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学園編 2年目

男爵家男孫の学園生活13

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「確かに『誘惑エロス』は存在するが、お前は違う。そもそも闇属性を持っていないだろ」

「…っ、ですよね」

ロキの言葉に、ジンは少し息を詰まらせた。
床にポタリと汗が落ちて、魔術実習室の青白い床石を濡らす。

「情報に制限を設けられていると言う事も無いはずだ。魔塔ではエロス持ちの研究をしている魔術師が居るし、稀ではあるが研究対象として連れて来られる連中もいる。一般的に広まらないのは単純に希少性と、矢張り自他共に実感がないからだろう」

「…ほ、他の属性にも、あるんですか、そう言う、特性…」

「ない事もないが、矢張り数は多くないし特別目立つ事もない。火属性であれば体温が人にしては高いとか、水属性であれば水中で長時間呼吸を止められるとかな」

「…原初、以外にも…、っ、属性の特性って、あるんです、ね」

ゆっくりとロキは上下に揺らされている。その度に髪がふわりと揺れて、ジンの身体の一部を撫でてくる。
またひとつ、床に染みが広がった。

「特性の話は前もしただろ。『誘惑エロス』だろうが『浄化カタルシス』だろうが、結局は同じだ」

浄化カタルシス

ピクリとジンの動きが刹那的に止まった。
上に乗るロキはすぐに気付いて、ジンの身体の上に置いていた手で軽く叩く。

「ギブアップか?」

「…いえ、違います。…カタルシスってのは」

再びゆっくりとロキが上下に揺れ始めた。

「光属性の固有特性だ。これに関しては神殿が色々と規制を掛けていてうるさいから、外で話すなよ」

「……了解です、…先生は、エロス持ってない、んですか」

ハア、とジンの呼吸が熱く、深い。
身体を支える為に置いているロキの手にも、ジンの上がった体温が熱いほど感じられる。
思わず、さわりと撫でるとジンがまたピクリと反応した。ロキはふっと妖艶に微笑み、面白がってさわさわと撫で回す。
耐えるようにジンの身体が更に硬くなる。

「持っていない事はお前だって分かってるだろう」

「…っ、…」

「それにしてもエロスの話とは。あの天使から聞いたのか」

「そ、うです…っ…」

「動きが止まってるぞジン。お前に頼まれたから、こうやって身体を貸してやっていると言うのに。もうやめて良いのか」

「も、少し…っ…せ、先生、手を、動かすの、やめて」

「……天使に何を吹き込まれた?ん?」

するーっと指先で撫で付けてくるロキの動きに、ジンはぷるぷると全身を震わせ、奥歯を噛み締めて耐えた。

「……く、擽ってぇから、マジ…っ…」

「どうした、この程度の悪戯も耐え切れんのか。それとも得意の誤魔化しか?答えてみろジン・ウォーリア。天使に何と言われたんだ」

「っ…く…、ふ、…お、俺がエロス持ちだと…」

「成程。まあ分からんでもない。カタルシスと違ってエロス持ちは多種多様だが、色気がある連中なのは間違いない。お前がエロス持ちでも違和感はないな」

「…そ、れは、どうも?」

何となく褒められた気がしたので礼を言うと、ロキはふんと鼻で笑った。
否定しないと言う事は本当に褒めているということだ。
気分は良くなるが今はそれどころでないジンに構わず、ロキは手遊びと共に話を続けた。

「昔、神殿は闇属性のエロスを危険視させる事で、カタルシスの価値を上げようとする風潮があったそうだ。馬鹿馬鹿しいと思わないか?自分達が崇め奉る片割れから生まれ出た特性だと言うのに、自分達で貶めているんだからな」

