見合うような人間じゃない。
硬直している俺に、リヒターが優しく声をかけてきた。
「どうかな?」
「……うまかった。こういう素朴な菓子は大好きだ」
「よかった、ティノの喜ぶ顔が見たかったんだ。この焼き菓子の作り方は幼少の頃、母に教わった」
「リヒターの母ちゃんってどんな人? すっげー美人なんだろうな」
「俺の母は娼婦だった。タチの悪い客に捕まって俺を身籠ったため、娼館を追われた」
「……そうか」
「明るい人だったよ。なんとか日銭を稼いで、俺を養ってくれた」
過去形ってことは、もう死別してるのか。
「俺は貧民街で母を守るため、剣術や格闘技を覚えた」
「そりゃあ強くなるわけだ」
「だろう? 俺はたまたま慈善事業で貧民街を訪れた騎士に拾われて、見習い騎士になった。そして今に至るというわけさ」
「苦労したんだな……」
「まあ、それなりにな」
リヒターは太陽の申し子みたいに美しくて風格があるから、いいとこのボンボンかと思っていた。まさか叩き上げだったとは。
ううっ、恥ずかしい。
俺は自分のことを、かなりの苦労人だと思っていた。
でもそれは間違いだった。
大変な思いをして生きてきたのは、リヒターも同じだ。いや、貧民街から一代でのし上がったんだ。リヒターは俺以上に辛かったに違いない。
たくさん傷ついてきただろうに、リヒターの笑顔はとても穏やかだ。
俺はすごい人と知り合ったんだな。
「リヒターっていう名前は、母ちゃんがつけてくれたのか?」
「そうだよ」
「俺、あんたの母ちゃんに祈りを捧げるわ。あなたの息子さんはこんなに立派になりましたよって」
「ティノ……。母のことを想ってくれてありがとう」
リヒターの碧眼は少しばかり潤んでいた。
こんな好人物相手にいやらしい呪符を使っていいのだろうか? 売り上げナンバーワンのソルテニアには、「カモに情けをかけるな」と繰り返し言われているが……。
いいや、リヒターはカモじゃない。
俺の友人だ。
「リヒター、すまん!」
「いきなりどうしたんだ?」
「こいつを没収してくれ!」
「没収とは?」
俺は懐から呪符を取り出した。
ごめん。
本当にごめん!
カード型の呪符を見たリヒターが「ふむ」とつぶやいて、腕組みをした。
「巷で出回っている、お行儀のよくない代物だな」
「リヒター、すまねぇ! 俺はあんたにもっとポーションを買わせようとして、卑怯な手を使おうとしてた」
「ほう」
「でも、あんたの母ちゃんの話を聞いて、自分の愚かさを悟った。苦労して育てられたあんたに、ひどいことなんてできないよ」
「ふふっ。きみはカネの亡者にはなりきれないようだな」
リヒターは呪符をつまみ上げると、飾り棚に置かれていた木箱の中にしまった。
「こんなものに頼らなくても、きみは俺をすっかり魅了しているのに」
「えっ?」
「好きだよ、ティノ」
「……それは、どういう意味での『好き』なんだ?」
「俺は騎士だ。いつ果てるとも知れない。だから言わせてくれ。俺がきみに抱いているのは友情と、果てなき恋情だ」
「恋情って……。正気か!? 俺は男だぞ! 顔立ちだって凡庸だろ」
「凡庸? そんなに輝いているのに何を言うんだ」
長い指が近づいてくる。
俺はぎゅっと目をつむった。
リヒターは俺の髪を指先でさらさらと弄んだ。優しい手つきで触れられて、胸がきゅんとなる。
恥ずかしいけど、すごく……気持ちいい。
初めての体験に、俺は縮こまることしかできなかった。
19
お気に入りに追加
684
あなたにおすすめの小説

平民男子と騎士団長の行く末
きわ
BL
平民のエリオットは貴族で騎士団長でもあるジェラルドと体だけの関係を持っていた。
ある日ジェラルドの見合い話を聞き、彼のためにも離れたほうがいいと決意する。
好きだという気持ちを隠したまま。
過去の出来事から貴族などの権力者が実は嫌いなエリオットと、エリオットのことが好きすぎて表からでは分からないように手を回す隠れ執着ジェラルドのお話です。
第十一回BL大賞参加作品です。

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。

ぼくは男なのにイケメンの獣人から愛されてヤバい!!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。

悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~
トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。
しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。
貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。
虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。
そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる?
エブリスタにも掲載しています。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる