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第5話 おじさんリニューアル
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トリートメントにこの店に通うようになって、随分と馴染みになったような気がしている。
気が付けば常連のお客さんとも仲良くなった。
そんな日々、改めて思う。
ここのホットジンジャーは本当に美味しい。
半ばそれも最近は楽しみの一つにもなっていた。
正確には美容院の隣のカフェなのだが、そこからの持ち込みをしながら待合室のソファで私はくつろいでいた。
「あやめちゃん?」
「お待たせー、」
「あ、はいー。」
天パの金子くんが椅子まで誘導してくれた。
今日は八神さんはいないのかな?、、、
と、私が顔を鏡の方に向ける。
鏡の中に写る人物に私は固まってしまった。
私の背中から八神さんがこちらを見ている。
「え?!」
生まれ変わったというべきか、リニューアル後と言う感じか?イメチェンかな?上手い言葉が見つからないけど、とにかく八神さんだけど今までの彼ではない雰囲気の男性がそこに立っていた。
何故気が付かなかったのか、、、?
髪の毛だ!
今まで耳にかかるふんわりとした髪のイメージだったのに、それが見事にもみあげがしっかりと見える。そして耳にそって綺麗に短くカットされている。
トップの毛は数センチ長さが残っているが、綺麗な首筋と着ているシャツの襟との間から香るように漂う男性の色気というやつか、、、、!
服装も、、良い、、
英国紳士を思わせるシャツにベストとスラリとしたパンツスーツ風。
袖をまくったシャツからの腕に出来た筋が大好物、いや!大好きです!!
「、、ちょっと、見すぎなんだけど。」
はっと八神さんの声に我に返ると、彼が照れたように苦い顔をして笑っている。
はぁ~、天使、おじさんだけど笑顔が天使。
光をまとった天使は柔らかな笑顔で私の髪を触っている。
出来ればこのまま、ずっと毎日でも斜め上の方からニコニコ見下ろしていて欲しいと思ってしまう。
火照っているであろう自分の顔はこの際放っておいて、話しかける。
「あの、髪、、切ったんですね。」
目線を外さないままでいると、八神さんは少し赤くなって
「店長にやられた。」
と頭をかきながら私の髪の手入れを始める。
「やられた!って何よー。」
「美容師なのにボサボサだったでしょうがー!」
カーテンの中から店長の声がする。
ははは、と八神さんは相変わらず恥ずかしそうに笑う。
「八神さんは店長には逆らえないんですね。」笑
金子くんが隣で山手さんの髪をケアしながら茶化すように笑う。
「そーよ、たもっちゃん!」
「ぜーったい今の方がいいわよ!!」
と山手さんが目を輝かせている。
「うん、最高に似合ってますよ。」と金子。
(激しく同意!!!)
うんうんと頷く私を見てまた八神さんがふっと笑う。
「、、どーも。」
そう言って私の髪を撫でるように触る。
きゅううん、、。
この瞬間に全国の女性も溜息をつくのだろうと心の底から思った。
ラフな感じの八神さんもいいけど、今日の感じは、、、もぅ、、、おかわりです!!
これからどうやって通う回数を増やすかを考える彩芽であった。
____________________
金子「、、んで、何やらかしたんですか?」ボソッ
八神「、、、、、おまえには絶対言わない。」赤面。
気が付けば常連のお客さんとも仲良くなった。
そんな日々、改めて思う。
ここのホットジンジャーは本当に美味しい。
半ばそれも最近は楽しみの一つにもなっていた。
正確には美容院の隣のカフェなのだが、そこからの持ち込みをしながら待合室のソファで私はくつろいでいた。
「あやめちゃん?」
「お待たせー、」
「あ、はいー。」
天パの金子くんが椅子まで誘導してくれた。
今日は八神さんはいないのかな?、、、
と、私が顔を鏡の方に向ける。
鏡の中に写る人物に私は固まってしまった。
私の背中から八神さんがこちらを見ている。
「え?!」
生まれ変わったというべきか、リニューアル後と言う感じか?イメチェンかな?上手い言葉が見つからないけど、とにかく八神さんだけど今までの彼ではない雰囲気の男性がそこに立っていた。
何故気が付かなかったのか、、、?
髪の毛だ!
今まで耳にかかるふんわりとした髪のイメージだったのに、それが見事にもみあげがしっかりと見える。そして耳にそって綺麗に短くカットされている。
トップの毛は数センチ長さが残っているが、綺麗な首筋と着ているシャツの襟との間から香るように漂う男性の色気というやつか、、、、!
服装も、、良い、、
英国紳士を思わせるシャツにベストとスラリとしたパンツスーツ風。
袖をまくったシャツからの腕に出来た筋が大好物、いや!大好きです!!
「、、ちょっと、見すぎなんだけど。」
はっと八神さんの声に我に返ると、彼が照れたように苦い顔をして笑っている。
はぁ~、天使、おじさんだけど笑顔が天使。
光をまとった天使は柔らかな笑顔で私の髪を触っている。
出来ればこのまま、ずっと毎日でも斜め上の方からニコニコ見下ろしていて欲しいと思ってしまう。
火照っているであろう自分の顔はこの際放っておいて、話しかける。
「あの、髪、、切ったんですね。」
目線を外さないままでいると、八神さんは少し赤くなって
「店長にやられた。」
と頭をかきながら私の髪の手入れを始める。
「やられた!って何よー。」
「美容師なのにボサボサだったでしょうがー!」
カーテンの中から店長の声がする。
ははは、と八神さんは相変わらず恥ずかしそうに笑う。
「八神さんは店長には逆らえないんですね。」笑
金子くんが隣で山手さんの髪をケアしながら茶化すように笑う。
「そーよ、たもっちゃん!」
「ぜーったい今の方がいいわよ!!」
と山手さんが目を輝かせている。
「うん、最高に似合ってますよ。」と金子。
(激しく同意!!!)
うんうんと頷く私を見てまた八神さんがふっと笑う。
「、、どーも。」
そう言って私の髪を撫でるように触る。
きゅううん、、。
この瞬間に全国の女性も溜息をつくのだろうと心の底から思った。
ラフな感じの八神さんもいいけど、今日の感じは、、、もぅ、、、おかわりです!!
これからどうやって通う回数を増やすかを考える彩芽であった。
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金子「、、んで、何やらかしたんですか?」ボソッ
八神「、、、、、おまえには絶対言わない。」赤面。
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