「…っ、く、…んっ」

ジンがぶるぶると震え出す。
ロキの指は文字でも描くように、ジンの上を滑り続ける。

「カタルシスだって危険度で言えば似た様なものだと言うのにな」

「…、ぐっっ…!」

「属性差別に当たるから、神殿や教会以外ではエロス持ちへの問題視発言は禁止されているのに、いまだに神殿の連中は神官や信徒にエロス持ちの危険性を巧妙に普及しているらしい。信徒は兎も角、神官達、光属性持ちにはエロスは効かないのだから、あまり意味はないだろうに」

「…っ、も、無理!先生!擽るのマジでやめて!!」

ジンは腕立て伏せの体勢で、横向きに背に座っているロキに向かって叫ぶ。
背中から脇腹にかけて服越しとは言え、撫で回されて、色々と限界が来そうだった。

「意外だな。擽られた程度でこんなにも取り乱すとは」

笑い含む声だけが聞こえて、ずっしりと重いロキの重心がずれる。中途半端にくの字に曲がった両腕に負荷が掛かる。それは構わないのだが、両脇腹をするりと撫でる指先に負けて、ぐしゃりと床に頽れた。
しかしロキの手は止まらない。

「あははは!ちょ、ちょっと待て!変、変な感じだって!はは!はははは!!」

「何事も制御してみせろ。お前の課題だろ」

領域属性の上位魔術『重力変動』で何倍もの重みと化しているロキが背中に乗っているので、擽ったさで力が入らないジンの抵抗など虚しいだけだった。
ロキは大きく笑うジンが物珍しく、面白がっていた。

「ちょっと、マジ…っ、これで下が反応したら、先生から誘われたって、こと、で、襲うからな!」

「…………」

ピタリと手を止めて、ロキは両手を引っ込めて立ち上がった。『重力変動』を解除しながら。
ジンは汗に濡れた身体を仰向けに引っ繰り返し、はあはあと荒い呼吸を天井に投げた。
その顔を覗き込む美麗な眼鏡教師は、先程の発言に対する不愉快さを顕らに眉を顰めている。

「お前が腕立ての負荷が欲しいと言うから、親切心を出してやったらコレか。恩を仇で返すとはこの事だな」

「はー……腕立て中に脇くすぐった人が言う?味方に背中から刺されたようなもんだろ」

「俺を裏切者と」

「裏切者…」

ぼやくとロキは顔を逸らしながら、ふっと愉快そうに笑った。
傍に用意していた椅子へと腰を下ろし、その横にお座りしているフィルの頭を撫でる。テーブルの上にはドラゴが座って、輪切りにされた砂糖漬けのオレンジを食べていた。そのオレンジの1枚をロキも指で摘んで齧る。
横目に見つつ、ジンは笑いで早まっていた呼吸が治ってから声を掛けた。

「先生、エロスは光属性持ちには全く効かねぇの?」

「神殿の見解ではそうなっている。魔塔も神殿には手を出し難く光属性の研究は進んでいないから、実際は分からん」

「…光属性は神官からしか産まれないって話、ホント?」

「神殿曰く光属性に野良はいない。本当かどうかは天使に聞け」

光属性は神殿に纏まっている。
属性は遺伝しやすいが、その中でも光属性は産まれ難い属性だ。
隔世遺伝や突然変異でもなければ、巷で光属性の誕生を耳にする事はないだろう。

「…嘘でも本当でも聞き辛くてさ。先輩、箱入り過ぎるんだよ」

ようやく起き上がって、身体を伸ばす。
ロキは指についた砂糖をテーブルの上のハンカチで拭った。

「あの天使は血統中の血統だからな。有名な祭司と指折りのシスターの子らしいぞ。その祭司は今や枢機卿になったとか。定かではないが」

「……枢機卿」

先日見たヘリオス枢機卿を思い出す。同時に孤児院と老神父の言葉も。

『口止めされている』

有名な祭司の息子が孤児院に居た事実
しかもたった3年だけ
その3年を共有していたらしきシヴァとヘリオス
だけど2人の間に流れる空気は親子のそれには見えなかった
そして口止め

