First note ☆

note 1 営業マン りひと ３８歳

第二話 リラックスできない

自分の左手を開いて見る。
小さく溜息をつくと再び喋りだす。

、、歳は38、車の営業マンと。既婚、子供２人と彼女が１人、、なんて、もう死んだからいいよな？言っても
顔、性格、営業成績も良いから女にも男にもモテてモテて、、、
でも、嫁さんとはケンカばっかだったなぁ、もろ俺好みの美人なんだけど、、なんでだろー、、
きついんだよな、性格が。

毎日俺が会社でペコペコ頭下げて仕事して、家に疲れて帰ってきてドアを開けたら部屋がピカピカ。いつも散らかってなくて、、

ちゃんと晩ごはんもあるんだよ。
そう、あるんだよ、、あるんだけど、
なんかこう、、リラックスできないというか、、落ち着かない。
なんか取引先で食事してる気分になるというか。とにかく癒やされなかったなぁ、自分ちなのに。

ノートとペンを持ったまま長椅子に座り直すと再び書き始める。

いいのかねぇ、こんなに下らないことばかり書いてて、、まぁいいか！この際だし？こんな機会、もう２度と無いんだし？
書くぞー！全部書いてやる！

んでね、そぅ！ごはん！
ごはん食べてる時に嫁さんが言うわけ
『お風呂そろそろいいかなぁ～』って。