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02 公園の替えないマン

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 公園の原っぱでひろしは友達のあきらとたくみと一緒に遊んでいた。
 
 「最後にもう一回、かくれんぼしようぜー」

 あきらがそう言うと、
 「えー、もうそろそろゲームやりたくなってきたしー!」とひろしが言う。

 「もう一回だけだってー!お願い!」とあきら。

 「わかったよー。ラスト一回したら、帰ろうぜ!」とたくみ。

 「じゃあ、隠れろーっ!あきら鬼な!」
 ひろしはそう言ってダッシュした。

 しばらく走ってかなり遠くまで来たかな、と振り返りながら原っぱの方の様子を見ると、あきらの声が遠くに聞こえる。
 近くの茂みにしゃがみ込んで、隠れていると、なんだかお腹がゴロゴロしてきた。

 (うぅっ、、、トイレ!近くにあったかな?)

 ひろしはしゃがんだままにキョロキョロすると公園の公衆トイレを見つけた。

 ひろしは急いで駆け込んで、パンツを脱ぎながらドアをしめて用を足した。

 (はぁ~、助かったぁ!)

 ホッとしてお尻を拭こうとペーパーホルダーにひろしは手をやった。

 カラン、、、。

 ひろしの顔は一瞬で青ざめる。

 (か、紙が、、、ない!!!)

 額から大量の汗が吹出し、瞬く間に冷えていく。

 「だっ、誰か!」

 「おーーーい!!!あきらっ!!たくみっ!!」
 「いるだろっ?!」
 「おーーーーーーーーいっっ!!!」

 しーーーんとトイレは静まり返っている。

 ドンドンと横の壁を叩きながら大声を出すがやっぱり誰も来ない。

 焦りやら恥ずかしいやら、色んな思いでひろしは胸が一杯になった。

 ひろしは一人で遠くまで走って来てしまった事をとても後悔した。
 
 

 
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