「…」

これ以上は興味本位で踏み込むにはリスクがでかい。
そんな予感がした。そうでなくても他人のプライベートだ、あまり介入するべきではないか。
ジンが考え込む一瞬を見抜いて、ロキは今度は正当な意味で鼻を鳴らした。

「随分と気に掛けているな。天使を余程気に入ったか」

「…先生は気に入らない?」

「神殿関係に良い感情がないのは確かだが、天使に関しては『どうでも良い』が正解だな。まあ、あいつのカタルシスが、鬱陶しく見える時はあるが」

「ああ、個人的な付き合いがないからどっちでもないんだな。名前を呼ばないのは?」

「呼び捨てすると神官教員共がうるさいからだ」

「先生ってホント誤解されやすそう」

「どう言う意味だ」

「そのままの意味だよ」

身体を伸ばし終わり、ジンは立ち上がった。指を鳴らし汗で濡れた身体を洗浄すると、座るロキへと近付き、ロキ越しに水を取る。

「噂やレッテルで人を判断しないのは先生の良い所だよ。誰に対しても公平な態度を取ろうとする所も。ただ選ぶ言葉が悪いから、誤解されるんだろうなって」

どちらでもない事を『どうでも良い』と言うと受け取る印象が変わってしまう。
他の生徒は呼び捨てしてるのに、一生徒だけ敬称をつけるようなスタンスの変え方はしたくないが、神学科の意図も汲んだ結果が天使呼びなんだろう。

ロキは水を飲むジンを一瞥し、不機嫌そうに顔を歪めた。

「俺に変われとでも言う気か」

「んー?……どっちかと言うと、逆かな」

「逆?」

「誤解される人で居て。先生の周りに人が集まって、俺に目を向けてくれなくなったら寂しいから」

先生の優しさが伝わればいいと思うけど、それは先生に変わって欲しい訳じゃない。
誤解されやすいこの人の、ありのままに隠れる優しさに気付いてくれる人が増えれば良いと思ってるだけだ。

コップを置きがてらに顔を寄せた。
近付けた顔を横目に睨み付けてくるが避けようとはしないロキに、微笑んでみせる。

「ただでさえ綺麗なんだから、毒があるくらいが丁度良いよ」

蝿が集ることなど、望んでない。

「……餓鬼の口とは思えんな」

「せめて俺の卒業までは、俺だけが理解出来る先生で居てよ」

「…」

否定されるかと思った冗談めかした言葉は、沈黙で返されて瞠目した。
長く黒い睫毛は、相変わらず眼鏡のレンズに触れそうな位置でゆっくりと瞬いている。ちゃんと調整してるらしく当たる事はないらしいが。

「……卒業後はどうでも良いような言い方だな」

ティーカップを上から掴むロキの指先が苛立ってる。

「…先生が拗ねちゃった」

「は?」

「あ、図星だ、かわい……ぐあッッ!!!」

頭からズンッと押し潰す重力が掛かって、ジンはロキの足元に跪いた。
先程とは比にならない重さに、床に潰されないように耐えつつ、なんとか顔を上げたがロキは見てすらいない。

「せ、せんせ、だから、こ、これだと、ちゃんとした負荷にならね、から」

背中に乗って貰ったのも、重力を掛けて貰う時にジンだけだと遠慮がなかったからだ。全身を押し潰してくる重みは疲労感が増すだけで、鍛えたい場所は狙えない。
だからロキを乗せる事で解決したのだが。

「それはトレーニング用ではなく、ただの嫌がらせだからな。構わん」

俺が構うんだけど

優雅に紅茶を飲みながら、ロキは足元で苦しむジンに目もくれずにドラゴの口にクッキーを入れた。
最早見慣れてるのか、ドラゴもフィルも心配さえしてくれない。

ロキは卒業後の事を否定もせず、呑気に調子良いことを言ってはぐらかした様に見えるジンのノリが気に食わなかった。ジンにはぐらかしたつもりはなかったのだが。

やっぱり拗ねてる。

ジンは重力に苦しみつつも、分かりやすい彼の行動に笑ってしまう。

可愛い。

「…何を笑ってる」

「いや、重力魔術、いいなって…俺も覚えたい」

「……教えてやろう。まずはその効果を身体で覚えろ」

「いだだだ!!十分!十分覚えた!」

更に強まる重みについに頭を下げる形になる。
顔は見えなくなったが、少し溜飲は下がったらしい気配をロキから感じた。

シヴァとロキは持つ属性と同じく、真逆の性質を持ち合わせてるように思う。

ロキは一見分かりにくいが、懐に入れば案外読みやすい人だ。
シヴァは分かりやすそうに見えて、その実、読み難い。感情も行動も、その理念も。

この2人の方がよっぽどマカマディアとエレヴィラスに見える。

重力に肘を立てた土下座のような形で耐えていると、ノック音が響いた。ロキの目が実習室のドアへと向く。
ジンは真後ろにドアがあるので意識だけ向けた。

柔らかいが荘厳な、それでいて爽やかな気配。

「どうぞ」

ロキが立ち上がると同時にドアのロックが解除される音がした。特訓中はロキの施錠魔術で閉められている。
開かれたドアの向こうにいたのは

「学園長殿」

重力に屈されたジンの脇を過ぎて、ロキは入室して来る学園長を迎えに行く。
学園長は目尻に深い皺を刻みながら、深緑しんりょくの目を細めた。立つロキの後ろに見えるジンの後ろ姿を見て。

「今日も仲良くやっておるようだな」

「…まあ、ちょっとした戯れで。アレの事はどうぞ構わず。それで、どうかされましたか」

「うむ、2つほど用事があっての。先ずはロキ先生。魔塔から連絡が来たんじゃが、これを…」

2人はさりげなく認識阻害の魔術を展開したので、声にノイズが入ったように聞こえなくなってしまった。
何か聞かれたらまずい事なのだろう。
長い時間ではなかったが、途中からロキの眉が怪訝に寄ったり、学園長の視線には憂いが帯びたりしていたので、軽い内容でもないようだ。

「2つ目はジンに…」

「ああ、では解放しましょう…か…」

話し終えた2人がジンを見た。
先程まで重力に潰され掛け、誰も座っていない椅子に向かって土下座していた筈のジンは突っ立っていた。
ロキの目が丸くなる。

「は?」

「俺に用ですか?」

「いや待て」

何でもないように学園長へ質問したジンへ、ロキの声が遮る。
困惑してるのか眼鏡を押し上げながら片掌を見せてくる。言葉通りに「待て」の所作なので、指示通りに微動とせずに待った。

「お前なんで立ってるんだ」

「え?『魔力遮断』を身体の形に合わせて展開しただけだよ。重力魔術も遮断出来るみたいだけど、俺自身も魔術出せねぇこれ」

闇属性魔術、魔力干渉系のひとつ『魔力遮断』
結界でも防げない、物質化や具現化されない魔術さえ遮断出来るので目に見えない術にも適応出来る。
ロキの前で見せた事はなかったかもしれない。
呪術系を掛けられでもしない限り、対人相手に遮断を使う機会はそうないから。

「……術を食らうかどうかはお前の心次第だったと言う事か。腹の立つ…『無効化』」

ロキは一度『重力変動』を解除した後に、ジンを囲む一帯へ闇属性魔術の同じく魔力干渉系の『無効化』を放つ。ロキの魔力の方が強いので、ジンの『遮断』は無効化された。
魔力の膜を失った事にすぐ気付いたが、それよりもロキから漂う静かな不機嫌な空気の方が気になった。

「えっ?なに?」

「…『重力変動』」

「えっ……ぐあっっ!!」

「『加算』『加算』『加算』」

「タ、タイムタイムッ!!」

何やら怒りの琴線に触れたらしく、無遠慮の重力がジンに圧し掛かる。不意打ちにあっさり床に張り付けられてしまった。

「き、きっつ…!死ぬ…っ」

プレスされるギリギリの感じがする。
怒りに無言になるロキと床に這いつくばるジンを見ながら、学園長は朗らかに笑った。

「楽しそうで何よりだ」

学園長のこういうちょっとズレてる所は、やっぱりエルフなんだなっていつも思う。

.
.
.

その時、脇腹を掴まれた。
目の前でけた人を無視する訳にも行かず、咄嗟に受け止めた瞬間に脇腹を掴まれた。

「あ、わ、悪い…」

「ん」

同じクラスの伯爵家の息子だ。慌てたように飛び退き、そのままそそくさと逃げるように友人と去って行く。
後姿を眺めていると、隣から榛色ヘーゼルの目が見上げてくる。

「まだビビられてんすね。大丈夫っすか、ジン」

「うん? うん、俺は大丈夫だよ」

「…その割に何か考えてないっすか?」

「………考えてた」

ハンスは空気を読む力が前よりも増している。
少しだけ考え込んだだけで、顔には出てなかったと思ったのだが。

「すげぇくだらない事を」

だから言い当てられて複雑な気持ちになってしまう。

「くだらない事?…聞きたいっす、くだらねぇなら教えてくれるっすよね」

「…いや、ホントくだらない事だよ。脇触られたのに何ともなかったなって、普通そうだよなって」

「脇?」

きょとんと首を傾ぐハンスに、本当にどうでも良い事なので少々気恥ずかしくなる。

「脇ってか、脇腹? 俺、あんまり擽ったいとか感じる方じゃねぇんだけど、こないだロキ先生に脇触られた時に異常に擽ったくて。でも今掴まれたけど、何も感じないっつか、…ちょっと触んないで欲しいくらいだったから。あの時は何であんな擽ったかったのかなって、考えてただけ」

「ああ、それはーー……」

物知りなハンスは何か知ってるようだった。だが言葉は続かず、ジッと大きな目を煌めかせて見上げて来る。

「それは、の続きは?」

「………」

「ん゛っ!?」

黙って見ていたと思ったら、突然脇腹を撫でられて変な声が出た。
ハンスの目は変わらずジッと見つめて来るだけ。あまり感情が見えなくて、少し混乱する。

「えっ、なん…」

「くすぐったいっすか?」

「……え?」

「だから、俺に触られたらくすぐったいっすか?それとも触らないで欲しいっすか?」

「……擽ったいです、触られんのは嫌じゃねぇけど、その触り方は擽ったいからやめてくれたら嬉しい…」

脇腹を突かれて、そわつくような気持ちになる。
擽ったいので抵抗はあるが触られる事に嫌悪感は一切ない。素直にそう言うと、ハンスは見るからに機嫌よさそうにニンマリと笑った。可愛い。

「そっか、くすぐったいっすか」

「…え、なに、教えてくんねぇの」

満足そうに歩き出した後ろをついて行く。

「何でもないっすよ」

ご機嫌なハンスはニッと笑って振り返った。
大きな目が細くなる笑顔が最高に可愛い。はぐらかされていると分かるが、それだけで追求する気は薄れてしまう。

「何だよ」

不満げな声を作って、肩を戯れにぶつけて寄り添う。擦り寄るように押し返して来る肩に笑い合い、まんまと答えは聞き逃した。

後日、なぜか急にイルラとテオドールにまで脇腹を擽られ、挙句にドラゴまで真似してくるようになり暫く脇腹を警戒する羽目になった。
擽ったがる様子が面白いらしいドラゴはしつこくて、やめさせるのが大変だった。


くすぐったいと言う感情が湧くのは『気を許している相手にのみ』と言う一説が、自分には当て嵌まってる事をジンは知らないままだ。
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